王の寵鳥たちが奏でる艶美な宮廷夜話歌声を見込まれ、国王専属の歌手となったミハイ。王宮で、妖艶な色香を纏った男、フェレンツと出会います。彼の役目は“みんなの愛人”。その魔性に、ミハイは……。8月24日発売、かわい恋先生の新刊小説『宮廷愛人』。エロにこだわりある執着×健気ラブ! 笠井あゆみ先生のイラストにも注目です!! それでは「801 AUTHORS 108」第1014回、かわい恋先生どうぞ!
Q. 作品紹介をお願いします!架空の中世欧風の宮廷という設定です。王が絶対的な力を持つ国で、それぞれ王の寵鳥として囲われた二人の恋物語。
華やかで淫蕩な宮廷を舞台に、色と欲に呑み込まれた人々の間で翻弄される二人を見守ってくださいませ。
濡れ場では攻めのエロフェッショナルなテクニックと執着具合をお楽しみいただけたらと思います。笠井先生命名(?)のエアフェラの挿絵はぜひご覧ください!
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?魔物めいた美貌を持つ「みんなの愛人」フェレンツ×美しい外見と歌声を持つ「カナリヤ」ミハイ。
攻めは十二歳で王の夜伽役として宮廷に売られたために、人の愛し方のわからない大きな子どものようなところがあります。なので受けに執着して搦め捕ろうとします。
受けは小国の田舎出身で、自分にできることを精いっぱいやろうと前向きで健気に生きています。純粋な気質ゆえに、宮廷の毒に侵された攻めを引き寄せてしまいます。
美形×美形が書きたかったので、中二っぽさ全開で金髪紫瞳の長髪攻めと、黒髪緑瞳のきれい系受けにしました。
Q. 当て馬や重要な脇役は?褐色肌好きとしては一人は入れておかないとと、力のある王を褐色肌にしました。かなりの暴虐王で中年のおっさんですが、ロリコンでショタコンです。
受けのペットの白い子猿も、イラストがとても可愛いくて気に入っています。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?キーワードはずばり「愛人攻め」です!
とにかく受けスキーな私にしては珍しく、この攻めが書きたくて考えた話です。愛人というと受けが多いと思いますが、攻めで書きたかったのです。
ルックスについては笠井先生のイラストをいただけるということで、私が見たい先生のキャラクター絵を想像して欧風になりました。理想通りです!
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?物語の後半の展開案の一つに、「攻めが自殺騒ぎを起こす」というのがあったのですが、担当さまに「それ完全に受けの行動ですよね!?」と言われてもう一方の展開になりました。
こちらの展開もBLの攻めとしてあり得ない感はありますが、個人的にとても書きたかったエピソードなので入れられて満足です。担当さまの太っ腹さ加減に感謝の気持ちしかありません。
濡れ場ではもっと過激なプレイも入れたかったのですが、「そんな玄人向けにしなくとも…」と言われて、「そうか、玄人向けになってしまうか…」と気づかされた次第です。剃毛やらガラスの淫具やら程度では玄人にはなりませんね…。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!ちょうど初稿を上げた辺りが誕生日でした。原稿UPのお祝いもかねて、美味しいレストランに食事に行きました♪
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?人外が出てこない話は久しぶり? ということでなぜか丸腰気分でドキドキしています。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!欲望の赴くままに書かせていただいたので、端から端まで楽しかったです。好きなものをたくさん詰め込みました。読者さまにもお楽しみいただけたら嬉しいです。
よろしかったらご感想などお聞かせくださいませ。
どうぞよろしくお願いします!
担当編集 Sさんよりここは、原稿を著者からいただくたびに「こんなことを言っただろうか、言ったかも」という思いにとらわれ悶絶するという、編集殺しのコーナーですね。
今回も消えかけた記憶を掘り起こされて、申し訳ないやらなんやらな気持ちでいっぱいです。
わたくしが偉そうに口出し(?)しながらも、もともとの作品力で立派なエロフェッショナル作品となりました。
最後から二番目のイラストはまさに玄人向けですが、かわい恋先生もわたくしも大喜びでしたので、皆様にもお楽しみいただけると嬉しいです。
小説『宮廷愛人』特典情報ホーリンラブブックス様、まんが王様 イラストカード
コミコミスタジオ様 SS小冊子
(C)かわい恋・笠井あゆみ/二見書房