榎田尤利先生インタビュー

甘酸っぱい青春がきゅんきゅん!!


転校生の櫛形は、見た目は王子様なのにいつも不機嫌。そんな彼が、原はなぜか気になります。学祭で男子バレエを披露することになり、経験者の櫛形によるスパルタ指導が始まり……。2004年の人気小説を改稿し、書き下ろしを加えた新刊『少年はスワンを目指す』が8月19日発売！ 高校生の甘酸っぱい青春に、萌えましょう!! それでは「801 AUTHORS 108」第1011回、榎田尤利先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
かなり懐かしい作品なのですが、改稿＆書き下ろしつきで再び皆様にお届けいたします。
私はバレエが大好きでして、当時もとても楽しく書いたのですが、やはりまだまだ拙い部分も多く、細かい修正は山ほど入れました。
とはいえ物語の骨格は以前のまま、バレエをモチーフとした青春＆ラブの物語です。
本作は、リブレからの既刊『erotica』や『threesome』に比べると、明るくライトな雰囲気になっていると思います。
イラストも新しくなり、これまたフレッシュな黒井つむじ先生にお願いいたしました。
ぜひ、BLビギナー様にも楽しんでいただきたいです。
もちろん、酸いも甘いも噛み分けたベテランさんたちにも！ 青い果実を楽しんでいただく感覚で！(笑)

書き下ろしは、本編では高校生だった彼らが大人になったお話ですよ～(^^)

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
無口だけどモノローグ饒舌な、ワンコ系高校生の原×ツンツンニャンコ系、喋らなければ王子様高校生の櫛形


Q. 当て馬や重要な脇役は？
ふたりを時に温かく、時に羨ましそうに見守る委員長・醍醐孝明くん。物語の推進役も彼です。
賢くて優しくて、でもちょっとアホで、作者お気に入りのキャラクターです。
読み返して、「委員長を幸せにしてやりたい……」とお母さんのような気分になりましたね……。
主役のふたりは、まあ、勝手にやっていても幸せなので。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
新装版ですので、もともとの作品ムードを崩さないように改稿していきました。
また、櫛形がバリエーションを踊るシーンは以前より詳細に書いてみました。動画とにらめっこしつつ……。
バレエ用語はフランス語でわかりにくいため、一度は日本語化を試みたのですが、踊りという身体表現を言語化するのはあまりに難しいということが判明しましたので、ある程度専門用語に戻しました。
フランス語の雰囲気もお楽しみいただければ……(笑)

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
LINEについて勉強しました。自分はまだ使っていないので。その成果は、本のどこかにありますよ～。

Q. 今、何かハマっていることは？
夏なので、スムージー作ってます。
凍らせたバナナを常備。小松菜とブルーベリーの組合せは、色的にヤバイことが判明しました。味はおいしいけど。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
BLの新刊はちょっと久しぶりになります。
バレエが好きな方も、「バレエよくわからない」な方も「白タイツのモッコリに疑問を感じている」な方も、ピチピチ高校生たちのラブと青春譚をお楽しみいただけたら幸いです！


私が榎田ユウリ名義で書いている『カブキブ！』シリーズと似たノリがあるかと思います。
もともと、仲間と協力してなにかを成し遂げるという物語が好きらしいです。
ちなみに自分は、そういう青春にはあまり縁がありませんでしたが。うん……。
四六判という大きめサイズで、ブックデザインの打ち合わせにも参加し、すてきな本に仕上がっていると思います。
表紙も、買いやすいBLを心がけてみました(笑)
どうぞ皆様のおうちに連れて帰ってやってください！ よろしくお願いいたします！

担当編集より
懐かしい作品を、大幅改稿＆大量書き下ろし＆新しいイラストとともに、再度、読者様にお届けできる日が来ました！
チーム男子好きの方も、無口系男子×王子様系男子好きの方も、バレエ男子好きの方も、楽しめる作品です!!
榎田尤利先生の比較的初期の甘酸っぱい青春がきゅんきゅんするラブストーリーを是非、ご堪能ください！

小説『少年はスワンを目指す』


(C)榎田尤利・黒井つむじ/リブレ