高野ひと深先生インタビュー

――この男、間違いなく俺に惚れている
北橋はナルシストな生徒会長。彼は後輩の乙坂が、自分に「間違いなく惚れている」と思い込んでいます。よって、告白してこない乙坂に疑問。そのまま、北橋は卒業を迎え……。5月10日発売、高野ひと深先生の初コミックス『「す」のつく言葉で言ってくれ』。乙坂の大学進学を機に同居が決まり、いよいよ告白かと思いきや!? へらへらと本心が見えない後輩×妄想気質なナルシスト先輩の恋は、どう始まるのでしょうか!! それでは「801 AUTHORS 108」第915回、高野ひと深先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
ちょっとどうかしてるくらい自己愛の強い、ポジティブハッピーな主人公がちょっと何を考えてるのか全くわからない後輩の岩戸をこじあけるまでの物語です。強めの太陽みたいな子が描きたいなと思って作り始めました。
読み切りは表題作とは反対に、眩しい世界に憧れる、日陰に住む男の子が一歩踏み出すお話です。




Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
ミステリアスへらへら後輩×クレイジーポジティブナルシスト生徒会長です。
色でいうと紫×黄のような。


Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
とにかく自分の美しさを信じて、さらにはそのきらめきを広めようとしている主人公を美しく、眩しく描くことに注力しました。
読み切りのストーリーは、3人のトライアングルをどう展開させれば新しい読み口になるか、たくさん悩みました。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
会長のキャラクターが、私の引き出しにはあまり無いものだったので、お話を考えてもその通りに動いてくれなかったり、勝手に違う方向に行ったりしておりました。その都度驚かされましたし、救われました。



Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
読み切りの『フラッシュノイズ』なのですが、もともとはもう少し違うラストシーンで担当さんにはお話していて、そっちはもうちょっとだけ地獄だったような気がします…変更してよかったです。


Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
2月、仙台へ旅行にいきました。そこで食べた牛タンが美味しすぎて「これは私から大将に送るスタンディングオベーションや…！」と、お皿に乗ってるものを全部綺麗に食べましたら、はじっこにあった大量の辛子まで食べてしまい、新しい拷問かなと思いました。大将には気づかれないようお会計してお店を出ました。

Q. 今、何かハマっていることは？
ミキサーを買ったのでスムージー作りにはまってます。
いちごやバナナ、りんごやキウイなど色んな組み合わせを試して毎朝飲んでます。

Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください！
同人活動をしていたら担当さんにお声をかけていただいたのが全てのきっかけです。いつも私のお話を笑って聞いてくださる素敵な方です。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
とても楽しみですし、緊張しています。
色んな方のお力を借りて出来上がりました一冊なので、感謝の気持ちでいっぱいです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめてのオリジナルBL作品です。お話を読んで、笑ったり驚いたり、色んな表情になって頂けましたらとても幸せです。どうぞよろしくお願いいたします！

リブレ出版担当編集より
高野ひと深先生、待望の初BLコミックスが発売！

今作の大きな魅力のひとつが、対極な個性を持つ北橋と乙坂というふたりのキャラクター。
主人公の北橋は、高野先生でさえ予想も出来ないような行動で周囲と読者を驚かせるナルシストな変わり者。くるくると変化する表情と、自己愛に溢れたハイテンションな弾丸モノローグが、読み進めるほど愛おしくなるようなキャラクターです。
対する乙坂は、本心が見えないミステリアスな雰囲気の男の子。いつもにやにやと笑みを浮かべた彼が、どこか陰のある謎めいた部分を垣間見せるたびに北橋の心はかき乱されていきます。

そんなふたりが繰り広げるハイテンションなラブコメディ……だけでは終わらないのが今作の面白さ。
北橋の前に突然謎の全裸男が現れたり、乙坂の秘めた過去が明らかになったり……と予期せぬ怒涛の展開が繰り広げられ、息吐く暇もなく、ふたりの恋はエンディングへ！
ドラマティックな演出、美しい画面、こだわり抜かれた台詞とモノローグで紡がれる物語を是非コミックスで楽しんでください。
表紙の「馬」が登場するインパクトたっぷりなシーンもお見逃しなく！

特典情報
アニメイト特典：描き下ろしマンガカード
アニメイト渋谷・町田・立川・八王子・吉祥寺限定：店舗限定イラストカード
リブレ出版フェア情報

(C)高野ひと深／Libre Publishing