夜月ジン先生インタビュー

この人、狐だ！ 隣の男の正体を見抜いたばかりに…
高校生の啓太は、ファストフード店で隣り合わせた男にびっくり！ 狐が化けていることを見抜いてしまいます。彼は、妖狐である喜助。数年前の山崩れで姿を消した、自らの主を探しているのだとか。話を聞いているうち、啓太の忘れていた記憶が徐々によみがえって!? 1月15日発売、夜月ジン先生の新刊コミックス『優しい彼と不機嫌キツネの恋愛事情』。出会った当初は喜助の粗暴な態度に困惑する啓太ですが、時間をともにするうちに、お互い……。それでは「801 AUTHORS 108」第822回、夜月ジン先生どうぞ！

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
ちょっと気むずかしい妖狐(喜助)とお人好しな高校生(啓太)のお話です。
喜助はブラコンかと思えば嫉妬深かったり、攻撃的かと思えば優しかったりと、ギャップのある性格をしていますが、基本的には真面目で誠実なところが魅力です。あともふもふ。もふもふは正義。
啓太は根っからのお人好しで、困った人がいれば手を貸さずにはいられない性格です。それゆえにその身にちょっとした問題を抱えていたりします。
理不尽な目に遭う不憫受け…個人的には萌えます。
Q. 当て馬や重要な脇役は？
喜助の弟の燐助が、その役割になるかもしれません。幼いがゆえの素直さが、兄を刺激した結果…あんなことに。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
いかに動物の耳や尾をもふもふにするか四苦八苦した気がします。まだまだ…もふっと表現できるはず！ と。今後も精進していこうと思います。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
こう表現したい、という気持ちに能力が追いついていなくて全体的に四苦八苦しました。1話は1度、まるっと描き直していたりもします。それでも、当時の精一杯の愛情を込めて描いた作品なので、コミックスとしてまとめてもらえたことにとても感激しています。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
犬猫と同居しているので、耳と尾を執拗に観察したりつまんだりしてました。そのたびに怒られていました。

Q. 今、何かハマっていることは？
一年ほど前から光の戦士やってます。原稿が行き詰まるとログインして、温泉地や森林、もしくは雪山にいきます。フィールドグラフィックがとても綺麗なので、外出する余裕がないときは意外と癒やされます。あっ、できれば哀れみではなく、生温かい目で見守っていただけると幸いです。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
1人でも多くの方に楽しんでいただければという気持ちでいっぱいです。作品としては『オオカミ彼氏は聞きわけない』よりも先に描いていたものなので、そちらを手に取ってくださった方も、まだのかたも、是非とも手に取っていただければと思います。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
こんにちは、夜月ジンです。「あれお前小説書いてなかったっけ？」と思う方もいらっしゃると思いますが、漫画も描いてます。作品が趣味に合いましたら、愛でていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
担当編集より
夜月ジン先生2冊目のコミックスは、裏表のない妖狐とお人好し男子高校生の切ない過去をめぐるお話です！
幼い頃の不思議な体験から妖が見えるようになった高校生の啓太は、偶然見かけた妖狐・喜助の美しさに見惚れてしまいます。
そして喜助から主を探しているという話を聞き、少しずつ忘れていた過去を思い出していくのですが…
この過去はぜひ読んでお楽しみください!!
さみしくて胸がぎゅっとなること間違いなしです。
過去を知ったあとの二人も必見！
喜助のかっこいいところも啓太のえっちで可愛いところも詰まってます!!!
またデビューコミックス『オオカミ彼氏は聞きわけない』の妖たちも出てきますので、1冊だけでも十分楽しめますが、こちらも合わせて読むとさらにもふもふできちゃいますよ★

(c)夜月ジン／一迅社