明日汰りつか先生インタビュー

同級生のオタクをいじったら、その表情にゾクゾクして…
黒崎はクラスメートの有岡に心奪われ、オナニーの日々！ きっかけは、オタクの有岡をエロネタでちょっといじったことです。彼の上気した顔に興奮をおぼえた黒崎！ そこから、欲求まみれの有岡いじりが加速して……。1月15日発売、明日汰りつか先生の初コミックス『いじめないでよ』。いじめっこの黒崎と、なんと有岡は友達になりたいと言いだします。本当はそれ以上の関係になりたい黒崎ですが、はたして!? それでは「801 AUTHORS 108」第818回、明日汰りつか先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
眼鏡のオタクくん有岡くんと脳内小学生なみのいじめっ子黒崎くんのどぎまぎ漫画(笑)がメインになってます。やきもきラブコメみたいなものをラブコメじゃない人間ががんばってかいたみたいなかんじです。
暗い話ばかりかいてたのでおもいきって明るくギャグをやってみようとおもったところから始まりました。結局シリアスなところもあるごった煮みたいなものになりました。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
がんばって受けに好かれようとするんですけど寸前で手が出せない童貞丸出しな攻めとオタクっぽい感じなんですけどわりと芯がしっかりした受けの子がメインです。精神的には攻めのほうがわちゃわちゃしてるかもしれません。
Q. 当て馬や重要な脇役は？
『いじめないでよ』だと有岡くんサイドの友達の丸山くんみたいな名前の子が周りにも好評でした。あんまり意識してなかったんですが黒崎くんをどん底に突き落とす大事なキャラだと思います。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
ラブコメはラブコメなんですがどこかですとんと落ち込む瞬間を絶対作ろうとおもってかいてました。絵は普段よりかわいめを意識してました、gateauさんはかわいいイメージがあったので。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
今BLがたくさんあって面白いものがたくさんあるので、なにが楽しまれるのかとか、どういうものが萌えるのかとかたくさん考えました。あとかいたことのないラブコメだったのでシリアスに入る時にどこまでテンションを落としていいのかなとか、どうしたら面白くなるのかとか。
あと自分のペースがおもったよりつかみづらかったりとか、でもとにかくどうしたら面白いと思ってもらえるんだろうっていうまあそんなところばっかりです。かきたいものをかけばよいとおもいます。(結論)
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
黒崎くんはもっとイケメンな予定でした。あと梓さんの話なのですが、実は三角関係の予定でした。そのときの雑誌の都合上止められたのですがドロドロな話でした。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
タクシーにのって1時間くらいしてから財布をわすれたことに気づきました。
あと飼っているマンドラゴラがやたら成長しました。

Q. 今、何かハマっていることは？
冬は外にでないと冬虫夏草のようになるので朝でかける習慣をつけようとおもって、でも用事がないとでないという理由から、朝モ〇に行くことにはまってます。

Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください！
本当のことをいうと某アイス屋さんでアルバイトをしたときに本当にアルバイトができなくて、もともとなにもかも続かない性格もあって、なにか自分にできることはないかなと真面目に考えた結果唯一続いていたものが絵だったので漫画やってみようかなということになりました。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
そういう気持ちではいったので、まさか本になると思わなかったのと、今やっと漫画家になりたいという改めて不思議な気持ちです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
マンドラゴラ野郎ですがよろしくお願いします!!

担当編集より
俺は黒崎カズヒロ、超絶リア充だ！
そんな俺の最近の悩みは、クラスメートの超オタクな有岡一輝のことがほんのちょっっっと気になっていること。
いつもちょっかいをかけて遊んでやってるのに、有岡は俺と友達になりたいなんて言い出して…
マジどういう神経してんだよ！ 天使か！
だけど、俺がなりたいのは友達じゃねぇええええ!!!!!!!
明日汰りつか先生のデビューコミックスはいじめっこ(リア充)×いじめられっこ(オタク)のかわいい恋模様を描いた一冊！

有岡くんのことが好きで好きでたまらないのに、素直になれずにちょっかいばかりかける黒崎くんの小学生男子っぷりや、そんな黒崎くんにめげずに仲良くなりたいと言う有岡くんの健気さ、必見です!!
等身大の男子高校生を描いた表題作『いじめないでよ』のほかにも、わけありな出会いから始まる恋を描いた『各駅停車で。』、わんこ攻×美人受な『タカヒロくんと梓サン』などバラエティーに富んだ一冊になりました。

(c)明日汰りつか／一迅社