第1回B-PRINCE文庫新人大賞受賞した初津輪先生のデビュー小説です。
今回は、出版記念としてちるちる編集部が直撃インタビューです!
デビューのきっかけや、小説を書くときの心構えなどをズバリとお聞きしちゃいましたよ!
聞き手 ヒロシ
Q. 小説を書き始めるきっかけを教えてください。
A:素敵なお話をたくさん読んだあげく、自分も書いてみたいと思ったのが始まりです。
Q. デビュー前はどのような活動をされていたのでしょうか?
A:伊達に長くない(笑)投稿生活です。サイトも同人活動もしていません。
Q. デビューしてみて、何か変化はありましたか?
A:うーん、特には…。あ、原稿を送る時の宅配代金が着払いでよくなったことでしょうか。
Q. 先生の好きな食べ物はなんですか? 小説を拝見するとものすごくファストフードとかコンビニ好きなのか?とも思いましたが(笑)。
A:ポテトチップス大好きです。特にチーズ味の。べつにコンビニ好きというわけではないですが、3つのコンビニのポイントカードを持っています。
Q. 本作は、先生の処女作ですが、作品を書く上で、特に神経を使ったところ、力を入れた部分などはありますか?
A:やっぱり、牧澤が小野寺を好きでも簡単に受け入れられない、という心情の部分でしょうか。
Q. まったくあらすじがない状態で読みだしましたが、最初はまったくどういう方向に進んでいくかまったくわからないドキドキ感がありました。先生の中では、ある程度、物語の見通しがあったのでしょうか。
A:お読みいただき、どうもありがとうございます!
もちろん見通しはちゃんとありました。というか、このお話を書くにあたってはかなり早い段階でラストシーンを決めていまして、そこに向かって一直線という感じで書いていきました。
Q. 学生時代の微妙な心理、生々しさ、瑞々しさがダイレクトに伝わってきて、とんでもなく甘酸っぱい気分になりますが、先生は、リア充だったのでしょうか? それともこうあったらいいなぁ!という思いで書かれたのでしょうか?
A:いやいや。自分はかなりひねくれた学生でして、甘酸っぱさとはとんと無縁でした。だからこそこういうのに憧れる思いがあって書いたのだと思います。
Q. また学生時代にすごくはずかしかった経験などありましたら。
A:あり過ぎて…。人のは言えないことばかりですので…。
Q. 缶ビールや煙草などをうまく使って、オトナの汚れちまった体と、ピュアピュアな少年の対比が秀逸だなぁとおもいましたが、先生は、小野寺くんと先生だったら、どちらに感情移入しちゃいますか。
A:どちらにもしてしまいますね。でもこんな子がいたらいいな、と思っているので、どちらかと言われれば小野寺の方でしょうか。
Q. なかなか思いを伝えられなくて、思いを伝えても進展もどかしさ…やはり恋愛にはこの要素が不可欠だと思いますが、先生はそこら辺をかなり重要視されているのでしょうか。
A:そう言われて、ちょっと目からウロコです(笑)。たぶんそうなのでしょう。正直なところ、自分、上手くいかない恋愛の経験数の多さには自信があります! そして、やっとお互いの気持ちが通じ合った時の感動は二度と忘れることがないと思います。自分のような平凡な人間のおいそれとうまくいかない恋愛物語を、読んでくださる皆様にお伝えできたらと思っています。
Q. これからどんな作品に挑戦していきたいですか?
A:どんなのがいいんでしょう…。でも、「読んでいただけるもの」「楽しんでいただけるもの」ということを意識して書いていきたいです。
Q. ちるちるユーザーのみなさんにひとことお願いします!
A:新人大賞を受賞させていただき、自分の書いたお話をたくさんの方に読んでいただけることになり、大変嬉しく思っています。「きみが教えてくれた」をお楽しみいただけましたら嬉しいです。たくさんの方に読んでいただけることが物書きの喜びと考えています。今後は多くの皆様に楽しんでいただけるものを書いていけるように、さらに頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!
インタビューしていただき、どうもありがとうございました。