文庫という色々な人の手にとっていただきやすい形になり、ノベルズから更に多くの人に読んでいただけたことがとても嬉しかったです。
ありがとうございました。
■講談社文庫 担当編集者様からのコメント
木原さんほど、ぐいと読者の心を掴んで、恋愛の修羅場に連れて行く筆力を持つ方をあまり知りません。
木原作品は愛に飢えた私たちの心をいつも熱くします!
BLというジャンルに存在する秀作が、その枠を越え、幅広く受け入れられる過程をみると嬉しくなります。『箱の中』は、作家の実力・文章力の素晴らしさは勿論のことですが、書店のBLではない、メジャーな売場に平積みにされている様子をみて、BLファンとして誇らしく、またとても嬉かったです。
Chellydishさん
本屋さんでなにげなく手に取った一冊。木原音瀬先生の奥深さに泣けました。職場の人と話題に出来たのは、この本だけ。この後BL版『檻の外』を買って『なつやすみ』を読み、職場の人にも貸しました。
roseーlilyさん
私が初めて買ったBLの本が『箱の中』『檻の外』で、一気に木原先生のファンになりました。文庫化されたことにより、今まで知らなかった人達にもこの作品の素晴らしさが伝わりやすくなったのではと期待しています。
匿名さん
びっくりしました。文庫で良かったです。でも物足りなくて続きを探しました。ジャンルでくくるのはもったいないです。
こまPさん
久々に読み返してみて文章が心の中に深く深くしみ込んでくるような感覚がしました。表紙のイラストもとても惹かれるものがあります。
チミ子さん
BLという枠組みを超えた作品。BLだけの世界ではもったいないと読了後に感じた。人の一生悲しい辛い……だけど救いがある暖かな生活が描写されている。その後の結末が抽象的であるため読者の想像を膨らませる要因と言える。
神谷酉輔さん
BL作品で一般の作品として文庫化されるのはすごいことだと思います。この作品は本当に色々な人に読んでもらいたいと思う作品なので、これでBLを知らない人にもオススメしやすくなりました。ただ、自分のよく行く本屋では一般の作品の所に置いてくれていなかったのが残念でした……。
松里さん
これ…BLなの? BLだよね。凄い面白い。
ちはるぅむさん
本屋でBLコーナーではなく講談社文庫で発見した時は驚いた(笑)。でもちょっと嬉しかったです。
弥夜さん
★後世に語り継がれる文庫化
もし「この先一生1つしかBL作品を読めなくなったら何を選ぶか」ときかれたら、いろいろ迷った末、私はいつも最終的には『箱の中』と答えてしまいます。
そして慌てて「あ、でも『檻の外』込みで!」と付け加えるハメになる。
だって、2冊は切り離せない。誰よりも純粋な心で愛を貫いた『喜多川圭』という男の人生を描いた1つの作品だと思うからです。
今回、ついにその傑作が1冊にまとまり、しかも一般書として文庫化するという。
心の底から驚きました。そして、よくわからないけど興奮し震えました。
一読者にすぎないけれど、「敬愛し傑作と崇める作品がより多くの方に読んでもらうことができる!」というのが、こんなにも嬉しいとは!
普段は、旧作を所持している作品の決定版や新装版を買うことはないのですが、他の熱烈なファンの方々と同様、アマゾンでの手軽さを放棄して自分の足で買い求めずにはいられませんでした。
書店にいく間もずっとドキドキそわそわ。書棚に平積みされている姿をみた時は涙が出ました。
すでに内容を知っている作品を買い求めに行っただけなのに、書棚の前で泣くなんて普通じゃない。
こういう感動の仕方ははじめてです。後にも先にもこの瞬間だけのような気がしました。
イチ。さんのレビュー