2012年度 第4回BLアワード ぜんこく220万人┌(┌^o^)┐ホモォ..召喚!腐女子・腐男子よここに集え!
凪良ゆう先生からのコメント

このたびは『まばたきを三回』にたくさんのご支持をいただきありがとうございました。
もう一作の『お菓子の家』とはまた違うタイプ、というか初めての幽霊モノです。ファンタジーは受けない、と一度は他社でお蔵入りになったのですが、どうしても諦めきれずにいたところ、ショコラ文庫さんが拾ってくださって日の目を見ることになりました。こんなネタを通して、世に出してくださったショコラ文庫さんにまずは感謝を。
お話自体はとても書きやすかったです。一佳と令は互いを想う気持ちが最初から真っ直ぐで、他によそ見もしないので、恋愛描写に関しては、好き、という一点にのみ集中できたからだと思います。その分、いつになくストーリーを激しく動かせたのが書いていて新鮮でした。反面、どんな反応が返ってくるのか不安も大きかったのですが、思った以上に多くの支持をいただけたことに感謝します。
純愛、エロエロ、ヤクザ、幽霊、etc…。このジャンルの懐の深さは、やっぱり読者さんの支えあってこそなんだなと改めて思いました。これからも色々チャレンジし続けますので、どうぞよろしくおつきあいください。


■編集部からのコメント
この度は凪良先生の『まばたきを三回』をたくさんの方にご支持いただいて、本当にありがとうございます。
まじめで男らしい一佳と、ちょっとわがままで綺麗な令。幼いころに運命的な出会いをし、恋に落ちて、やがて令の死という大きな別れを迎えます。その数年後、田舎町で孤独に一人暮らす一佳の前に、幽霊となった令が現れて…。
幽霊モノという少し特殊な設定ではありますが、とても一途で純粋なラブストーリーです。世界でたった一人の愛する人がいなくなったら、そして幽霊となって現れたら、それでも愛し続けることを選んだならば。切なく目まぐるしい展開の中にも一貫してある、互いを愛しいという想いを感じて、温かな気持ちになってもらえればと思います。
設定で読むのを迷われている方は、ぜひ読んでみてください。

ユーザーの声を紹介

このお話は絶対に読んだ方がいい! 実際にはあり得ない設定なのかもしれないが、一気に引き込まれてそのまま大号泣のクライマックスに。あの手紙は……。あの手紙の表現方法は、ある意味卑怯だー! もう、涙涙でしばらく続きが読めなかった……。それくらい感動のお話なので、読んでいない方は是非!!
mizukiさん


10代の恋愛とは、こんなに結びつきが強いのかと考えさせられる一冊でした。例え、蛙やぼろぼろのクマの人形になっても、愛する人に会いたいというところが好きです。そして、最後までどこに落ちつくか分からないという、ストーリー構成がとても興味深かったです。
御影さん

厳選レビュー紹介

★運命をこれほど強く感じさせる作品はなかった!
運命って信じていないんですよ。
奇跡とか霊的な出来事は、誇張か妄想か科学で解決できると思っているし。
だけど、これは自分の片隅にある「信じたくないもの」がとうとうと語られていました。
BLなんだから、お茶らけたり昼メロだったりエロだったりで良いんだって! って、ほとぼりを冷まそうとしたけど、駄目でした。引き摺られました。

ノスタルジーな少年時代の出会いは、本当に可愛らしく甘酸っぱくて、一文一文が微笑ましくてね。
ため息が出る位の表現力を、心地良く堪能していたのです。
それが、恋人・令(りょう)の死で、深海の底に沈められるという(泣)。
一佳(いちか)の終わりの見えない孤独、知らなかった過去から得る自責、令と再会の喜びと対の虚しさ、どれもがね、両手でむぎゅうと締めつけてくるのです。
もう辛いんですよ! 辛過ぎて心が疲れちゃうの!

  少年時代、カムアウトの決心と恋人の死別れ、恋人との再会、復活。
ストーリーに時間経過はもちろんあるのだけど。
時間の線は、過去から未来へと長―くある訳で、それを歪ませて宇宙船のワープやタイムマシンが出来るって?
そんな途方もない4次元な話よりも、一佳と令の時間はそれが為っていて、時間の線は輪になったり波線になったり。
凪良先生ならではの宗教観でしょうか。
ホラーじゃない怖さと夢を感じていました。

ランク付けもはばかれるような僭越過ぎのような気がしています。
一言一句が黄金律で、若しかして文章から伝う琴線の波調を、元から備えた方なのかも(絶対音感のような)。
鳥肌立ってます! そして、体の周りにハレーションが起きてるかも知れません!
橘盾さんのレビュー


★やっぱり!
私も、色々な小説を読んできました。泣けると思った本でもせいぜい、1回か2回でしたが、このお話はもう何回もグッと来るシーンがあってヤバかった( ; ; )

しかも、可哀想な場面での泣けるではなく感動でのグッとくるだったので私にとってはその点も良かったです(笑)。基本的にアンハッピーは苦手なので…。

でも、あらすじにもあった幽霊と書いてあったのでどんなラスト? と思いながら読んでいきましたが、そう来るか? という感じで私には面白かったです。

途中からはSFというかファンタジー色が濃くなりましたが、幽霊ものと最初からわかっていたのでOKでした。

主人公の2人の気持ちを丁寧に書いてあってお互いを思う気持ちが本当に伝わり、非日常的な設定なのに読後感は温かな気持ちになりました。良かったです。

でも、この作品は円陣闇丸さんのイラストがあったからこそとも思えました。多分、可愛らしいイラストだったら、ここまでの静けさの中の2人の思いも伝わらなかったんじゃないかなと思います♪ (´ε` )まぁ、ファンという点も大きいですが(笑)。

私のお気に入りの一冊が増えました。
sakurasakuraさんのレビュー

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