泣きます！ 泣かされます!! 十亀の強さに打たれます。漫画『キャッスルマンゴー』と一緒に読んで欲しいです。木原先生の作品はすごく胸に響きます。登場するキャラに先生の愛を感じ、こちら側（読み手）が入り込んでしまうから、さすがだ。
ひよこまめさん

十亀にまさかここまでつらい過去があったとは思わず、読んでて苦しくて苦しくて。また、まだ高校生の幼さが残る十亀がとても可愛くて愛おしかったです。貧乏で苦しくてつらいけど、家族がいるから自分は不幸じゃないっていう十亀を見てて涙が出ました。BLよりも家族愛に泣かされましたね。でも、もちろん高校生の十亀と二宮もかわいかった。十亀の片思いのような感じでしたけど、その感じがリアルでよかったです。漫画『キャッスルマンゴー』の後日談もすごく良かったです。万はあまり出てきませんでしたが、十亀という男がどんなやつなのか、じっくり見れて面白かったです。とくにお気に入りのシーンが、十亀が主演男優に代わって主演女優とのベッドシーンを演じるところ。あそこの描写がたまんなくエロくて!!! 文字だけでこんなに十亀のフェロモンを感じるとは!!! と自分でもびっくりするほど興奮しました。ほんとにさすが木原先生、最後まで面白かったです。
匿名さん

漫画『キャッスルマンゴー』の完結を受けて、それ以前とその続きを十亀サイドで語られる物語。寂しい大人と子どもの物語でしたが、本当に良かった……。読み終わってとても幸せです。
絵夢さん

十亀さんのこれまでが、こんなにも残酷で辛かったか。もっともっとわかりたくって、何度も何度も読み返した本です。あれだけの境遇にあっても「不運だったが、不幸ではなかった」と思えるのが私にはわからなくて、そのわからないことが辛かった。だって、私だったら絶対に「この世で一番不幸だ」って自分の不幸に溺れてしまう。家族がいてもきっと。家族に愛されているのがわかっても、きっと。だから、十亀さんのように思えるための道標が欲しくて、何度も読み返しました。こうやって、自分の心と向き合いながら読んだ本なので、特に印象に残っています。口下手で不器用な万と、不器用同士ながらゆっくりと温かく幸せを噛みしめ合いながら歩んで行ってほしいな。と心から思いました。
ちょびちょぽさん

これをはずすわけには、いかない。漫画『キャッスルマンゴー』とＷ受賞してほしいくらい好きな作品。
悠吏さん

すべてはここへ来るためにあったんですね。凄く、凄く、良かったです。
みかりん３３さん

表題作を初めて読んだのは小冊子で、あの時の衝撃と悲しみと切迫した気持ちが忘れられない。すごい作品だと思いました。だからこそそのあとの漫画『キャッスルマンゴー』を改めて読んだとき、本当に救われた気がしました。その後の『god bless you』では十亀さんの映画への熱くひたむきな情熱を感じてむさぼるように読んでしまったのは、私も映画が大好きだからかもしれません。何度も読むうちに木原さんのちがう作品のキャラ達とのコラボが読みたいなあと思ってしまいました。『COLDシリーズ』の最新作の彼、『セカンド・セレナーデ』の掛川や山岡監督。彼らと十亀が一緒に映画を作るところを想像したら楽しくて仕方なくなりました。読みたいなあ……。
せっこさん

BLというジャンルのなかでも、常にスタンドアローンな作家だと、読むたび思い知る…。もはや木原音瀬としかジャンル分け不可能ですね。職業の意外性だとか、生い立ちの特異性とか。それらも重要なファクターではあるにしろ、セリフが吐かれる度に、受ける衝撃、斬新さがある。尽きない。十亀と万。名前が唯一ホッとする。
うらどらさん