匿名
私は栗本薫さんのJUNE時代の活躍は知りません。
小説道場を通じて数多くのBL作家を世に送り出されたとか(英田サキさん、金丸マキさん、尾鮭あさみさん、秋月こおさん、江森備さん、鹿住慎さん、榎田尤利さん、須和雪里さん等、すごいメンツ…)、ある時期のJUNE誌上ほぼすべての小説を彼女がいくつかのペンネームを使いわけて書いてたとか、いろんな伝説は耳にするのですが。
私は『ぼくらの時代』『レダ』『グインサーガ』(の初期)等は青春時代に読んでハマってましたが、彼女の書いたヤオイ作品を読んだのはつい最近です。
最近の著作については何かと批判されることも多いようですが、その功績は大きく、時代をつくった一人だと思います。
ちるちるにいるみなさまは、私よりずっと昔からBLを読んでるかたばかりで、なにか思い出のようなものや、彼女について思うこと知ってることなどなど、ありますでしょうか。
ご冥福をお祈りしつつ。
匿名
こんにちは。
小学校の時図書室でグインサーガを読みました。
それからは中学校・高校の図書室で続きを読み
高卒で働くようになると市図書館で続きを読みました。
未完となりましたがこれからも読み継がれていく大事な作品でありましょう。
きっと先生は天国で続きを書いてらっしゃるのではないでしょうか?
>>あこさん
大ファンだったんですねぇ。
栗本薫作品しか読んでない時期があったというのがスゴイですね。(そうできるだけの本を大量生産していた栗本薫さんもスゴイw)
リアルタイムで知らないもんで、いろんなお話が聞きたいです。
私は訃報を受けて、最近、栗本薫さんのヤオイ系作品を読みはじめました。
『小説道場』を読み、『真夜中の天使』を読み、ついこないだ『翼あるもの』を読み終えました。次は『朝日のあたる家』を読む予定です。
『翼あるもの』の下巻で、完全に魂を持っていかれました。衝撃的でした。
最近のBLがサラダスパゲティなら、栗本薫さんのヤオイ作品は脂したたるレアステーキ。才能あふれる作家さんが気合いを入れて書いた作品の、その凄まじさはハンパないなと。胃にきましたw
はやくレビューしたいです。(ちるちるさん、掲載ヨロシクです~)
栗本薫さんの文体は独特ですよね。
一度慣れると麻薬のようで、酔ったように読める。
一文一文が長いのに読みやすいのが不思議で。
似たタイプの作家さんて、最近はいないのかなァ。
あこ
高校1年のころから読みはじめています
このたびの訃報を知りショックを隠せません。グインサーガから真夜中の天使まで、すべての作品が好きでした、あるとき栗本作品しか読んでいない自分に恐れを感じて違う作家さんの作品をむりやり読んでみたりしましたが、文体やプロット、なにか不満が残り結局栗本作品に帰ってゆくのでした。
やおいについては、当時それほど主流でなく、正直いまのBLブーム世代がうらやましいです。
美とはなにかを教えてくれた栗本先生ありがとうございます。先生はいつまでも私の中に生き続けています。
通りすがりでもなんでも、大歓迎です!
JUNEで『終わりのないラブソング』をリアルタイムで読みハマッてたかたがたくさんいたのは知ってるんですが、その当事者だったという方の話を聞いたのは、はじめてです。
いいなァ~、羨ましいです。
私も、できたら思春期のころに、あの小説に出会いたかったなァと思って。
私の場合、頭が完全にカチカチのオトナになってから読んだもんで、完璧にハマることはできなかったんだけど、中学や高校のときに読んだらめちゃくちゃ衝撃受けただろうなというの、読みつつずっと思ってました。
なので、青春の一端を『終わソン』に形成されたというの、よーく分かります。
また、「後半になるにつれて好きではない」というのもよーく分かります。
『終わソン』に限った話ではなくて、彼女のありとあらゆる著作に関して、私も同じことを思ってたもんで…wとくにグインサーガが後半になるにつれてヤオイ小説化していったこと、男性からだけじゃなく、女性のヤオイファンからも嘆きの声が聞こえてきますしw
私は『終わソン』は二巻で終わって欲しかった派です。悲劇ですが、あそこで終われば、歴史に残る伝説的なバッドエンドになってたんじゃないかなァと。
バッドエンド萌えするタイプなもんで、最近のBLで不満なのは、ハッピーエンドだらけなことかな。もっとバッドエンドを書かれる作家さんが増えてほしいなァとw
恥ずかしながらジャン・ジュネの著作は一冊も読んでいないんですが、でも、その刺激的でドラマチックな生き方は有名ですよねぇ。
一度読んでみなければ。
改めてWikipediaでジャン・ジュネを調べてみたんですが、JUNEの由来とされたのも、さもあらんと思いました。男娼だった過去や自殺未遂などは、当時主流だったJUNEの耽美的な空気にマッチされてるような気がしました。
『さぶ』の話も興味深いですねぇ。『さぶ』は男のためのゲイ雑誌ですよね。このへんまったくよく分からないんですが、通販とかなかった時代にそういう雑誌が出版されてたことや、定期的な購入者がいただろうことに、かなりの興味を感じますです。
しかし葡萄瓜さん、いろんなことをよくご存知ですねー、スゴい。
黒崎あつしさん、私も最初は男性かな?と思ってました。
てゆかBL作家って、中性的なペンネームを使われる作家さんも多くて、最初はいちいち「どっちかな?」って思いながら読んでました。最近ではすっかり慣れて、すべてを女性作家だと思いつつ読んでますがw
そういや栗本薫さんも、中性的なペンネームですよねぇ。
「栗本薫」という名前の主人公が活躍するミステリーも出されてて、しかも小説内の栗本薫の性別は男だったから、初期は彼女を男性だと思ってた読者もいたんじゃないでしょうか。当時はインターネットも発達してなくて、この手の情報もなかなか手に入らなかっただろうし。
『悪魔のようなあいつ』、そのアラスジを読んで、かなり興味がわきましたw
美少年時代の沢田研二さん、すごかったんだろうなァ。奇抜なファッションや、特異なデモンストレーションが、当時の若者たちに衝撃的だったんだろなァ…。
あと原田さんが、尾崎豊というカリスマに深く関わっていたこと、はじめて知りました。
尾崎豊は、私は、亡くなってから知りました。亡くなった当時の私は思春期だったのもあって、衝撃を受けまくりましたねぇ…なんか懐かしいな。シミジミしてきたw
こちらこそ、たくさんの思い出話をありがとうございます。
elilinxさんがわき出すように語られてる一つ一つの思い出話が嬉しく、また羨ましく、なんかちょっと郷愁めいた切なさを感じてしましたyo
ののこ
栗本薫さんの訃報を最近知り、ショックでうろうろとネットを徘徊していたものです(汗)
私は高校生当時、JUNEでリアルに栗本さんの「終わりのないラブソング」を読んでいたものです。
もともと、BLにはあまり興味はなかったのですが、当時はまっていた「BANANA FISH」という吉田秋生さんの漫画があり、「終わソン」の挿絵を秋生さんが書いていたことがきっかけとなって、文庫を購入しました。
1、2巻はどなたかも書かれていたようにとても涙して、こんな世界があったのかとカルチャーショックをひどく受けたのを覚えています。
それがもとでJUNEを立ち読みしていたのですが、私はみなさんとは逆で、栗本さんの小説のBLがすべてであり、その他の方のBL小説が苦手なんですよね~^^;
かといって、そのあと貪るように読んだ「真夜中の天使」シリーズとか、それほど好きではありません。
「朝日のあたる家」も前半はすごくはまりましたが・・・最後のほうは読んでない。
「終わソン」に関しても、ラストはどうなんだろうという・・・栗本さんを尊敬し、今は小説を趣味で書いてます私の元祖のような方ですが、確かに彼女の小説は、後半になるにつれて好きではないというのが、本当のところです。
趣味が前面に出ている、出て居すぎる・・・そんなところが苦手です。
書いてること矛盾してますか?
とにかくでも、栗本さんが私に与えた影響はものすごく大きかった、そういうことですかね・・・
最近の安っぽいBL小説にはない、重苦しさ。
性別を超えた愛、それがすごく胸に来ました。
私の青春時代は、「終わソン」なしで語れません。
JUNEのジャン・ジュネ由来説ですが、
どうもある情報が形を変えて流れたものでは
ないかと言う気が致します。
小説JUNE2002年10月号(通巻144号)にて
<男と男の抒情詩!『さぶ』大辞典>と言う
袋とじも含めた特集が掲載されておりまして、
その文中の座談会にて語られた一挿話、
【『さぶ』がジャン・ジュネ由来の誌名『ジュネ』として
創刊される筈だった】(142頁掲載)
と言うものが形を変えて伝わったものでは
なかろうかと。
黒崎あつしさんはサイトにて確認しましたが
女性ですね。
後、サーモンさんとあだ名されていたのは
尾鮭あさみさんではないかと。
elilinx
葡萄瓜さん、皆さん、色々な詳報懐かしいです。教えて戴いて有難うございます。
竹宮さんの表紙の創刊号持って居りました!石森さんの雪の夜の青年のイメージが強くて金髪少年を忘れていました。
Juneはジャン・ジュネからとったという噂
もありましたね。
そういえば男性作家って黒崎あつしさんて男性ではないのでしょうか?
何となく男性だと思っていたのですが。
今西良のモデルの沢田さん主演のドラマは「悪魔のようなあいつ」です。3億円事件の犯人で最後はライフル乱射で身近な人を皆殺し~警察に射殺される結構とんでもないお話でした。
当時のVTRというのはほとんど局でとっておらず一部のコアなファンが個人的にキープしているものしかないそうです。
今とは違い共演の女優さんより細かった!
衣装とか帽子とか今まで見たことのない工夫や演出があり故久世さんは独特の美意識があった方でした。
久世さんをモデルにしたキャラが「朝日の当たる家」で重要な位置にいますが私の一番好きなキャラでした。
原田千尋さんの撮った(多分)ステージフォトがJuneに載って初めて尾崎豊というシンガーを知りました。
今はとてもビッグな作品となったベルセルクもJuneの書評コーナーで教えてもらいました。
アツく真剣な小説道場から江森備さんがデビューし増刷を重ね新聞の書店売り上げランキング常連になってもずっと道場へ出していらっしゃいましたね。
初心を忘れず中島さんに目を通して貰いたかったのかなと思います。挿絵の小林智美さんが三国志の男性達を逞しく描いていらして好きになり、その後小林さんの挿絵で随分表紙買いをしました。
中島さんの作品で最後に読んだのが「流星のサドル」だったかと思います。(あぁ中島さんだ~)と思った記憶があります。
最近は英田サキさんや中原一也さんが好きかな~。
走り去ってしまった中島・栗本先生に沢山の作品と”時代”の思い出を有難うと感謝します。
おお、創刊号は竹宮恵子さんですか。
バッチリ適役ですねぇ。
竹宮恵子さんの『風と木の詩』は、このジャンルの歴史を語るときに必ず語られる名作でしたし。
そういやジルベールと栗本薫さんの書かれる受けって、微妙に似てるような気がします。魔性で薄幸のお姫さま系受け。
JUNがダメになってJUNEになって良かった…と思うのは、今だからこそそう思うのかしら。
株式会社JUNも、商標の問題だけじゃなく、ホモ雑誌と一緒の名前はイヤだったんだろなァw
不勉強ながら、その男性作家さん二人とも知りませんでした。いるにはいるんですねぇ。超希少みたいですが…。
調べてみて、手にはいりそうなら読んでみますね!
先ず、創刊時のcomicJUNの表紙を描かれていたのは
竹宮惠子さんでした。
それからJUNからJUNEへ誌名変更されたのは確かに
版権問題なのですが、石森さんの作品との絡みではなく
株式会社ジュンとの商標とかぶる為クレームがつき、
その為3号より現在の『JUNE』と言う誌名になったのです。
参照までに創刊号と3号の表紙を掲載されている
サイト様のページを提示します。
http://www.mjakk.jp/gabacho/june_c/comic_jun.html
また、手前味噌ですが当方で誌名変更について
資料を確認した際のブログのページも提示します。
http://xqosy.seesaa.net/article/11714818.html
http://xqosy.seesaa.net/article/11804302.html
また、株式会社ジュンのサイトも一応提示。
http://www.jun.co.jp/
この件に関しましては中島梓名義の『マンガ青春記』
文庫版275ページにも言及があります。
BL小説で男性作家と言えば…。
後にホラーに転じた朝松健さんが一冊著されて
おりますし、SF作家の野阿梓さんは3冊著されて
おりますね。
私は今、『真夜中の天使』を読みはじめたところです。(この『真夜中の天使』も、オークションですごい値段がついてます…図書館で借りれて良かった)
なかなか面白いですyo
ネクラな雰囲気が、ネクラな性格の私には合うようです。
今西良のモデルの一人は、時代を考えると、若き日の沢田研二でしょうか?TBSのドラマのほうはさっぱり予想がつかないですが。
栗本薫さんがジュリーのファンだったのは、なにかのエッセイで読んだことがあるような気が…。
いまや顔のデカいオッチャンになっちゃった沢田研二も(失敬)、昔はカリスマ的な人気を誇る歌手だったんですよねぇ。コンサートでファンをばんばん気絶させてたとかいう。つーか当時の女の子たちは鉄分足りてなかったんかいw
『翼あるもの』
『真夜中の天使』
『朝日のあたる家』
栗本薫さんがこだわった今西良を知るには、↑この三作品↑でokすかね?
どれも未読ですし、手にはいりづらいし、いろいろ手探り状態なんです…。
ちるちるには作品が載せられてないので、読了したら依頼したいです。
それか誰か変わりに依頼して下さいw
『終わりのないラブソング』は、当時JUNEを読んでた熱狂的な読者が牽引してたんだろうなァとかも思いました。
この作品に限らず、BL界は、作家の書きたい欲だけじゃなく、読み手のアツイ需要があって。その両方の相乗効果で裾野が広がっていくという流れがずーっと続いてきたんだなァと。
そういう印象を、遅まきながらBLにハマった私は、改めて感じてます。
すごい、JUN時代まで微かに知る方のお話が聞けるなんて!
表紙が石ノ森章太郎ってwまさか初期JUNは、劇画路線を目指してたのかしら。萌えねぇーw
でも気合いを感じますねぇ。当時の石ノ森さんというと、超売れっ子漫画家さんですよね。
画期的な一歩を踏み出してくださった、当時JUNの出版に奔走されたすべての方に感謝です(-人-)
カメラマンの男性作家さんというと、もしかして原田千尋さんでしょうか?
このかた、男性だったんですねー!ぜんぜん知らなかったです。考えてもみなかった…。
ルビー文庫から出てる著作は数点読みましたが…カメラマンを主人公にした小説もあったような…。
いつか全著作を読みたいと思ってる作家さんの一人です。男性と聞いて、余計にその思いを強くしました。
てゆかBLに男性作家は珍しいですよね。
他にもいるのカシラ?
私、他には三島由紀夫ぐらいしか知りません(←これはちょっと違うかw)
elilinx
書評チェックをしていたら栗本さんやJuneについてアツく語っている皆さんを見て思わず参加したくなりました。
数年前一度だけ近くの光が丘病院で通院されている栗本さんをお見かけしました。
Juneが[Jun]として発刊しタイトルが版権に触れるとかでJuneに変更されたのではなかったかな~と曖昧な記憶です。
創刊号の表紙は石森章太郎さんじゃなかったかな。
前期は世間をはばかる様な立ち位置だったと思うし私も腐女子的ではなく「耽美」に惹かれて読んだと思います。
本業がプロカメラマンで故尾崎豊氏を担当していた繊細な作風の(希少な男性)作家の作品も好きでした。
ナタ太子のチャイナファンタジーで初めて”カセットブック”を買いました。
いつの間にかどっぷりと浸かって今では娘と二代で”腐の血族”です。
中島さんは牽引者でしたが作風は結構キツイのでハッピー好きな私には賛否両方感じられてファンとまでは言えないかもしれません。
おわソンは読者の盛り上がりは凄かったです。読了しましたが一人称の進行なので無教養の筈の主人公が多彩なボキャブラリーと知識で語り進めるのは私には少し?がありました。
数作品で主人公を務める今西良(別の名前の時もありますが)は実在のモデルとTBSドラマ(久世光彦演出)の中のモデルがいるので私にはリアリティがあり作品としては続く「朝日のあたる家」の方が好きでした。
2千円以上する小説本なんてそれ以来買ったことがありません。
その後文庫本にリニューアルされ石原理さんのイラスト目当てでまた買ってしまいました。
グィンサーガは気付いたら膨大な量だったので図書館で老後の楽しみに読もうかな~と思っています。
懐かしくて老いの繰言のように長々書いてしまいました。
皆さんの書評がステキなので又読ませて戴きますね。
ノッてくれてありがとうございますw
やっぱ光源氏は受けですかー。頭中将はヤンチャなアホアホ攻めで、光源氏はクールビューティ受けかな。
冷泉帝と夕霧は、異母兄弟の近親相姦モノになる予感。冷泉帝が攻めなら知的な弟攻め。でも、できたら夕霧攻めがいいです。夕霧なら大好物のヘタレ攻めになってくれそう。ヘタレ攻め得意な、ひちわゆかさんに書いていただきましょー。
柏木と薫は、爽やか男前攻めとマイナス思考受け。月村奎さんに書いていただきましょー。
( ̄□ ̄;)!!ハッ
ああ、私、ゼミで源氏物語を選考してたんですが、当時はこんなアホなことは考えなかったのに。
腐れました!
『今、危険な愛にめざめて』、是非是非読まさせていただきます。
また図書館行かなきゃ♪
当時の主流だった耽美系のお話も、好きです。
ひゃぁ!間違えてました。「ざ・ちぇんじ」ですね!そっちです、そっち。お恥ずかしい・・・
「ジャパネスク」には「ざ・ちぇんじ」程の萌え(当時はこんな言葉はありませんでしたが)が感じられなくて物足りなく思ったのを思い出しました~
むつこさんの”平安時代の女官さん達が腐女子”説、かなり大胆です(笑)。光源氏と頭中将のカップリングもいいですが(光君はぜひ受で!)、私は冷泉帝×夕霧とかに萌えます!!匂宮×薫も捨て難い!!
あ、私も暴走してまいりました・・・
うちの近所の図書館では、なんと小説道場は「閉架図書」に入ってました!そのせいか(?)予約が入っていないようなので、近々借りに行ってこようかと思います♪
そうだ、「今、危険な愛にめざめて」というタイトルでアンソロジーみたいな本がありました。栗本さんが選者で。
勿論栗本さん以外にも色んな作家の作品が収められているのですが、BLというより耽美です。いい作品集だと思うので、ご興味があれば、本命本待ちの間にでもいかがでしょうか~
氷室冴子ファンがいたー!
や、藤棚さんが氷室冴子ファンだったというのは『空色スピカ』のレビューを読んで知ってたんですが、ともじさんもそうでしたか。
嬉しいッス!
ヤオイ系のネタがふんだんにある氷室小説というと、ジャパネスクシリーズではなくて、『ざ・ちぇんじ!』はないですかね?平安文学の『とりかへばや物語』をもとにして作られた小説。
あれは最高でしたね~。
ぶっちゃけ平安時代に小説にハマってた宮廷の女官さんたちが、世界史上最古の腐女子集団だったと思ってるんですが、どうでしょうwその代表は、寝食忘れて『源氏物語』を読んでた『更級日記』の作者さんで。ついでに『源氏物語』も、光源氏と頭中将カップルを妄想してた女官が、絶対にいたはずだ!
うぁ、ヤバい、暴走しはじめた…。
コホン、閑話休題。
図書館を活用するのは、本当にいいアイデアですよねー。
『小説道場』、私が図書館で予約したのは旧版でした。新装版は、何故か三巻と四巻だけありました。なんだこの中途半端さは。
こないだは気づかなかったんですが、うちから一番近くにある図書館では、栗本薫(中島梓)コーナーを特設してました。
そのため、彼女の本は今大人気で、かなりの点数がすでに借りられてる(予約も入ってる)という状況でした。
『コミュニケーション不全症候群』も『タナトスの子供たち』も、すでに貸出し中。
みんな考えることは一緒なんだなァ…。
なので、もう少し時間がたたないと、思うように借りることはできないみたいで、ちょっとガックリ。
でも、人気なのは嬉しいですw
そうですか、そんなに反響が!私の中ではすっかり過去の作家さんだったので、反響の大きさは意外でした。
そんな訳で小説道場がまとめられていたり、オークションで高値が付く程人気だなんてちっとも知りませんでした。腐女子として間違ってますね!イカン!
懐かしい気持もありますし、私も図書館で探してみようと思います^^
江森三国志は、一時期古本屋でよく見たんですけどね。古すぎて最近は無いのかな。手に入れたら楽しんで下さいね~。ウチの弟はロマンを解さない奴で困ります(笑)
あ、そうそう。JUNEでは「STOP劉備君!」という4コマ漫画も掲載されておりまして、これがまた妙に可愛くて私はそっちがお気に入りでした。JUNE掲載中は江森三国志ネタとかも入っていましたよ。
あと、氷室さんは私も好きでした~。ジャパネスクが一番好きだったところに、我ながら腐の欠片を感じます。弟が姉の身代わりで内裏にあがったりしてましたね。
主人公も男の格好をしている時に告白されていたりとか、やはりそれっぽい雰囲気がありましたね~。
いえいえ、功績という言い方は、大袈裟とは思いませんです!
某巨大掲示板サイトのスレを見てまわってたんですが、改めて影響の大きさを感じました。(悪口もいっぱい書かれてますけどね…それも一種の有名税でしょうし)
最近、氷室冴子さんが亡くなりましたが(氷室冴子さんも青春時代に大好きだった作家さんでした。衝撃を受けました)、その時とは反響の規模が違うなァとかシミジミ感じたりしてました。
BL界にとったら、小説道場での功績に尽きますよねぇ。
ともじさんは売っちゃったんですね。モッタイナイ~!今読むと、当時とは違う感想を持たれたんじゃないでしょうか。
でもでも、多感な青春時代に、リアルタイムでJUNEを読み、その空気を知ってらっしゃったというの、本当に羨ましいです。
あと、ともじさんの弟さん最高。GJ。
そのやりとりが浮かんで、ウケてしまいましたw
うおぉ、江森三国志、はやく読みたいぜ…
こんにちは。遅い参加で失礼します。
私も、多感な時代に栗本作品やJUNEに触れた世代なので、栗本薫さんの突然の訃報に驚いておりました。
JUNEの小説道場は確かに面白かったけれど、やはり江森さんや紅鮭さん?(サーモンという愛称で呼ばれていました)がお気に入りの道場主とは趣味が違うなーなんて思って読んでいました。それより英田さんが小説道場出身だったとは知りませんでした~。今読み返したら、かなり楽しそうですね。売るんじゃなかった・・・
出身者のラインナップを見ると、やはり栗本さんの功績(というと大げさ?)の大きさを感じます。
萌えドコロが違う作家さんなので、もう長いこと作品は読んでおりませんでしたが、腐を自覚した頃に入手した「美少年学入門」は、当時の私の愛読書でした。今程BL普及率が高くなった当時、興味深い情報が沢山載っていて面白く、何度も読んだ覚えがあります。
あの頃は、BLという言葉も無かったんですよね、確か。もっとコソコソ読むようなものだった・・・という時代感がすべて栗本さんに繋がっている気がします。
ちょっと感傷的になってしまいました~
あ!レッドクリフを見て「周瑜はもっとハンサムなのに~」とか思った私の三国志知識の原因は、江森三国志の影響かと思われます。弟に訴えたら「周瑜はオヤジだから(←年齢的に)あんな感じでいいんだ」と冷静に返されました・・・。
うわーうわー、垂涎の組み合わせの対談です。『美少年学入門』読みたいです。
竹宮恵子さんの『風と木の詩』は青春時代に大好きだった本なんですが、そのときになぜ「私はホモが好き」という自分の属性に目覚めなかったのか不思議です。
当時って、「(美)少年」限定って感じな部分があったんでしょうね?とくに受けは。
市場拡大とともに、オヤジものやリーマンものなど、多様化が進んで。
読者の年齢層が上がってきた(広がってきた)というのもあるんでしょうけど、なんか感慨深いです。
>>それって、どうなんでしょう
それって、腐女子の鏡かも知れませんw
私も三国志には詳しくないんですが(学校の図書館にあった漫画は昔読んだことありますが)、『レッドクリフ』は面白かったので、機会があればぜひ観てくださいな(なんで私ここで映画の宣伝をしてるんだ?w)。
ただ、レッドクリフはコアな三国志ファンには駄作らしいです。敵同士である二人を混ぜて一人の人間にしちゃってるという設定が許せないらしいです。
孔明をホモ設定にするのとどっちが許せないか、聞いてみたいところですw
なかにはホモ設定とかまったく知らずに平積みの中から買っちゃったサラリーマンのオッサンとかもいたんでしょうねぇ。そういうの考えると、笑えてくる…w
『トワイライト・サーガ』も必ず読みますね。楽しみです。
ありがとうございます♪
今更の書き込みですみません。
『真夜中の天使』の今西良は、むつこさんが仰るようにお姫様受け系かも?しれません。
人から愛されることばかりを望んで、愛そうとしない人だったような気がします。
私は『終わりのないラブソング』の二葉と『魔界水滸伝』の涼もダメだったので。
むつこさんなら『真夜中の天使』はヒットするかもしれませんよ。
江森備さんの『私説三国志』シリーズは、三国志ファンの男性が結構買ってたみたいですよ。普通の歴史物と思ったのでしょうかね?(笑)
一般の三国志ファンからは孔明が男色という設定には批判が多いですが、歴史的解釈は面白いと、内容については高く評価されていた気がします。
実は私は三国志には全く興味がなくて、三国志ものは江森さんの小説しか読んだことがないんですよね(それって、どうなんでしょう)。
ちなみに私が栗本作品で好きだったのは
「トワイライト・サーガ」です。
美貌の王子と戦士が旅をするファンタジー小説で、あまり栗本作品には萌えなかった私が珍しく、ツボにハマった作品です。
美貌の王子がとてもよいツンデレなのです。
あと中島梓名義で「美少年学入門 増補新版」(ちくま文庫)という本があるのですが。
「風と木の詩」連載終了直後の竹宮恵子さんとの読み応えのある対談が収録されてあり、「風と木の詩」好きなむつこさんにはオススメかも。
アニメ化されてただけじゃなく、漫画化もされてたんですね。知らなかったです。しかも二人も!
片方が中国でだけ翻訳されてるというのが不思議ですねぇ。中国にも日本の漫画・アニメのコアなファンがたくさんいるんでしょうね(海賊版だらけらしいですがw)。もともと栗本薫さんはグインサーガを構想したとき、中国の三國志っぽいものを書きたかったようですし、中国で有名になるのは喜ばれるカモ。
ちょっと調べてみましたが、グインサーガのアニメ版は、海外でなかなか好意的に受けとめられてるみたいですね。十二国記みたいな肉厚な物語だという捉え方をされてるみたいで。
ただ、外伝合わせて150冊ほどあるというのを知って、絶望的な気分になってる外国のかたもたくさんいるみたいですがw
分かります!
『終わりのないラブソング』、私も某サイトで紹介されてたのをきっかけに読んで、ボロボロに泣きました。とくに二巻のラストがヤバかったです。柵ごしに手を握りあいながら会話するシーン、神がかってました。
JUNEで連載中の読者からの反響、物凄かったという噂も聞きました。毎回、読者からの反響のコーナーが特設されてたとか。読んでみたかったなァ。
正直、三巻以降はあまり好きではなかったんですが…。
『天狼星』は青春時代に読んだはず…あう、でも私、中身忘れちゃってます…たしかシリウスに監禁されたようなされなかったような(曖昧でスイマセンw)
栗本薫(中島梓)さんの出版点数は、赤川次郎師匠の次ぐらいに多いから、読むとなると何から手をつけていいか悩みますねw
私も未読のヤオイ系の本を中心にして、ちょっとずつ読んでみます!
グインサーガで一寸検索しましたら興味深い
状況が判りました。
グインサーガは現在二人の漫画家さんによって
それぞれ漫画化されています。
沢田一さんと柳澤一明さんですね。
で、柳澤さんが手掛けたものは英訳されて刊行
されています。
http://www.amazon.co.jp/Guin-Saga-Manga-Seven-Magi/dp/1932234802/
では沢田さんが手掛けた分も英訳されて…
と言うとそうではないのです。
沢田さんが手掛けた分は、中国語に翻訳されて
海外に流通している様です。
http://www.books.com.tw/exep/prod/booksfile.php?item=0010387801
沢田さんが手掛けたものが中国語以外で
訳されていないかざっと検索しましたが、
現在は見当たらない様ですね。
逆に柳澤さんが手掛けたものも英訳のみで
ある様です。
以上、一寸した補足にて。
グインサーガ、最近アニメ化されてますね。
初回限定版には書き下ろしの小説がついてるそうですよ。
この訃報の後に知ったのでもしかして最後の小説だったんじゃ、と思ってしまいました。
それほど昔からのファンと言う感じではありませんでした。
栗本作品のBLだと「終わりのないラブソング」が好きです。
サイトで紹介されていた作品でした。
泣きながら読みました。
あと伊集院シリーズが好きです。
天狼星がお勧めです。
私もまだ読んだことない本がたくさんあるので色々読み漁ろうと思います。
おおっ、情報ありがとうございます!
ああ、なんで同じ内容にしといてくれないんだorz
つまり、新書館版を読んだほうが、作品とともに楽しめるということですよね。
私のことだから、最終的には両方を読むまで気がすまないような気がします…w
小説道場の新旧について補足を。
新書館版↓
「小説道場」
※門弟作品も収録
光風社出版版↓
「新版 小説道場」
※門弟作品収録なし
以上、お求めの際にはご注意を。
本気に、巨星落つ、って感じですよね。
何度も書いてますが私は栗本薫さんのヤオイ作品や活動はほとんど知らなかったんですが、その他の分野の作品は、若いときにいろいろと読んで感銘を受けていたもんで、青春時代の甘酸っぱい記憶を揺り起こされたり、時代の流れを感じたり、感慨が深かったです。
tyanponさんは昔から栗本薫さんのファンだったんでしょうか?
オススメの著作などがあれば、SFミステリーヤオイファンタジー等、分野問わず是非ぜひ教えてくださいな。
ちなみに私は病気のことも知らなかったんですが、それに加えてグインサーガの初期部分がアニメ化されてたことも、亡くなられるまで知りませんでした。
グインサーガの初期部分は大好きなもんで、いつか観たいなァと思ってます。
もちろん門弟作品も味わってみたいです!
素晴らしい情報、ありがとうございます。いいことを聞きました。どっちでもいいかァ、って思って、旧版を読んで満足してしまう危険が減りました。
話は少し変わりますが、私、BLにハマるまでずっと一般書籍しか買ってこなかったので、BL系の本の「旧版と新装版で内容が違う(たいてい書き下ろしが増える)」という慣習(?)みたいなものを知らず、そのせいで何度か無駄なお金を使ってしまってて。(旧版購入したあと、また新装版を買い直す、という)一般書籍の場合、文庫化されても解説が増えるぐらいで、内容はほぼ同じなんですよねぇ。
今日、二駅先の図書館に行ってきました。そこに『小説道場』はなく、取り寄せをお願いしてきました。借りられてる最中で、しかもソッチでも予約入ってるらしくて(訃報の影響でしょうか…)、いつになるか分かりませんが首を長ーくして待ちますです。
この訃報、本当ショックでした。
病気というのも知らなくて、のん気に生きていた私が謝りたい!
栗本ショックでしばらく元気ないですね><
しかし、栗本さんの本図書館で色々借りてきました。
やはり栗本さんは最高の師匠であり、最高の伝道師でした。
栗本フェアーとかしてくれないかな。
全部小説買うのにな。
新書館版の『小説道場』と光風社出版版の
『小説道場』。
叱咤だけを受けてみたいのなら光風社版でも
差し支えないのですが、門弟作品をも
味わいたいのなら新書館版の方が良いでしょう。
語り草になっている「二番もあるんだぜ」の
作品も収録されておりますし。
JUNE期の頃の本人の気持ちを少し
知ってみたいのなら中島梓名義の
「マンガ青春記」一読をお奨めします。
ヤオイに対する原点理解の一助にも
なろうかと。
私も似たようなもんですよー。栗本薫さんのヤオイ作品を読んだこともなければ、JUNE期にどんな活躍をされてたのかも、いまいち知らない…なのに、率先してスレを立てるという暴挙に出ましたw
訃報を聞いて、いろんな話を目にして、あらためてスゴイ人だったんだなァと。
あと、好きな作家さんが増えて、著者紹介で『小説道場出身』という説明があるのをよく目にして、「この小説道場っていうのはどういうものなんだろ?」ってずっと疑問に思ってたのもあって。
なので、知らないからコメントを自粛されるなんて、まったくそんな必要ないです!一言コメントでも残してくださると、スレを立てた者として、めちゃくちゃ嬉しいです。
私も、恩人に向けての感謝の気持ちと、冥福を祈りたかったというのが動機です。あと、JUNE期の話や道場出身作家さんの当時の話を聞きたかったというのも大きな動機だったんですが。
さあ。
明日は図書館にいくべ。
そのあたりの話、読むだけで妙に楽しいです。
あの時代の空気の一部を吸わせてもらってる気分になります。ありがとうございます。
私もかつて本を捨てられない病を患ってました。
捨てられる(てか売れる)ようになったのは、一人暮らしを始めてからでしたよ。
本で埋め尽くされるワンルームの部屋のなか、「これ、震災がきたら死ぬ…」と恐怖に震え、怒涛のように売りましたw
でも売って後悔したものもあって。
気持ちめちゃくちゃ解ります。
で、ぶっちゃけJUNE期の作品のレビューをもっと読みたいという気持ちが私はあります。小説道場出身作家さんの初期作品にレビューがあまりついていないのが寂しいなァと思ってて。
なので久江羽さん、分身の術を覚えたら、ぜひ一人発掘人に回してやってくださいwスイマセン、無理はしないでください。
久江羽さんのレビューは読みやすくて分かりやすくて、本当に好きです。
須和雪里さんや秋月こおさんは、私は最近になってからガンガン読んでるので、レビューできたらいいな。
英田サキさんが目立ってなかったというのも意外ですねぇ…。英田さんは私のなかで、木原音瀬さんにならぶ神作家さんの一人なもんで。
いっぱい補足ありがとうございます。勉強になりまくりました。
葡萄瓜さんの整然とした知識に、口が開きました。口が乾きましたw
私は栗本薫さんの作品は、基本的には好きです。青春時代に読んで多大な影響をうけた作家さんの一人であることは間違いないです。
ただ、量が多すぎるので追いきれなかったのと、ここ数年の作品の質の低下によって、少しずつ離れてしまったという…。
伊集院シリーズは何冊か読みました。『タナトス・ゲーム』は未読なので、読んでみたいですねぇ。追悼記念で色々大量に増刷してくれたら嬉しいんだけどなァ…。
ただ私、ミステリーでもグインサーガでも、なぜか栗本さんがヤオイモードに入ってくるとイヤになっちゃって、そのせいで、栗本さんのヤオイ系作品を読もうとはしなかったんですよ。
同じ理由で「ヤオイモードになるとイヤになるから、私にはBLは合わないだろう」って決めつけてました。だから、私が腐女花を咲かせたのが遅くなった理由のひとつが、栗本薫さんだったのかもしれませんw逆説めいた変な話ですが。
自分語りばかりスイマセンです。
弥七さんの「生きにくさを感じてやおい小説を書かざるを得ない人たちを、中島先生は導いていた感じ」っていうの、なんかすごーく伝わってきました。
それこそが時代性ってやつですよねぇ。
今とは環境がかなり違いますもんね。萌え市場の拡大にともなって(いまや世界にまで広がってるしw)、こういうジャンルが市民権を得て。また同人市場の拡大やネットの普及で同好の仲間を見つけやすくなって。当時よりも生きやすく、呼吸しやすくなってるんじゃないかなと思いました。
弥七さんの萌えない小説(w)って、ちょっと興味があります。
あと堺市の図書館問題って、私、ちるちるのコラムで読むまでまったく知らなかったです。調べてみてビックリしました。
フェミニズム活動家まで加わって、ややこしいことになってたんですねぇ。
てゆか図書館は超盲点でした。栗本薫(中島梓)さんの本なら、図書館にある確率が高いですよねぇ。近所に図書館がないので、足伸ばしてみます。BL系の本を図書館で借りるとか、考えてもみなかったです。盲点というか、気づかなかった私ってアホ。
絶対に『小説道場』読んでやる!
あとよしなが先生の対談本も、ぜっったいに入手してみせます(鼻息)
みなさまアツイっす!
そしてそのアツさが、妙に嬉しいですw
いっぱい語ってくださって、ありがとうございます。
私、本当にまだまだ知らないがいっぱいあるなァと、つくづく思いました。
萌えに歴史を知る必要などありませんが、私はオタクなので、オタ的知的欲求がフツフツと沸いてきてしまうんですよねぇ。この熱意とエネルギーで、蛍光灯一年ぐらい灯せます。電気代の節約にはなりますが、書籍代には追い付きません。
栗本薫さんって、存在そのものが「核」なんだなァと思いました。
核になった「作品」はいくつもあると思うんですよ。かの有名な『トーマの一族』や『風と木の詩』のような。
「作品は好きじゃないけど、業界における功績はすごい」「評論の中身に納得はできないけど(ry」みたいな意見を目にして、あらためてそう思いました。存在というか、業界を活性化させた影響力で「核」だったんだなァと。
実は、栗本さんが闘病なさっていたことすら全く知りませんでした。
なので、この度の訃報はほんとに寝耳に水でただただ驚きが先行してしまいました。
恥ずかしながら、彼女の著作で手に取ったことがあるのは『グインサーガ』『終わりのないラブソング』『魔界水滸伝』しかも全て最初の方だけで断念してしまったという少なさ。
グインサーガなのにグインの活躍が外伝に!というしょうもない感想をもつような私が、このスレッドにコメントを残すのはとても申し訳なく、自粛していました。
ですが皆さんの書き込みを拝読していて、栗本さんの存在が神様と言われるほどの大きなものだったということをそうだったのか!と今さらながら聞き及び、作家さんたちを育てたという「小説道場」なる存在や、JUNEへの彼女の影響力について(少しだけですが)調べてみて、新たな認識をもった次第です。
栗本さんについての思い出や語る知識もないのですが(ホントごめんなさいっ)、栗本さんの存在なくしては今のBLがなかったと言われるほどのその功績に、いち腐女子として恩人に向けて単純に感謝の言葉を捧げたいという気持ちで書き込みをさせてもらいました。
本当に有り難うございます。
ご冥福をお祈りします。
「小説道場」オークションで凄いことになっているのですねー。
となれば、(入手そのものよりも読むのが目的だったら)弥七さんもおっしゃるように図書館利用がオススメしちゃいます。
もしもその図書館の蔵書になくても、他の図書館から借りてくれるシステムがあると思うので。(多分…)
私のマイページでは英田さんがトップですが、それは最近のお話で、どちらかというと秋月さんとか須和さんのほうが道場出身者の印象が強いです。
秋月さんの富士見(最近積読が増えていますが…)は外せませんし、それ以前の作品も大好きです。
須和さんは私にとって痛い系の元祖です。
ただ、読後相当経っているので、レビューを書けるほど鮮明な記憶が残っていないのです。
昔の良作をおすすめしたいのですが、読み直している時間もとりづらいし、本そのものがマグマになっちゃっているので・・・自分があと数人欲しいです。
事あるごとに書いておりますが、私の記憶容量は大変少なくて、
「こんなのあったなー」程度のかすかな記憶しか残っていないことが多いので、
私が目にしていた初期の小説道場で英田さんが表に出ていた記憶があまりないのです。きっと私が熱中して読んでいた後に出てこられた方だと思います。
(たまたま押入れの一番上にあった小JUNE1999・6月号を見ましたら、道場には既に中島さんのコメントはなく、
タンスの上に乗っていた小JUNE2003・8月号~栗本薫25周年記念別冊付録「新宿バビロン」付き~では、ご隠居版道場として書かれています。
また、巻頭に“投稿作”として英田さんの「NoRomance」が掲載されています。
しばらく雑誌を買うのをやめていた時期なので、この本は付録目的で買ったものだと思います。)
どちらかといえば、ほとんどの作品を酷評されていた中島さんが、須和さんや江森さんをべた褒めしていて、須和さんの場合そういう意味では風変わりな作品が多いですから、「ああ、中島さんってちょっとひねくれてるんだな」と思っていました。
それくらい初期の記憶ならあるのですが・・・
実は私、本を捨てられない病を患っているので、我が家のどこかにはもっと古いJUNEがねむっているはずです。
しかしお宝の発掘は大変困難です。
というわけで、今手元にある本には中島さんの個人的な酷評は載っていません。
どこかから発掘できたらまたお知らせしたいと思います。
むつこさん。
「時の石」併録の「黴」、本当に怖い作品でしたね、。
じわりと追い込まれる恐怖とは正にああ言う
事かと。怖いと知りつつ何回も読み返させて
しまう、そう言う力のある作品でした。
「ヒントでピント」ではかなり勘を用いた回答が
多かったと思います。それがまたかなりの
率で当たるのです。
そして解答の際に苦悶の様子が殆ど無い。
観ていて実に面白かったなと。
『コミュニケーション不全症候群』は実は
後から追体験で読みました。
先に『タナトスの子供たち』を読んで、
そして伊集院大介シリーズ中の(多分)
異色作、『タナトス・ゲーム』を読みつつ
再読し、結局更に悶えてしまいました。
『ぼくらの気持ち』では悶えなかったん
ですけどね…どうも栗本薫=中島梓
ラインのヤオイ観が90年代末で
完全に固まってしまったらしく、そこには
男の入る余地が余り存在しなかった
様です。
JUNE作品のレーベルと言うと現在では
ルビー文庫と即答されますが、実は
ルビー文庫の前段階がありました。
ライトノベルのレーベル・スニーカー文庫から
JUNE作品も刊行されていたのです。
JUNEっぽい作品も併せてそちらで。
ですのでルビー文庫の初期ラインナップの
中にはスニーカー文庫から既に出ていて
カバーを取り替えた、なんて作品も
ありました。
2番で『おわソンがスニーカー文庫云々』と
書いたのはそう言う状況があったからです。
(因みにタクミくんシリーズも最初は
スニーカー文庫から刊行でした。)
腐関係の投稿窓口については、b-BOYが
登場するまではJUNEが一手に引き受けて
いたと言う感じですね。
取り敢えず補足はその辺りになりましょうか。
そう! 残り香でしたね~。もっと最初から読んでいたかった、というのはあります。「小説道場」は近所の図書館(BLの蔵書で問題になった堺市です!!)に何冊かあったんですよね。確か。図書館で検索するといいかもしれませんね。
でも、評論は今読むと違和感あるかも。やおいを読む自分に対する罪の意識みたいなのが、前面に出ていたような……。私の記憶も怪しい。
BL作家も作家として生計を立てている人はほとんどいなかったような気がします。小説Juneのレーベルというのもなかったし。ルビー文庫とかクリスタル文庫とか、雑誌掲載作品が違うレーベルから出てました。
小説家を育てる場、ではなくて生きにくさを感じてやおい小説を書かざるを得ない人たちを、中島先生は導いていた感じですかね。私もJuneがなくなって書くのをやめてたんですが、なぜか去年の暮れころから再び投稿してますよ……。全然萌えないものを。
よしながふみ先生の対談というのは、中島梓先生との対談ではなくて、「あのひとと ここだけの おしゃべり」という本で、色んな漫画家や作家と少女漫画とかBLのことを話しているんですね。で、結構BLについても語っておられて、これを読んでいると中島先生の評論を読んで考え込んでしまった昔を思い出しました。中島先生の評論よりも、この対談の方が共感することは多かったです。ただ、BLを楽しめればいい!という人には、こういった評論や対談は必要ないと思いますが。
長々と書いてしまいました。なんだか、わけわからん内容ですいませんっ!
弥七さんはJUNE時代の最後の残り香を嗅がれたんですねぇ。私も嗅ぎたかったです。なんで私、あの時代、このジャンルにまったく興味がなかったんだろ。つくづく悔やまれます。
そして改めて、『小説道場』が読みたい。
道場主と投稿者がともに作り出していたアツイ空気は、過去から現在にいたるまで、どんな小説投稿雑誌にもなかったものだと聞きます。
当時はたぶん、ヤオイ系創作物の受け皿というか、発表する場は少なかったですよね?同人市場も小さかったでしょうし、新人賞もなかったでしょうし。書きたい人たちにとってどれだけ大事な場所だったかというの、想像つきます。
弥七さんは今は小説は書かれてないんでしょうか。
あと私、『タナトスの子供たち』も未読です。読みたいです。
あと!よしながふみさんとの対談って何でしょうか?ご存知の通り今私、弥七さんたちからのプッシュを受けた結果、よしながふみさんにドボンとハマってしまっる最中なもんで、めちゃくちゃそそられます。読みたいです。
なんでこう、読みたい本って増えるばかりなんでしょう。
私も不死身だと思ってました。グインサーガは辺境編が好きで、ハマって読んでましたが、30巻あたりで挫折しちゃって。完結したらいつかまとめ読みしようと思ってました。
数年前に出された乳ガンの闘病記『アマゾネスのように』は読みましたが、その後もガンと戦っていたというのは、恥ずかしながら亡くなられるまで知りませんでした。
『真夜中の天使』は未読です…なんかもう、栗本さんのヤオイ作品をほとんど知らないのにスレ立てた自分がヤダ。今西良はお姫様受けかな。栗本薫さんの受けは、『終わりのないラブソング』の二葉と『魔界水滸伝』の涼しか知らず、そのイメージで固定しちゃってて。
いつか読みたいです。
藤棚さんとは、趣味がとことん半かぶりしてるという自覚があるので、どっちに転ぶか自分でも想像つきません(笑)
あと、小説道場出身の江森備さんの『私説三國志』シリーズ、藤棚さんがレビューされてるのを見て、半年ほど前から手に入れようとして挫折してます。かつて平積みされてて、BLファン以外もガンガン買ってた本だったとか。本当ですか。どこにいっちゃったんでしょう。
私が「小説June」を買い出した頃は、ちょうど中島梓先生の小説道場が終わる頃でした。
私もあまり栗本薫先生の著書は好きではないのですが、小説道場の先生のお姿は、やおいに対する熱意と門弟たちに対する愛であふれていました。
今、ここまで真剣にBLの行く末を考えている方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
他にもBL雑誌がいっぱい発行され「小説June」を買わなくなった時、一時中島先生が道場主に帰ってきました。私も小説を投稿するぞ!と思ったものの、その後しばらくして「小説June」は廃刊。
時代は確実に変わっていき、自分自身も求めるものがJuneではなくBLになっていきました。
それでも10代の頃に「タナトスの子供たち」や「コミニュケーション不全症候群」を読み、自分がやおいを求めるルーツはなんなのか深く考えたことは無駄ではなかったと思います。いまだによしながふみ先生の対談を読んだりして、考えることもしばしばです。
この訃報を聞き、本当に淋しく思います。
ありがとうございましたと、今のBLの基礎を築きたくさんの作家を育てたことと、私自身の人間性にも影響を与えてくださったことに、感謝しています。
葡萄瓜さんのコメントを読んで思い出しましたが、私も『時の石』読みました。うわー、なんで私、忘れてたんだろ。思い出させてくれてありがとうございます。私は昔はSFやミステリーが好きだったので、ヤオイ系よりソッチの作品のほうがよく読んでるんですよ。
『時の石』は小松左京っぽい作風のSFだったような気がします。栗本薫さん本人が、小松左京の『お召し』という短編小説(←どの本に入ってたか忘れましたが(オイ)オススメです。ちなみに小松左京の影響は、道場出身作家さんの須和雪里さんの中編にも感じてます)が好きだと書かれてて。
とくに収録されてた『黴』という短編は強烈でした。若かった私には、怖すぎる小説でした。
あと、ヤオイ論というと『コミュニケーション不全症候群』ですよね。
やっぱり読まれてる方がいたんですね。羨ましい。
これも読んでみたい本です。賛否両論ふくめて、時代を知るために読んでみたい。
私は乱歩賞作家という肩書きも少なからず影響したと思います。権威ついてるからエライというわけではないですが、そういう権威を持つ人が参入することによる影響は大きいですし。ヤオイ市場、のちのBL市場が大きくなるための原動力の一つになっただろうなと想像してます。
小説道場出身で、久江羽さんがファンの作家さんというと、たぶんトップは英田サキさんですよねぇ。久江羽さんとは趣味がかぶってますよね。(話はそれますが、初期のレビュー、書き直したくなりませんか。実は、自身がそうなんですが(苦笑)。きっと、葡萄爪さんも)
私も英田サキさんの大ファンです。あと他にも、道場出身の好きな作家さんがたくさん。
それだけに、久江羽さんのいう、「あの酷評にもまれてきた」という、『小説道場』を読みたいです。好きな作家さんの修行時代がどんなふうだったか知りたい。
古本でなかなか入らないし、オークションでは過去何度かチャレンジしたんですが、高くなる値段を前にして挫折したこと数回。
そこまで気合い入れて入手しようとしてなかったんですが、小説道場の熱い空気を知るかたの話を聞くと、読みたい気持ちがメラメラわいてきます。
でも今後しばらくは、さらに値段がはね上がって、本格的に手に入りづらくなっちゃうんだろうなァ…。
久江羽さんや藤棚さんのように、多感な時代にJUNEをリアルタイムで読んでたというのは、なんかスゴイです。その時代を知らない者として、正直めっちゃ羨ましい。
過去作品は、読むことはできますが、当時の空気を皮膚で感じることはできないし。
なにより10代の頃とは脳ミソの中身が変わってしまってて。あの時代にしか感じることのできない「ナニカ」が絶対にあると思うんですよね。太宰治や村上春樹を思春期に読んで強烈な感銘を受けたのに、オトナになってから読むとさっぱり解らない、みたいな「ナニカ」が。
あと私、葡萄瓜さんのいう『ヒントでピント』も観てなかったです(正確には、たまに観てたはずなのに、解答席にいたはずの栗本薫さんをさっぱり覚えてない)。問題のやたら難しい番組で、栗本薫さんは個性的な解答者だったと聞きますねぇ。でも彼女はテレビを観ないという噂を、聞いたことがあるようなないような、あるような…。それでテレビに出演されてたというのもスゴイ。
つーか、こんな何も知らない私がスレを立てて、スイマセン。
まだまだ教えて下さい。
ご病気だとは存じていましたが。
完結の気配を見せない「グイン・サーガ」
があったせいか、栗本さんはグインが完結
するまで亡くならない、
不死身だと思っていたので。
訃報を聞いたときは驚きました………
多感な時代にJuneに出会い、
その世界に魅了された私にとって、
小説道場の道場主は「やおいの神様」でした。
著作もかなり読みましたが、
栗本さんと私の萌えツボが微妙に違うらしく。
栗本さんが書かれる受に魅力を感じなくて。
特に「真夜中の天使」の今西良の魅力が
サッパリ判りません!
やおい評論についても共感できる事が
少なくて。
実は苦手な作家さんでした(苦笑)。
それでも!
小説道場でビシバシ後進を育てる姿は
とても好きでしたし。
やおい文化の発展に尽力された功績は
素晴らしいです。
男性同士の性愛を描いた世界を
商業ベースに乗せる事を成功させ、
今日のBL文化へ繋がる道を開いてくれた
のではないかと、個人的には思っています。
そんな「やおいの神様」の死亡ニュースを
聞いた時、これでBLの前時代である
「June・やおい」が終わってしまったと
漠然と思いました。
ご冥福をお祈りします。
当方が彼女の姿を見かけた最初は、
クイズ番組の回答者・中島梓としてでした。
その後ミステリ作家として栗本薫を知り、
その人が中島梓と同一人物だったと知り、
じゃあ、と取り敢えず読み漁って行ったのが
最初です。
その過程でスニーカー文庫収録のおわソンとも
遭遇しJUNE周辺の活動も知った訳ですね。
それ以前に無意識に読んでいたSF短編
「時の石」が彼女の作品であると確認して
驚きを覚えたのも良い思い出です。
彼女の強みはBLの空気の濃淡を
作品の中で自在に操る事が出来た点に
あったのではないか、と愚考しています。
それが後年暴走しがちと見受けられた
のは残念な事ですが。
彼女の書いたBLやおい論については
賛否両論ありましょうが、当方は
その出現は必然であり、決して無駄では
なかったと考えています。
少なくとも彼女が現場にいる立場から
口を開かなければ、後続は出て来なかった
でしょう。
栗本薫=中島梓について一言で言い表すのは
当方には無理です。これまでもこれからも。
この度の訃報になにも申し上げないのは、過去JUNEに入れあげていた者として、心苦しいと思っていました。
この場をお借りして、ご冥福をお祈りしたいと思います。
記憶力に自身が無いので、はっきりと覚えてはいないのですが、私は小説JUNEの道場で辛口の批評をしている中島梓さんという認識の方が先にあった気がします。
「ぼくらの時代」もその後の一連のJUNE作品も栗本薫名義で、いまひとつしっくりこない気がしていました。もしかすると、「ぼくらの」の栗本君が男の子だったので、違和感を覚えていたのかもしれません。
また、栗本さんのJUNE作品の多くは哀愁や退廃美が漂い、常に大人の雰囲気を感じさせてくれたような気がします。
文章からその場の状況や登場人物の心情が読み取れるだけでなく、その場面に合ったBGMが聞こえてくるような作品を書かれる方だったと思います。
むつこさんのおっしゃるように、道場から育った作家さんたちは、あの酷評にもまれてきただけあって、読ませ方を心得ている分、安心して読める作品を書かれていると思います。
厳しい目を持った中島さんが亡くなられた今、これからのBL界の質を落とさないように作家も読者も何かしら考えていかなくてはいけないと思います。
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