匿名
ずっとBL漫画、BL小説ばかりを読んできましたが最近になって、文学・匂い系に興味を持ちました。
男性同性愛をテーマにした文学小説(または匂い系の小説)、映画を探しています。
評価の高い同性愛文学やハードカバーの本など
歴史もの現代もの、ファンタジーものなどジャンルは問いません。
海外文学でも全然大丈夫です。
内容はハッピーでないのが希望です。
キーワードは狂気、執着、愛憎、三角関係、切ない系、怪奇 など
昔の作品から現代の作品まで幅広く皆様のお勧めを教えていただきたいです。
映画の方も洋画でも全然構いません^^
ライトな作品(BOYS LOVEみたいな)ではなく同性愛の方向で宜しくお願いします。
匿名
加賀乙彦「帰らざる夏」
「砂上(短編)」
井上武彦「同行二人ー特殊潜航艇異聞」
シャーロック・ホームズシリーズ
ひとつ選ぶなら、
ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」でしょう。
当然でしょ、やっぱり。
タジオ少年役のヴョルン・アンドレセン君を見るだけでも、
十分、価値あります。
観た方なら、誰だって思うこと…
ヴィスコンティ監督って、やっぱり…
骨の髄まで貴族以外の何者でもない!
文学とは異なりますが、よく「軍服もの」をお書きになる作家さんとお会いしたときに薦める本なのですが。
クラウス・テーヴェライト『男たちの妄想』法政大学出版局
ボリュームはすごいですが(上下巻であわせて1500ページ近く)、「男たちの妄想」とテーヴェライトが分析しているもののほぼすべてに同性愛のようなにおいを終始感じてしまいました。これはオススメ。
ただし、値段がバカにならないのが難点ですが(2巻買うだけで16000円を超えてしまう高さ)。
古いですが、中国映画で「覇王別姫(さらば、我が愛)」というのがありました。京劇役者の幼馴染み同士2人のお話だったと思います。「怪奇」以外のキーワードは網羅しているんじゃないかなぁ。勿論ラストも切ないです。
あと、もっと古いんですが・・・「スケアクロウ」もなかなか良いのでは。厳密には、同性愛の話じゃないんですが、作品としても良作なので楽しめると思います。
も一つ。レオ君主役の「バスケットボールダイアリーズ」も同性愛主体じゃないけど、レオ君が悪い子なので、麻薬を買う金欲しさにだったか、トイレで売春しているシーンなどがありました。萌えてしまいました。若い頃のひょろりとしたレオ君にはなにか色気がありました!!(「太陽と月に背いて」も退廃的で素敵です)
あとあと、匿名さん↑ご推薦の「マイプライベートアイダホ」の、キアヌ×リバー(同衾している体)のシーンは個人的にとても興奮しました。本当にリバーは美しかった・・・
また、小説では、BLじゃないけど高村薫さんのものはどれも匂いとか執着とか狂気であふれていて、超お勧めです!すでにお勧めされている2作は私も大好きなのですが、それ以外でも「合田刑事」の出て来るシリーズはかなり良いです。「マークスの山」「照柿」「レディ・ジョーカー」の順ですが、「照柿」が一番「匂い系」な気がします。
ついつい、皆さんの熱いレスを読んでいたら「私も!」と出しゃばってしまいました・・・
一つでも気に入って頂けるものがあれば幸いです♪
匿名
「マイ・プライベート・アイダホ」
母親に捨てられ施設で育ったマイクとお金持ちの息子のスコット、二人は街の男娼ですがマイクの母親を捜す為にアイダホに旅をします。
監督はガス・ヴァン・サントでリバー・フェニックスとキアヌ・リーブスが出演しています。
リバー・フェニックスが好きだったので見た映画だったのですが当時まだあまりいろいろな免疫(笑)がなかったので、リバーが体を売ってるシーンなどにドキドキしたのを覚えてます。
絶頂を表す表現や二人(正確には三人ですが)のからみを静止画のようにつぎつぎと流す場面、ラストのシーンなどが印象に残っています。
刹那的でハッピーエンドではないですが、少年達の純粋で残酷な感じが切ないです。
リバー・フェニックスがとても美しいんですよ。
アンドレ・ジッド『贋金つくり』
エドゥワール(作者自身をモデルにした作家)×オリヴィエ(その甥、美少年)
互いに好きなのに、二人でいると、どちらも気兼ねし合って余所余所しい雰囲気に。特にオリヴィエはエドゥワールをほとんど崇めているのに、それを上手く表現できない。そうこうするうちに、オリヴィエの親友、ベルナールがエドゥワールの秘書に収まり、一緒に旅行へ。オリヴィエは激しく嫉妬して……。エドゥワールは、オリヴィエ一筋なんですが、美少年に目がないオヤジでもあります。
プラトン『饗宴』
同性愛が異性愛よりも優れたものとみなされていた古代ギリシアが舞台です。プラトンの先生であるソクラテスが主人公。体格も良く、強くてかつ頭脳明晰なソクラテス先生はモテモテです。前半は、飲み会の席で皆が順番に愛について演説をし合う、というまじめな展開ですが、後半は、ソクラテスとアガトン(美青年の詩人)、アルキビアデス(女王様気質の軍人さん)の三角関係の様相を呈してきます。ソクラテスとアルキビアデスは痴話げんかを繰り広げます。まぁアルキビアデスが「私に手を出さないで、ほかの男といちゃつくなんて!」と一方的に嫉妬して詰め寄っている感じですが。
映画だったら、自身も両性愛者だったヴィスコンティ監督の作品が耽美的で退廃的な雰囲気に満ちてオススメです。
まず上の方が紹介されているトーマス・マン原作の『ヴェニスに死す』を映画化したもの。それから、ドイツの王、ルートヴィヒ二世の人生を描いた『ルートヴィヒ』。ヘルムート・バーガー演じるルートヴィヒ王が美の極みであります。後は、ナチス時代のある一族の悲劇を描いた『地獄に堕ちた勇者ども』も、同性愛描写が出てきたり、ヘルムート・バーガーが演じる美青年がパーティーで女装して「男が欲しい」なんて言う場面があったりします。ただこれは、近親相姦やらロリコン趣味やらが出てくるので、そういうものに抵抗を覚えるならば要注意です(私もそういうのは苦手なんですけどね)。登場人物が皆、どこか狂っていて怖いですが、人間の持つ闇を炙り出した名作だと思います。
トーマス・マンの「ヴェニスに死す」
有名すぎる本ですが、そこはかとなく退廃的な話だったなぁと記憶しています。
有名な作家が避暑地で美しい少年を見染めて、と言う今発表すれば物議を醸すような内容なんですけれども。
日本映画では「1999年の夏休み」があります。
こちらは4人の少年役を少女が全てつとめていて、深津絵里さんが出ていらっしゃいました。(主人公の少年の吹き替えだけ声優の佐々木望さんがされてました)
少女が演じていると言う部分では異色ですが、少年が少年を思い、思いを独占する為にとる行動の全てが美しい映像と音楽でゆっくりと進んでいきます。
公開されて随分経ちますが、未だに根強いフアンを持つ作品です
>久江羽さん
ハイ!ともふみです…が、『モーリス』は見たことがなかったので、まふまふさんもオススメされていたこともあり、借りてきました!
ヒュー様が美しい……っ、でも憎いわっ
最後のシーン、切なかったです。
>「ディア・ハンター」「プラトーン」「ターミネーター」でも萌えられます。
に笑ってしまいましたよー。恐るべし萌ぢから……!
リリさんへ。邦画でひとつ追記します。
『御法度』
(面白かったか全く覚えてないのですが(汗)とにかく妖艶で、特に映像美が印象に残っています)
「46億年の恋」
監督:三池崇史
主演は松田龍平さんと安藤政信さんです
偶然同じ日に殺人犯として刑務所で出会った二人の青年のお話。
寡黙な有吉と粗暴な香月はまるで正反対の性質ながら本能的に惹かれ合うそして彼等は初めて人を愛するという感情を覚える…
「少年Aえれじぃ」という既に絶版になっている小説を映画化したものです。
男同士の異色のラブストーリーと銘打ってありますがそれほど接近するわけでもなければ台詞で愛を語るわけでもありません。しかし眼差しから互いに求めあっている様子はすごく伝わってきます。
そしてとても切ないお話。
見ていて不思議な気分になる作品です。
再びすみません。映画をおすすめし忘れていました。
ともふみさん、「モーリス」はいいですね。小説を読んでからでも楽しめると思います。かのヒュー様の心変わりに腹も立ちますが、現実とはそんなもの。
私としては、同じくイギリスものの
「マイ・ビューティフル・ランドレット」
をおすすめします。
ゲイ差別、人種差別、イギリスの暗い部分などを取り混ぜて、それでも逞しく生きていくゲイのお話です。
主演のダニエル・デイ・ルイスの声が最高にかっこいいので是非字幕で見てください。(って、DVD化されているんでしょうか?)
匂い系では、アカデミー賞作品
「真夜中のカーボーイ」
もいいと思います。
わたしは、
「ディア・ハンター」
「プラトーン」
「ターミネーター」でも萌えられます。
「モーリス」という作品があります。
私が知ったのは映画でしたが、原作は小説のようです。
同性愛が犯罪とされていた、20世紀初頭のイギリスが舞台で、ウィキペディアで検索したところ
「E・M・フォースターが1913年に執筆した小説(出版は死後の1971年) および、それを原作として1987年に制作されたイギリス映画。」
とあるので出自はかなり古いようです。
なにぶん古い作品なので入手可能かどうかはわかりませんが…。
匿名
高村薫さんの小説『李歐』と
その原型作『わが手に拳銃を』を
お薦めします。
無意識の執着から惹かれあい、
そして墜ちて行く。
『李歐』ではややハッピーエンド気味に
改められていますが、『わが手に拳銃を』の
方はきっと良い歯応えかと。
三浦しをん『月魚』(角川文庫)
古書店の三代目と、幼なじみの同業者が主人公で、このふたりの間に漂う空気がまさにそれです。直接的な表現は出てきません。繊細な文章での情景描写が秀逸で、なんともいえない趣のある作品です。
三浦さんの作品には、このほかにもそこはかとなく香りがするものがありますよ。
柴田よしき『聖なる黒夜』上・下(同上)
こちらはけっこうクッキリハッキリ系。
上下編で1300頁ほどだったかと思いますが、ハードボイルドタッチで面白いので一気に読めると、読んだ方はみなさんそうおっしゃいます。
実は、私もまだ読んでません(汗)
でも、絶対面白い!と言うお声をよく耳にします。この間やっと入手したので、私も近々読みたいと思っています。
韓国映画ですが『王の男』は御存知でしょうか?角川からBLっぽい絵柄で漫画版も出ています。
16世紀李氏朝鮮の頃に生きていた仮面劇をする旅芸人二人の話です。一人は女形で、とっても綺麗なのです…!二人の間柄は相棒、のはずなんですが描写がいちいち匂わせてます。。後にこの二人が使える王は真性だったり!
史実も混ぜられていてしっかりした映画です。韓国で大ヒットなのも納得のエンディングに号泣でした…!
あげていらっしゃる「狂気、執着、愛憎、三角関係、切ない系…」ほぼ当てはまる気がします!
むつこさんがすでにあげられている『ブロークバック・マウンテン』も当てはまっているしとてもいい作品ですが、私は見栄えのよさと華やかさから『王の男』をプッシュしておきます。
洋画ですと『メゾン・ド・ヒミコ』
最終的に男女CPが出来上がるし、作中にも男女のそういうシーンがあるし、どうなのかとも思ったんですが…個人的にとても好きな作品ですし、キーワードのいくつかにも当てはまるような気がしました。
舞台が、ゲイやオカマな人達がひっそり暮らす老人ホームなのです。差別なども書かれていて、明るいように見えていてその人たちの危うい平穏が痛々しい…。考えさせられました。
オダギリジョー演じる若い青年が、田中民演じる余命いくばくもない老人ホームのオーナーに片思いをしてます。
文学系ではないですしノーマル要素も多分にありますが、笑いあり涙ありのとてもいい作品ですのでよろしかったら。
文学ですと、雀影さんがすでにあげていらっしゃる長野まゆみはもちろん、江國香織の『きらきらひかる』もあげられるかな?と思います。
アルコール依存症気味の妻と同性愛者の夫、そして夫の恋人の三角関係から始まる話です。
ところどころ逸れてしまいすみません。しかも長い…。
少しでもお気に入りが見つかったら嬉しいです^^
キーワードは狂気、執着、愛憎、三角関係、切ない系、怪奇 だなんて猛者……!
『太陽と月に背いて』
(19世紀フランスを舞台にした詩人同士もの。若かりしディカプリオが美しいです)
『オスカーワイルド』
(19世紀イギリスの詩人オスカーワイルドを描いた映画。ジュードロウの魔性の美しさにゾクゾクしました)
『ブエノスアイレス』
(今は亡きレスリーチャンとトニーレオンの豪華共演。映像美も素晴らしいです)
ここから下は同性愛がテーマではないけれど、それっぽいものです。
『インタビューウイズウ゛ァンパイヤ』
(バンパイヤもの。トムクルーズとブラピアントニオバンデラスという今ではありえない超共演作です。)
『リプリー』
(青春、同性愛、サスペンスという3つを絡めた作品です。)
ハッピーじゃないのでというリリさまのご期待に添うべく、退廃的で暗いものをチョイスしました。ご期待に添えるかどうかは分かりせんが、ご参考までにどうぞー!
古い映画ばかりでごめんなさい。
でも、きっと安くレンタルできますよー!
古い映画なのですが…
「蜘蛛女のキス」はご存知ですか?
アルゼンチンの作家マヌエル・プイグによる小説なのですが、私は映画で観ました。
舞台にもなったみたいですが、その辺はあまり知りませんので…。
BLか、と問われるとちょっと疑問かもしれませんが、当時の私はBLだと信じて観てました。
ハッピーエンドではないですが、ジーンと泣けてくるお話です。
長野まゆみさんの「白昼堂々」から始まる凛一シリーズはいかがですか?
長野さんはファンタジー系作品の方が多いですが、ハッキリ同性愛系の作品も書かれています。
中でもこのシリーズは、切ない系。
昔の少年愛の系譜というか、香りの残るきれいな作品です。
シリーズは4作「白昼堂々」「紺碧」「彼等」「若葉の頃」
近作の「左近の桜」も、ハッキリ同性愛系です。
短編集にも、仄かに少年系の作品はありますが、まず、「白昼堂々」からお読みになるのをお薦めします。
文学というくくりには属するかもしれませんが、どちらかというとちょっとエッセィっぽい作品でしたら…
稲垣足穂(たるほ)『少年愛の美学』 ちくま文庫
上記で言われているような「ブックガイド」でも小説でもございません。ましてや同性愛、というとちょっと畑違いな気もして恐縮ものですが、とりあえずお勧めします。
時代的には大正時代のケースが多いのと、読み方によっては「BLもどき」な側面がちらちらと出てくるシーンがたまーにありますから、昔の作品を読みたいとお思いならば。
ブックガイドとしてはこれも外せませんね。
正に始祖でしょうし。
『耽美小説・ゲイ文学ブックガイド』
柿沼瑛子・栗原知代編著
1993年4月20日初版 白夜書房
いささか古めかしいと思われるかも知れませんが。
マックガーデンから出版されている
・「これがワタシたちの小説ベストセレクション70」
・「もっと!これがワタシたちの小説ベストセレクション70」
・「これがワタシたちのDVDベストセレクション70」
・「もっと! これがワタシたちのDVDベストセレクション70」
これらの紹介本はオススメですよ♪
BLでお馴染みの作家さんも参加されており、描き下ろしイラストとその作品の萌えポイントが熱く語られております。
日本文学・西洋文学・現代小説・邦画・洋画・名作映画など・・・。
4冊で280作品の紹介となりますので、必ずお好みのものが見つかるかなーと思います。
上で挙げられている作品も結構入ってますね。
「午後の曳航」 三島由紀夫作
少年と母親の愛人のお話。少年の心が怖いです。
「真夏の葬列」 北方謙三作
あらすじも忘れてしまったくらい昔に読みましたが、とにかく面白かったです。助手席に死んだ友人を乗せて車を走らせるシーンが印象的です。
「枯葉の寝床」 森茉莉作
完全なBLです。これこそお耽美でしょう。
ここまでは、バッドエンドのお話です。
「天使」「就眠儀式」 須永朝彦作
お耽美の極み。天使のものと、吸血鬼ものなので怪奇ものと言ってもさしつかえないかな?
難しい漢字と象徴的な文の短編集です。
ハードカバーだし出版数が少ないので、古本屋さんでも見つけづらいかも・・・
リリ
早速、沢山の回答有難うございます^^
皆様の回答とても参考になりました!
明日早速図書館やレンタル店に行こうと思います^^
購入したくなった作品も何個かできたので早速注文しようと思います!
自分でも色々発掘できるようになってお勧めを紹介したいです。
それまでは皆様のお世話になります 笑
他にも思い出しましたら是非お願いします!
参考になる情報が得られて嬉しいです^^
映画の「ブロークバックマウンテン」が超オススメです。
すごく切ない話で、ボロボロに泣きました。
主役の二人の男性は、たまたま一緒に山で仕事することになります。夏のあいだ、たった二人っきりで。最初は反発しあい、喧嘩するんだけど、だんだん惹かれていく。
でも、夏は終わり、二人は山を降りることになる。そこからすれ違いが始まります。
二人とも女性と結婚し、子供を作ったりもしますが、それでもあの一夏の記憶を、お互いに忘れられない。
ラストがめちゃくちゃ切なくて、めちゃくちゃ美しいです。
是非一度観てみてください。
江戸川乱歩の「孤島の鬼」
三島由紀夫の「仮面の告白」
どちらも多分古本屋さんにも売ってると思いますよー。
映画だとレオ様の若いころの映画はそういうのが多かった気もします。
井沢満の「夜に抱かれて」も男→男があったような気も…。
あやふやですみません・・・。
村山由佳さんの「BAD KIDS」おもしろかったです。
主人公たちは高校生で、ラグビー部のチームメートを密かに思い続け苦悩する青春物語です。でも同性愛は同性愛だけど、そのチームメートのみが好きというスタンスをとるので、ゲイとは少し違うかもしれませんが。
ちなみに、関連作の「海を抱く―BAD KIDS」は、男×男ではなく、女×女の愛情で苦悩するお話です。
よろしければ読んでみてください(^_^)
私の大好きな小説を三作品、オススメ致します。
ちなみにどれもハッピーエンドではないです。
「切ない系」
『草の花』:福永武彦
戦前の旧制高校が舞台。
「魂の共鳴・無垢」「本当の友情」を求め、
プラトンをこよなく愛する聡明な主人公が、
後輩の美少年を熱愛します。
途中、女性とのロマンスもありますが。
とにかく美しくて哀しいお話しでした。
「執着・愛憎系」
『帰らざる夏』:加賀乙彦
太平洋戦争時の陸軍幼年学校が舞台。
硬質な文体なので、少し読みにくいかもしれませんが。
雰囲気が濃厚です!
この作品を読んだせいで、
BLの軍隊物が軽すぎて読めなくなりました。
「切ない系・三角関係」
『アレクサンドロスと少年バゴアス』:メアリ・ルノー
偉大なるアレクサンダー大王の傍らにいた
美少年バゴアスが主人公。
アレクサンドロスへのバゴアスの一途な思いが、
健気で泣けました。
歴史物としても面白かったです。
個人的な趣味で長々と書いてしまいました。
少しでもお気に召したものがあればいいのですが。
この質問に関する回答は締め切られました