海外の教育機関(大学と語学学校の日本語講座)で教鞭をとっています。
近年、腐女子文化から日本に興味を持ったり、日本語を勉強しはじめる人がすごい勢いで伸びている上に、そういう方々は親日度も理解度も非常に高く勉強熱心なので、自分自身もfujoshiであることを隠してはいません。
それをきっかけに、一般公開講座の目玉に「腐女子講座」を開講する羽目になりました。まあ、その時はそれで勉学意欲や理解が高まれば、またそこで参加者同士の交流が促進できれば…と受けてしまったんですが、予約を開始したところ、予想の倍以上の申し込みがあり、しかも未成年者や男性からの予約がチラホラ。
さすがにそれはまずいと、講座直前に注意書きを出し、一度目は腐女子文化の歴史概略と主要な作家・作品紹介にとどめつつ、「わからない人にはサッパリわからない」が、「腐女子にはわかる、でも思ったほどディープな講座じゃなかった」ぐらいの落としどころにもっていって終わりました。
私としては、腐女子しか来ないだろうとタカをくくって、腐女子パーティー♪みたいな感覚で盛り上がればいいと思っていたのですが、興味本位、または単に日本のサブカルの一部という認識で来られた方も多く、結果的には「語りたいところや知りたいことあったのに欲求不満、その上に一般人までなんでいるの!?」と不満に思った腐女子の方々に申し訳なく思っております。口コミをたよりになんと飛行機でいらっしゃった方もいましたし。
全部で4回の公開講座があり、ほかの地域への出張講座の可能性もあるのですが、講座終了後のアンケートを見ると、腐女子参加者の方々からの要望はほぼ私の予想通りで、今後取り上げて欲しいテーマに加え、やはりもっとディープな質疑応答で盛り上がりたかった!という意見がありました。盛り上がれない原因はといえば、やはり、非腐女(男)子の参加者が多かったせいで、ディープな質問やディスカッションをしようにも恥ずかしくてやれなかった、というお話も伺いました。
非・腐女(男)子の参加者は排除したいところなんですが、主催側としてはそういう処置をするのも難しいとのことで、また腐女子にはユルすぎて不満な展開になってしまうかもしれません。
一般人が(できれば)自然に離れていき、腐女子の方々、またはこれから腐女子になりたい方々が楽しめるようにするにはどうしたらいいか、悩む毎日です。何かいいお知恵がありましたら、皆様のご教授を頂きたいところです。
*また、私個人としては、最初はリアル腐女子という立場よりも、学習意欲や理解が進めばいい、という教授する立場が先行して、依頼を受けてしまったのですが、ふと考えてみたら、一腐女子としてはなにか「裏切り者」になったようでとても心苦しいです。教育機関という公の場で腐女子を語る、いわゆる「ゴキ腐リ」なんでしょうか。。。それを思うと辛いです。
長文にて失礼しました。
こんにちは。
3月の質問なのですね~。時間が経つのは早いものです。
仕事が終わりヒマなので(早く寝ろよっ)皆様の過去の質問をフムフムと頷きながら拝見しています。
「失われたピースを探す事」
私の妻がピタリと当てはまります。まさしくそうなのです。
一番最初に見た妻は「拒食症」で苦しんでいました。
ずっと小さい時から優等生を演じてきたらしく 自分の親ともうまくコミュニケーションがとれない人でした。もちろん他人はなおさら遠ざけてしまいます。
だからなのでしょう。ここまでBLにのめり込むのは。
今もあいかわらず変人ですが ずっと変わらず自分のやりたい事を突き進んで行って欲しいと 私は願っています。
「結婚」とは『偶然の一致』だと思います。
うーーーーーーーーーーーむ
思い当たるふしがありすぎる深いご意見、ありがとうございました。
せっこさんと対話していたら、論文の一つや二つ、書けそうですよ。
ちなみに、中島梓先生の「コミュニケーション不全~」は、摂食障害とか他人と交流不能なオタクというものと一緒に今でいう腐女子がいっしょくたにされて否定的に論じられている点で「見られる側の性=女性」または「女性がポルノ幻想を抱く→病的」というそれまでのありがちなフェミニズムテキストから抜け切れていない感があり、私としては必ずしも絶賛しえない著作ですが。
わたし自身は事実上は一人っ子でしたが、生い立ちが色々と複雑で、まさに家父長制に蹂躙されていたと思います。
中高生時代、なぜか今でも強烈に覚えているのは、BLとは言いがたいのですが、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」~「デミアン」~「シッダールタ」の三部作のうち、「デミアン」のラストシーン、お互いに自己投影をにおわせながら、少年同士、何のためらいも照れもなくキスをするシーンでした。それまでもJUNEは読んでいましたが、これで、ドカーンとBL世界への道が加速してしまい、同性愛表現のある純文学を探す旅が始まりました(笑)。
社会的抑圧を経て(車輪の下)、自己統合の糸口にたどり着き(デミアン)、悩み苦しみながら性すら超えた悟りの境地にいたる(シッダールタ)が自分にとってはひどくリアリティに満ちた世界で、何度も読み返したものです。
大学時代にはフェミニズムやジェンダー学はなやかなりし時代だったのもあって、寝食忘れてフェミニズム研究に没頭したものの、女性の権利獲得だなんだ、ポルノは悪だなんだっていう話ばっかりでちっとも救われない(笑)
BLを読まずにはいられない理由とは、「失われた自分のピース」探しなのかもしれません。それを深くつきつめて考えたことはなかったんですが(というか無意識に分析を避けていたのかもしれない)、やはり必然性があるのか…。
自分のいままでの教え子のうち、コアな腐女子ちゃんたちを見ていても、自立心が強く、自分の女性性に疑問を持っているフシのある学生ばかりです。
異性との恋愛話なんて一分ももちません。
また、当地は女性が強い一方で日本以上に「結婚」や「出産」に対するプレッシャーが強い文化なのですが、コア腐女子学生たちは結婚に否定的です(乙女系好きさんたちとは対照的です)
同僚の男性講師に聞いた話ですが、学生たちに【恋愛→結婚】なんて話題を振ったら、ある腐女子学生に「男女の恋愛なんて興味ない。結婚なんて一生したくないし、私は男性と男性の恋愛のほうがいいです!」とバッサリ斬られ、言葉を失ったそうです。その時は男性を目の前にして「そこまで言うか~!もうちょっと自制してくれ…」と頭を抱えたもんですが、考えてみれば、結婚・出産を女性に強要する文化への抵抗表明である可能性も捨てきれません。腐女子は「ちょっと変わった日本サブカルおたく」程度で済むでしょうが、結婚・出産の否定表明はほとんどテロリスト並、親不孝で人間失格でヘンタイ以上の扱いを受けることでしょう。ところが、間の楔や「ファインダー」シリーズを愛読しちゃうようなコア腐女子ちゃんはBLと結婚出産否定がセット、日本サブカル通=ちょっとカッコイイからどこでも腐女子カムアウトしているとか、二次元妄想がすすみすぎて現実が見られなくなったカワイソウな子、で切り捨てられないものがあります。
そうそう、この間、コア腐女子学生たちと雑談をしていたら、BLの好みはみんなバラバラなのに、口を揃えて「髪の長い、とんでもない美形キャラが出てくるBLってやっぱりいいよね」という話で盛り上がってしまいました(苦笑)。自分とは一回りどころか二回りも違う若い子がなんでそんな80年代のJUNE世代みたいなこと言ってるんだー!と思いましたが、それって、限りなく女性化した男性という「記号」であり、性別のボーダーを越えたい自己の映し鏡ともとれますね。
どうしてBLにハマってしまったのか、自己分析も兼ねて言わせてみるのも面白いかもしれません。
「女性に生まれたことに何の苦痛も疑問も罪悪もコンプレックスも感じたことのない方には理解しにくい内容なのですが、それでもよろしいですか?」
と、貼り紙するとか…無理ですよね…
ofnotice様
私のようなずぶの素人がこの場に書き込みさせて頂いてよろしいのかなとビクビクしながらも。とても興味深く楽しいお題でしたので。参加させて頂いてもよろしいでしょうか?
このお題をずっと拝見していて。中島梓先生の『コミニケーション不全症候群』を思い出しました。
腐女子どころかBLという言葉もなかったときに出された本ですよね。読み手はともかく、ジュネを書く人の多くが姉妹だけの兄弟の長女が多いことに触れ。日本の家父長制度の元。
長男に生まれそこなった娘。父親の一番の影響を受けていて。
周りから「男の子だったら良かったのに」と無言のプレッシャーを受け育つ娘。
なのに、年頃になるととたんに結婚するために女性性を求められる子ども。
そういう人がジュネを書く場合が多いと。
私の場合はもろ当てはまっていましたので納得してしまったのです。友人の腐女子は逆に4姉妹の末っ子でやはり、女の子として生まれてきたことへの罪悪感は半端でなかったといいいます。
もちろん男兄弟がいても腐女子の方も多いかと思われますが。
よしながふみさんがBLとフェニミズムについての関係を対談で話されているのをよんだこともあります。
やはりBLを読まないではいられない人と。
全く興味のない人の間には。
そういった自分の生まれた性別に対する揺らぎが関係するのではないのかなと考えているのですがどうでしょうか?
ですから、たとえ国が変わっても男尊女卑の考え方や家父長制度がその国の社会に根付いている限り。
「おとうさん、おかあさん。女に生まれてきてごめんなさい。期待を裏切ってごめんなさい。」
そう、苦しんでもがいて。
その中で、BLやジュネに出会って、救われている人たちが世界中にいるのではないかなとずっとおもっていました。
自分が持って生まれた性別に何の疑問もなく、周りからも祝福され生まれ育つ人とは格差が生まれるかと思うのです。
周りから後ろ指を指されるものを承知で、それでもそれを愛さずにはいられない。その苦しみを理解できない方に興味本位でのぞきこまれるのは確かに苦痛ですが。
逆にBL好きな方々も興味のない方にも、もっと自分自身を覗き込むような状況に追い込むと。
軽はずみな気持ちの方は逆に辛い立場になるのではないでしょうか?
なぜ、BLが好きなのか。自分自身の生い立ちを振り返り、考えてみる。
一生答えの出ない問題かもしれませんが。軽はずみな興味で来ている方にはあまり面白くない話題になり、かといって相手を軽蔑できる話題でもない。
そういう方もご自身を振り返って下さるとよいですね。
ピピン様のおっしゃるようにテキスト化するなら。
いっそ『枯葉の寝床』とか。
なんて言ったって、日本の大作家 森鴎外の娘さんであり。
日本人にも結構難しい文体なわけですから。
熱意がないと、クリアできない。
ただ、お若い腐女子の方もあまり喜ばれないでしょうか?
余計なことをだらだらと書いてしまいました。
腐歴20年のまだひよっこの戯言と流していただければ幸いです。
私もその講義にぜひ参加させて頂きたいなあ…
生徒さんたちがとてもうらやましいです。
長文の駄文でご迷惑をおかけしてすいませんでした。m(__)m
課題図書を出すとはなかなか面白そう…いや、いいアイディアですね!
課題図書を読んでこい→ディスカッションとなると、腐女(男)さんたち、それぞれ好みにシビアだったりするので、「なにーっ!?なぜ世界一初恋なんだ!」とか言いそうですが、どのキャラに共感できるかぐらいは言わせられそうです。
うーーーむ、なるほど、コレ、かなり使えそう。
基本的に日本語教育機関なので、参加者の多くは日本語レベルは日常会話以上ですし、この際だから一人一人、BL小説を朗読させてしまうとか、ドラマCDの一部をやらせてしまう、というのもアリかも…。
非腐女子と思しき参加者にはいっそのこと、愛の告白シーンでもやらせてみようかしら(ほとんどイヤガラセ?)。
腐女子さんたちはキャーキャーいって盛り上がりそうだし、ただの珍しさで来ている参加者は二度と来なくなりそうな気がしてきた…。唯一、排除できなさそうなのは、腐女子に興味はないんだが、腐女子になれば日本語が上手になるらしい、とか、日本人の友達が作れるらしい、というズレまくった考えを持った方ですが、こういうズレている人はたいていアニメだろうがカラオケだろうが古典文学だろうが何でも参加してきて何もわからないまま帰っていくタイプなので、腐女子も花瓶か置物ぐらいに思ってスルーしてくれそうです。
ためしにやってみます!ありがとうございました。
ピピンです。
なんか的外れだったみたいで、すみません。
つまり、「偏見も事前情報もなくただ日本文化に触れたいだけ」な無邪気な女性参加者や、物珍しさだけで講師さんと腐女子さんを見世物のように見物に来ただけな女性参加者が、どうにも始末に負えん、ということでしょうかねえ。
考えてみたのですが、質問者さまがどちらのお国にいらっしゃるか存じあげないので有効かどうかは確信が持てませんが、こういう方法はいかがでしょう?
現地に、腐女子ならば誰もが知っている必ずチェックを入れている、これを知らなきゃ腐女子じゃない、でも腐女子じゃない人には果てしなく意味不明な、試金石みたいな作品はないでしょうか。
それを課題図書として、「次回はこれについてディスカッションしますので、必ず読んできてください」と振るのは、いかがでしょう?
腐女子には「待ってました!」ですが、非腐女子には苦痛以外のなにものでもないと思いますよ。また試金石的な作品なら、それまで全く腐文化を知らなかった方に、新たな世界の入り口に扉を開いてくれて、こちら側に来てくださるきっかけになるかもしれません。
思いつきですが、ご参考まで。
難しいですね。日本だったら、女性の大多数のヘテロ恋愛至上主義者と、アンチBL女子(「私の好きな◯◯さんが、ヒロインとくっつくだけでも苦痛なのに、あえて『男』とくっつけることを妄想だと!? 許せないわ! そんな存在は認めません。そこに正座して反省しなさい!!!」というような腐に対し激烈な反発をする女子、ヲタクの中に腐女子とほぼ同じくらいの割合で存在する)は、「腐女子」と聞いただけで「見なかった聞かなかった、知らない、私は何も知りません」とスルーしてくださいますのにねえ。
匿名
ちょっと私も書き方がまずかったと思っていますが、問題になっているのは「男性の存在」よりも、むしろ、「腐女子についてあまりよく知らないのに来ている女性」のほうが大きいです。
日本では想像しにくいことでしょうが、当地の女性はとても「セックス」に対して保守的な考えを持っています。とはいえ、性的なものや、ある意味の「トレンド」としての腐女子に興味はあるので、どんなものか見てみたいとか、或いはBLに対してどちらかというと否定的だが、ガールズトークができるんじゃないかとか、そんな感じです。腐女子になったら日本語が上手になるだの、日本文化理解が深まるだのの激しい誤解を持っている人もおそらくいるでしょう。興味があるかどうかを聞いているのに、ひたすら「興味はないが理解したいです」というトンチンカンな主張を繰り返していた人がいますので。腐女(男)子か非腐女(男)子かは、教壇の上から見ていてもはっきりわかります。
腐女子の人や興味を持ち始めた方ですと、作品名や作家名を出すたびに熱心にメモっていますが、非腐女子はひたすら一時間ボーッとしながら、周りの様子を伺っているという感じです。酷い場合だと、腐女子と私の質疑応答をニヤニヤ見ていたりします。
腐女子参加者が不満を持っているのは男性よりもこういう女性の存在です。
男性のほうは正直、一回目の講座でポカーン…状態だったので、私自身はそれほど心配していません(とはいっても、二回目をやってみないことにはわからないですが)。
当地は女性が強いので、仮に「エロの敷居が低い女性をナンパしよう」目的だというのが見えれば、腐女子参加者から冷たい視線を浴びることになるでしょう。
ですので、主催側も私も「男女別」というコンセプトは考えていません。腐男子予備軍が来てくれればむしろ、好都合です。
それこそ、あなたは腐女(男)子ですか?YES/NO→NOの場合はお帰りください、とでも張り紙したいほどですが、そうもいきません。
2つに分けるという意見が既に出ていますので、ほぼ同意見です。
女性限定講座にすると、BLについてディープな話がしたいという女性参加者の希望を叶えてあげられるのではないかと思います。が、もう既に開講されていて今後ということなら難しいでしょうか?
私自身、実は日本SF大会の中にこのようなやおいやBLの企画が毎回2つほどありまして、時々参加しています。日本SF大会の全参加者は9割が男性なんですが、この企画は参加者の8割が女性という日本SF大会内でも異色企画で、それはまあディープに暴走しておりますよ。
2割弱の男性参加者はほとんどが腐男子さま方、とわずかなサブカル的に理解がある方ですね。興味本位でちらっと入ってきた男性は、世間的遠慮からタガが外れた腐女子の暴走ぶりの恐ろしさに辟易して出ていかれますね。「いやあ、こわいもん見ちゃったぜ… 忘れよう、何も見なかったし聞かなかった」と思うんですって。(笑) 昔の予備校のごとく「ついてこれない者は置いていーく!」の雰囲気でやっています。
腐男子さまとサブカル的に理解がある方はいいんですけど、
中には「腐女子はエロに敷居が低い女性だから、簡単に落ちるんじゃないか」とか「女性がエロを語る姿に興奮する」嗜好の男性は、けして少なくありません。
BLに理解あるふりをして話を適当に合わせ、女の子が油断して喜んで話すのに乗じて、ナンパ目的の方も多いです。こういう方たちの前で腐女子をカミングアウトするのは、危険を感じます。
匿名
匿名さま
今日、改めて参加者のうち、自分の直接の学生たちとも話したんですが、BLとか腐女子に対する齟齬はないと思います。腐女子とは何か、という説明はポスター等ですでにしていますし、申し込み受付の際にも、受付側がそういう説明をしたうえで受け付けていたそうです。
さすがにそういうのが好きか嫌いかという嗜好の部分までは聞けませんが。
終了後のアンケートや、参加者との話からすると、非腐女(男)子と思しき中で、日本の漫画が好きという人は皆無でした。
日本アニメ・漫画・ドラマといった講座はわりと恒常的に行われていて、私よりはるかにそちらに詳しい講師の方が担当されています。むしろ、アニメ好きやコミック好きの人たちは当講座の存在を知りながら、「自分とは趣味趣向が合わない」として避けていたみたいですね。
アンケートでもそれは明らかで、好きなサブカル作品を挙げてもらうと、日本アニメ・コミックはおろか、小説やドラマは知らない派と、明らかに腐女子派どちらか極端でした。
私自身もアンケート結果を読み違えていたところはあって、「興味があったから参加した」というのの「興味」とは必ずしも漫画やアニメなどの二次元サブカルに対する興味ではない可能性が高いことが、ちょっとわかってきました。じゃあ、何の興味なんだという話になるんですが、
匿名さまに言われて気づいたのですが、いい悪いは別にして、日本サブカルのファクターの一つとして、「ヘンタイ」があります。先日も当地の対日本文化イメージ調査結果を見たら、「礼儀を重んじる」や「集団主義」という従来のイメージに加え、「ヘンタイ」がキーワードのなんと3位にランクインしていました。もしかすると、腐女子も非腐女(男)子の人々にはそうしたヘンタイ文化の一つとして捕らえられているのか、とも思いました。ヘンタイじゃないんだってば…!いや、中にはヘンタイなものもあるけど…。
そうだとすれば、講座が進むにつれ、自然に離れていくものなのかもしれません。当たり前ですが、18禁画像を出すわけじゃないですし、エロ語りなんて少なくとも講座上はするつもりないですし。
ちなみにアンケートを見ると、腐女子派のダントツ人気は中村春菊先生の一連の作品と「間の楔」、「春を抱いていた」、「黒執事」で、「是~ZE~」と「炎の蜃気楼」あたりがそれに続く感じ、「鬼畜眼鏡」ももとはゲームですが人気ですし、中には「やまねあやの作品は全部好き!」とか「花降楼シリーズ」が好きとか「銀のレクイエム」とか鈴木ツタさんや、日高ショーコさんあたりの名前があがり、本当にみなさん、よく知ってますよね。「森川智之さんの攻めボイスなしでは生きていけない」という心の絶叫もあって、つい吹いてしまった(笑)
BLのどういうところが好きかという問いには、「切なさ」や「もどかしさ」、「美しさ」を求めている人が相対的に多かったです。BLの良さをビッシリ、はみ出す勢いで書き連ねている方もいらっしゃって、是非ともそうした方々にお答えできるような講座にできればいいな、と思いました。
その男子は腐男子かその予備軍じゃなかったのかなぁ・・・
と一読して普通に思いました。この頃増えたし。
実感としてBLに対しては男子の殆どが
「ホモフォビア的に拒絶的に引く」
「面白そうなので踏み込んでくる」
かどっちかなので。前者の人は腐の文字を見ただけで突っ込んでこない。
あと海外がどこかにも左右されそう。
ゲイ文化が普通に生きてるような国だったらホモフォビアの考え方をあからさまにもつと逆に迫害されるので、よしんば腐文化に対して安置な考えを持つような人が紛れ込んでも彼(彼女)は「批判したら逆にたたかれる」(萌えるのは自由、それを迫害する方が悪い!・・・と)ので、講座の邪魔にはならんでしょう。
匿名
さっそくのご回答、ありがとうございました。
たしかに、こちらのネット上でも腐女子サイトやコミュニティーはたくさんありますし、みなさん、熱心です。
新作ドラマCDやDVDなんて、人気作品はとくに、発売されて1週間もたたないうちに全スクリプト翻訳がネット上に出ていたりします(翻訳の質は玉石混合ですが、正確な翻訳に定評のあるボランティア的グループは存在しています)。
困ったことといえば、こちらの腐女子さんは比較的オープンなので、腐女子をカムアウトするのにそれほどためらいがなく、たとえば日本関連科や日本語学校で自己紹介をさせると、堂々と「わたしは腐女子です!」などと言う人が少なくないことですね(もちろん、そういうのはおおっぴらに言うことではない、という日本的なマナーを遵守している人もいますが)。そうした傾向はネットでもあり、例えば戦国BASARAのようなゲームスレッドで腐女子妄想が飛び交って、一般の人がそれを面白がっていたり。
皮肉といえるかもしれませんが、そうした状態が腐女子の存在を一般に広める一因になっているとも言えます。
興味本位で来られた方というのは、言葉は悪いですが、「腐女子って最近よく聞くけど実際どうなのよ?」的な怖いもの見たさの部分がないとは言えないですし、学校のようなところですと、いきおいアニオタと腐女子の日本語力がおそろしく高いケースがよくありがちなので、腐女子がどうしてもこうも日本語が達者なのか、その秘密を知ることができるかも、という期待もどうやらあったようです。
単に「好きこそものの上手なれ」だけなんですけどね…彼・彼女らは。
そこらへんの誤解とある種の偏見を解いていく作業が必要なのはもちろんですが、たしかに葡萄瓜さまがおっしゃる通り、もう一手間かけてあげたいところです。
来週、二回目の講座なんですが、今日も主催側と話し合って、講座終了後に1時間ほど、フリータイムを設けていただきました。これで、参加者一人ひとりとコミュニケーションがとりやすくなるかなと思っています。
主催側はまずどうなるか一回やってみないことにはどういう反応が出るかわからないので、やってみてくださいとのこと。内容そのものより、「こんなぶっ飛んだ企画をやった」!という事実を重視し、ほかの教育機関との差別化をはかりたい様子です。うまく利用されているような気もしますが、異文化理解だとか、外国語の勉強なんて、情熱あってこそ進み、持続するものなので、私の立場としては、その強い情熱を盛り上げることができれば、という気持ちから受けました。
もちろん、それで自身のプロモーションになるとかいう頭は全くないです。
葡萄瓜さまの励ましのお言葉をいただいて、少し楽になれました。本当にありがとうございます。
意外にこういうことに関しては男性のほうが寛容なのか、同僚でも、なぜか女性のほうが拒否反応を示す傾向があるような。
日本人男性の同僚なんかは逆に「意外と奥深くて面白い」と、私からあれこれ借りていっています。現在、木原音瀬先生の作品を熟読しながら、「切ない~~~!」と絶叫しています(笑)。そういえば、最初にこの話を持ちかけてきたのも、男性上司でした。単なる個人差なのか、男女のセクシュアリティ差なのか、そのあたりも興味深いところです。
匿名
読んだ限りで的外れな回答になってしまったら失礼かとは思いますが、
日本の「腐女子」と、その世界で知られている「腐女子」が微妙な齟齬があったんではないでしょうか。
なんだか非・腐女子は「漫画が好き」とか、そういう感じなんじゃないかな。
ですので、もし「非と腐女子」が確実に分かるのなら、匿名さまの方でクラスを二つに分けて講習なされば良いと思いました。
やっぱり、排除っていうのは…最初にある程度予想できなかったことに落ち度もありますし…
率直に申し上げますと排除という前提自体既に無理かと。
何故ならば日本以外の方々の探究心は男女不問で日本の
それよりもディープだからです。
ネット上で性別を問わぬYAOIコミュニティがあったり
致しますし。
年齢云々を気にかけないお若い方がいるのは万国共通でしょう。
懸念を一つ解消しておきます。
自らの立身出世のみを眼目として腐の文化を消費するならば
貴女はご自分の心配通りの者に成り下がりましょう。
しかし質問御文面から拝察する限りそういう下種な考えとは
無縁な方とお見受けしますので安心してよろしいかと。
どうしても排除という方向に持っていきたいのであれば、
一手間かけて個別対応をするべきかと愚考します。
画一的な前置きには限界があります。
たとえFU-ONLYと但し書きをしても入り込む隙を見つける
方はいるものです。
ならば個別対応で理を尽くし、相手を知る一助にするのも
一つの手段かと。
この質問に関する回答は締め切られました