☆号泣”したのは、この本の中の一作なのです。『いつか地球が海になる日』という短編です。(涙で海になっちゃうという意味なのです。)淡々と、自分を変態だと言い切る高校生・七宮と同級生の仁科のお話なのですが、お話の前半と後半でガラリと雰囲気が変わります。前半の変態チックですっとぼけた七宮と、後半、抑圧から解放されたからこそ窺える、哀しさ爆発の彼の背景。そして、仁科の包容力。重要な存在の女子・武藤さん。短編だからこそ、不要なページがない感動作です。最近発売された「サミア」 宙出版CITRUSNOVELS にも掲載されていますが、他の作品を考えると、「タブー」の方が私の好みです。表題作タブーも泣けると思います。 by 久江羽
☆「神経衰弱ぎりぎりの男たち〈3〉」一冊を選ぶのは迷ったんですが、高遠春加さんのこの作品にしました。正直、1巻と2巻は軽いタッチのラブコメで、特別素晴らしい作品とは思わなかったんです。けど、3巻にある番外編にやられました。途中から涙が止まらなくなって、切なくて苦しくて、嗚咽しながら読み終えたのを覚えてます。ああ、私はこんな作品を求めてたんだよ…と思わされました。 幼馴染みモノの名作です。報われない恋、それゆえに歪んでしまう愛の形。号泣しました。 by むつこ
☆コラムあり! http://www.chil-chil.net/topicDetail/topic_id/133/ by むつこ
☆一言でいうと・・・「死にネタ」? って言うと、引く人いると思います。でもこれは読後も全然後味が悪かったりって事はないです。最初っから受けが病気でもう長くないのは分かっていたし、だからこそってカンジで、その残りの中でせいいっぱい、二人で恋愛するのが、健気で素敵で、文章の中、独特の空気が流れているってカンジがします。 by カノアマスミ