chill chill ちるちる
 
たくさんのご応募ありがとうございました。
属性No.12「メイド」の受付は締め切らせていただきました。
募集要項

・毎回出されるテーマイラストを見ながらオリジナルストーリーを作成してください。
・ストーリーは、2000字程度で書いてね。

(必須記入事項)
・ペンネーム
・氏名
・返信可能なメールアドレス
・2000字程度のオリジナルストーリー

あて先:bprince@chil-chil.net

プレゼント

B-PRINCE文庫の編集者がみなさんから応募いただいた全ての作品に目を通して選考します。
優秀作品は、本サイト上でSSが公開されるほか、B-PRINCE文庫既刊本の中からお好きなタイトルを3冊プレゼントいたします★ 【属性No.12】:メイド

応募期間

2012年3月1日(木)~2012年3月18日(日)まで
★ただ今、結果発表中★≫

今回のテーマイラストは、こちらです↓↓↓↓↓↓↓

メイド★ストーリー

「マサユキさま、着替えて参りました」


替えを済ませたカズトは、カーテンの陰からおずおずと顔を出した。憧れのご主人様――マサユキづきの使用人にやっとなれたと喜んでいたら、マサユキから直々に着替えを命じられてしまった。


渡されたのは、何故かメイド服。仕方なく身につけて、マサユキの前に出てはきたのだが……。


「全身を見せろ」


「えっ……でも」


マサユキは溜息をつくと読んでいた本を閉じ、カズトに歩み寄ってカーテンをめくり上げる。……見られてしまった。カズトはいたたまれなくなって目を逸らす。


「ふうん。似合ってるじゃないか」


マサユキは感心するように言う。


憧れの方のそば近くでお仕えする夢が叶ったのに、何故こんなことになっているのか。カズトは混乱していた。


「マサユキさま……何故このような事をさせるのですか……?」


「理由が知りたいか?」


唇を持ち上げて意地悪く笑うマサユキが、スカートへと手を伸ばした。



~ この続きを2000字程度で書いて応募しよう! ~

★ストーリーのヒント★
・メイド服をカズトをどんなふうに攻めるか考えてみて。
・マサユキはどうしてカズトにこんなことを命じたのかな?
・メイドになったカズトは、ご主人様に何をしてあげる?


★書き方がわからない人は、コチラを参考にしてみてね★
BL小説の書き方をわかりやすく教えてくれる「BL錬金術」

みなさんのステキなSS、お待ちしております♪

★SS応募だけじゃ物足りない上級者さんは、コチラ★

読みたいBLは、書けばいい! B-PRINCE文庫新人大賞 応募の詳細は、こちらから★
結果発表
秋葉るいさん

★B-PRINCE編集部より選評です★
秋葉るいさん、すてきな作品をありがとうございました!
今回の投稿作品は、「マサユキとカズトの設定に凝った作品」と「エッチシーンに特化した作品」の、どちらかに分類される作品が多かったように思います。
設定に凝ってしまうと、2000字という文字数では説明のみに終始してしまい、物語を作りきれない作品になってしまいがちです。作品として面白い設定をうまく盛り込みつつ、シーンを盛り上げる、というバランスの取れた作品は残念ながらありませんでした。
一方、秋葉さんの作品は、「エッチシーンに特化した作品」の中でも特にプレイの内容が濃く、「エッチがメインのSS」として構成のバランスが良かったため、優秀賞に選出されました。
「作品の設定とバランス」は、今回のようなSSでも、短編でも、長編でも考慮すべき大事なポイントです。執筆の際には、ぜひこの点にも気を付けてみてくださいね。

今回の最終選考まで残った方々
柏葉七さん 沙色みおさん 沙翁さん 未折屋ゆすらさん

★作品発表★ 著者:秋葉るい


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「マサユキさま、着替えて参りました」


替えを済ませたカズトは、カーテンの陰からおずおずと顔を出した。憧れのご主人様――マサユキづきの使用人にやっとなれたと喜んでいたら、マサユキから直々に着替えを命じられてしまった。


渡されたのは、何故かメイド服。仕方なく身につけて、マサユキの前に出てはきたのだが……。


「全身を見せろ」


「えっ……でも」


マサユキは溜息をつくと読んでいた本を閉じ、カズトに歩み寄ってカーテンをめくり上げる。……見られてしまった。カズトはいたたまれなくなって目を逸らす。


「ふうん。似合ってるじゃないか」


マサユキは感心するように言う。


憧れの方のそば近くでお仕えする夢が叶ったのに、何故こんなことになっているのか。カズトは混乱していた。


「マサユキさま……何故このような事をさせるのですか……?」


「理由が知りたいか?」


唇を持ち上げて意地悪く笑うマサユキが、スカートへと手を伸ばした。


「あっ、マサユキ様っ。何をなさるんですか!?」


「何って……中身の確認だろう? アレ、どうした?」


マサユキはにやりと口元をいやらしく歪ませて、頬を赤らめたカズトに問いかけた。彼に渡された服は見て分かるように女性物だ。


「あ……アレって、ぼくはそんなもの……付けていませんっ」


「カズト、俺が何の為に着替えろと言ったのか、分かっていないな。それじゃあ意味が無いじゃないか」


マサユキは呆れ顔でソファに腰を下ろす。わざと女性物を着させて、恥ずかしがっているカズトをいじめてみたかったのだ。


「で、でも……あんな小さいのでは、収まりきらない……と、言うか……何というか……」


恥ずかしそうに語尾を小さくしていったカズトの顔は、真っ赤になり薄っすら涙を浮かべている。その様子を見て悦に入ったマサユキは、おいでとカズトを呼び寄せた。


「そうだよな。あんなのじゃ収まりきれない。じゃあ、今、この中はどうなってるんだ?」


ぐいっと腰に片手を巻きつけ引き寄せ、マサユキはあいたほうの手でスカートの裾をつかむ。


「あっ……」


再び中を見られそうになって、腰を引いたカズトは慌てて銀のトレイで前をガードした。


「お願いしますっ。メ、メイドならメイドらしく仕事をさせてくださいっ」


「メイドらしく、一体どんな仕事をしてくれるんだ?」


「マ、マサユキ様に、最高のアールグレイティーをお入れする事です……」


ふっと頬を赤くしたカズトが背中を向ける。カートに乗せられてあるティーセットに手をかけて、お茶の準備を始めた。


この際なんでもいい。スカートの中を見られるくらいなら、メイド姿でもいいからちゃんと仕事をさせて欲しいと思った。


「へぇ、メイドの仕事……ねぇ……」


シニカルなその笑いに気がつかないまま、黙々と準備をしている。マサユキはカズトの背後から左腕を腰に回し、もう片方はスカートの中に手を入れいやらしく尻を撫でる。


「ひっ……あっ……」


驚いたカズトは手にしていたカップを派手に揺らしてしまった。その拍子にマサユキの袖口にまで飛沫が跳ねて、白いシャツにてんてんと茶色のしみが出来た。


「あーあ……。メイドが仕事を増やしちゃだめだろう。俺のシャツまで汚すなんて」


「も、申し訳ありませんっ」


焦るばかりでおろおろするカズトを見て、マサユキは口元を緩ませた。そう仕向けたのはマサユキなのに、慌てるカズトを見てほくそ笑む。


「別にかまわないさ。じゃあ、俺のお願いをひとつ聞いてくれるなら、今の無礼は許すことにしよう」


「な、何をすればいいでしょうか?」


縋るような目で見つめるカズトに、マサユキは言った。


「俺の前で跪いて、スカートの端を口でくわえてみせて」


「そ……そんな、ことっ……」


こうなった原因はマサユキだが、失態を犯したのはカズトだ。これなら普通に中を見られていたほうがましだったかもしれない。


「出来ないのか?」


しかし、出来ませんとは言えずぎこちなく床に膝を付いて、震える手でゆっくりとスカートの裾を持ち上げ捲りあげる。何も付けていない下半身が露出され、微かにそれが鎌首をもたげているものを見て、マサユキは目を眇めじっくりと眺める。


結局は中を見せる羽目になって、さっきよりも恥ずかしい行為にカズトは耳先まで赤くさせた。


「へぇ、何もつけなかったんだな。意外とカズトっていやらしいんだ」


そんな言葉にも口にくわえたスカートの裾が邪魔で、言葉を発する事が出来ない。ふーふーと口の端から漏れる空気音が聞こえた。


「両手もあいてるようだし、使ってみろよ」


顔の前に突き出されたマサユキの股間は、張り詰めていた。返答できないまま震える手でスラックスから取り出し、両手で擦り始めるとそれはどんどん大きくなっていった。


「いいよ……カズト。お茶なんて入れるよりも、こっちの方が上手いじゃないか」


微かにマサユキの腰が揺れている。膨らんだ股間を上から視姦されているかと思うと、それだけで達しそうになってしまう。


「んっ、んんっ、うっ……」


スカートをくわえている口の端から、まるでおあずけされている犬のように涎を垂らした。カズトの両手はマサユキの液体で、淫猥な音を立てるほどに濡れている。


「……っく、カズトッ……ちゃんと、受け止めろよ」


苦しげに眉をひそめたマサユキは両手でカズトの頭を抱え込んで、うっと喉の奥で唸り、その顔に間欠的にあふれた精を放つ。


言葉通りに全てを受け止めたカズトは、熱が灯ったうつろな目でマサユキを見上げた。


「カズトは、最高のメイドだ。素質はあると思っていたからね」


その言葉に一瞬驚いたカズトは、体に溜まる疼きを早く解放できるなら、もうメイド服のままでもいいとさえ思う。その願いはこの後すぐに叶うことになった。


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【Fin】


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「SS Party 2nd Season」は今回で終了となります。
たくさんのご応募ありがとうございました!

引き続き、B-PRINCE文庫新人大賞 ではオリジナルボーイズラブ作品を募集中です。
今度は完全オリジナルにもぜひ挑戦してみてくださいね♪
ご応募お待ちしております!



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