chill chill ちるちる


BLアワード2009


ボーイズラブ界は「100年に一度の好景気」
評者:編集部さん

2009年度のBL界は、アンケートを見る限り大収穫の1年といっていいだろう。
「100年に1度の不況」と言われた3次元世界を尻目に、妄想のボーイズラブ界は「100年に一度の好景気」を迎えていたのである。
しかしそれはバブルではなく、しっかり地に足のついた好景気なのである。
それは読者のアンケートからも読み取れる。

「たくさんの感動を得た一年でした。BLにハマって良かったです」
「今年はストーリー的にとても満足のいく作品が多かったと思います。 ホモは世界を救うっ!!」
「リアリティーがあり、とても内容が深くストーリー性のある作品が多かったように思います」
「おもしろい作品がたくさん出てたと思います。 エロももちろんだけど、読ませてくれる作品がとても多かったと思います」
「エロはなくても感動はできるということをつくづく感じた年でした」
「年々、大人の恋のお話が増えている気がして嬉しいです」

このようにユーザーからいただいた感想は素直におもしろい!というものがほとんどである。現在の傾向を憂う内容、過去を懐かしむ内容はほとんど聞かれなかった。これは何気にすごいことである。
一般コミックの停滞を尻目に、ボーイズラブは次々と新しい表現手法を編み出し進化しているということだ。
私は残念ながら腐男子ではないので、萌えを細部まで共有することはできないのであるが、大局的にボーイズラブの分野は今、最もホットであると断言できる。

さて上に掲載した声でも、多く見られたように今年の作品は、露骨なエロはなくても、胸キュン、胸を締め付けるような萌え成り立つ新たなシステムが確立しつつある。
ボーイズラブの「お約束」にとらわれない作品が、多くの読者から支持を受けてきているということだ。

たとえばコミックで広範な読者層に支持された「俎上の鯉は二度跳ねる」「卒業生」は腐女子でない一般読者にも受け入れられる可能性が強く、2作の大ヒットでBLのセオリーにとらわれない作品が、この今後実験的に出てくる可能性は高い。そして、それはBLの裾野をどんどん広げることにもなっていくだろう。

エロだけでなく非常に高度なストーリー展開を求められるため、作家の力量も求められていくだろうが、2009年は気鋭の新人が次々とデビューして未来は明るく見える。
様々な規制でこのジャンルが潰されない限り、2010年度は、さらにBLの勢力範囲は広がっていくに違いありません!


さてここからは
一年を振り返るということで、この記事を書くにあたりブログを見返していますが、忘れていることが多々あります。
ブログを見て一番驚いたのは、クサナギ君全裸事件からまだ1年経っていなかったこと。え~二年ぐらい経ってるのかと思ったよ~。ちなみにそれが私の中で今年度一番の衝撃でした。
4月は上々の滑り出しで5月に入り「俎上の鯉は二度跳ねる」が発売。この作品によってちるちるはさらに活気づいてきました。何しろ、今まで1日で数百もアクセスのある作品はありませんでしたので、このアクセスには驚きました。この作品とともにちるちるのアクセスもアップしていきます。
その間、「ちるちる図書館」などという試みもささやかにありましたね。
7月にBLCDを開始したあたりから、レビューが急に増え始めて、一日50レビューを突破する日も続きます。1年前にレビューが1本も入らない日が数日続いたことが嘘のような活況です。
そしてダリアさん、プランタンさんのキャンペーンなども行い、、またまたレビューが増えて7月26日に念願のレビュー10000本突破です。
私的には、もうこれでちるちるがいつ散っても満足でした(笑)。しかしレビューで体が火照ったユーザーさまをそのまま放置プレイすることはできず、そのまま存続しております。
8月。けして忘れることができない乙女の聖地「池袋」サンシャインでのオフ会が催されました。
当初は30人ぐらいくるんじゃない?と勝手に思っていましたが、編集部・渡辺は「10人ぐらいじゃないですか」と冷静に判断。実際にそれぐらいに落ち着きました(笑)。鋭い!
ここで思っていた以上にスムーズにオフ会が進み、編集部は安堵とともに、ちるちるはやっとユーザーさまに認められたのだー!と感極まったのでした。
9月はB‐PRINCEさんのレビューキャンペーンでした。
10月はちょこまか、細かいサイトの改善がありましたが、さほど大きな事件はなく、ちょっとけだるい気分でありました。
しかし11月に入ると気分は一転、関連作品リンクが始まります。皆様の協力によって順調なスタートすることができましたが、編集部は休日返上でシコシコリンクを貼っておりました。むつこさんをはじめ、多くのユーザーに感謝です。
そして12月は大阪オフ会です。東京のオフ会以上に参加者を得ることができました。2回目も会がスムーズに進んで、腐女子さまはなんて協力的なんだ~とまた感激です。
しかしオフ会が終わると、オフ会疲れが出たのでしょうか。アクセスがなぜか低下していきました。おいおいオフ会で盛り上げて新年に突入しようと思ったのに~!ここで打ち止めかぁ…というわけで、実はちるちる開始以来、もっとも失意の時期だったのです。
しかし1月、何でか知りませんが、アクセスが急上昇!これがサイトのバイオリズムというものでしょうか。
いきなり気分は180度転換。誰でもかかってこい!状態で事務所移転も決定! 
そして卒業生が発売されると、またアクセス数は上昇カーブを描き、2月、3月と勢いそのままに年度を終えることができました。
昨年のコメント「ホップ、ステップ、肉離れ」(完全に死語化してしまいました)のようにならずによかったです。


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