ボーイズラブ物の話しのヘンなところを取り上げていたらきりが無いほどありそうだ。
沢山出てきそうだからと言って、箇条書きにしてもつまらないし、とりとめも無くなってしまうだろうから、いくつか例にあげてみようと思う。
まず1つ、ボーイズラブの話しに出てくる受けの男は、なぜか意図も簡単に攻めの男にやられてしまう。
おかしい、男性と言えば本来ならかなり力が強いはず。相手の事を心底嫌っていて、本気で抵抗すればそうやすやすとやられるはずは無いと思うのだ。
現にうちのチビでさえ小学校の低学年の時ですら遊びで目いっぱい力を出されると完全に取り押さえる事はできなかったのに、なぜかBLの受け男子たちは攻め男子の前ではか弱き乙女のごとく力が出なくなってしまうようなのだ。
BLの攻め男子には他の人たちには無いとてつもなく強力な目力が備わっていて、一度見つめただけで相手を力を封じてしまう特殊な能力でも備わっているのだろうか?
一目あったその日から恋の花咲くこともある・・・と言う言葉にもあるように、見つめられたその瞬間に受け男子はきっと攻め男子の事を好きになってしまっているに違いない、いやよいやよと言いながらも本気で抵抗出来ないのは相手の事が好きだから…(笑)
攻め男子に抵抗できない受け男子の出てくる話を読むたびに、ストーリー構成の便宜上とはいえ、お前らもう少し男なら抵抗してみるろよ!とついつい言ってしまいたくなるのはきっと私だけではないはずだ。
おかしいところはもちろんこれだけではない、BLの世界ではなぜか同性愛は連鎖する…。
メインの二人が最終的にめでたくカップルになると、どういうわけだかその友人であったり、兄や弟までもがいつの間にか男性とカップルになっているのだ。ひどい時には兄弟すべてが男性を恋愛対象に選んでいたりするから驚いてしまう。
「ボーイズラブ」を売りにしているストーリーなのだから男女の恋愛話しが1つも出てこなくて当たり前だと言われてしまえばそれまでなのだけれど、メイン カップルの身近に新しいストーリーが展開するたびに「お前らもか!?えぇ~あんたらも!?」と言った具合に次々と同棲同士のカップルが成立するのにはっき り言って笑える。
こんな風に、ヘンだよな、ヘンだよなと思いつつも長く読んでいるうちにそのへん加減が普通というか当たり前になってしまうのだから。BLを侮ってはいけないのである。