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そのお顔で、変態プレイは、…許します

全プレの小冊子「華麗なる来栖家の系譜」2冊目 聖前×桃月編です。

<いきなりネタバレしますので、ご注意を>

8巻で、ふだんの王子様っぷりの裏にとんでもなく闇を抱えていることがわかった、聖前。が、その聖前をそのまま包み込むかのような、桃月。
8巻が出るまでは、ペーパーなどの聖前×桃月のエピソードは、どれもすごく可愛いかったのです。今回も、あの可愛さの再来を、私は願っていたのですが… やっぱりエロエロでした!
ゆるふわのアップヘア、ミニのキャミソールドレス、太ももで止めるストッキング。こんな格好で、自宅(聖前宅)で異性装用衣装の整理をしようとしていた桃月に、聖前のスイッチが入ってしまいました…
私は、以前からずっと「恋するインテリジェンス」で疑問だったのですが… なぜTCはBCの異性装(女装)を喜ぶ傾向にあるのでしょう?
ゲイの男性なら、相手の男性的な格好を喜ぶのでは? 「恋イン」のキャラは全員バイなの? 特別人事課は、そんな性癖がある人材を選んでるの?(そりゃそうだわな) N国って、美しければ男女どっちもありの世界なの???
ま、ともかく。
聖前は、ミニドレス姿の桃月にやりたい放題。
「その顔で変態みたいなプレイ 許されへんのじゃ!」
なんて何度も叫ぶ桃月。はい、王子様は相当ねちっこいです。
しかし、桃月がキレて、ドレスを脱ぎ捨て、攻守交代! あの…桃月さん、そうするとですね、ストッキングだけという更にやばい恰好に…。さて?…
エロエロで、甘々ラブラブを堪能させていただきました。

郷土、よかった過ぎたネ

全プレの小冊子「華麗なる来栖家の系譜」1冊目 郷土×藤野編です。

<いきなりネタバレしますので、ご注意を>




人前だろうと何だろうと、バディに甘い言葉を囁いちゃう王子様キャラTC、108期の来栖、とそのトレーニー・118期の聖前の、系譜。が、その聖前のトレーニー・128期の郷土はどうなんじゃろう?
しかし。前の8巻の4種ペーパー(レビューには、ネタバレになるのでわざと書かなかったのですが)で、実は郷土は、藤野と二人きりの時だけ、てらいもなく甘い言葉をケロリンパと吐いてのける天然たらしだったことが、判明。その続きです。
私は、この小冊子シリーズの郷土×藤野組には全然期待をしていなかったのですが、4種ペーパーで少し期待を持つようになりました。

エロかった! ひたすらエロかったです!!
例の128期の手錠抜け課題。BCはイキッぱ状態で手錠抜け、TCはBCが手錠抜け出来ないようにイキッぱ状態を持続させるというもの。
郷土たちの「俺と藤野はまだ…」問題は? この課題であっさり解決してました。
最中に藤野が「(手錠抜けは)も、むり」と音を上げ、「いったん抜くぞ」(もちろんナニを)となった時、なぜか藤野が抜かない。そして…
徐々に、徐々に、ダダ洩れ出す藤野のすさまじい色気…
めくるめく第2ラウンドへ。
戸惑いまくる郷土。
藤野に、隠れ純情魔性属性が覚醒しつつあるのであった…!

シ―――――――ン
やっぱり郷土×藤野は、「華麗なる来栖家の系譜」なのでありました。チャンチャン。
濃くてびっくりいたしました。
だって、私、てっきり藤野はにぎやかし要員だと思っていたのですもの。

さて、2冊目の聖前×桃月組はどうなりますことやら? かわいいのを希望。

悲しい本

下世話にも、まったくの好奇心で、「一度きりの大泉の話」を読み、続けて文庫版「少年の名はジルベール」を読んだ。
両著者、竹宮惠子氏と萩尾望都氏は、私のきらめく少女漫画愛読時代を彩った「24年組」と呼ばれる少女漫画家たちの恒星であった。
私は、どちらかというと、萩尾作品に惹かれた。「ポーの一族」「アメリカンパイ」「11人いる!」等々に夢中になった。

いきなり、まえがきに、最近「大泉時代のことを語ってほしい」「大泉サロンのことをドラマ化したい」との申し出が多く入るようになり、断り続けても納まらず、やむなくこの本を出すのだ、ときた。ネガティブでバッドな方向にいきそうな嫌な予感をさせる始まりである。
誠に失礼ながら、私はふだん漫画家さんが書いた文章の本に、読みやすさを期待しない。これまでの経験で思い込んでいる。
案の定、この本は読みづらかった。自伝や私小説ではなく、児童期から、両親との漫画についての齟齬、20歳でデビュー、竹宮さんと同居した大泉時代(萩尾さんはサロンとは書かない)、その後、の出来事・事象が散らされている。読む方は、時間軸を前進したり後退したりさせられてしまう。「少年の名はジルベール」は竹宮惠子さんの生き方を中心軸にした私小説なので読みやすいのだが、「一度きりの大泉の話」は萩尾望都さんの視点で「誰がどうした」「誰がこうした」と周囲の人間が点描されるのが、読みづらい印象を持たせるのでしょう。
あとがきで、別の方が萩尾望都さんをインタビューし、更に散文形式に再構成したものだとわかった。
嬉しいのは、初期作から「トーマの心臓」の頃までのクロッキーブックと、イケダイクミさん原作の漫画「ハワードさんの新聞広告」の掲載のサービスだ。また、この本は、実名で登場する人々と、作品(には掲載年・掲載誌)に、全部注釈が付いているのが、大変助かった。
(私は城章子さんの漫画が好きだったので、萩尾さんのマネージャーに専業されたと知り、残念だった。)

大泉時代とは、萩尾望都さんと竹宮惠子さんが、大泉の長屋でルームシェアしていた2年間のことである。
ずばり書くと、竹宮惠子さんの「少年の名は~」で、編集者のYさんに言われた「絶対にやめたほうがいい」「一つ屋根の下に作家が2人いるなんて聞いたこともないよ。とんでもない話だ」の予言は、当たったのだった。

青春は残酷だ。
楽しいことはたくさんあった。(事実、漫画家同士の「誰と誰が来た」「誰と話した」「誰にこういう本を勧められた」等々、漫画家同士の交流の記述は「少年の名は~」より多い)いろいろな出来事が昨日のことのように、自分の中で輝く。辛いことだって確かにあった。しかし立てられた爪痕もまた鮮やかだ。
大泉時代の終焉は、萩尾さんの中で、まだ鮮やかな赤い血を流し続けている。「忘れよう、忘れよう」としてきたことを、なぜ詳しく知らぬ人々が、「大泉サロン=少女漫画家のトキワ荘」と持ち上げ、かさぶたをはがそうとするのか?
本書は、怒りがにじみ、悲鳴を上げ、慟哭にむせんでいるようである。
竹宮さんが「少年の名は~」で一行で書いたことを、萩尾さんは考えた。「忘れよう、忘れよう」と思いつつ考えた。「『近寄るな』ということらしい」「私は死体と暮らしている。誰の死体?~大泉の死体です。」……。辛い作業だ。そして関係は絶たれた。

2020年に笹生那実さんの「薔薇はシュラバで生まれる」が出版された。自作漫画を描きながら、24年組世代の少女漫画家さん達のアシスタントをして回った時期の、その「シュラバ」のエピソード等を連ねたコミックエッセイである。あとがきで、笹生さんは本書のネームをすべての各先生方に送ってチェックしてもらったという。大変な作業だ。が、これでお互い記憶違いのない本が出来る。
漫画家とアシスタント、上下関係だからというのはあるかもしれない。しかし、お互いがまだ生きている人間の登場するノンフィクション作品を書くとき、この姿勢は、とても大切なことだと思った。
これはもしもだ。もしも竹宮惠子さんが「少年の名はジルベール」を書く前に、「自伝に萩尾望都さんのことも含め大泉時代のことを書こうと思う」と、萩尾さん側に一報を入れていれば、萩尾さんは「私のことに関しては一切触れないでください」と伝えられたのではないか。そうしたら、萩尾望都さんはこんな悲しい本を出さずに済んだのではないだろうか。

(このレビューは、竹宮惠子さん「少年の名はジルベール」の私のレビューと、対のつもりで書きました。)

すばらしい青春私小説

下世話にも、まったくの好奇心で、「一度きりの大泉の話」を読み、続けて文庫版「少年の名はジルベール」を読んだ。
両著者、竹宮惠子氏と萩尾望都氏は、私のきらめく少女漫画愛読時代を彩った「24年組」と呼ばれる少女漫画家たちの恒星であった。
誠に失礼ながら、私はふだん漫画家さんが書いた文章の本に、読みやすさを期待しない。これまでの経験で思い込んでいる。

「少年の名はジルベール」の文章はすばらしかった。
事前に、自伝と聞いていたのだが、これはまさしくみごとな青春私小説だ。
そして、また、「これはテレビドラマの話が出ても仕方がない」と思った。
児童期からではなく、漫画家とデビューし、己の甘い見通しから3社の出版社から〆切を迫られるシーンから始まる、この場面の切り取り方はどうだろう。
やがて、その後の折々に意識せずにはいられなくなったライバル(萩尾望都さん)の登場。後にプロデューサーとして共に仕事をしていくことになる親友(増山法恵さん)との出会い。三人が生活するのは、同じ世代の実力者少女漫画家たち(花の24年組)が集って、未来の少女漫画革命を語り合った「大泉サロン」。
やがて、主人公はライフワークと言える作品(「風と木の詩」)の構想を抱くようになる。
そのライフワークに着手するため、主人公が「ファラオの墓」を描きながら、それまでのこだわりや思い込みを投げ捨て、新たな手法や参考になることをなりふり構わず貪欲に手中にしていく様の描写は、スピーディーで息もつかせない。
なんというドラマだろう。
ライフワークに着手する寸前で、青春の物語は終わり、簡単に後日談が語られる。そうなのだ、ドラマは青春の苦しく惑う心に始まり、青春期の終わりに着地する。

私が、花の24年組と言われる漫画家さんたちを意識したのは、山岸凉子さんの「ゆうれい談」からだ。これは、漫画家の仲間内で噂されていた怪談を語った、(発表当時は大変珍しい)エッセイ漫画だ。「ゆうれい談」で一番驚いたのは、私がふだん読んでいた憧れの少女漫画家さんたちが、こんなにも仲良く連絡を取り合ったり、交流し遊んでいる姿だった。びっくりし、ますます憧憬の感を深くした。
「大泉サロン」に、才能ある漫画家たちが集まっていたのは、偶然ではなく、増山法恵さんが厳選していたためと、「少年の名は~」で知った。私の夢は一つ壊れた。それはそうだ、偶然なわけはなかったのだ。
増山法恵さんも、私には長年謎の人だった。時々、お書きになった文章を見ることがあったのだが、その度に、ライター、評論家など肩書が違う。でも、「大泉サロン」には詳しい人。本書で、やっと増山法恵さんがわかった。私が思うに、増山法恵さんは竹宮さんのプロデューサーであり、後の少女漫画評論家の先駆的な方だったのだろう。
不思議なのは、萩尾望都さんの漫画の分析と賞賛が非常に多いのに対し、同居人の萩尾さんとの人間的ふれあいの描写がほとんどないこと。萩尾望都さんがおとなしい人だと書かれていてもだ。この謎は、萩尾望都さんの「一度きりの大泉の話」で明らかになった。
重ねて書くが、本書は、竹宮惠子さんのすばらしい青春私小説である。

(このレビューは、萩尾望都さん「一度きりの大泉の話」の私のレビューと、対のつもりで書きました。)

なんという大サービス!!

「恋するインテリジェンス」8巻の全プレ「4種ペーパー」が届きました。
なんという大サービス!!
本来のペーパー4種に加えて、おまけが2枚。
そして…ふるふるふるふる……5枚が濡れ場だった! ああ、心の鼻血がヤバい。コミックス化の際は、全部修正が入るだろうから、やっぱり応募してよかったです。

<ここからネタバレありです>
というわけで、1枚ずつ感想というかツッコミを。

001と002 外務省編 聖前蕗壬央×桃月鼓之「国内にいるときは国内にいるときでハードな二人の日常」
ああ、濃い…
そしてラストで落とす。わはは…
桃月(と聖前)の海外任務が多い理由は、秋草室長の憐みだったり…するわけないか!

003:外務省編 供威嵩平×黒瀬准「続・供威黒瀬のバディ訓練日誌(8巻描きおろしの1時間後)」
例の手錠抜け課題の続きです。
黒瀬は、このまま開発されちゃう方が早そうだ。

004:外務省編 武笠亮吾×深津秀一「色任務のための手錠抜け課題 武笠深津の場合」
さすが、武笠です。
金に飽かして、1課題のためにここまでする! 甲斐はあったようです。

おまけ:外務省編 蔵本憲造×白戸嘉文「色任務のための手錠抜け課題 蔵本白戸の場合」
なんと! 蔵本×白戸の訓練が見られようとは!
…白戸、やればできる子だった、別の意味で。
白戸のアップは美しいなあ。

おまけ002:外務省編 郷土太基×藤野香瑞貴「実は将来の素質ありあり」
このSSを読んで、2021年「リンクス7月号」からの小冊子全プレ企画『華麗なる来栖家の系譜』の、ヒントを得た気分です。郷土のとある一面を知りました。

こんな心があったなんて!

「きのう何食べた?」の同人誌も、ついに5冊目。
一般誌がオリジナルの作品の作家さん自身が、そのBLの同人誌を自ら出してくださるだけでも奇跡なのに、コンスタントに出してくださって。もう5冊目! よしながふみさんへ向けて五体投地しよう。
しかも「次は冬コミ」との予告の記述が… ああ、ありがたやありがたや。

さて、「ケンジとシロさん⑤」は、7巻の#56と8巻の#57の間のお話です。と、前書きにありました。
「ケンジとシロさん」③・④より過去のお話になるので、ケンジは黒髪で、シロさんはまだ40代。
7巻の#56のお話は、弁護士事務所に突然やってきた繁忙期のお話。シロさんの勤務する弁護士事務所に、大手企業の倒産などなど激務の仕事が重なりました。(シロさんの弁護士事務所の大ボス・大先生は、企業の倒産や破産、債務整理などの、オーソリティーの弁護士さんらしいです。ごめんなさい、筆者は、難しい言葉はよくわかっていません。表現などが違っていたらすみませんです)シロさんは、泊まり込みやら徹夜やらで、自宅の夕飯を作る暇なんかありません。すれ違いで、ケンジは寂しい一人めしが続く。日が経ってついにキレたケンジ、禁断のカロリーたっぷりデミグラスソースのオムライスを作り出し…
8巻の#57は、シロさんの約1ヶ月の繁忙期が終わり、やっと二人のすれ違いは終わり、一緒にごはんが食べられるようになりました。シロさんは、佳代子さんの娘・ミチルさんの出産祝いのセレクトに悩み始めます。ここで到来ものの生ガキが…

というお話です。


<ここからネタバレが入ります。ご注意を>

ところが、いきなり冒頭で#50(シロさん実家でお年始の回)の後のお話があるのでした。
これが!
ええ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?
こんな心境の変化があったの!?
こんな重要なエピソードを、よしながふみさんは、本編に描くおつもりがないの!?
萌えた…
冒頭7頁で萌え死んだ…
でも、いくらなんでも、こんなキモは、レビューに「ネタバレあり」でも書けないわ!! ごめんなさい!!!
同人誌読んでね。

で、さて、7巻の#56の繁忙期が終わった日のお話です。
やーっと二人ごはん。
そして、久しぶりにシタいけどシタいけど、多忙で疲れ果てているシロさんを誘っていいのかしらいいのかしら、なケンジがかわいい!
そこからの、濡れ場もかわいい! 濃くて長尺だけど、お互いを思い遣る二人がかわいいのです。
ああ、癒される…

「きのう何食べた?」を、ケンジとシロさんの恋愛の変遷という視点ででも読んでいる読者さんには、必読の同人誌です。特に冒頭はとっても大事!!!!
超オススメです。