<注意! いきなりネタバレから入ります。>
オメガバースです。
3人の甥と長女合計4人の子どもたちを育てている、元保育士の受け・千明と先祖返りのハイブリッドアルファ(人狼)・大神のお話の、3冊目ですね。
1冊目で、特にハイブリッドアルファの攻めが好きで、楽しみにしているシリーズですが、今回は少し「う~ん…」
今回のお話は、主に長女・美羽ちゃんの名門幼稚園お受験問題と、受け・千明が出産後なかなか発情期が来ない?問題。
かわいい日常と、がっつりエロがあいまう、そのギャップがこのシリーズの醍醐味でしょう。
ただ、今回お話はお受験問題の比重の方が多いと感じました。
私の好みでは、BLでは、続編でもお話のメインは、受け攻めの二人のお話であって欲しいんですよね。
それと、
私は、BLに妊娠・出産・子育てが出てきても構わないと、今までずっと思ってきました。
が、今作を読んで少し揺らいでしまいました。
妊娠・出産・子育てはいい。しかし、家庭の教育論・教育方針を、登場人物(親)が語り出したら、なんだか照れてしまうのです。いたたまれないなあ、むずがゆいなあという感じる自分を発見しました。
各家庭の教育方針は、各家庭いろいろあるものなので、むやみに賛成も反対もできない、と私は思っています。本書の中に書かれている大神家の教育方針にも、諸手はあげられないのです。
BLに、こんなモヤモヤは求めていませんでしたね。
話し言葉じゃなくて、行動で描かれていたら違っていたかもしれません。
千明が、元保育士ならでは発想を活かして、子どもたちとの家庭イベントを演出していく様子は、すごく楽しくていいんですけどね。
次巻に期待します。