いわゆるBL作品で言うところの「(気持ちが)伝わらないもどかしさ」ではありません。
作者の意図が伝わらないもどかしさ。
結構辛口です。
幼馴染のユウと在咲(あさ)。
クラスが離れようと、共通の友人に「変」と言われようとずっと一緒だったのに、高校2年のある日を境に、2人の道はすれ違ってしまって…。
という話がユウ目線で展開します。
2人が通うのは同じ大学の別の学科。
3年生になっているということは、すれ違いから早3年〜4年近く。
前述の共通の友人は在咲と同じ美術科で、心理学科に通うユウとも頻繁に交流あり。
さらにユウと在咲の母親同士が強い絆あり、という状況。
おそらく作者さんの中には綿密なプロットと設定があるのは感じられるのです。
だけど、それが伝わってこない…。
練りに練った構想の上っ面の部分をずっと見せられているような、核心に触れるどころか、核心の周囲を分厚い何かで包んで、さらにその上に何かを纏わせて、その表面をさわーっと描いているような心理描写やモノローグ。
言わんとしていることは分かるんですよ。
設定自体は真新しいものではないので、何が言いたいのかは分かる。
でもどれも遠回しで、最後まで遠回しなままというか。
ユウ目線のみ、匂わせる程度のモノローグや回想で、ユウ自身の心情の核心にすらじわじわ攻め込むこともないので、切なさも焦ったさも感じられず。
熱量が全く伝わってこないまま、終わってしまった。
ユウ的に決定的に思えたエピソードに関わっている人物が途中に登場するものの、そのシーンもはっきりしないというか、「あ、あのときの!」みたいなピリっとした緊張感も伝わってこないし、「もしかしてあのときの子かな?」と、こちらが気を回してページを戻って確認しないと分からない程度の扱い。
主人公2人の心の動きも最後まで熱量を感じられなかったんだよなあ…。
残念。
その後の展開も、「うーん?これはBLなの?」と首を傾げてしまうばかりで、久々にBL作品を読んでみたのですが、手応えが感じられませんでした…。
無念です。
電子版で読みました。
電子版の表紙、すごく繊細な感じで綺麗なんですよ。
これは好きな感じの作画!と思って、気合を入れて読み始めたのですが…。
本編は表紙と全く違う印象でした。
どちらかと言うと青年漫画か少年漫画の主人公のようなタッチで。
主人公がお祭り騒ぎなうるさいタイプなのも相俟って、苦手なタイプでした。
だけど、ストーリー自体は刺さりました。
書店のバイトに入って、指導係になった海(かい)に一目惚れ。
「付き合ってください!」と言ったら、あっさりOKされて、そこから大地の受難が始まります。
かつて海には忘れられない恋人がいて、そのひとと大地を重ねて見てしまう。
この理由が何とも切ない。
回想で出てくる恋人はいつも快活で、本当に太陽のような人。
大地も元気で、インドア派の海をその人と同じように外に連れ出そうとする。
大地の言葉や表情、ふとした瞬間に、かつての恋人の姿を見ては驚く展開に、嫌な予感がふつふつと。
この先は読んでください。
わたしは何だかやるせない気持ちになってしまいました。
読み終わったあとも、ちょっと消化しきれない気持ちでいっぱいです。
物語に引っ張られがちな方は、気分を切り替えられる作品を用意しておいた方がいいかも。
いい話なんだけど、どうしようもないつらさが消えないんだよなあ。
海にとって恋人が素敵なひとだったんだろうなあって思えるだけに、つらい。
主人公があっけらかんとして前向きだけど、このつらさを払拭してくれはしないんだよなあ。
胸に何かがまだ刺さってます。
萌えというのとはちょっと違うかも。
未読の方は、入り込みすぎないようにご注意を。
初読みの作家さん。
表題作が3話、短編が2つ、収録されています。
【妄想ディアフレンズ】(3話) しゅみじゃない
くすぐりっこをして遊ぶのが好きだった幼馴染の豊と透。
あるとき、豊が透のお腹をくすぐろうとして胸を触ってしまったことから、2人の関係は一変して…。
再会ものです。
回想シーンの2人は明らかに小学生に見えるのですが、そこからずっと理由も言わずに避け続けた元友人を恨まないでいられるものなのかなあ。
社会人になって、本社から出向してきたのをきっかけに再会するのですが、1話目から展開がイージーすぎるというか、びっくりします。
2話目でやっと透の恨みつらみが出てくるものの、豊が本当に無神経で軽すぎて無理でした。
【あまあまなキミ。】 萌
床屋の息子・常陸と、女顔の友人・真中。
文化祭の女装コンテストのために、真中の髪を切らせないように目論む周囲から、確実に優勝を狙うべくスタイリングすることを約束させられた常陸は…。
ムダ毛処理からの、えろい手付きに反応という話。
常陸のローテンションに隠したやや黒い思惑が良いです。
オチも良いです。
【宮本係の松田君】 萌
サボり魔の宮本の世話を焼かされる松田。
真面目黒髪眼鏡の仮面の下に、元ヤンを飼っている松田に興味を引かれた宮本の中盤からの暴走がなかなかです。
女子BL的なオチも面白い。
表題作はあまりに人智を超えた展開が無理でしたが、短編は面白かったです。
ただ心理描写のツボがわたしとはちょっと合わなくて、萌えるポイントがなかった…。
1冊通して一個だけ、掃除中に人目も憚らず宮本が松田の後頭部にキスしたところはきゅんと来ました。
極限まで2人の距離が近付いたところで終わった1巻。
2巻は、疲労による熱に浮かされていたミチが、熱が下がって冷静になったところから始まります。
第三者から見たら、激しくまどろっこしい。
あそこまで気持ちが昂ったのに、まだ自分の気持ちを自覚しないミチにちょっともやもやします。
一度は思いが通じ合ったと感じたヨシカからしたら、「今まで通り」はスタート地点に戻るよりもつらいことだけど、ミチのために頷くんだよなあ。
自分の気持ちよりもミチが良い状態でいてくれるのが一番。
だけどヨシカの本心を綴ったモノローグが切ない。
そして今度はヨシカにもやる。
俳優一本で、と言うマネージャーに、ミチとの仕事を辞めたくないヨシカが渋ったことで、ミチに説得役が回ってくるという皮肉ですよ。
ミチだってずっとヨシカと一緒に仕事がしたい。
だけどヨシカの将来のことを考えたら、ヨシカにとっての自分の言葉の重みが分かるからこそ、本心では向き合えなくなってしまうんだよなあ。
ここ、ミチの気持ちが全然ヨシカに伝わらないのがまた切ないんです。
お互いが自分の気持ちよりも相手のことを尊重するって、すごく大きな愛。
なのに、どちらの愛もきちんと相手に伝わらない。
もどかしい。
この辺りまではすごく盛り上がるんです、何度読んでも。
だけどわたしの苦手なパターンがこの後にやって来るんだよなあ…。
そもそも芸能界の話が苦手。
人気俳優で、イケメンで、憑依型なんて、才能と外見とすべてに恵まれた状態。
そういう「周囲から評価される条件がすべてが揃った人間」がどうも苦手で。
ここで冷めてしまうんです。
これはわたしの潜在意識の問題なので、作品は何ひとつ悪くないんです。
ただわたしがそういう人物に魅力を感じないというだけで。
しかもミチが自分の気持ちを認めて、しっかり、理解してもらえるように話したときに、芝居を捨てられない、芝居が好きな自分に気付くじゃないですか。
ミチのモデルになるために始めたことが、自分の生き甲斐になってた。
本来であれば喜ぶべきことなんだけど、喜べないんだよなあ…。
才能があっても全力で、全人生かけて、ミチだけ!なんて理想を抱いてしまう。
好き嫌いは別として、深いなと思います。
2回目の会話の描き方が素晴らしくて、この会話を表現できる力量に感服してしまう。
伝わらない相手に、どうしても伝えたい。
盲目的に自分を選ぶんじゃなくて、しっかりとそれまで自分が築き上げてきたキャリアや人生を、自分で見て、考えて、それで選んでほしい。
どんな言葉で言えば伝わるか。
最初のときは伝わらないから、一番酷い言い方で傷付けてしまったから、今度は失敗しないようにきちんと伝えたい。
ミチがしっかりとヨシカに向き合っているのが、ひとつの台詞ごとに読者にも伝わってくる、素晴らしいシーン。
ミチのためではなく、自分のために。
そしてこれからは2人のために。
良い作品です。
わたしが人気俳優という設定にわだかまりのない人間なら、「神」評価をつけられたんだろうなと思うと、自分が残念です。
表紙がまず素晴らしい。
押し入れの天袋をBL書庫にしているのですが、表紙が好きすぎる作品を常時7冊ほど開けたらすぐに見られるように配置しています。
何度か入れ替わりはあったものの、この作品は購入した4年前からずっと鎮座しております。
素敵すぎる。本当はリビングに堂々と飾りたいくらい。
ファッション業界の話です。
大手ブランドを退社後、独立して自社ブランド・michi kashiiを立ち上げた香椎啓(みち)。
ある日、街中で自分が数年前にデザインした服を綺麗に着こなしている人を見かけて、上機嫌で店に帰ってくると、少しの時間差で本人が現れて…。
人気モデル兼俳優のヨシカでした。
「自分をモデルに使ってほしい」と言うヨシカに、「NO」と言うミチ。
だけどヨシカの決意は生半可なものではなくて、なかなか折れません。
そのうち、ヨシカと語らう時間が楽しすぎて、意気投合しすぎた結果、さらに断りにくい状況に。
ミチのファッションバカさ加減が良いんです。
何かひとつの才能に突出して、あとのことはてんでダメっていう人物が好きなので、ミチはまさにドンピシャ。
没頭すると寝食も忘れてしまったり、デザイン画でしかひとを認識していなかったり。
学生時代の自信満々で快活な姿には若さを感じるし、今の少し落ち着いた様子も、そこからいろいろあったことを感じさせてくれます。
こういう説得力のある人物描写がまた良い味になってます。
それ以上にヨシカがいいんだ!
今や引きも押されぬ人気モデル。
ドラマにも引っ張りだこで、演技力まで評価されているヨシカが、ミチに固執するのがね、特別感があって良いんです。
しかもミチの作った服のモデルになることを目標に頑張った結果、「色がつきすぎて使えない」と断られる辺りの、「何のために頑張って来たのか…」という虚しさも良い。
挫折を知る人間は、味わい深いものです。
あああ、さっき書き終わったのに、エラーが出たから下書き保存したのに後半がばっさり消えてる…。
ヨシカはミチの才能と情熱に惚れ込み、ミチはヨシカの体に惚れ込む。
体っていうと語弊があるけど、そういう意味ではなくて造形としての体です。
ミチの作る服に合うように、ヨシカが努力して作り上げて来た体からインスピレーションを得られる、創作意欲が湧くというのは、最高の褒め言葉。
お互いが、そのひとだけが持っているものに惚れ込むって、最高だよなあ。
ヨシカがキスしたりハグしたりするのを、嫌じゃないと思う。
パパラッチ予防にしばらく会わないのは、嫌だと思う。
そういう気持ちがどういう感情から来ているのか考えないのが、またミチらしい。
だけどかなり極限まで距離が近付いた2人が、ここからどうなっていくのか。
先が気になるところで終わっています。
未読の方は、ぜひ2巻も購入してから読むことをおすすめします。
オルタナティブ。
いろいろな意味がありますが、この作品では「身代わり」的な意味と、そのときどきの「選択肢」のダブルミーニングなのかな?と感じました。
会社の後輩の結婚式で、後輩がずっと好きだったという友人・志田と出会った水原。
知り合いのいない二次会に参加したことを後悔していた水原に、志田が近付いてきて…。
という始まり。
バイだけどゲイ寄りな水原は、そのまま志田をお持ち帰り、というか志田も積極的に一夜を共にします。
そもそもこの最初の時点で「誘いをかける/かけない」「乗る/乗らない」という選択肢があって、その後も「待ち合わせ場所に行く/行かない」、「帰る/帰らない」という選択肢が随所に散らばっているように感じて、巧いなあと唸ってします。
お互いが腹の探り合いをしている感じも良くて。
平然としてみたり、本心を出してみたり、相手の反応を探りながら最善策を選んでいくみたいな進め方が何とも大人の恋愛!って感じで痺れます。
冷静に状況を判断しつつも、やっぱり感情は出てしまうものだし、ゲームの駒を進めるようには行かない辺りの心理描写も良いんだよなあ。
惜しむらくは時間の経過が短いことかな。
結婚式で出会って、その後に2回会って。
でも2回目は有村も一緒だった上に、水原の元カレまで参戦してくるし。
さらに志田の元カノまで登場するので、いっぱい詰め込まれてすぎていて、半年くらい経っているような感覚に陥りますが、たぶん長めに見積もっても2ヶ月くらい?
もう少し時間をかけても…と思うものの、終盤でそこも天禅先生の意図だと気付かされて、「なるほどなあ」とはなるけど、偶然が重なりすぎるとちょっと残念に感じてしまうのも事実。
出てくる登場人物が有村を中心に対照になっているのも面白いなあと思います。
元カレ→ー水原ー→《有村》→ー志田ーー元カノ
どちらも同じような条件が出て来て、そこから選ぶ選択肢が違うのも面白い。
お互いに誤解して、すれ違うのも、素敵なジリジリ感を味わえる演出。
ただ天禅先生の作品全体を通して言えるのは、過去の情報を全部明かさないんですよね。
水原が大学時代に付き合った元カレの話も別れた理由は出て来ません。
謝らなければいけないことをした→元カレの心変わり?という深読みは出来るけど、はっきりは分からない。
その相手のせいで「本気に好きにならないようにしている」というガードができたのかな?とも思うけど、描かれていないから分かりません。
そこがややもやっとはするけど、いつものことだからなあ。
何もかも追求して解明しようとすると、萌えが削がれかねないのでご注意を。
本編の終わり方からの描き下ろしが秀逸です。
大体、タイトルの回収はラストのモノローグで行われることが多いように思うのですが、この作品では描き下ろしで回収。
しかも志田のやきもちと水原のデレまで見られる素晴らしさ。
ストーリーの組み立てが絶妙です。
細かいことは突っ込まずに、心理描写を楽しむ1冊。
他人の苦しみは、周囲の人間には分かりません。
よほどの察してちゃんじゃない限り、周囲に分かるような素振りは見せないものですよね。
特に「イケメン/美人」ともなると恵まれている面ばかりが目について、やっかまれることもあるわけで。
中学から大学まで、ずっと同じ学校に通う足立と橘。
知り合ってからの期間は長いけれど、そこまで親しいわけじゃない。
そんな微妙な距離感ながら、橘にとって足立は因縁の相手でもあって…。
足立がモテモテキャラです。
「ザ・イケメン」という感じではなくて、作画的にはどちらかというと女性的な雰囲気漂う美人に分類されるのかな?
大変申し訳ないことに、作画ではそこまで足立がモテるようには見えません。
ただ目が大きくて、まつ毛も長めに描かれているので、周囲とはちょっち違うなと思える感じ。
「彼氏にしたい!」っていうよりも「愛でたい」っていう感じに見えます。
足立のビジュアルに関してはちょっと置いておいて、中学から大学までずっとこのモテ男が同じ学年にいたら、同性は悲劇ですね。
顔が良いだけじゃなくて、性格も優しいとなると、恋に夢見るお年頃の女子には格好の「理想の王子様」。
おかげさまで橘は中学で初めてできた彼女に、「足立に近付くためのダシに使った」とフラれたことを皮切りに、悉く好きになった女子は「足立が好き」という悲運。
足立が悪いわけじゃない、けど…という気持ちもわからないでもない。
足立が酔った橘を介抱したときに、強引に抱いてもらったことから物語が始まります。
切ないし、もどかしい!
橘目線で始まるので、最初は足立がよく分かりません。
足立を抱いたことで、自分をフってきた女子たちに優越感を得られるというよりも、「足立が自分を好き!?」って方に意識が行っちゃうところも分かるなあ。
それくらい衝撃だったわけで。
足立が一筋縄じゃいかない人物なおかげさまで、拗れに拗れます。
家庭の事情、周囲の目、自分がどう振る舞えばいいのか悩んでいたときに、助けてくれた橘。
回想の橘の行動がイケメンすぎて、惚れないわけがない!んですよね。
橘に彼女ができたとき、自分の思いとは裏腹に、橘と自分の間に溝が出来てしまったとき、どんどん足立の仮面が厚くなっていくのが悲しい。
恨まれていても、そばにいたい。
健気じゃないですか。しあわせになってほしいじゃないですか。
だけど素直になれないんだ…。橘のことを第一に考えてしまうんだ…。
ますます健気でございます。
足立を守りたい橘と、橘を守りたい足立。
思いは同じなのに、すれ違う。じれったい。切ない。どうにかして。
そう思いつつも読み進めると、さらに切ない場面が。
相野先生、わたしたちを切なさで事切れさせるおつもりかと。
ストーリーには満足です。
ストーカーの存在は微妙ではあったけれど、あの子の思いがあったから橘も踏み出せたわけで。
ただやっぱりわたしは足立のビジュアルが気になってしまったんだなあ。
すごくフェミニン過ぎて、女性にモテるように見えない…。
性格的にもわりとおどおどしているような場面が多くて、バイト先での客あしらいの様子もちょこっとしか出て来なかったから、コミュニケーション能力が高い子にも見えにくかったんですよね…。
そこが引っかかってしまったせいで、萌えが削られる結果に。
無念です。
よく見ている国際結婚夫夫のyoutuberが3組います。
その3組ともが、出会いはマッチングアプリだったという(1組は友人の紹介だったかも)事実に、本当にそういうアプリでの出会いが日常的なんだなあとしみじみ思っておりました。
たしか相手もゲイなのか探るところから始めるのは、ハードルが高すぎますね。
さて、この作品。
出会い系マッチングアプリでアポを取った相手が、実は上司でした!っていう設定自体は、そう目新しいものではないけれど、なかなか良いなと思ってました。
先も何となく予測できる展開だけど、面白いなと思ってました。
途中までは。
オープンゲイの桜木は本気の恋愛はしたくないタイプ。
それを耳にして、同じアプリをDLして自主練に勤しむ辺り、黒瀬が可愛い。
しかも黒瀬自体が攻め様っぽくも見える高身長風黒髪イケメンなので、余計に涙ぐましい努力ときめきます。
桜木の方も上司の知らなかった一面に、ぐらぐら心を揺さぶられまくっている様子が楽しくて、「もっとやれー」と思いながら読んでました。
中盤でCP成立してからが…、わたし的には長かった。
当て馬の匂いを感じさせるのはCP成立前にもあったことだけど、そこは成立前。
自分の思いにケリをつけなきゃ!なんていう切ないすれ違いを助長させてくれる役割を果たしているので、良いスパイスになってます。
だけど成立後の当て馬風味は、必要だったんだろうか?と思ってしまう。
そこまで引っ張る必要がないように感じてしまったんだよなあ。
おかげさまでCP成立辺りまで「萌2かな」と思っていた気持ちが、しおしおと萎んでいってしまいました。
黒瀬の実家の事情も蛇足に感じてしまって、それならふつうに「温泉旅行に来ました!」でいいじゃないかと思ったり。
プロジェクト中に注意力散漫になりたくないから、避けてたっていう黒瀬は、恋愛初心者だとしても、あまりにひとの気持ちを考えていなさすぎて、「エー…」ってなってしまったり。
そこまで引っ張らなければ「萌2」で行けたのに!と思うと残念でなりません。
作画はえろすシーンが結構汁気なので、「お、おう」ってなります。
えろすはちょっと…と言う方はご注意を。