「異世界で年下騎士に世話を焼かれています」第2巻にして完結巻になっています。
個人的に、2巻での展開がとても気になっていた為、こちらも購入したんですよね。
したんですけど、読み終えての感想が「え?」しか出てこなくて・・・。
これ、明らかにお話の途中だよね?
伏線全然回収されてないし、何もかも中途半端のままよね?
でも、しっかり「全2巻」ってなってるよね?と。
いや、レビューしようかどうか迷ったんですけど、めちゃくちゃモヤモヤして気持ちの持ってきどころが無い為、すみませんが語らせて下さい。
えーと、巻き添えで異世界召喚されてしまったリーマン・光岐。
彼が異世界で自ら得た仕事を頑張る傍ら、年下の副騎士団長・ヴォルクと関係を深めて行くと言うのが前巻。
今回ですね、ヴォルク視点でこれまでの事が語られと、1巻での謎部分が補足される形になっています。
あと、せいぜい恋愛のスタート地点でしかなかった二人。
彼等がゆっくり心を通わせ、互いに無くてはならない存在となるまでー。
こう、BLの醍醐味である恋愛がしっかり語られ、すごくこの部分は良かったし萌えるんですよ。
萌えるんですけど、同時に全然納得行かない、めちゃくちゃ引っ掛かる部分なんかもあって。
そもそもこちら、1巻の時点での感想が、オリジナリティに欠けてると言うものだったんですよね。
それもあって2巻では、どのように作者さんの個性を発揮してくれるか期待してた。
いや、う~ん。
光岐が召喚された魔方陣の謎とか、怪しい神官長とか、作者さん独自のストーリーが展開されるんですよ。
されるんだけど、ただこれ、全然回収されてないな?
や、二人が自分の気持ちをしっかり見つめて、互いにかけがえのない存在だと気付く。
おしまい!みたいな。
しかもこれ、めちゃくちゃ駆け足なんですよね。
え、終わった?と狐につままれたような気持ちでいると、描き下ろしでいきなり激しいエッチに突入しちゃって、目が点みたいな。
えーと、1巻で他作品に酷似してると言う意見がたくさん出たからこそ、作者さん独自の展開や設定が大切だと思うんですよ。
でもその部分が、まるごと放置されてるんですよね・・・。
いかにも悪役って雰囲気を漂わせて登場し、意味深な事を告げてきた神官長。
彼はどこに行った?
一緒に召喚された女子高生。
彼女はどうなった?
主人公が発見した、二人が召喚された謎の魔方陣。
あれも結局何だったん?
そもそも絨毯がかけてあるだけって、魔方陣の隠しかた雑すぎぃー!
みんな気づいてなかったって、あり得ないだろ!!
なんかもう、ツッコミどころが多すぎるし、これだけ放置状態で終了って、これはいくら何でも酷い。
や、過失を認める事になるから打ち切りは出来ない。
でも非難の声が大き過ぎて長々と続ける事も出来ないから、無理矢理2巻で終わらせた?くらいの不自然さですよ。
穿った見方をすれば。
いや、う~ん。
二人の恋愛部分は良いからこそ、めちゃくちゃ残念。
評価を迷いましたが、あまりに読後感が酷いのでこれで。
グダグダと失礼しました。