あーちゃん2016さんのマイページ

萌×2作品

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女性あーちゃん2016さん

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やっぱりするめ系

ヒコ先生のご本って、何回でもよんじゃう本なので「するめ系」。柴田の様子に安堵するところもあり、引き続き切ない気持ちにもなり、そして「わーーーーーここで終わるんですかい!」と思う気持ちにもなり。既に5回は読んだ気がするのですが、すごーくハッピーな気持ちになれるという訳でもないので、神に近い萌2にします。雑誌掲載分を加筆修正したもの+あとがき。

滝の前から姿を消した柴田のもとに、あるイキガミが尋ねてきて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
鬼道+吉野、老いたイキガミ数名、諸事情により引退したイキガミ、官僚、イキガミの妻ぐらいかな。鬼道の、ある1Pがすごく好き。そう、こんな風にすごく刺さるところがあるからするめ系になるんだな、って今ようやくわかりました。

++すごく好きだったところ

滝の前から姿を消そうとするんだけど、柴田が持っていくんですよね。滝からもらったリンゴを。たった1個のなんの変哲もないリンゴなのに。心をとっても残しているじゃんか、とリンゴで分かる、そこが好き。

あと好きだったところは、鬼道が「柴田に優しくしてもらった」ことを話すシーン。この1Pも沁みたなあ・・・鬼道じゃないですか。すんなり柴田に感謝を示す訳ではないんです。ちょびっと。指と指の間の5センチぐらい。ちょびっと優しくしてくれたって。毎年。だからこれぐらい溜まっているって。だから何かあったら呼べって。沁みて心がいっぱいになる感じでした。好きなんです、このシーン。

人生、まっすぐ、その時にやれることをやっていれば、良いことがあるかもしれないって思えて、嬉しかったです。

滝は頑張って柴田さんと一緒に居られることになりますが、最後の最後にあらまあ、春人再び!なんです。びっくりしたなあ。私は春人が好きなので、ネガティブな印象は無かったですが、「こうきたか!」とちょっと驚いた展開でした。先生はなんでこういう展開にしたんだろうな?とちょっと心持ちをお聞きしてみたいわと思いました。

誰におススメすればいいのかなあ?前作好きな方だったらおススメできると思いますが、うーん。単純なハッピー話って感じではないので、ヒコ先生ワールドがもともと好き!って方だったら安心しておススメかなと思いました!

するめ系

ヒコ先生だし前作良かったみたいだしなと購入。しまったよー…これは先に前作読むべきだったかも…と激しく後悔中。私みたいに前作読んでいないのに今作読もうとしている方がおられましたら、考え直していただいた方がよいかもです。忘れないなと思ったので萌2にしました。雑誌掲載話を加筆修正したもの、カバー下は表紙絵のモノクロ図。

防衛省に入省、エリート街道まっしぐらの予定だったのに、入省後半年でドナーと判明した柴田。閑職へ異動させられそうになったところを、イキガミの情報を提供するからと申し出て・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
防衛省の方少々、鬼道と吉野ぐらい。

++覚えているだろうなあと思う理由

最初のイキガミの春人と柴田の関係がすごくシンクロしたので、ずっと覚えている本だろうなと思ったのです。

春人の優しい雰囲気にほんわか笑顔でとても和んで、クール官僚な柴田が絆されて。

優しい春人が、ドナーである柴田から奪うものを思って涙したら、どうやったら春人を楽にさせてあげられるんだろうって柴田が考えて。

とても納得するんです。好きな人なのに傷つけてしまう可能性があるのってすごくしんどい。自分がそのしんどい思いをさせているんだって思ったら発狂しそうになる。お互いにしんどく重く、でも切っても切れない関係。そして究極の選択をする春人。

設定は超斬新!とは感じないし、大変申し訳ないですが、超、絵が綺麗という訳でもないと思うのですが、読ませ方なんでしょうか?せつないなあ・・・と引き込まれました。

抜け殻になった柴田の行く末を読むために下巻へ。そうだ、2冊セットで買った方がよいと思います。ここで切れて明日本屋に行くまで中断★なんてことになるのは、めちゃ辛いと思います。Mな方でしたら、まあいいかもしれないですが、Mじゃないんなら是非2冊セットで。

お、おぅ

伊達先生おっかけで購入。1巻はさらっと読んじゃった記憶だったし、2巻も大概エロかったんですけど、お話で盛り上がって萌2にしました!リンダ頑張る~♡♡♡強い受けがお好きな方、勿論エロエロが好きな方には良いのではと思います!本編300Pほど+番外編20Pほど。

半魔の魔力を取り戻したので憧れだった聖騎士の試験にトライ、めでたく合格したリンダ!喜んだのもつかの間、配属されたのは、雑用部隊とみなされている訳アリ部隊で・・・と続きます。

攻め受け以外で出てきた方は
ケネス(同じ部隊の先輩騎士)、9人の兄弟、ラルィーザ(1巻でも出てきた魔族)、その他聖騎士団の方々。

++好きだったところ

攻め二人の兄弟それぞれのリンダへの関わり方、愛し方は、兄弟感がより好みの感じになってきて良かったかな。特に弟のカインの「弟」感ちょっとありーの、でも俺がリンダ守るから感が好き♡お兄ちゃんファングはあと一押し、一家の大黒柱感からリンダ抱え込み猛烈執着なんかを見せてくれると嬉しいのですが、難しいかな・・・うーん。

今回良かったのはリンダ!
淫魔として目覚めちゃって、やるときゃやるぜ、エロいエロイ。そこに、魔力制御のために「我慢」するってのが加わってですね。ただヤッてトロトロになるんじゃなくって、精力吸い取る力をコントロールする魔族への第一歩?みたいなところが出てきたんです。そこが良かったなあ。エロいんですよ、でも我慢させられてるときはめっちゃ可愛いし、まだ無意識っぽいですが本気だしたらひょっとして周り中の人間がひれ伏すぐらいな勢いなのでは・・という予感がするエピもありました。

というエロ方面を先に書いてしまいましたが、9人家族のおかん役割は継続、たくましいおかんです。そこも良いなあ。4男?だったかな、弟は無自覚にブラコンになっているってエピ(一番好きな飯はリンダの作った飯らしい)など、兄弟の中で最強はリンダという雰囲気が楽しめて、良かったです。

あと、お話としてリンダ大ピンチなところがあってですね。そこは「あかんヤバイ」とハラハラドキドキ、リンダの強さ潔さにきゅーんとしましたです。

「お、おぅ」とレスする男前、かつベッドの上ではエロ暴発する時もある受けが気になりましたら是非是非。これまだ続くのかな?楽しみだ!

好き好き好き♡

何が好きって攻め受けのキャラとお話!圧倒的な何かは感じなかったので萌2にしました。冷淡風な攻めや、愛され坊っちゃんがお好きな方でしたらよいのでは。本編274頁+あとがき。しかし夢乃先生のお話に笠井先生の挿絵がつくとは!

明治維新後に生糸の取引から成功し、新華族となった鞍掛家に末子として生まれた沙樹。新華族ゆえに華族がいる学校ではいじめられることが多かったのですが、持って生まれた美貌を使えば何とかなるということを発見。親友は作らず当たり障りのない大学生活を送っているのですが…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受け兄、祖父(故人)、百瀬(受けに興味ある様子の大学生)、父の愛人と思われる小料理屋の女将、受け両親ぐらいかな。女将もおにーちゃんも大変良いのです。おにーちゃん好きだなあ♡

++好きなところ

お坊ちゃま(受け)がとても可愛らしいのですよ、奥様方。ずっと側に付き従ってくれる相馬との間がギクシャクしちゃったら、なじみの店の女将を頼って外泊させてもらうんです。家の中で煮詰まったら、ちゃんと脱出することが出来るお坊ちゃまなのです。可愛い。(脱出先が両親やらと同類の愛情持ってくれている先ってのも良い)なんだかんだいって捻くれてない方で、きっと赤子の時は天使だったに違いない!と思いきや。やたらめったら扱いにくい赤子だったそうで。それまた可愛い。

で、その赤子の時に見初めて「大人になったら僕にくれ」と受け兄に言ったのが攻め。見初めるの早!そこから一途に二十年近く、大きくなったら執事となり側にいて・・という超長期コース。忍耐強いんでしょうかね?忍耐とも思ってないのかもしれないですね、受けが好きすぎて。鉄面皮で表情少ないし、言葉も少ないし、何考えてんのかさっぱり分からん感じの方でしたが、BLですもの、こいつ絶対どろどろに甘やかすやろと思ってました。(その通りになった)

周りに愛されているお坊ちゃまが、周りに愛されていることを改めて実感し、大人になって攻めとラブラブになる!という感じのお話です。お坊ちゃまが好きな方でしたら是非是非♡夢乃先生のお話に笠井先生!?と思っていましたが、きゃあよろしくてよ?と思う好きなお話でした!

お人よし

先生買い。男前受けが頑張るので、先が気になり読み止められなかったでした。攻め受けのキャラや恋心とかではなく、お話が面白かったので萌2にしました。本編290pほど+あとがき。

大学時代に付き合っていた湯峰が死んだと連絡を受けた貴文。衝撃が大きかったせいか、気が付いたらおでんの屋台で、見知らぬ男相手に、湯峰への恋心や「なんで死んだんだ」等と泣きを入れていたところ、その男が「こう見えて、私は天使と言われるものでして」と告げてきて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受け伯父(弁護士)、伯母、田島(攻めの先輩、社会人)、攻め両親(町工場を経営)ぐらいかな。

++攻め受けについて

受けは幼い頃に、事故で両親を亡くし、子どもを亡くしていた伯父夫婦に引き取られていた方。伯父夫婦の実子が目指していたとおりのコースを辿って弁護士になるべきだ!と固く思いこんでいた方。周りが気付けず子供のうちに十分なケアを受けられなかったのは本当に悲劇だったと思います。しんどい思いをしながらも100%勉学という勢いの生活を自らに律し、友達もいなかったからか、人付き合いのよい人柄のよい超お人よしな攻めに惹かれたのは、なんとなく分かるなあ。そして二回目の時間軸では、なんとか攻めを助けんと必死に頑張るので、こっちもどうなるどうなるとお話追いかけるのに躍起になってしまいました。

攻めがねえ。なんといえばいいのか。お人よし過ぎる。悪い人じゃないんだけど、もうちょっと打算というか自分のためにというか。神さまにも気に入られるぐらいの良い方なんで、この方向性はそのままで良かったのか・・・?
受けと心が通って、受け一番の生活にする!と心が定まったので、今後は大丈夫だと思いますけど、ふとした拍子に、ほんと誰かの保証人になってそうで、ごめんなさい夫には絶対したくない方です・・・

攻めのお人よし加減に驚き、受けの2回目時間軸での頑張り具合に「おお」と思い、楽しい一冊でした。一番爆笑した箇所は、大学時代の攻めが手を合わされている頻度を、路傍の地蔵より多いと比較していたところです!うっかりするとシリアスな路線になる設定なのに、ちょこちょこ入る「笑うフレーズ」や、きりきり頑張る男前受けが個人的にはツボでした!

見守られる

先生買い。雑誌掲載時もいいなあと思っていましたが、描きおろし部分も良かったです。見守ってくれる他者の愛、攻めの絵に向き合う心、受けの小気味よい仕事ぶりなどが好きでしたので、神よりの萌2にしました。温かい愛情(性愛抜き)も大好きよ!という方でしたらおススメしたいです。私はやっぱりお兄ちゃんが大好き。

企業の次期代表取締役だった兄が亡くなったと連絡を受けた桂路(けいじ)。絵を描きたいと21歳の時に家を飛び出し疎遠だったのですが、気にかけてくれていた兄の葬儀に顔を出します。そこで受け取った兄からの遺産は、兄の秘書見習いだった男と、その男の住む家で・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
麒一郎(攻め兄、故人)、緒川(攻め兄の秘書、超優秀)、梅宮(銀行頭取)、画廊など関係者、受けの伯父ぐらいかな。騎一郎さんと小川さんが大好き。梅宮さんもいいなあ。温かい。

++ 良かったところ

攻めは絵が描きたいといって創業家から飛び出しちゃった「奔放傾向あり、何でも受け入れそうな包容力高い、生きていくための力ありそう」な方。絵を描くのに方向性を見いだせずちょっと足踏み中。兄の遺産として渡された慧(さとし)とその家で、なかなか強敵な慧相手にあれこれ試行錯誤されます。無理やりとかではなく、ゆっくり色々試してという感じに進められるので、読んでいて安心する感じ。その方が、絵の方向性を見出して心の中から溢れるものを描くことに成功し、梅宮さん(絵好きな頭取さん)が「いいね!」とほめてくれるところを読むのはとっても嬉しかったでした。

受けは虐待を受け「普通」を何一つ知らずに育った方。騎一郎さんがあれこれ心配りをし穏やかに見守り、なんとかあと一歩(でもでかい一歩)というところまで来たのに、騎一郎さんが病で他界。彼は無念だったろうのに、そこは次期代表取締役までなった方、先を見通しあれこれ手配し、そしてそこに愛情をたっぷり注ぎ込み。きっと受けのことを心から慈しんでいたのだろうなあと思います。受けが素直で純粋だったからでしょうか。ああ、マッチングセンスが驚異的に良いというところにも魅力を感じていたのかなあ。攻めのために持てる情報を駆使して、さくさく道を切り開こうとする受けは、確かに本当にカッコよかったです。感情が発露するところは少ないので、やり遂げた!などと大喜びする様子はないのですが、静かに微笑んでいそうな感じの方です。

上にも書きましたが、騎一郎さんの愛情のほかにもう一つ、緒川さんの愛情もありました。描きおろしの部分です。前半きれっきれの差配を見せていたあの緒川さんです。「愛情ですか?計れないものには興味ありません」などと言いそうな緒川さんです。あの方が絵を見に来られているのですよ・・・受けとキリキリ会話をしておられるビシっと怖い感じのあの秘書さんが。人間だったのね、この方もととても嬉しい気持ちになりました。それから、書き下ろし部分の、緒川さんと受けの丁々発止な会話は大変面白かったです。「また機会がありましたら」という断り文句、はい、いただきました。有難うございます、緒川さん。

攻め受けの恋話も好きでしたが、それより絵に目覚めていく過程や、自分の一枚を見出す話や、騎一郎さんのとてもとても深い愛情がとても好きだった一冊でした。

パンダはあかん

奈良先生おっかけで購入しましたが、関西弁子パンダで「忘れへんな、この一冊」と思ったので萌2にしました。二人の恋心云々というより子パンダ萌えの評価ですが、なんせ可愛いこの子パンダ。関西弁大丈夫な方でしたら是非是非。本編250P弱+あとがき。

宮廷勤めだったのをやめ、璃国の地方で薬を処方しながら生計をたてているルイ。ある日、都で唯一親しくしてくれていたサーシェンと突然再会するのですが、どうやらサーシェンは冷酷と言われる皇太子だったようで・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
スー(子パンダ、最高)、ズーハン(受けの先輩)、ファンジュン(第二皇子)、悪党少々ぐらいかな。スーがいいんですよぅ。めっちゃ好き。

++ 攻め受けについて

攻めは色々あってめっちゃ大変な皇太子。あれこれ周りから言われるし、どいつも信用できないからって、いつもこわーい感じだったため、冷酷と思われていた方。あまり心が休まる瞬間が無かったんでしょうね。普通の武官みたいに装ってフラフラしていた時に受けに出会い、受けが体調悪そうなのを見かねて色々考慮してくれた薬膳粥が気に入って・・・という感じで恋しちゃった方。凄さを伝える記載は無いですが、イケメンには違いない。受けのことはとても好きで、受けが好きになってくれるまで一生けん命我慢して待っているところはジェントル。

受けは容姿抜群なはずなのに、無頓着、天然さん。女性の方は横に立つのがイヤというほど美しく、あちこちからあれこれ愁波を送られていても全く気付かないため&攻めが全方位に威嚇していたため、無垢まっさら。生薬と仙術で仙薬を作ることが出来るのですが、誰かを助けることがトリガーになると、いつもはひ弱な仙術が強力になる方です。人のためになることなら何でもって思うタイプなんでしょうね。天然風味がとても強いので、美人薄幸とか健気というテイストがあまり印象に残っていません。

攻め受けより圧倒的に印象的だったのがスー。考えてもみてくださいよ、足下に子パンダ転がっていて、しゃべるんですよ、関西弁で!「スー、かわいいやろ、だっこして」「しゃ、しゃべってへんよ・・・スー、パンダやから」(しゃべっとるやんけ!)「そばにおるからねんねして、こもりうたできるから」等々、ああもうこの喋り口最高でしょ!!!と大興奮。そんなにめちゃくちゃ喋る訳でもなく、ほどよく関西弁入ってくるんで、ダメでしたノックアウトされました。

攻め受けの恋話云々より、受けのひざを攻めと取り合う子パンダが可愛すぎた一冊でした。パンダは反則やわー。

シリオンに一票

おおおおおお!と思うお話でしたので萌2にしました。デレは少なければ少ないほど希少性を感じて萌え上がりますーーっ、受けのデレを感じたい方は是非是非!良き!

++

お話は本編最後らへん、結ばれた!って翌朝。

翌朝っすよ?!?!

ホテルっすよ?!あの超スイートな。

朝ごはんの席に、なぜあなた方が?!?と思っていたら、当の本人たちもそう感じていたみたいで(笑)攻め兄シリオンは反省してましたよ(爆笑)シリオンに一票。

そして、シリオンとジョシュがいようかいまいが関係なくデレデレライハーン、全力で受けを構い倒すんです。

受け、怒るかな…?と思っていたら!

なんと!!!

超貴重なデレを受けが見せるというお話でした!!!
ツンデレとかが大好きなので、これは最高に嬉しいパターンでした!!!先生、ありがとうございます!!

ふふっと甘い

本編でけちょんけちょんにけなしてやった攻めさんが、遅ればせながらイケていない自分に気付いたんだけど・・てなお話(笑)。楽しかったので萌2にしました。おっさん気張れよ、ちゃんと清を幸せにしやがれっ(笑)

++

そう、清に入れ込んで読んでいたんだわと気付きました。

なので、こちらの小冊子で、「俺って駄目じゃんか」と気づいた攻め視点のお話を読んで、ちょっと溜飲が下がった心地になれて嬉しかったんです。

その「ダメじゃんか」と気づいたきっかけの一つに兄からの「清を退屈させてない?」という一言もあるのが良い。(もっと言ってやれ!)なんてったって不器用軍人、食べて働いて寝てって生活をずっと続けてそう。清は何一つ言わず添い遂げそう。いいのか、それで?!と傍からは思っちゃうんですよね。



だったんだけど、そんな外野の思惑なんて全く関係なし。そのままで幸せな二人ってお話でした。ああゲロ甘、めでたしめでたし。できればいつか清が暴れるようなお話も読んでみたかったなあ(笑)

キャラが人生を歩んでいる

このシリーズ好きなので購入。あれこれグダグダいうので、めんどくさいんですよ。めんどくさいんだけど愛おしいんです。すごく愛おしい。めんどくさいキャラが好きな方、是非お読みいただきたいです。めんどくさいので萌2にしましたが、本当に出てくるキャラが、自分の人生を歩んでいるよ!って思います。雑誌掲載分140P弱+その続き40Pほど+後日談40P弱+あとがき。

いつものように鳥八で美味しいお料理とお酒に舌鼓をうっている二人。この間のオペラシティでの宙人と白洲の様子を思い出し「もう喧嘩はよしましょう」と落ち着いた良い感じになったのもつかの間、大吾が「素晴らしい校正者に会ったぞ!」と言い出し・・と続きます。いくらなんでもこれは無神経やろ大吾あほかお前と罵りましたね。

攻め受け以外の登場人物は
笹井(フリーの校正者)、片瀬(ある出版社の校正者)、篠田(受けの同僚)、百田(行きつけの料理屋主人)、白洲(大吾のライバル作家)、宙人(新進気鋭の作家)。宙人も百田さんも篠田さん♡も大好き!!!!!正祐の姉(女優)や弟(アイドルグループセンター)もちょー好きなんだけど、今回は弟の伝聞だけだった、残念。

++面白いところ

今回も笑うところ多かったですねえ。私だけなのかしら、このシリーズで笑うのは?

大吾は傲岸不遜、正祐とよくまあ喧嘩するんですけど、なぜか二人一緒にいるんですよねえ。今回大吾が可愛かったのは、二日酔いで遅くまで寝てしまっていた正祐のところに、文旦持っていくシーン。なんか可愛かったなあ。詫びの印なんでしょうねえ、文旦持ってきて、二日酔い気味の正祐に、皮むいて食べさせるんですよ。長年連れ添った夫婦かい!って思いましたね。

正祐は色んな感情を抱くようになりました。「あなた専属の校正者になる」と言ってみたり「あなたの無神経さには・・」と怒って揺れ動いてみたり。社長から大御所作家さんからの形見分けだよ、といただいた万年筆に、校正者という仕事のありようを感じてみたり。人間っぽくなってきたなあ・・・としみじみ感じます。正祐にシンクロして読んでますね、完全に。

最後の番外編はめちゃ面白かったです。いつも文学論議に置いてけぼりになる宙人のことを思い、テーマを決めさせたはいいが、選んだものがなんと「エスパー魔美」。正祐と大吾、ろくに漫画読んだことなかったんでしょうねえ・・・正祐は読み方を教えてくれ!と大吾にすがり、ふたりであーだこーだ言っているところの面白いこと!そのあとの魔美ちゃん論じているところは「わあ・・」でしたよ。凄いなあ。

各種文学論は私も宙人同様、置いてけぼりになっちゃうんですけど、そこをうんうんとスルーして、是非二人の心の動きに寄り添って読んでみてほしいです。あ勿論、文学論に付いていける方は付いて行ってください!
それからもう一つ。百田さんの料理は尋常じゃなく美味そうです。私は今回烏賊が食べたくてしようがない。烏賊食べたい。食べて呑みたくなるので、そこは要注意ですね。楽しい二人の様子、是非1巻から。