みみみ。さんのマイページ

神作品

女性みみみ。さん

レビュー数0

ポイント数11

今年度153位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

原作の第2話を期待以上の形で音声化してくれてる!

王道なんだけど捻りとかテンポに独特の個性がある文川じみさんの作品の中でも特にお気に入りの本作。
キャスティングが古川慎さん×村瀬歩さんなら声のイメージも合うし間違いないでしょ〜と思って買ったんですが、いや〜〜〜〜〜最高だった♡♡♡
めちゃくちゃ楽しいドラマCDでした!

この作品のおすすめポイントは二つあって、

一つは、同じ場面を受:安村視点と攻:飯田視点で2回描かれる第1話と第2話。
飯田のクールで硬派なイケメンイメージが早々に(読者の頭から)消えてなくなってしまう飯田視点の第2話が面白くて大好きなんですが、この第2話に凄く力強いフォントで書かれている飯田のとあるモノローグが古川さんの一番のお気に入りだそうで、それをどう言うかをめちゃくちゃ考えて挑んでくださったらしく、期待以上の面白さになっています。
「可愛いなクソッ」とか「うん優しくする」とか「ゲイビに決まってんだろ」とかも全部面白い。
ていうか飯田のモノローグがもう全部面白い。
飯田のこのキャラに古川さんは当たりキャスティング過ぎてます。
村瀬さんとの掛け合いのテンポもバッチリで、原作以上に小気味良い2人のやりとりが聴けます。
聴いててほんと楽しくて、これぞ音声化の醍醐味!

もう一つは、前半のコミカルなノリから一転して、後半に男子高校生のすれ違いじれじれ王道BLがしっかりと展開されるストーリー。
コメディとラブのバランスがいい。
原作では絵の可愛さがあっての安村のピュアな可愛さに飯田と一緒に「可愛いなクソッ」って萌えながら読んでた部分が大きいのですが、絵がなくなっても無問題!
ハイトーンな村瀬さんの声が可愛い安村のイメージにピッタリはまっていて、BLの世界にしか存在しないはずの可愛いDKが実在している…!ってなります。
耳からちゃんと可愛い安村を摂取できてジタバタします。安村可愛い。村瀬さんすごい。
飯田視点は相変わらずモノローグが可笑しくて最高です。
コミカルな前半は思わず吹き出しちゃう面白さ、後半はニマニマしちゃう面白さって感じ。
攻め視点好き派には最高にイイキャラです飯田くん♡

原作ファン、キャストファン両視点から満足度の高い良作CDでした。
特典トークCDも15分たっぷり作品について語ってくださっているので聞き応えありました。
村瀬さんがまこにゃんって呼んでるの地味に萌え。^^

中島ヨシキさんのフィーが本当に素晴らしい!追加キャストも豪華!

絵だけで物語るシーンが1巻以上に多かった2巻のあの内容、あれらのシーンはどんなふうに音声化されるんだろう、ちゃんと作ってもらえるかなぁと祈るような気持ちで待った2巻ですが、そんな心配まったく無用でした。
本作は音声化が難しそうな原作にも関わらず制作陣もキャスト陣も本当に丁寧に作ってくださっているなぁと感激します。
ジャケットから盤から中身から何から何までお洒落な1枚。
手元にあることが嬉しくなるようなCDです。

キャストの数が相変わらずBLCDと思えない豪華さなんですが、2巻から登場の2人がまたまた豪華なキャスティングで、
オーナーの恋人ロイド役に平川大輔さん
オーナーの友人アシファク役に上田燿司さん
ですよ?
全然まったくもっての余談なんですけど、私その時ちょうどジョジョ熱を再燃させていてですね、朝から晩までジョジョ漬けになっていたもんですから座裏屋先生のアカウントからこのお二人の名前が並んだツイートが流れてきた時は「なんですとー!」ってなってました笑


オーナーの素敵な楽園論から始まる2巻。
再生ボタンをタップした瞬間から頭の中に広がるおだやかで心地よい「シャングリラの鳥」の世界。鳥の鳴き声、波の音、落ち着いたトーンの会話劇にBGM、すべてが耳に心地よく入ってきます。
2巻の聴きどころはすばり、アポロに訪れる最初の転換点とそこからほんの少しだけ進展を見せ始める2人の関係性じゃないかなと思うのですが、原作コミックでは座裏屋さんの画力のなせる技といった感じで絵から読ませる表現だったので、絵のない音声作品で果たしてどんなふうに聴かせてもらえるのだろうかと2巻を読んだ去年からとても楽しみにしていました。
聴き終えての感想は、中島ヨシキさんのお芝居が本当に素晴らしい!ということ。
元々中島さんのフィーの声は私の頭の中のイメージそのまんまだったのですが、様々な顔を見せるフィーを1シーン1シーン丁寧に演じてくださっているので生身のフィーがすぐそこに存在しているような錯覚を覚えました。
BL的な意味合いではact.11で見せるフィーの変化が一番のジタバタシーンなのですが、そこも素晴らしかった!
それまでのフィーってベッドの上では男娼力が自然に発揮された形の色っぽさで朴訥なアポロを翻弄しているような感じで、中島さんの声色もまさにその雰囲気が滲み出た感じだったのですが、その仮面を少しだけ外してアポロに身を任せるフィーはこんなにも可愛いのかと、それまでとは少し雰囲気の変わったフィーの声にむちゃくちゃドキドキしました。
アポロ役の松田さんは今の状態(情熱を失っている)のアポロにすごくハマり役なので、これから徐々に熱を取り戻していくであろうアポロの変化を今後どんなふうに演じていってくださるのかまだ全然想像つかなくて楽しみです。

主役以外ではオーナーとロイド、オーナーとアシファクの会話シーンもたいへん聴きどころ。
特に友人(アシファク)と話すオーナーは普段の小鳥ちゃんやアポロに接する時のオーナーとは違う等身大のイケオジ感が出ていて素敵です♡
ロイドは平川さんがキャスティングされた時点でピッタリ過ぎるのでは???と思ったのですが、“夫婦”というよりも“パートナー”って感じの雰囲気を平川さんが作られているせいか2人の声の高低差(差があまりない)が想像していたよりも素敵で、思わずスピンオフを期待したくなりました。
特典のインタビューリーフレットでそのうちオーナーの過去を描くかもとおっしゃられていたので、アシファクやロイドも出てくるオーナーの過去話が読めたらいいなぁと思います。折角のキャスト陣、もっと喋ってほしい!

初回限定盤には1巻同様、ショートストーリーのDay timeシリーズが収録されています。

Day time 4・・・コミックス2巻描き下ろしの音声化
Day time 5・・・コミックス2巻とドラマCD1巻のアニメイト連動購入特典小冊子の音声化
Day time 7・・・ドラマCD1巻初回限定小冊子の音声化
Day time 8・・・本CD初出のオリジナルエピソード

Day timeシリーズはいつもフィーに翻弄されるアポロで終わるのでクスッとしてしまうのですが、音声になると松田さんのアポロの焦り具合が漫画で読んでた時以上にいい味出しててニマニマしてしまいます( ´艸`)
オリジナルエピソードのDay time 8は相変わらず座裏屋さんのオーディオドラマ向けのシナリオの巧さが発揮されていて、耳から摂取できる極上の萌えが詰まっています♡
フィーの極上テクニックをいつもいつもタダで体験してるアポロずるすぎない?笑

2巻も期待以上の満足度でした!
マリンさんがいいのかなぁ。良作多いもんなぁ。
どうかこのクオリティで最終巻まで聴き続けられますように。願ってます!

しみじみと良い草間さかえ作品。

2017年に刊行された「ワンダーフォーゲル」の続編です。
閉所恐怖症の〔沖津〕と人の頭の中が読める小説家〔伊武〕をメインに、「見えない友達」の続きも絡めたストーリーになっていて、前作に立ち込めていたモヤがすーっと晴れていくような完結編でした。
草間さんの作品好きだけど「ワンダーフォーゲル」はよく分からなかったなーってしょんぼりしちゃった人も本作とあわせてもう一度チャレンジしてみるのも良いんじゃないかなと思います。

「彼のためにあれを解決してみよう」という伊武のセリフで始まる本作。
場所は沖縄上空、東京行きの飛行機の中。
閉所恐怖症の沖津を連れて飛行機に乗るイブ先生つよいww
“あれ”とは「見えない友達」で語られた、幼少時代の〔ゆうと〕の身に起こったあの謎めいた出来事のこと。
沖津、伊武の「ワンダーフォーゲル」組と、祐人、幸四郎、南の「見えない友達」組が一堂に会して、わちゃわちゃと楽しいトーンの続編になっています。
今作から登場のイブ先生のお友達〔マリさん〕がナイスな役どころで、マリさんのおかげで“人の頭の中が読める小説家”という謎めいたイブ先生の本当は可愛い素顔がバンバン炙り出されてるのも続編ならではの醍醐味♡
私は前作から沖津と伊武のおねショタ味ある関係性が大好きなのですが、今作で稜(沖津)がますます男前に成長していて、それなのにいまだにイブ先生(伊武)の無自覚オアズケ喰らい続けて童貞卒業出来てないってとこが至高の萌えポイントでした♡♡♡(鬼)
自分の心と自分に対する相手の心は全く読めていない(そしてそのことに本人は全く気付けていない)イブ先生ほんと可愛いんだから( ´艸`)

本作をじっくりと丁寧に読んで思ったこと。
人にとって大事なのは、真実を解き明かすことではなく、心に巣食っているわだかまりをなくすことだなぁと。
それをしみじみ感じながら読了できるあたたかくて素敵な完結編でした。
伊武がいう“解決”とはそういう意味だと思います。

草間作品を「良いなぁ」「好きだなぁ」と思う気持ちを改めて噛み締めました。
前作で挫折しちゃった人にも届くといいなと思っています。

【電子】ebj版:修正-、カバー下○(1p)、裏表紙、カバー折り返し○、電子限定特典(4p)付き

古川慎さんの双子一人二役が期待以上の好演!聴きどころ満載です。

見た目をそっくりにして他人から見分けられないようにしている双子の〔愛司〕と〔誠司〕。
彼等はとある理由から故意にそっくりにしているので、原作では特に前半はどっちがどっちなのか本当に区別がつかないくらいそっくりに描かれています。
そんな愛司と誠司を古川慎さんが一人二役で演じられているということで、古川さんの声の高さの調整ってすごい精密な感じがするし、CDで聴いたら面白そうだな〜と思って買いました。

これぞ音声で聴く醍醐味◎って感じの楽しさと聞き応えでした!
原作ではどっちがどのセリフを言っているのかすら分からなかった2人ですが、こちらのCDでは愛司が僅かに高め&軽めの声、誠司が僅かに低め&重めの声で、聞き分けようと思えば聞き分けられる程度の差が付いています。
原作片手に聴いて、これは誠司が言ってたのかとか、これは愛司が言ってたのかとか、ここのセリフこんなふうに2人で交互に言ってたの?!とか、色んな答え合わせが数年越しで出来てしまいました。
ただ、愛司の低めの声と誠司の高めの声だとほとんど差がなくなるので、シーンによってはCDでも「あれ?これ愛司だよな…?」と一瞬分からなくなったりするんですよ。その匙加減の巧さは感嘆モノ。
声色は変えずにキーの高低とニュアンスの違いで演じ分けされているのでめちゃくちゃ双子感あります。
古川慎が2倍存在する世界やばい、、、、

古川さん分どうやって録ったんだろうと思いながら聴いたのですが、販売元サイトに公開されていたキャストインタビューによると「交互にキャラクターになりながら、シナリオの台詞の順番通りに」だそうで、まさかの同録。プロの凄さを思い知りました。
ちなみに双子がハモるセリフは「愛司で言ったそのすぐ後に、誠司で同じ台詞を言う形で収録」とのこと。一言では済まないハモりセリフなんかもあるんですが、どれも息ピッタリで見事なハモりっぷり。
その他、誠司×愛司の絡みシーンや、誠司と愛司の会話シーン(特に最終話のあのクライマックスシーン!)など、古川さん目当てに聴いた身としては聴きどころが満載過ぎて、何度も聴きたくなって繰り返し聴いています。

感動のあまり双子の感想ばっかりを長々と買いてしまいましたが、小林裕介さんの〔斗和〕もすごくハマっていましたし、シナリオは原作ファン目線で見ても丁寧に書かれていますし、買って損のないCDでした!

ダミヘのボイスドラマ!距離感が壁どころかシーツかマットレスなんですが‼︎

ガルマニが去年あたりから販売し始めたオリジナルボイスドラマ作品の1作で、おそらくその中でも初めての試みと思われるバイノーラル(ダミヘ)収録のBLボイスドラマです。

18禁作品になりますので、キャストのお名前を馴染みいいほうのお名前でレビューすることが出来ないのがすごくもどかしいのですが、
キャスティングは、
攻(後輩):河村眞人さん
受(先輩):土門熱さん
です。
河村さんは一番オーソドックスな感じの河村さんの攻め声で、優しげな口調でエッチは意地悪する感じの後輩攻め、土門さんは普段は先輩らしく後輩の止め役なんだけど一旦スイッチ入っちゃうと我を忘れて積極的に没頭するタイプのどえろい受けです。

土門さんってBL作品で初めてお名前見ましたよ。(ゲームならあるのかな?ゲーム界隈あまり詳しくないのですみません。)
しかも土門さんが掛け算の右側なんだわ。
私知ってる。これ絶対可愛いやつ。可愛くないわけがないやつ。
それをバイノーラルで聴けると言われた日には、、、買うでしょ。

ちなみに本作、前半パートをまるっと無料で聴ける「無料版」もあるので、気になった方はまずはそちらを聴いてみるといいですよ!
「~ビジホで密着ひそひそエッチ&ラブホで大胆生ハメエッチ~」のうちの、「ビジホで密着ひそひそエッチ」部分がまるっと全部聴けます。
ただ、、、それを聴いてしまうと・・・・・たぶん高確率でガルマニさんの思う壺の行動に出てしまうと思います。笑


感想。
一言で言うと、ダミヘBLすごい!
シチュエーションCDのダミヘとは全く別モノの楽しさです!
シチュCDの場合はマイク=ヒロインとみなしているのでどうしても声の動きがセリフと連動する形でパターン化してしまいますが、こちらはマイクはマイクでしかないので、近い時はめちゃくちゃ近いんだけど「私」をドキドキさせるために近寄ってくるわけではないのですごい不思議な感覚。
私は完全に「部屋にある何か」です。距離感的にシーツかマットレスあたり。壁どころじゃない!
とにかくすごい近くに2人がいます。
で、2人の声の動き方も自然で、右側でずっと致してたかと思ったら左に動いたり頭の上ら辺にいたりとベッドの上で動いてる感じで動きます。
気持ちよすぎて頭イヤイヤしたり身体が逃げたりするとめちゃくちゃ自然に声が一瞬離れたりするんですよ。あ、今のけぞった、とかも分かります。お二人とも芸が細かくてやたらリアリティありました。
編集を後から加えてるにしても実際にもちゃんと動きながら録ってると思うので、1本のマイクで録るんだとしたら演者さん達の実際の距離感どーなってんの???って思うし、個々にマイクあるんだとしたらそれはそれで余計に難しそうで、実際どうやって録られたのかめちゃくちゃ気になってしまいます。(河村さんによると掛け合いで収録できたそうなので)

そんなとんでもない臨場感で聴く土門さんの喘ぎがやっっっっばいです。
前半パートからすでに激しめですがこちらはまだ理性が残ってる感じなのに対して、後半パートは挿れた状態で電マ使われて訳が分からなくなってるので声も演技もえらいことになってて、エロエロ系のコミックでよく見るあの激しい画面そのものな感じ。
普通のBLCDでこんなに喘がれたら恥ずかしくなって聴いてられなくなるんだけど、声が近すぎるともうね、逆になんか「無」になれるんですよ。
没入しきって聴いてしまいました。
クセになりそうな没入体験。やばい。
バイノーラルの威力すごい。
先輩(土門さん)可愛すぎる。
イヤイヤ言うくせにおねだりしてくるの卑怯〜〜〜
とにかく土門さんが可愛すぎた。

オマケとして後半パートのコミックが8ページ分付いているので、もし音声だけじゃ構図が分からなかった人でもそちらでしっかり補完できます。

18禁作品なので濃厚セッションシーンのことばかり書きましたが、多分これ普通のストーリー性の高いBLCDがバイノーラル対応したらまた違った可能性が広がると思います。
テレビでドラマを見ているような感じだったのが、生でお芝居を見ているような感覚で聴けるようになるんじゃないかな。
最高のコンテンツが出てきたなって感じ。
ダミヘBL、思った以上に楽しいので今後の商業参入を期待したいです!


※最後に。
18禁作品らしくお二人とも直接的なワードを口にされていたりリップ音も激しめだったりするのでダメな方はご注意ください。
あと電マ音あり。これも人によっては不快かも。

この作品をBL読者しか知らないのはそろそろ本気でもったいなくない?!

いやもうこれ連載開始された5年半前(もうそんな前?!)からずっと思ってるし、2巻のレビューにもぶちまけたけど、本作の関係各位にはどうか本作と座裏屋さんのお名前がもっと全人類に拡がる何か素敵な展開をお願いします!!!!!って叫びたくなります。
この画力とシナリオ力をBL読者しか知らないのはそろそろ本気でもったいなくない?!
でもアニメだとこの画を保ちながら動かせる制作会社はかなり限られてしまうと思うし、実写だと日本人俳優さんで作られるとちょっと…ってなるし、作品イメージ壊さないで何ができそう?って考えたらめちゃくちゃ難しいんですけどね。

さて4巻。
廃れた遊園地、というこれでもかってくらいにコヨーテの世界観に合った場所で〔ドミニク〕と〔キーファー〕が満を持して顔を合わせる場面からスタートです!
冒頭のカラー6ページが美しすぎて痺れます………!
どうしよう、、、このシーンがドラマCDであの声とあの声で聴ける日がすでに楽しみでたまらないんだけど一体それはいつになるのだろうか、、、
さてさて。
登場人物の中で唯一未だガーランドサイドの人間なのかヴァラヴォルフサイドの人間なのかがはっきりと明かされていなかった謎キャラ、ドミニク。
この4巻でついに彼がフィーチャーされています。(そして帽子をとった素顔も初公開です!)
ドミニクにあまり興味を持たずにきた人のためにおさらいをしますと、、、
ドミニクってのは、ガーランド一家の顧問であるランドルフを通してガーランドと協力関係にありながら、3巻で発見されるまで暫く行方不明になっていた肉屋のハリスを通してヴァラヴォルフとも繋がっているイケボでイケオジの政治家です。
私は1巻の初登場時点からこいつの役回りがとにかくずっと気になっていたのですよ。
1巻でこんなことを言っていましたね。
「言ってるだろ?俺の恩人がフーコ首相のお孫さんだって
ウソツキ政権の子孫なんて呼ばれちゃうと俺も困るのよ」
この気になる発言、ドミニクは今巻でキーファーに対しても言葉を変えて改めてしていて、あぁやっぱりここに何か意味があるんだなと。
気になるのは、1巻の発言でも今回の発言でも「フーコ首相のお孫さん」が明かされないことなんですよね。
ドミニクがいう「フーコ首相」ってのは現在の首相ではなく、70年前の大虐殺事件当時の首相で名前は〔アーノルド・フーコ〕。ヴァラヴォルフの存在を公式に否定した人物のこと。
そして前巻のラストにドミニクと一緒に登場した部下らしき女性(デボラ)はそのアーノルドの曾孫だということも判り、、、
つまり整理すると、「フーコ首相のお孫さん」=デボラの父親で、ドミニクが言う「恩人」。
で、この人物が現時点ではまだ明かされない。
そしてどんな「恩」があるのかも。
めちゃくちゃ気になります。
これまでヴァラヴォルフvsガーランドファミリーだと思っていたところに、本格的にフーコ一族が3つ目の勢力として絡んできて、ますます面白くなってきました。
1巻でアレンに「最近少しおかしい」と言われ、今巻でキーファーに「心を無くした下等な獣に成り果てている」と言われているガーランドファミリーのボス〔サイモン・F・ガーランド〕。彼のヴァラヴォルフに対する憎悪の真意は何なんだろう。息子夫婦を奪われた恨みだけではないような…?
リリーの父親に関してもまだ伏せられているし、この辺りも気になります。

変わって、マレーネ&リリーサイド。
こちらはマレーネがガーランド家に戻ったことで本格的に離れ離れになったところからのスタート。
でも3巻のラストでリリーが告げていたように、リリーは遠く離れた場所からじっとマレーネを見守っています。
それだけでも読んでるこちら側からすると絶大な安心感があって、離れ離れになる間際にマレーネが言っていた「君が何処からかずっと僕のことを見ていてくれるのかと思ったら僕は安心してその場に立っていられる気がするよ」って言葉の心強さを噛み締めながら穏やかに読み進められました。
そして何より。
やっぱり座裏屋さんは読者の味方!
会えないままにしたりなんてしません!!
かなり大胆に、むしろめっちゃ密会してます!!!
アレンの暗躍っぷりに4巻のMVPをあげたい!
リリーとの初対面時のアレンが可笑しすぎてもうにまにましっぱなしでした。
なんだかんだで今回の発情期も一緒に甘く濃密に過ごせている彼らにほっこりしますが、いよいよリリーたちの群れにもガーランドによる人狼狩りの犠牲者が出始め心穏やかではいられない状況になりつつあり、、、物語は終結へ向かって突き進んでいきそうな雰囲気。
早く落ち着いた世界で2人が自由に愛し合える日々が来るようにと願って止みません……!

冒頭にも書いたけど、本作の連載が始まったのはもう5年以上も前になるのですね!
2016年頃はBLジャンルの流行と自分の好みがめちゃくちゃ合致して新刊との出会いがとても楽しい時代でした。
最近は神作品に出会えることもかなり減ってしまい徐々にBLからは離れつつありますが、そんな中でこの大好きな作品が長く読み続けられていることはとても幸せで貴重に思います。
終わりの始まりを感じる最後のページを読んだせいか、もうすぐ訪れてしまいそうな有限への寂しさのようなものが急にじわっと込み上げてしまった4巻でした。
あぁやっぱりこの作品が終わってしまわない何かが展開されてほしいなぁ。

神連打しまくりたい‼︎ メイン2人の役者魂に圧倒される160分

プレミアが付いてて中古もほとんど出回らないCDなのですが、とても幸運なことに去年の「愛の本能に従え!」発売時の再プレスで初回限定版を定価入手することができました。フィフスアベニューさんには大大大大大感謝です!
でも現在は再び入手困難&プレミア価格に逆戻りになってるんですけどね、、、泣
なんでもっとプレスされないんでしょう〜〜〜
この神クオリティが手に入らないって理由で聴かれる機会を減らしてしまってるのはもったいなくないか?!
また再プレスされることを願ってます!


人間が昆虫と融合ってどういうこと?!と思いながら、CV平川大輔×CV松岡禎丞のカップリングが聴きたい欲だけで買った本作ですが、トンデモ設定のストーリーに対するツッコミの隙すら与えてくれないお二人の熱のこもった迫真の演技に呼吸も忘れて引き込まれます。
160分もあるのに何度聴いても毎回ノンストップで聴いてしまうんですよこのCD。ドラマCDって1時間超えてくると聴き通すのが結構しんどいなと感じるんですが、本作に関してはそんな集中力の途切れもなくいつも一気聴きしてます。
それぐらい没入させられるお芝居なんだと思います。
平川さんも松岡さんもそれぞれに演技力おばけな声優さんですが、掛け合いの相乗効果でさらに底上げされているのを聴いていてビシバシと感じます。

本作だけでも聴けますが、お話と登場人物が繋がっている「愛の裁きを受けろ!」(CV興津和幸×CV斉藤壮馬)と一緒に聴くのが絶対におすすめ。
松岡さん演じる〔篤郎〕の前作からの変わり様、平川さん演じる〔兜〕の前作からの変わり様、だけど2人とも間違いなく同じ人物だと思える一貫性がちゃんとある、その「変わるもの」「変わらないもの」をキャラにしっかりと持たせて演じられているお二人の凄さがわかります。
CDを聴いたあとに原作も読んでいますが、キャラクターの作り込みは原作を圧倒していると思いました。
悲劇のヒロイン思考が過ぎる様な篤郎のキャラも、話が通じない様なサイコパスみが露呈した兜のキャラも、原作だと嫌な面の方が勝ってしまって好きになれないのに、CDだとそれを上回る篤郎と兜の「良い面」がお二人の演技でストレートに伝わってくるから2人とも愛おしくて、ちゃんと好きになれる主役達なのです。
そもそも人間なんて程度の差はあれど誰しもがこんな風にダメな部分を良い面で覆い被しながら生きてるじゃないかって思いますしね。ダメな部分はダメとして、その上で兜も篤郎も自分とはタイプの違う相手の優しさとか愛情に救われていることにちゃんと説得力を持たせたキャラにしてくださってるのが大きいなと思います。

キャラといえば、阿部敦さん演じる脇役のマヤマヤのキャラも最高でした。
「僕が落ちついてないこと、これまでにあった?(とてもお上品声)」からの「は?!あのクソカブトムシ!!!(怒)」からの「あいつインポみたいな人間だったんだから」
阿部さんの演技と会話劇で進む音声ならではのテンポの良さが相まってマヤマヤ最高だなwwってなりました。
マヤマヤ主役の巻がCDになるのはまだまだ先だと思いますが、どんな風になるのか楽しみです。

本編の終わり方は原作通りではあるのですが、欲を言うなら原作もCDもエピローグ的なあと1話が最後にほしかったよ〜〜〜という思い。
ちょっと尻切れトンボな終わり方なので聴き終わったあといつもちょっぴり残念に思います。

初回限定版は本編2枚組の他に、20分弱のミニドラマと5分強のキャストトークが収録されたCDが付いています。
ミニドラマの「罠にかかって四苦八苦」はコミコミスタジオの購入特典だった小冊子(「Love Celebrate! {Silver} ムシシリーズ10th Anniversary」に再録)の音声ドラマバージョン。
兜、すっかりアホ旦那になっちゃったなぁ笑
あっちゃんに酷いことした分、勝手に勘違いして勝手に苦しんでたらいいけど、勘違いしすぎはあっちゃんを傷付けるのでそこら辺もよく考えて勝手に苦しんでもらえたらと思います。(冷ややかな目)

遊佐さんのヒステリックな女王様っぷりが好演

シナリオが良く、キャスティングも豪華で、全作通して満足度の高い花降楼シリーズ。
こちらは、2作目の「愛で痴れる夜の純情」で一瞬の登場にも関わらず、ヒステリックな女王様キャラで存在感を放っていた傾城〔玉芙蓉〕のお話。
お相手は花降楼の顧問弁護士〔上杉〕。
時系列的には綺蝶と蜻蛉がまだ禿(かむろ)で玉芙蓉の部屋付きだった頃のお話なので、シリーズ11作品の中では一番古い時間軸になるのかな?

こちらは三木眞一郎さんの上杉、遊佐浩二さんの玉芙蓉ともにハマり役で、特に遊佐さんのダメンズウォーカー女王様キャラ、めちゃくちゃハマってます!
平常時は低音で落ち着いた青年っぽさがあるのに男がいないとダメな女っぽい情緒不安定さが混じっていたり、いきなり艶めいた声で誘ってきたり、なるほどこれは上杉のようなインテリ系の男を翻弄するキャラだなって説得力バッチリ。
2作目で登場した時は嫌〜なお局キャラという感じでしたが、本作での好演っぷりに一気に心掴まれてしまいました。
三木さんは落ち着いた大人男性ボイスの敬語キャラで、平常時は丁寧な言葉遣いでバシバシと遠慮のない愛のムチを浴びせかけ、エッチの時は丁寧な言葉遣いで愛のあるSっ気で玉芙蓉を翻弄してくれます( ´艸`)
上杉に愛されて軟化していく玉芙蓉が可愛すぎでした。
このカプはその後の甘々後日談がないのが残念〜〜〜
もっと聴きたかったです。

可愛いといえば、ここに出てくる綺蝶&蜻蛉が禿時代の2人なのでめちゃくちゃ可愛いです。
最後のキャストコメントでお2人揃って「ベストは尽くしました……!(子供役頑張りましたって意味で)」って言ってるとこまで含めて、可愛い2人でした。

悪人の躾け方 コミック

ダヨオ 

雨津木さんのスピンオフ待ってた!

好みです!
好みのどまんなか!!
一気に今年のアワード1位候補に躍り出ました。
読みたかった悪人救済の物語は期待以上に最高でした!

前作の「ロンリープレイグラウンド」を読んだときに、主役の2人より圧倒的に“物語”向けのキャラじゃん!となった雨津木さん。
下巻に収録されていた読み切りの「悪人の縛り方」(タイトルもいいよね)で完全に堕とされて、雨津木さんのお話をもっとがっつり読ませてほしいなぁと願いながら前作を読み終えていました。

雨津木というキャラから感じる“雁字搦め感”の理由が気になって仕方なかったんですよね。
セリフやモノローグの端々に散らされたヒントを拾い集めて昔ネコだった頃に何かあったのかな?と想像して(実際はちょっと違いました)、雪文(前作の主人公)を囲って満たそうとしていた無意識の欲求の正体は何だったんだろう?とあれこれ思いを巡らせていました。
「こうやってちゃんと大事にすれば すっげえ気持ちいいってもう分かってるでしょ」
ダブルミーニングにも取れるこの針間のセリフも意味深で妙に雨津木のことを解ってる雰囲気だし、もう絶対32ページになんて収まりきらない物語があるじゃん?この2人。
針間が解放してあげたものって何だったのかな?って。
そこをしっかり掘り下げて読ませてもらえて大満足です。

「ロンリープレイグラウンド」が未読でも気負わず読んでほしいけど、でも出来たら前作と合わせて読む方をお勧めします。
その方が雨津木というキャラがぐっと立体的になると思うので。
あの強がりはこの深層を満たせないから自分を強くする為に鎧っていたものだったんだなとか、雪文にしていたことは自分がされたいことの裏返しだったんだろうけど、されたいことを相手にしたところで満たされるわけじゃないからどんどん行為を歪めていってしまったんだろうなとか。
それにプラスして、雨津木がされたい愛され方は父親が否定するもので「それの何が悪いのか」と思ってはみてもその言葉にずっと縛られていて、だから与えてくれる針間に対して身体も心も喜んでいるのに、素直になれない。
そんな虚勢張りまくりおじさんを、新世代の若者が遠慮なしにガンガン攻め込んでいくんだから、そんなの萌えしかなかったです。
針間の敬語は無くさないのに年上をあんた呼ばわりする慇懃無礼さも、個人的に萌えて仕方なかったな。針間の人物像が明かされたときの納得感にも繋がりましたし。
最後の雨津木さんのセリフを噛み締めたら晴れやかさとともにじんわりとしました。

年の差モノのいいところが存分に詰まっていました。
ダヨオさんの「YOUNG GOOD BOYFRIEND」もめちゃくちゃいい年の差モノだったし、ダヨオさん年の差モノの名手すぎます!

※紙版カバー下漫画あり

一部とはいえ本編の内容がすぐ聴けるのがいい!しかもワンコイン!

「蜜果2」のアニメイト限定版に付くボイスドラマ。
CDではなく、ポケドラのサイト上でシリアルコードを入力してアプリにダウンロードする形式です。
メイトオンラインで買ったらシリアルコードの印刷された小さな紙がペラっと入っていただけでQRもURLもなく、初利用だったのでどこからダウンロードするの??と戸惑いました。
直接ポケドラに行ってトップページを下にスクロールしていくと「シリアルコード入力はコチラ」というバナーがあるので、そこから出来ます。

3本立てで、トータル35分ほどあります。
ワンコインで聴ける内容にしてはたっぷり過ぎるボリュームです。

このボイスドラマ、コミックスで今読んだものをすぐ音声でも聴けるというのがすごくいいです。
読み終わって萌えがMAXなところで音声でも聴けるというのがね、そっかここはこういう空気感だったのかとか、ここを実際に声に出すとこんな甘いことになるのかとか、私の貧弱な想像では足りてなかったそういう細かい部分に気付けて、そしたらまた漫画でも読み返したくなって、、、と、単体で読んだり聴いたりする時よりも楽しさが倍増でした。
エピソードのチョイスもいいんですよ。
気持ちをしっかり確認しあって初めてのエッチ回(第5話)と、店長の風邪ひきエッチ回(第9話)と、1巻アニメイトセットの小冊子の内容(小冊子よりたっぷり楽しめるシナリオ)という3本立て。
とにかく甘々の濃密です。

どれも良かったけど、個人的に第9話の風邪声になってる店長に「なるほど!」ってなりました。
このエピ選んだシュークリームさんは神か。
高橋広樹さんの店長ボイスがただでさえ私の想像の何百万倍もエロいというのに、それが風邪引いたらどうなるよ!!
私の想像力の貧困さを痛感しましたよね。
ガサガサでセクシーな風邪声で駄々っ子みたいになってるいつもと違う店長すげー萌えるんですけど。
私の想像力って何なの?!くそなの?!貧困どころかゼロじゃん!!!
「だめっ!もう!おっぱい終わり!」「…やだ」のやりとり可愛すぎた。

小冊子のエピソードは、小冊子には描かれない店長の心の声が入っていたり、2人のやりとりもたくさん追加された13分半のたっぷりボリュームで、これもめちゃくちゃ可愛かったーーー!
どうにか最後まで抱いてもらおうと毎夜奮闘するレオが可愛くてニマニマするし、小冊子よりもたくさんレオのことを「かわいい」って言う店長に、店長めっちゃレオのこと好きやん♡♡♡ってなるし、満足して寝ようとするレオに店長の「は?」の声の大きさデカすぎて笑ったww

「落果」のCDが出た時にレビューで好評だったからちょっと気になってたんですが、CDはコミックスのようにポンポンとは買えないので、、、こんなふうにお試し感覚でちょこっと聴けるの(しかも本編を)嬉しいです。
でもこんなに好みの内容となると、抜粋じゃなくちゃんとフルでCD化してほしくなる〜〜〜
CDにもなるのかしら?


てかこのキャストの組み合わせって、、、そうかだかいちの逆か。
アニメノーチェックだったから見てみよ。