作家買いです。
チェンジリングから沙野さんの作品にハマり、
以降新刊・既刊どれも夢中になって読みました。が。
申し訳ないです…今回は私の嗜好には合いませんでした。
中立と迷ったんですが率直な感想ままの評価であげます。
(作品がどうのじゃなく私の嗜好に合わなかっただけ…)
終始、作者さんとの感覚のズレを感じてしまいました。
帯には「甘やかし王子×チャラ系大学生」と書かれ、
作者さんはプレーンな甘い溺愛モノにチャレンジしたそう。
しかし個人的には王子キャラは存在しなかったし
甘い溺愛もほぼ感じることが出来ませんでした…。
最初の数ページはキラキラ王子登場!だったんですが、
攻めの行動が怖くて背筋がゾッときてしまって;;
勝手に鍵をパクって、家人不在の家に上がり込んで
料理して待ってるって普通じゃないデスヨ…;
鍵を返したあとはしおらしく毎日待ち伏せ…;
言葉や態度こそ柔和だけど王子様要素とは?と違和感がありました。
攻めは受けに執着しまくって甲斐甲斐しく世話焼いて。
愛はあるはずなのに言動の端々から愛が感じられない。
何を考えているのかわからない得体の知れなさを感じてしまい怖かったです。
この時点で表紙のイメージとはかけ離れていて、
チグハグな印象を持ちました。心折れ折れです…。
ストーリー面では、
トラウマとの決着・問題解決…!という展開に「?」
トラウマに苦しめられる様子は丁寧に扱われています。
受けは苦しみ、攻めの言葉に救われて、という王道。
それでいて受け自身も流されるだけじゃなく自分で行動を起こすところは良き!
タイトルが回収されてグッとくるものがありました。
なんですが…。
苦しみの深さの割には決着がアッサリしていて、
問題解決の部分も中途半端で解決と言えるのか…。
私にはピンと来なくてスッキリしませんでした…。
むしろザマァがなくて胸クソ悪さが残りました…。
そして序盤から感じていた攻めの怖さは最後に理由が明らかになります。
が、私的にこれが大地雷で
読み終えたあとにドーンと落ち込んだ…orz
(性犯罪行為が苦手な方はご注意下さい)
とりあえず言えるのは、、、
あらすじや帯・表紙イメージの甘々溺愛ではない。
甘々王子攻めじゃなく執着攻めです(ФωФ;)
これをプレーンな溺愛と言えちゃう沙野さんだからこそ
今まで読んだ作品は楽しく萌えてきたわけですが…;;
今回ばかりは感覚のズレが個人的に辛かった1冊になってしまいました(;ω;)
(溺愛モノだと思いながら読んでしまったのでフィルターがかかった感想です)
(厳しめ評価ですみません)