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しゅみじゃない作品

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女性ちろこさん

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こんなに応援したくない冒険の旅は初めて

2巻すごく面白かったです。
でも最後衝撃的な終わりで早く続きが読みたいと思って読んだ3巻でしたが、読むにつれワクワクな気持ちが消え失せていきました。


謎が明らかにされていく今巻。新たな謎がどんどん湧いてくる展開に私の脳みそがパンクしそう。設定が凝り凝りなのは最初から分かってましたが、この複雑怪奇なからくり…一度でみなさん理解できたんでしょうか?(汗)
私はよくわからなくて、声に出して読んだりしてどうにか読みました。


でも良いんです。設定あれこれのことはそんなに問題じゃない。壮大なストーリーですもん、初めて知る真実に驚愕しながらも、国家の歴史の真実のピースを正しいものにはめ直す作業が簡単にいかないってことくらい分かります。

じゃあ何が問題かっていうと…

リオです。

リオの被害意識と自己満足の程度がこんなにひどいとは。何で?の疑問符だらけです。

自分の生きてる意味や価値がないんだと…死にたい死にたい言ってて目も当てられません。この物語がサクッと読めるもんなら良いですよ。ページが多いのに、ずっと彼の死亡願望聞かされ続けるこの時間…一体なに?って感じでした。

とにかく自己暗示がすごくて…
自分はそもそも存在してはいけない
自分が生きることでルストを狂わせる
自分の死には価値がある
と。
これを延々と繰り返します。

なんで自分を生かせたんだ!望んでない!と命を与えたルストに八つ当たりするリオ。
残り八十何日しかない寿命をユリヤにあげて、自分は死ぬと言って聞きません。

リオが何かに取り憑かれたように死にたいと言いまくる姿…痛々しいというより恐怖です。
自己洗脳という言葉がしっくりくるかも。

一応ですね、周囲の人たち(ルスト・フェルナン・アラン・ユリヤ)がうまくアシストするんですよ。
死にたい願望のリオの本心を探るように、リオのやけっぱちな行動を改めたり諭そうとする。それでもリオの気持ちは死にたい一択。皆がどう言っても、ルストがリオを愛していると言っても、テコでも動きません。……こんなリオが見たかったわけじゃない。途中何度も読むのを断念しようかと思いました。

リオの死亡願望無限ループに、彼を応援する気持ちがどんどん消え行きました。
リオとユリヤとで半分こした残りの命の時間をユリヤに全部あげ、自分は早く死に、それこそが正しいと主張を曲げません。途中から意地になっています。
ルストもそんなリオに対して火に油を注ぐような恐ろしい計画を持っているので、リオばかりが責められることでもないんですが…でもこの2人が正しい方向を向いてないのは明らか。
好きな気持ちが悪く作用してる悪い見本です。


禁書を求めハーデに向かうリオたち一行。道中、これまで国の史実でも知られていなかった真実を知ることは意味のある旅でした。でも、この旅の主な目的はリオの死です…。

こんなにネガティブな旅路、今まで読んだことありません。明るい夢も希望もない冒険の旅を初めて読みました。全く読むモチベーションが上がりません。

あんなに3巻に期待して読み始めたのに、今私の心臓はキンキンに冷え切っています。


4巻で最終巻とのこと。
まだこの3巻に抱いた感情を引きずっています。
最終巻でスッキリ気持ちが晴れるのかな。
本日最終巻の発売日なので、この物語の完結の行方を見届けたいと思います。


作品評価はごめんなさい。厳しめの「しゅみじゃない」にしました。

昼ドラみたい

うーーーーん…ツッコミどころが多すぎて、物語に集中できませんでした。強引設定に共感性を抱けないし、話がとっ散らかってる上に回収も出来ていないと思いました。

やっつけ仕事のような展開のオンパレードは昼ドラのようでした。物語の流れに不自然さがあって惹き込まれなかったです。
ストーリーの本線の部分も、枝葉の部分もぐちゃぐちゃ。優秀なα、β、Ωを集めた出会いの場であった学園が、悪しき場所に成り下がったことが残念でなりません。学園生活は物語の主軸。その存在価値を貶めて欲しくなかったです。

私が一番許せなかったのは、理事長の煌と玲一に対する仕打ち(未遂に終わりましたが)ですね。Ωも迎え入れていることの責任感がまるでないし、半ば暴力的な展開にあり得なくてドン引きしました。
やりすぎだと思います。見せ場を作りたかったのでしょうか…。品がない。


違和感ありありの気になって仕方ないところがいっぱいあり過ぎました。
私が小説を読むとき、登場人物たちが各々動いてストーリーを作っていく画が頭に浮かぶのに、この作品にはそれがありませんでした。ストーリーがあらかじめ決められていて、登場人物たちがそれに合わせて動いている印象。ナチュラルに感じませんでした。

ストーリーがストンと落ちてこないし、心に響きもしなかったです。「運命の番」との出会いにも軽さを感じてしまいました。オメガバもので、これほど「運命の番」との出会いにドキドキ感を持たなかったのは初めてかも知れません。


結局ありえへん展開だらけで何が言いたかったのか分からなかったです。ストーリーの負の部分に飲み込まれて、登場人物たちの魅力も半減していたように思います。