作品の世界観を知らずに聴きました。
評価は神寄りの萌×2です。
正直オメガバース作品は食わず嫌いな程避けてきたので、聴いて衝撃を受けた後は身構えていましたが意外と楽しく聴けました。
ストーリーは初見さんにとても親切な分かりやすい内容でした。テンポも良いのでサラッと聴けます。加えて濡れ場もあるので、付録にしてはお得すぎると思います。
個人的に増田さんのテンポよく聴きやすいモノローグや、獅子倉の想像シーンでの虎谷の演技とそのシーン直後の獅子倉の冷静なツッコミがお気に入りです。
特に想像シーンでの興津さんの演技(「あーん」・「うまい」等)がツボで、聴けて大満足です。
本作は5,6巻の内容になります。何度も読み直している大大好きな作品故に聴くか悩みましたが、CD4枚目にして聴いてよかったと思えました。
というのも、濡れ場での桂木の声が想像以上に艶かしい。前作とは桁違いです。
濡れ場での色気のある声はたくさん聴いてますが、艶のある声とはこういうものか、と。これを聴いたら桂木役は平川さん以外考えられなくなりました。また桂木の豊かな表情がセリフを通して感じられて、その繊細な演技が素敵でした。
また、羽多野さんが演じる暁人が呼ぶ「桂木」は本当に聞き応えがあります。たくさん呼んでいますが、毎回違う感情を伴って聴かせてくれるのがたまらなく大好きです。
今作では特に最終トラックが良かったです。出番は珍しく暁人と桂木だけで、綺麗なbgmと合わせて二人の甘々な世界に浸れました。とりわけ桂木の手を取って階段下へ向かう時の暁人の台詞の声色がとても柔らかくて甘いです。
最後に、本作は特に原作中の場面の移動が多いため原作の流れと脚本が大きく異なります。原作のイメージ通りで出番が楽しみだった雨宮役の吉田さんをはじめとする、脇役の台詞のカットが多いです。台詞の細かい部分の変更も多い印象を受けました。ですが、全体として分かりやすくまとまっていて聴きやすいと感じました。