藻とカレーさんのマイページ

神作品

女性藻とカレーさん

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あとがきのイラストまで激萌え!!

とにかくずっと萌え萌えしっぱなしでした。

先生の絵が好きだし。
イケメン×イケメンのカップリングが大好きだし。
ケンカップルも大好きだし。

全がツンで意地っ張りなんだけど、そこまでじゃなくて結構素直なとこがすんごい萌えて。
イケメンて美人てかわいい。理想の受けなんです、

良もかっこよくて口は悪いけど実はやさしくて、決して無理強いはしない。彼も理想の攻めで。

良は高校時代から全が好きで勢いで関係を持って、それで気持ちに区切りをつけようとした。

逆に全は良をそんな風に意識していなかったから、どちらか落とした方が勝ちという競争を持ちかけるし、色仕掛けで落とそうとする。

全の色仕掛けに良が乗らないところがいいんです。本気で好きな気持ち。誠実なのがうかがえてとてもいい。

良に本当の気持ちを告げられて、全が良を好きになっていくとこもぐっときたし、

「おせーよバカ」
「すげー嬉しい…」
でも激萌えだし。
その後も全部そうですけどw

描き下ろしの、全の
「こんなの正気じゃ無理だ…お前といると〜」
は萌え死にそうになりましたw
その後の良のセリフと全の反応も。もうたまらんたまらん。
そこから先も全部!!!
終わり方も!!

はぁ〜最高だった〜〜とページをめくったら、あとがきのイラストが〜〜!!
ひだまりの中で良が全の肩を抱くその寄り添い方が〜〜!!
最っっっ高にいい!!好き!!
全編よかったけど、このあとがきのイラストで神評価になりました。

すばらしき作品をありがとうございます!!

感動…(ホッとした)

「地獄の三角関係」(公式)の完結巻。
読む前に4巻を再読。須藤の過去が辛かったああ〜(知ってたくせに)。

ドキドキしながら読んだ5巻。
修羅場が少なくてとりあえずホッとしました。

須藤の「亡霊みたいな人生」を新谷の「生きてほしい」で再生してあげられてよかった。

須藤が死のうとしていたのを新谷は気づいていたんですもんね。だから離れられずにいた。

筋金入りのかわいそうな奴好きの新谷が、とことん須藤に向き合って見殺しにしなかったのが、中途半端に須藤に付き合ったわけではない、不憫な奴萌えの性を貫いたのがよかったです。途中ヤキモキはしましたけどもw

でも新谷としては、須藤に助けてもらった、須藤を救えなかった、という気持ちが残る。
それを菊池が気にかけるのも痛いほどわかる。

須藤は自分が生かされ、新谷をあきらめる代わりに、せめてもの恩返しであり復讐のように2人をを守る、というのが須藤らしいなと思いました。

4巻で、新谷は菊池を信頼し甘えた上で須藤と一緒にいたので、私は新谷は菊池を選んた。須藤は敗北宣言をした。と解釈していました(レビューでもそう書いた)。
自信はなかったけど、結果的にその読みで合っていたかな、と思い安心しました。
(他にもいろんな解釈ができるし、それが本作のおもしろさでもあると思います)

私は菊池が好きで新谷とのハピエンを望んでいたので。

でも須藤にも救いがあってほしい。
(ぶっちゃけ私はクズ萌えも闇萌えもないので、新谷菊池美由紀に危害を加えた須藤を好きではないんですけどね)

それが叶えられた結末で、ほっとしたし、新谷的にもケリがついたし、これ以上ない終わり方で感動しました。
さすがのばら先生、痛い辛い展開ではあったけれどもハピエンを描いて下さるだろうと思っていたのでうれしいです。

髪を切り黒く戻した菊池が別人のようで、言うこともしっかりして、ほんとに菊池?となりましたがw
やさしくて新谷に一途なところは変わらず、おお、菊池大人になったな〜と近所のおばちゃんのように喜びました。

3人とももう辛い目にあうことがなくてほんとによかった。

美由紀ちゃんも元気そうでほんとによかった。

辛い目にたくさんあったけど、あたたかくやさしい日々を送る3人が見られてよかったです。
暗闇の後には光が射すんだよ…のばら先生からそんなメッセージを頂いたような気持ちです。
ありがとうございます。

椿だより コミック

イシノアヤ 

変わること変わらないこと

(一応)BLの続編なので、進展的なものを少し期待しましたが、そこはねぇ…やっぱりこの作品ならではの世界観で貫いて下さいました。
正直なところ、ちゅーくらいはあったらうれしいなぁなんて思いましたがw

前作での何気ない日常がきらきら楽しく、3人一緒に過ごすしあわせが本作でも引き続きあふれていて。よかったです。

好きな場面は、小堀がまた平岩と椿が家族のように食べ物を分かち合っているのを見かけるところ。
他人とはそんなことしないよなぁの前フリがあってのコレ。
前作では、お昼ご飯の時、阿吽の呼吸で椿が平岩にお茶を差し出すところを、はっとした目で見ていた小堀のシーンがとても好きで。

小堀は客観的に2人のことを見て読者に伝えてくれる役割なんですね。GJ。

平岩が史生ちゃんの愚痴を小堀に延々と話すところは笑いました。
「さみしいわけじゃねえよ?」
「ほんとさみしいわけじゃねえからな」
「ほんとうだぞ」「ほんとうだぞ 小堀」
ですもんねww どんだけー。

お誕生日サプライズに泣いちゃう平岩が、プライバシー保護されたのもツボですw(椿の泣き顔はさんざん出てくるのに、平岩の泣き顔はプライバシーなのね)

お見合い話をどう断るか悩んでいた平岩が、3人でバーベキューに行くくだりもよかった。
はみごにされてすねる小堀もw

ラストの、椿が平岩と再会してからのことを思い返すところはじーんとしました。
それで改めて「だいすき」と気づくのも。

あとがきの「変化する事も 変わらないでいる事も どちらもすてきな事だと思います」にもまたじーんとしました。

椿びより コミック

イシノアヤ 

やさしいかわいい世界

イシノ先生初読みです。
絵がめちゃくちゃいいですね。
イラストや挿絵のようなアートっぽさ。
背景(時々斜めな線もいい)、インテリア、小物、ファッション…どこを見てもかわいらしくて、雑貨やかわいいものが好きな人にはたまらない世界観ですね。

basso先生や絵津鼓先生の絵がおしゃれという感想を見たことがありますが、私はイシノ先生こそおしゃれな絵だわ〜と思いました。
(私の中でbasso先生の絵はおしゃれというより、めちゃくちゃカッコいい!!のです)
(あと熊猫先生の絵や好みがイシノ先生ぽいなと個人的に感じました)

少年のような椿目線がかわいらしくていいですね。
かわいいものが好きで、かわいいものをつくる人なんだなぁというのがよくわかる。

平岩と再会して、徐々に距離が縮まる感じもいい。
平岩がひとりでごはん食べるのさみしいんじゃないかと椿が電話をかけるのかわゆすぎ。

ちびた色鉛筆を黙って全部削ってくれていた平岩。こんなんきゅんですよ!めちゃくちゃきゅんポイント!!

クリスマスに椿が史生ちゃんだけでなく、お父さんへもお揃いの帽子をプレゼントするのもめっちゃかわいい。

車酔いする椿が、平岩の運転がやさしいのかな…と黙って感謝するのもいい。

全編通して、絵で語ったり、いちいち言葉にせずとも伝わる描写がとても好きです。

そのいちばんの場面は、小学校でお昼ご飯を食べる時、椿が平岩に無言でお茶を渡しているのを小堀くんがはっとした目で見ているコマ。
この2人の関係って…と感じているんですよね。

続いて、椿に家の鍵を渡す平岩。

その流れで、史生ちゃんの入学式に
「お前も出ればいいじゃん もう家族みたいなもんだし」
とくるのが秀逸。

2人の空気のような親密さを第三者の小堀目線で客観視、強調して「家族みたいなもんだし」と初めて言葉にして、椿が感動して泣いちゃう。という。なんてさりげなくかつぐっとくる流れ!!

クールで親バカな平岩がかっこよくてタイプなのも良くて♡ つむじもかわいいし。

椿用のお湯呑みを買っていた平岩。あの時の照れ方かわいかったですね。
椿好みのものを買っているのがさすがです。

シングルファーザーで、まだ手のかかる年頃の史生ちゃんだけど、平岩が育児疲れしているような様子は一切なく。そこはファンタジーに徹しているからなのねと思っていましたが、あとがきに「おとぎ話的」とあり納得しました。

この後「椿だより」を読みます。めちゃくちゃ楽しみです。

センスの塊

畠先生初読みです。

おもしろいとは聞いていたけど、めっさおもしろかった!!

特に1話がまさに「スケベの青春」で完璧!
これ以上ない掴みですね。

早見のtkbのぷるんっ具合。
それを見て真っ白になる三田村。
三田村の黒目がtkbになるとこ。
制服を着ているけど胸をサッと隠す早見。
を見て「かわいい」と赤面&顔を覆う三田村。

最高にセンスがいい!!

お茶山の出オチ感www
どんな186cmがくるのかと思ったら…おかっぱ、オンザマユゲ、丸メガネ、ヒゲ、全体のフォルム…キャラデザ完璧かっ!!
あげくホントの身長は184.9というオチもあり。

付き合うようになってもすぐにエロいことをするのではなく、受験勉強に勤しむのがいい。
これぞ青春。

そしていざ…となったのに、三田村が逃げ出し、修行に出るのもおもしろい。withお茶山。

三田村のキャンプ地へ来た早見の怒り方がすんごい好き。先生のセンス大好き。

エロの描き方もノーマルというか、彼ららしい健全なスケベでよかった。

脇キャラもみんないい。
特に三田村のおじいちゃんが写真の中で「スケベ」な本?を持っていたとこかツボw
ちょうど早見の家系の話をしている場面で、三田村のスケベは家系だと示しているのが上手いわぁと感心しました。

先生の他作品も読みたいです。

人の心の描き方が圧巻

本作で未散先生の既刊単行本読破だわ〜と喜んでいたら最後にキタ〜!!
先生の好きな作品たくさんあるけど、本作がその集大成のように私には思えてNo.1です。
先生作品のいい所、すごい所が詰まりまくっている。

まず、そでの先生の言葉
「みんな気がつかないうちに腹に穴があいてるもので、その穴含めて好きなんだなあ、と思います」
これぞ未散先生ですよね(胸でなく腹というのもおもしろいw)。

人間の弱いとこ、どうしようもないところをどの作品でも慈しむような描き方をされる、とてもやさしい。
それでいて軽妙洒脱に人生の悲哀や含蓄が込められていてウィットに富んでいる。

ユーモアとインテリジェンスの見事なバランス。

伊勢島の変わり者っぷりがおもしろく、タイトルはそれか〜と楽しく読み。
八雲は天然?ないい人なのかな〜と思っていたら。

ミトさんがこうくるのか!?と。
そでの先生の言葉の回収がすごかった!
八雲がああなっちゃうだなんて。

でも私は伊瀬島が言うように、八雲が空っぽなわけないと思います。

ミトさんは八雲のそういう一面を見て伝えたかったんだろうなと。

この2人の気持ちがどう通じあうのかと思ったら、そこも見事でした。
笑いあり涙あり。説得力あり←大事

お互い初めて好きになってからの照れ、デレ、いちゃがめちゃくちゃかわいい。
それまでの経緯があるので、余計きますね。

いや〜すごい作品です。
未散先生すごいとは思っていたけど、やっぱりすごい。大好きです。

感動〜(涙)

なぜか8.9巻が未登録?なのでレビュー書けず。
とうとう完結の10巻です。

アニメで、八雲師匠があの世へ行った場面で、特に泣かせるような展開ではないのにうるうるきまして。
原作ではどうかな、と思ったらやっぱりじ〜んとしました。
長い間、八雲は助六とみよ吉に対しての罪悪感を抱えていたのが、お前のせいじゃない、と2人に言われ、すぅ〜っと楽になったようで。

ずっと独りになりたいと言いつつ立派な家族を持ってしあわせだったと実感もできただろうし。

助六とまた落語ができたり、それを見せたい人に見せられたり、助六と若い頃にした指切りをまた交わして。

こういう風に人生を振り返るあの世っていいな、と思わせてくれる、やさしさとおかしさと切なさと…雲田先生らしい、やっぱりすごいなぁと改めて思いました。

信ちゃんの父親はやっぱり…だったんですね。
助六と八雲の血を残したかった。
小夏の八雲への複雑な気持ちの描き方も、小夏らしくて私は好きでした。

松田さんが昔を振り返る話の中で、若い頃の助六と菊比古が2人でいると華があって人気が出たというくだり…やっぱりあの2人が並んでいると色っぽくて萌えますね。
BLではないけど、雲田先生だし、こちとらBL脳なものでどうしてもそう見えてしまうw
そこもとても好きでした。

八雲という人間を通しての群像劇。
「みんなお優しいから」という松田さんの言葉。
「誰のせいでもねぇ」という寄席の旦那の言葉。
「誰が悪いなんて話ァ野暮だろ」という助六の言葉。
人間愛に溢れた雲田先生らしくて大好きです。
読めてよかったです(感謝)。

ほんとはもっと良かったとこ、言いたいことがあるんだけど、ありすぎてまとまらずこれが精一杯。
読後数日経っても余韻で頭の中ぐるぐるしています。
今後何度も読み返すであろう、すばらしい作品に巡り会えてうれしい限りです。

八雲師匠の未練

アニメでは描かれていなかった小夏の初高座が見られてよかった。
信ちゃんが通う幼稚園での落語会「こんな上客めったにねぇ」と強引に小夏を引っ張り出した与太郎。
突然のことなのに立派に務めた小夏。

八雲師匠が倒れた時も緊急事態で青ざめながらも息ぴったりでいい夫婦です。

信ちゃんも人懐っこく賢く落語が大好きでとてもかわいい。
厳しい八雲師匠が信ちゃんには甘く、2人のやりとりもすごくいい。

八雲師匠が倒れる時に現れたみよ吉は怖かった〜。
「アタシぁ またあの人に未練があるってェのかい」
あの人ってのはみよ吉ではなく助六のことだと私は思っているんですけど。
そして落語のことを意味しているかと。

与太郎の「居残り」が見せ場でしたね。
落語の場面はずっとそうだけど、噺家さんの演じ分けを雲田先生が描き分ける表情がイキイキしていて臨場感、演技力、迫力が伝わりますね。
ストーリーのキャラたち皆、人間味があって描かれ方が大好きなんですが、落語の場面は雲田先生の本領発揮という気がします。

与太郎から助六へ

八雲師匠は助六とみよ吉が死んだ日から、小夏が自分を殺してくれるのずっとを待っていると言う。
それこそ死神を待っているかのよう。

「お前さんが居たから手前じゃアできなかった」
てことは、小夏がいなかったら自分で死んでいたかもしれない。それくらいの気持ち。

小夏は息子に八雲師匠の落語を聞かせたいから殺さないと言う。
「今度は その坊主のために死ねねえってのかい」
これまた因果わ巡るですね。

小夏の子どもの父親は親分、と読めるように描かれていますね(アニメでは八雲師匠が父親だと匂わせていたのでこの先読むのが楽しみです)。

その親分に、誰が何と言おうと自分の息子でぇと啖呵を切る与太郎がかっこいい。男だわぁ。

これをきっかけに与太郎は自分の落語をつかんでいくんやね。

小夏の子どもの名前は信ちゃんか。父親の名前をつけたんやね。
「父ちゃんの落語が聞こえるよ」
自分の父親の落語、与太郎のこと、両方の意味やろね。2人とも助六。いいわぁこういうとこ。

因果は巡る

みよ吉が本気でないとしても菊比古に一緒に死んじゃおっか?と言うのもタイトルにかかってますね。

助六とみよ吉の人生が変わってしまったのはある意味菊比古のせい。
2人が死んでしまったのも。
菊比古にとっては因果ですよね。それをずっと背負って生きている。

そしてまた孤独になった。

本当の名など とうに忘れてしまいました──。のページ(八雲と助六篇ラスト)が痺れました。
菊比古の本名って出てきてないですもんね。八雲師匠に弟子入りしてからの名前でずっと生きている。

そして、助六再び篇。

与太郎が小夏に一緒になってくれるんだろ?という場面
「これだって立派な情だ」
「何の情だかよくわかんねぇけどよ とにかくアネさんはオイラにだって大事な人だ」
と言うのが与太郎らしいなと。
好きとかの告白ではないんだなw

小夏に「ありがと……」言ってもらい、喜ぶ与太郎がかわいい。ほんまいい奴。

菊比古が助六、みよ吉、小夏と一緒に住もうとしてできなかったことを与太郎がしたいと言ってきた。これも因果ですね。