シュリ(受け)の頑張りだったり、それゆえの空回り具合だったり、いつも優秀な双子と比較されて不憫です。途中、好きだった人にもひどい扱いをされてしまい可哀想で涙を誘うし、話の展開も面白いところがありますが、シュリ以外のキャラが(それなりに理由はあるにしろ)大概ひどくてそっちに気をとられてしまい、心から楽しめませんでした。シュリの友人のコンラートくらいしか脇役は好きになれませんでした。コンラートのおかげ最後まで読めた気がします。
あまりネタバレしたくないんですが、結構大事なことなので敢えて書きますが、
途中、胸糞悪いものがありつつも一応ハッピーエンドで終わるんですが、攻めの双子のどっちかとちゃんとくっついてスッキリという終わり方ではいです。攻めの双子のどっちがいいかをシュリに選んでもらう、みたいなふわっとした感じで終わります。この結末、理解はできるんですが、納得できないというか。好みの問題なんでしょうけど。
不憫受けを読む理由って、受けがウルトラハッピーな結末を迎えるのを見届けたいって気持ちがあるので、置いていかれたような気持ちになってしまったんですよね。読了してポカーンとなってしまったので、可否をつけることが難しく中立とさせていただきました。