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女性乱菊さん

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世界はまだまだ謎に満ちてる

これを果たしてBLと呼んでいいものなのかしらと、思わず考え込んでしまいそうになる麻々原絵里依渾身のSF(?)異色作。
とにかく表紙を見てもわかるように非常に可愛い。
文句なくひたすらラブリー!
私はまずこの着ぐるみたちに心奪われてしまった。
可愛い物好きは要注意だ。

そしてもちろんこの愛らしい着ぐるみの中の彼が恋するわけなんだけども・・・この彼(アリタ)がなんと地底人というビックリオプションつきである。
しかし今まで読んだ人外BLの中でも“地底人”というのは初めてかもしれない!
地底人というとなんだかB級映画を連想させるが、作者も同じような感覚でいるようで・・・(笑)
とは言うものの、その設定はおざなりではなく、わりと緻密というか、リアルというか、細かいエピソード部分にまで拘っていたりするのでコレマタ結構笑えるのだ。

その最たるものが着ぐるみである。
防護服代わりとなる着ぐるみは、彼ら地底人が外貨を稼ぐ為にうってつけのビジュアルだったらしく、地上ではそのまま歩いていても特に人目を引かない(のか?)いい隠れ蓑でもあるという。
イントロダクションは、そんな着ぐるみ姿のアリタが、大学生の鳴海大輔と運命の出会いをするところから始まるのだが、そのピンクウサギの着ぐるみのせいか、なんとも愛らしくピュアなこと!
いや実際のアリタもなかなかの美形なんだけども、着ぐるみアリタにはかなわない・・・!
表情がないはずの着ぐるみなのに、中身のアリタより数倍色んな顔をくるくる見せる。
ああ可愛い。
あああ可愛い!!!

この序盤である1巻は、アリタと大輔の出会いから仄かなラブまでを描いているが、それに加えて地底人研究の第一人者である荒川教授や、考古学研究会の学生たち、そして地底人を暴き出そうと躍起になっているお役人たち、またアリタの同胞である地底人たちなどなど、個性的かつちょっととぼけたキャラたちがワンサカ出てくる。
なので、BLというよりも“地底人どうなる?!”的なわくわくの要素の方が読んでいて多いかもしれない。
作者曰く『私にとってBLはボーイズラブではなく、B級映画ラブ』らしいが(笑)、本当にそれを地で行った楽しいお話だと思う。

しかしちゃんとアリタと大輔のラブも忘れないでいて欲しい。
同じ場所では生きることの出来ない2人が、直接触れ合えることは出来ない。
一度無理をして地上で着ぐるみを(ほんの少しの時間)脱いでしまったアリタだが、たったそれだけでしばらく床に伏せるほど体に影響が出てしまったくらいだ。
その辺りの進展も含めて、次巻には大いに期待したい。
でも本当は急いで2人の関係を深めなくってもいいかも。という気持ちもある。
掲載誌がCharaなんでそう激しいシーンもないだろうが、モタモタもじもじしたアリタと大輔でいてほしいな。

『いいんだ 両想いとかそんなこと ―― ただ・・・少しだけ仲良くなれたら』
このアリタが思わず漏らした言葉に私は、キュンを通り越してギュンギュンきてしまった!!!!
こんな可愛い攻めってアリか?!(※攻めはマイ予想)
少しだけと言わずぜひとももっと仲良くなってほしい!って、あ・・・やはり濃い関係希望なのか(笑)
アリタの中身は少しエッチなので、実は楽しみだったりして。

癒されたい方には絶対に読んでほしい1冊。
お話もしっかりしているので、エロが薄いことなどは特に気にならないかなと思う。
ぜひ!

エロ本?

和泉棒子の初コミックス。
表題作以外にもその他4本が収録されている短編集だが、正直一度読んだだけではどれがどれだか覚えられない・・・といった内容だった。
とりあえず終始ショタくさい子たちがエロエロハァハァしているので、そういうのが苦手な方は注意かもだ。
そして喘ぎの後ろには常に可愛いハートマークがついているが、ロリ萌えする方なら多分大丈夫かなと思ってみたり。
全てのお話の全ての受けっ子たちが、蕩けてる雰囲気で、色で例えればピンク!
同じピンク代表でもみなみ遥よりも淫猥度は高い・・・かな?

そう言いつつ、個人的には決して嫌いなわけじゃない。
むしろちょっと・・・いやかなり好きかも(笑)
表紙にあるように表題作はキツネ擬人化の従攻め。
擬人化はもちろんの事、従攻めが最近のマイブームなので、ついついうっかりツボってしまった次第で(*ノω<*)

このコミックスに物語性なんてものを求めてはいけない。
そんなものは二の次で、いかに気持ちよく幸せに2人がエッチをしているか、という事に作者は全力投球しているような気がするので、本を閉じても受けっ子の気持ち良さそうな顔しか思い出せなかった・・・・・・。
いや、でもそれはそれでいいんじゃないかしら。
ささくれた気分の時はこういう本も悪くない。
だって何の悩みもなく、すごく平和だもの。

エロは地球を救う!(のか?)

天城れの救済のために

恥もプライドも何もかも全て投げ売ったかのような、天城れのの体当たりエッセイコミックス。
雑誌掲載時に読んでいた時も、えらく自虐的な人だなあ・・・とは思っていたが、こうして1冊になりまとめて読んでみると、改めてすごい勢いだ。
『マザーファッカーズ』の藤生も底辺BL作家が売りだったが、れのさんも負けてはいない!
底辺BL作家というのはみんなドMなんだろうか・・・(笑)

まずこの本を読んで誰もが疑問に感じるのは、たぶん本文中で強調されている“天城れのが売れてない作家”であるという事実だ。
えー!そんな事ないはず!と私も初めは思ったのだが、ここで言う売れっ子というのは『単行本の売り上げが良い』作家であり、初版部数もイマイチで重版もかからないレノレノは、リブレではカス・・・あいやお荷物扱いという立ち位置のようだ(;´Д`)
まあ多少のデフォルメはされているとは言うものの、それにしてもすごい扱われ方なので(笑)、そんなに遠からずといった内容なのかもしれない。

個人的にはどちらかと言えばれのさん本業の漫画よりも、れのさん自身が好きなのであまりコミックスは買っていないのだが(スミマセン・・・)、どんな仕事であっても最終的には人柄、人物本位であるのは間違いないので、きっとれのさんはBL業界で長く生きてゆける人だと確信している。
え、苦しい言い訳?(笑)
いやいやこれは本音。
しかし今回は少しでもれのさんの作家的地位が向上すればと思い、きちんと書店購入してみた!
本当はコミックスを買ってあげた方がいいのか・・・な(;´∀`)
ぜひこの本が気になっている方は、中古ではなく新品で!

内容的にはBL業界の裏側と言うよりも、いかにれのさんがこのエッセイの頁を埋めるためにネタ的な突撃モノをさせられているか・・・というのが大半なので、あまり過剰な期待は禁物。
そして色んな要求を突きつけられても全てねじ込まれてしまうレノレノのヘタレ具合・・・。
お茶らけたように表現はされているものの、この人の根はきっと真面目なんだろうなあと。
だからこそ必死屋の2巻が出れば必ず購入しなきゃ・・・!と思っている。
コミックスは・・・まあ・・・・・・その時の気分で。
れのさん頑張って!

NEWSな彼! コミック

大和名瀬 

安定品質の名瀬作品ではあるが・・・

このレーベルでは初登場という大和名瀬の最新作。
今回は超人気俳優×貧乏高校生のカップリングで、舞台はキラキラ芸能界!
あまり業界モノが得意ではない方でも、その切り口の巧さにスイスイ読み進められること請け合い!・・・なんだけども!

実は大和名瀬の作品は、非常に個人的見解で申し訳ないんだけども、萌え度が低い。
漫画としては鮮麗されており、内容についても他の作家と比べて抜きん出た実力差というものをハッキリ感じるのだが、何と言うかそこまでなのだ。
もちろん読んでいてもストーリーに破綻はないし、キャラはよく出来ているし、絵も申し分なし・・・なんだが・・・なんだが!!
だから別段エロがなくても読めるというか、十分に楽しめるのだ。
それは多分作品自体が完璧な造りだからであって、でもじゃあそこに萌えはあるのか?と聞かれれば、それはちょっとどうかな・・・と思ってしまうわけで。
逆に作家としてのテクニックが相当乏しい方が描いた作品であっても、おおお!と感じ入る事はあるわけで、その辺りの温度差の違いなのかもしれない。
また名瀬たん作品はBLなんだけども、キレイな少女漫画を読んでいるかのような感覚になってしまう時がある。
そこも私が物足りなくなってしまう原因なのかもしれない。

そんなこんなで前置きが長くなりすぎてしまったが(笑)、イケメン俳優と貧乏高校生のラブを描いた本作。
ぐうたらな父親を叱咤激励しながら家計を支え、また学業もキチンとこなす高校生・倉本洸太。
そんな彼と偶然出会ったのが、いま巷を賑わす人気俳優・樹原東吾だった。
しかし殆ど出会ってすぐと言って良いほどの時期に、ガバー!っと洸太を押し倒して想いを遂げてしまった樹原には相当ビックリした。
チュウだけでは我慢できず、いきなり本番って・・・・・・それは怪我するよ!キケンキケン!!
しかも事後、洸太の方も満更じゃなかったところに2度ビックリ(・・・もちろん無傷)。
けれども設定上のそんな瑣末な疑問よりも、2人の純粋さの方が微笑ましく映ってしまう、これが名瀬たんマジックなのか!?
そうならやっぱりスゴイかもだ。

名瀬作品の中ではBLテンプレ色がやや濃いような気もするが(掲載誌の方針かもしれない)、つっかえることなくツルリと楽しく読めてしまうのは、やはり熟練された技術を感じる。
先で言ったように個人的な萌え度はやや低いものの、それでも卒なく読めてしまうというのは、BLジャンルにおいて貴重な存在。
しかしながらその展開や2人の関係があまりに簡単・・・と言うか深みがなさ過ぎたので、大好きな名瀬たん作品だが今回は評価を少し辛くした。

つづかな。 同人R18 コミック

みろくことこ 

髪はちゃんと乾かしまょう

みろくことこの商業コミックス『運命は僕の隣』番外編。
タイトルを見て一瞬何のことか解らなかったが・・・ああ“都筑とカナ”ってことか。
単純すぎて少々悩んだ(笑)

本編よりもかなり糖度高めなこの1冊。
可愛い!エロい!エロい!可愛い!の連発だ。
あとがきでもみろくさん自身「このキャラは あんまりえっちい雰囲気にならない」と仰られているように、確かに本編ではちょっと色気の足りない2人だったが、この番外編ではめちゃくちゃえっちい事になっている(´ω` *)

自室の空調の調子が悪いと嘘をついて、都筑のベッドに潜り込んだカナだが、お決まりのようにじゃれ合いながら、らめぇ・・・なシーンに突入していく様はかなりオススメ。
なんたって“やだ”が“やら”だ!(笑)
しかしカナは闘う受けなので、奉仕されっぱなしは性に合わないようで、都筑に対しても自分が何とかして昇天させてあげなきゃ的な、そんな勘違いな男っぽさも兼ね備えた可愛いヤツだ。
まあもちろん実際は何も出来ずされっぱなしだったのだが、それはそれでまた納得がいかないようで・・・やはりちょっと色気が足りぬ2人かな。

とにかく都筑がエロ魔人過ぎて気持ちいい。
そしてカナも抵抗するわりには感度良すぎだ。
あれじゃ都筑じゃなくても、オモチャみたい弄りまくって苛めてみたいなあ・・・と、ついつい思ってしまうかも。

本編ではそう感じなかったカナの可愛さが大爆発のこの番外編。
お陰でたった24頁を何度読み返したことか!
ラストシーンの都筑の表情も必見。
本当若いって良いよね・・・という、そんな感じのお話。
え、ちゃんとまとまっているのコレ?大丈夫?(lll´Д`)

雨音のように さざ波のように

タイトルが素敵だなと思った。
それは日の出ハイムらしく、どこか粋で風流だ。
そして表紙のネクタイ・・・ではなくスーツ・・・ではなく!!(笑)
ええと、とにかく大人になってから互いの気持ちを自覚する同級生たちって、ホントいいよね萌えるよねという事が言いたかったわけで。

秘めた想いが再熱するパターンで、一番に思い出したのは富士山ひょうたの『純情』だったが、彼らよりはこちらの方が穏やかで優しい。
例えるなら『純情』の2人は、水をかけられ一旦燻ってしまった火種が、再会と共に一気に大炎上してしまった印象があるのだが(だからお互い少々痛い目をみた)、大越と早乙女の場合は小さいながらも、たゆたうようにゆらゆらと燃え続けていたような、そんな風な関係に見えた。
多分読む方によってはこの独特なモヤっと感に、ちょっとパンチが足りないぞ!と思うかもしれないけれども、随所に入るモノローグは切々と早乙女の心情を訴え続け、読むたびに私はそのハイムさんの言葉選びのセンスにキュンとさせられてしまうのだ(*ノ∀`*)

また早乙女の心の声が大越へ聴こえているんじゃないのか?と思わせるようなエピソードが、作中何度も登場するが、それは霊能力やテレパシーなどという類の話ではなく・・・恐らく聴こえているんじゃなくて共鳴しているんじゃないのだろうかと、思ってみたり。
いやそれもそれでかなり不思議な状況なんだけども、言葉がなくても人というのは相手の事を死ぬほど見つめていれば、結構色々解ってしまうものだから(行きすぎるとヤバい世界に行ってしまうが)、まあそれくらい互いが静かに相手を想い続けていたという事なのかもしれない。
早乙女の想いは大越へ控えめな雨音のように近づき、そしてさざ波のように静かな波紋を広げる。
だからそんな2人が抱き合うシーンはとても熱っぽい。
決して派手さはないんだけども、それが逆にすごくエロかったなあ・・・。

それからこの2人の間には、男同士によくある対立心や競争心といったものが非常に少ない、というのも特徴だ。
早乙女は中学生の頃から今もなお、ナチュラルに大越への憧れを抱いている。
でもだからと言って女々しいのかというと、そうでもない。
大越の事を肝の据わったサムライのようだと称し、また自らもそう在りたいと自身を成長させようとする早乙女の姿は正に男だ。
ああ、こういうのが男惚れって言うのかな。
日の出ハイムという人は、刀を持っていなくても“サムライ”を描き続ける人なんだなあと、今回改めて感じ入ってしまった。
ラストシーンには急に降り出した春雨に、濡れて行こうぜと笑う大越がいた。

「風流だろ」

ああ正に。

爽やかすぎる成人指定

商業コミックス『今宵、君に酔う』の番外編。
少々ワンマンなサウンドクリエーター・永岡と、生真面目な広告代理店勤務・碓氷のバカップルな甘~いお話。
既に出来上がっている2人なので、そう大きな事件が起こるでもなく、とある一日を切り取ったかのようなホワッとした1冊だった。

それは積極的に外デートを仕切った事がなかった永岡の浮き足立った姿だったり、これまたちょっとした行き違いで待ち合わせに遅れてしまう碓氷だったり、もう本当にお話としてはかなりフツー過ぎて(笑)・・・しかしこれはこれで逆に新鮮かなあと。
さすが王道の女王、CJ Michalskiを相方に持つだけはある!
夜空のプラネタリウムとか・・・ね、もうかなり恥ずかしい感じなんだけども、そういうのをナチュラルに読ませてくれるのも腕だなと思ったりした。

ただR18扱いであったのにも関わらず、内容は特にそう激しいものでもなかった。
少し期待してしまったので、その点だけはちょっぴり残念な気分だったかも。
こんな爽やかな成人指定を読んだのは久しぶり・・・(*ノω<*)

ピツー!!!

なかなかコミックスになりそうにないので・・・と、このたび同人誌でまとめられたCJ Michalskiのエンピツ擬人化本。
掲載誌が『ぱふ』なので内容はもちろん健全だが、いつでもどのシーンからでもR18に飛び込めそうな雰囲気だったので、一応BLに入るのか・・・な?

とにかくちび太が可愛過ぎる!
もともとは遼のエンピツだったちび太。
それが神様の気まぐれで人間の姿を得たわけだが、その瞬間から持ち主である遼にフォーリンラブ(゚∀゚)ノ
両親もすんなりエンピツのちび太を受け入れて(妹には拒否反応を示されるが)、すっかり家族の一員に。
ええと・・・なんで?どうして?という細かい疑問はこの際なしだ。
シャーペンに嫉妬してみたり、鉛筆型が数分しか持たなかったり、ちょっとオバカさんだったりと、表情豊かなちび太は読んでいて飽きない。
いつものCJさんパターンだとこの流れは強烈なショタエロに行くはずなのだが、一応それは無しの方向のようだった(笑)

そんな調子で楽しく読んでいたわけだけども、突如さよならはやってくる。
この落差にはかなりやられてしまった(´-ω-`)
遼と見た花火の思い出と共に力を失くしてしまったちび太が、再生するまでの数年間の描写も結構泣ける。
う~ん、この辺りの筆運びはさすが王道の女王CJ Michalskiだなあ!と思った。
この使い古された感のあるエピソードが自然と体に入ってくるのは、さすがベテラン。
その存在感はやはり伊達じゃなかった!

ちなみに遼の母親がガチの主腐である、という妙にリアルな設定が面白かった。
息子が熱を出して寝込んでも、勿論コミケには出陣して新刊総なめなのね・・・(;´Д`)
3年間の集大成である140ページの大作、和みたい方はぜひぜひお手に!

色のある世界 2 同人R18 コミック

ヨネダコウ 

泣き虫な出口さん

商業誌「どうしても触れたくない」番外編の乙女カップル、小野田×出口の最終話。
本編では随分と嶋のウジウジっぷりに苛つかされたものだが、思えばこの2人ほどではなかったかもしれないな・・・と言うくらい小野田にしても出口にしても、一歩進んで二歩退がり、同じ場所でグルグルグルグルと行ったり来たりだ。
ああもう焦れったい!
嫉妬するくらいなら関係を持てばいいし、毎日吐きそうなくらい相手の出方が気になるのならいっそ喰ってやればいい。
そんな勝手な事を思ってみたりもしたが、そこを極限まで悩ませるのがヨネダコウの作風じゃないのと、はたと気づいた。

特に同人誌はエロを描く(読む)ためにあるようなものなので(と言うのは語弊があるか・・・)、基本的に葛藤が少ないのが当たり前になっていたが、そうだよ恋ってそういうものだったよ!と、今更ながらに思い出した。
嶋にひっそり恋してひっそり失恋していた時のような、そんな甘いもんじゃない。
出口と想いを伝えあったからといって、それは終わりじゃなくてそこからなのだ。
傍観者から当事者になり、互いが不安定な思いに囚われながら、手探りしながら相手を探す。
あー!切ない!
乙女同士ってなんて大変なんだ(* >ω<)=3

そんな息苦しいシーンが続く中での、初夜の2人には爆笑させてもらった。
ここの緩急のつけ方は相当巧い、お見事だ。
そうですか・・・小野田課長、自分は下だと思っていたのか・・・。
なるほど、本当にこの人は懐の大きな人なんだなあと、それはよく理解できたけども(笑)
そしてそしてお待ちかねの合体シーンだが、これは残念ながら小野田の回想の中でしか登場しない。
あああああ!
何たる焦らしプレイ!!!
恐らくそのヒトコマに凝縮された出口に、読んだ方が悶えまくってしまうであろうことは確実(*´Д`)
これ・・・ちゃんと読みたかったなあ・・・・・・。
しかし私が一番ときめいたのは表紙の2人かもしれない。
前回は膝枕されながら、ちょっとじゃれた様子で小野田の眼鏡を外す出口だったが、今回はその後の2人。
出口は寝入ってしまい、それを見下ろす穏やかな表情の小野田。
これは見ているだけで癒される。
いいじゃない、たまには乙女もいいじゃない!

・・・そう思いつつ、やはり男になった小野田課長が見たかったなと、回想シーンをなめるように読んでしまうしつこい自分がいるわけなんだけども(*ノω<*)

宮田さんの本領発揮

森本あきの花嫁シリーズ第3弾、『花嫁にくびったけ~王子様の変身大作戦~ 』は(私が)お待ちかねの三男カップルのお話。
もう初っ端からものすごく漫画っぽいというか、コメディ仕立てで、ああ・・・こういうのが正に明るく楽しい正統派BLなんだなという雰囲気の作品だった。

メインは大富豪の三男・西園寺地王(石川英郎)×花屋の三男・春名柚(宮田幸季)のカップリング。
しかし3兄弟×2で6人総ほも同士のカップルって・・・いやなんかこういうのって潔い設定だなぁと、改めて思ってしまった (;´Д`)
あ、毎日晴天シリーズも似たようなものか。

そして今回もたいそう愛らしかった、宮田さん。
中3だそうで。
犯罪だな、ホントもう。
駄々をこねたり、泣き出したり、怒ったり、笑ったり、喘いだり(笑)
くるくると表情は目まぐるしく変わり、ファンとしては大変美味しゅういただいた次第。

「嫌い!」とか「やだ!帰る~!!!」と泣きながらジタバタしている芝居なんて・・・もうむぎゅむぎゅしたいくらいに可愛い。
なんだあのイキモノは!!
と言うか・・・宮田さんの声を形容するとき、常に語彙不足を感じてしまう。
だって毎回“可愛い”という単語しか使ってないので(笑)

ただ相手役の石川英郎さんが、私としてはやや苦手だったかも、だ。
こうどうも石川さんのエロ声というかイキ声がちょっと・・・という。
普通の台詞回しなどは好青年ぽくて非常に良いのだが、エロボイスがいまいちなのであった・・・(あくまで個人的意見)。
頭に血がのぼって柚に暴言を吐く芝居なんかはなかなか良かったんだけどもね。
あ、前にゲームで石川さんの受け声を聴いた時もダメだったな・・・・・・。

そして一条さん。
宮田さんが好きなのは言わずもがななのだが、私はこの一条のおいちゃんも同じくらい大好きだったりする。
とにかく芝居の幅が広くて、巧くて、エロい。
このシリーズでは、びっくりするくらい声が若返っていた。
なんだろう、このおいちゃんは(*´Д`)

フリートークはカップルのシャッフル話。
一条×宮田はどうだとなり、“しんどい、神経を使う、壊れ物に触るようだ”と、仰られていた(笑)
でもあえて一条さんのエロ本領発揮で、宮田さんを喰っていただきたい・・・。
これはすごい犯罪モノになる予感。
うわ萌える!
聴いてみたいぞ!
でもやっぱりもう無理?!(各諸事情でw)