白崎くんの舞台出演を軸に物語が進みますが、白崎くんが初めて挫折を知る所は堪えました…。これがきっかけで麻水さん断ちするし三原さんのバーに行くし、3巻かなりピンチか!?と思いきや、麻水さんの白崎くんラブ度がよく分かる巻でした。自分を卑下する白崎くんに怒ったり、どんだけ好きだと思ってんの?と言ったり、三原さんの前でキスするわ、2巻の嫉妬とは違うメロメロが見えて良かったです。温かい飲み物〜のシーンは沁みました…ぽっかぽかです…。
この作品は激しいイチャイチャだけじゃなくて、穏やかなイチャイチャも挟むので印象に残りやすい場面が沢山あります。
3巻は甘々できらびやかな場面ばかりではありませんが、麻水さんがいかに白崎くんにゾッコンなのかよく分かるので1番読み返すことが多い巻です。
人気俳優×新人俳優
ドラマの役作りのために期間限定のセフレ関係を結び、紆余曲折を経て恋人になるという設定。
個人的にこういった設定は一時的に美味しい要素はありつつもら切なかったりもどかしかったり辛い要素も節々に出てくるので苦手だったのですが、この作品は受攻ともに行動派、素直なのでそこまでキツ〜!!苦し〜!!となることは無く、良い感じにハラハラ♡展開を追うことが出来ました。
2人の恋模様が撮影中のドラマの流れに沿って分かる所もすごく良かったです。台詞の言い回しも心掴まれるものばかりでしたが、やはり感情の機微を仕草や表情といった視覚に訴えるコマが多くとても魅了されました。作画の細やかさも相まって、雰囲気や感情がスっと伝わるコマが多く、読み返す度にお気に入りのコマが増える位に全てのコマが魅力的でした。
作画がとても美しく、一コマ一コマじっくり眺めてしまいます。目を伏せた時の睫毛や艶やかでふわふわの髪の毛は1本1本丁寧に、じっと見つめる時の瞳はガラス玉が光を反射しているみたいにキラキラと繊細に描かれていて魅入ってしまいました。
エロシーンがとことんエロいです!白崎君の涙目も色っぽいな〜!!と夢中だったのですが、麻水さんの汗が大変色っぽい!!おぉ…色々と滴っている…といった感じで激しく、最高としか言えないです。
バンドマン×高校生
星名さんは高校生に手を出すまいと必死にストッパーをかけるけど、瀬戸くんはグイグイ攻める構図が面白かったし、時に切なかったです。
社会的にアウトだし、グイグイくるから拒絶しないとだけど、手放せないよ〜!この星名さんの狡さに瀬戸くんが振り回されているのは胸が締め付けられました。
仕返しとばかりに瀬戸くんにクラブで遊びまくると宣言された時の星名さんの慌てっぷりは見ていて面白かったです。それすら卒業式で狡く引き止めちゃいますが。
でも終始悲壮感は無いんですよね。カバーイラストが穏やかな陽だまりの中にいる2人というのもあると思うのですが、物語の中にもどこかしらに光があるように感じて明るく穏やかな気持ちでいられました。
どんとエロ!といった描写は無いのですが、星名さんのダダ漏れの色気が半端なかったです。星名さんの返しに対する瀬戸くんの初心な反応にニマニマしちゃいました。エロ描写がなくても十分エロいです。
何回も読み返したくなる作品ですので、今度は日向ぼっこをしながら読もうと思います。