オメガバース×ふびんなオメガが愛される×巣作り

アポロンの略奪 オメガバース・契りの運命

Apollon no yuutsu

アポロンの略奪 オメガバース・契りの運命
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×213
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
104
評価数
25
平均
4.2 / 5
神率
32%
著者
水樹ミア 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
コウキ。 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
リュカオンの末裔 オメガバース・紡ぎの運命
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784799742778

あらすじ

発情期が近付いたオメガは、番のアルファの匂いがあると安心するらしい。
でも、こんな巣作りみたいなのは初めて見たよ。

★「リュカオンの末裔」のイズマとシアの息子・ルサが登場!★
「俺を噛んで番にして。ルサの子供が欲しい…!」
アルファが嫌われ、オメガが迫害されている赤国。
奴隷のシュイは突然「お前は赤国では絶滅寸前のオメガだ」と言われ、
違法な発情抑制薬を呑まされボロボロの体で、
男色家の領主に売り払われそうになる。
救ってくれたのは敵対する黒国のアルファ・ルサだった。
自分がオメガだと認めたくないシュイはアルファを怖がるが、
ルサは献身的に治療し、愛情をそそぐ。
シュイは段々ルサに惹かれ、巣作りのように彼の匂いのする物を集めて発情し…!
二人の間に子供が生まれる後日談も収録。

表題作アポロンの略奪 オメガバース・契りの運命

ルサ、黒国のアルファで監察官、19
シュイ、赤国の親に売られた借金奴隷・オメガ、17

その他の収録作品

  • アポロンの家族
  • あとがき
  • 黒国にて

レビュー投稿数5

運命でも運命で無くとも、貴方の全てが愛おしい

「リュカオンの末裔」と「アルテミスの揺籠」のスピンオフになります。
「不憫受けが愛される」とか、「巣作り」に惹かれて購入です。
私は2作とも未読ですが、問題無く読めました。

で、こちら、とにかくロマンチックなんですよ~。
孤独な魂がずっと求め続けてきた、運命の相手ー。
受けは奴隷ととても不憫なのですが、実は巡り会えた事により、救われるのは攻めの方なんですよね。
運命でも、運命で無くても、貴方のすべてが愛おしい・・・。
そんな魂で求めるような恋に、もう、うっとりと酔いしれちゃうと言いますか・・・。

あと、強者故の孤独に、自身と異なる存在への差別ー。
そんなものも丁寧描写されていて、作品に深みを出してくれていました。
まぁ、そうじゃなくても、二人の恋愛部分があまりに可愛い上に甘々で、萌え転がっちゃうんですけどね。

内容ですが、黒国のアルファ・ルサ×赤国のオメガで奴隷の少年・シュイによる、甘々で心の触れ合いが感動的なオメガバースものになります。妊娠・出産ものでもあります。

親から売られ、借金奴隷として生きてきた赤国の少年・シュイ。
突然、自身がオメガだと知らされ、男色家の領主に売り渡される事になります。
その道中、盗賊に襲われたシュイ達を救ってくれたのは、敵対する黒国のアルファ・ルサ。
オメガ保護条例の監督官であるルサと共に、領主の元に向かう事になりますがー・・・と言うものです。

まずこちら、「不憫受けが愛される」となっている通り、シュイはとても不憫だったりします。
シュイの生まれ育った赤国ですが、アルファもオメガも存在せず、彼等は化け物だと蔑まれているんですね。
しかし、実際にはオメガは存在し、薬の材料だったり権力家達の間で性奴隷のような酷い扱いを受けている・・・。
で、シュイは自身がオメガだと知らぬまま、違法な抑制剤を長年飲まされ続け、その副作用で肌はボロボロ、身体は痩せ細りと言った状態。
その為、奴隷仲間達からさえ、バカにされていいように利用されていたりする・・・。
と言うのが、序盤の主人公になるんですね。

とは言え、いつも味方してくれる奴隷同士の親友が居たりと、シュイの生活は悲惨そのものでも無く、多分そこまで痛々しい思いをせずに読めるのではないかと思うんですけど。

で、そんな彼が出会ったアルファの青年・ルサ。
「リュカオンの末裔」の主人公の息子になるそうです。
オメガ保護条例の監督官である彼は、赤国で行われているオメガに対しての非道な行いを、秘密裏に調査していた。
そこで、シュイを保護し、更に領主達の違法行為を明らかにする為、身分を薬師と偽ってシュイ達と共に領主の元に乗り込む・・・と言う流れになります。

と、設定だったりストーリーとしてはわりとシリアスなんですけど、実はこちら、基本的には超甘々なお話なんですよ。

最初こそ、ルサの事を化け物と警戒心バリバリで刺々しい態度のシュイ。
彼にとって「自分達が奴隷なのも赤国が貧しいのも、みんなアルファのせい」なんですね。
が、ルサと共に過ごし、彼から惜しみ無い愛情を与えられる事により、変化して行く自身の気持ちー。
化け物だと恐れていたアルファが、自分達となんら変わりない同じ人間なんだと気付く。
そして強い力を持って生まれたからこその孤独を知り、彼の家族になりたいと願うようになる・・・。
自身のオメガ性を受け入れ、無知による偏見に気付き、成長して行く主人公に、とてもあたたかい気持ちになると言うか。

あと、単純に、二人の溺愛パートがとにかく可愛くて。
違法な薬と過酷な労働でボロボロ状態だったシュイ。
皆から醜いと言われていた彼が、ルサの手厚い看護により、本来の美しさを取り戻して行くー。

ルサがとにかく溺愛なんですよ。
苦い薬のご褒美にと、一つずつ果物の砂糖漬けなんかを食べさせ、シュイが少しずつ警戒心を解き、なついてくれば心底嬉しそうに笑う。

彼がですね、強力なアルファに生まれた故の孤独を打ち明けるシーンなんかが、とても心を打たれて・・・。
これ、不憫受けが攻めと出会って幸せになるお話ではあるのですが、実は救われるのは、攻めの方でもあるんだなぁと。
運命とか運命じゃないとか関係無く、ただ魂でシュイを求めるようなルサに、なんだかとても切ない心地になっちゃうんですよ。

そしてそして、個人的に萌えまくったのが「巣作り」!
元々、この巣作り描写が死ぬほど好きなんですよね~。
で、今回、お菓子が入れられてた布とか、綺麗な模様の布巾とか、ルサから貰ったものを寝台の上に丸く並べ、その中で横になるシュイ!
あと、ルサの枕を抱き締めちゃったりして。
ルサから声を掛けられて、自分のしていた奇妙な行動に初めて気付く所なんかがもう!!
また、そんなシュイの行動を見て、ルサが嬉しそうしてるのにもニヤニヤしちゃうんですよ~!!
くっ、巣作り可愛すぎる!!

と、こんな感じでですね、とにかくひたすら甘くてロマンティックなオメガバース作品になるんですけど。
シュイが領主の妾にされちゃいそうになったりと、それなりに緊迫感のある山場なんかもございますが、もうここは完全にルサの見せ場ですしね。
いや、ルサ、格好いいよ!!

あとですね、シュイの奴隷仲間で親友のエハ。
シュイがオメガと分かった事で、エハはシュイへの態度を一変させるんですよね。
この二人の友情部分も、素敵でした。
エハ、嫌なヤツに思えるけど、彼は彼で抱えているものがあるんですよね・・・。
とても甘くて可愛いお話なのに、ストーリーに深みも感じられるのは、こういう部分がしっかり描かれているからではないでしょうか。

と、とても素敵でオメガバース設定が生きた作品でした。

11

「王道」の良さが生きている

『リュカオンの末裔 オメガバース・紡ぎの運命』、『アルテミスの揺籠 オメガバース・結びの運命』のスピンオフ。スピンオフというか、時系列は繋がっているので続編のような立ち位置の作品です。

また、今作品の攻め・ルサは『リュカオンの~』のイズマ×シアの息子に当たります。さらに、作中登場する「白国」「黒国」「赤国」といった国の関係性や各国のアルファやオメガといったオメガバースに関する世界観は前2作と同じなので、そういったこともあって、前作を読んでいた方が話は分かりやすいかもです。

という事でレビューを。前作含めたネタバレ表現があります。ご注意ください。





舞台は赤国と呼ばれる国。
この国にはベータしかいない。

隣接している白国と黒国にはアルファやオメガといった性を持つ人がいる、というのは知識として持ち合わせてはいるものの、実際にベータしかおらずアルファやオメガと出会ったことがない彼らにとって、特にベータは「男でありながら男を誘惑し子どもを産む化け物」と侮蔑される存在。

そんな赤国で、親に売られ奴隷として働くシュイという男の子が主人公です。

シュイはボロボロの肌にパサついた赤髪を持ち、貧相な体つきで周囲の人たちから「醜い」と言われている。奴隷ゆえに満足に食事を摂ることもままならない彼ですが、親友と呼べる友達がいる。エハだ。

エハがいるから、シュイは絶望に落とされることなく生活している。

ところがある日、主人に呼ばれ、そこで告げられたのは、

シュイはオメガで、領主に売られるという。領主の子を産むために。

自分が「化け物」と言われるオメガであったこと、そして、領主に子を産むための道具として抱かれるために売られていくこと、何より親友だと思っていたエハがシュイの事実を知って冷たい態度をとるようになったことで絶望の淵に立たされる。

いよいよ売られるその日、盗賊に襲われてしまいます。
オメガの匂いに引き付けられるように盗賊たちに襲われそうになったシュイですが、そんなピンチに助けに入ってくれた男性がいて―。

というお話。

薄幸健気受けが大好物なので、序盤のシュイの薄幸さに萌えツボをぎゅっと捕まれ一気にストーリーに引き込まれました。

が、シュイという青年は薄幸だけれど弱い男の子ではないんです。
精神的にかなりタフな子です。

強いから、人を思いやる優しさに満ち溢れている。

エハは奴隷という立場から逃れるために小賢しい知恵をめぐらす男の子です。それが悪いわけではなくて、子どもの時から奴隷として働かされ、そして綺麗なビジュアルを持っているがために男たちに性的な目を向けられ続けてきた。そんな彼が生き抜くためには、そういった努力も必要だったのでしょう。

が、それゆえに、汚く、がりがりで貧相で、自分が守ってあげてきたシュイが、スパダリでアルファのルサの愛情を一心に受けることに我慢がならなかった。

そういった人間臭い描写もあり、また辛辣な態度をとられてなお、エハを心配し助けようとするシュイの強さが非常にまぶしかったです。

そしてルサ。
シアのおなかの中にいたときからすごい力を持っていそうな雰囲気をバリバリに醸し出していたルサですが、めっちゃナイスガイに育ってました。

守りたいものを守るために、自分が出来うる限りのことをしたい。

そんな彼の優しさと強さがクッソカッコいいのです。
シュイの想いを尊重し、無理強いすることはない。シュイの発情期の時に、ヒートを起こしそうになりながらもなんとか自我を保とうとする。

そしてシュイを一生懸命に「育てる」ルサが、これまた一途で激萌え。
食事を与え、薬を全身に塗り、粗悪な発情抑制剤を飲まされ続けてきたシュイに対して甲斐甲斐しくお世話する姿はわんこそのもの。

けれど、そんなナイスガイ・「ルサ」を育てたのは、まぎれもなくイズマ×シアの二人。
ここでも「黒国」「白国」「赤国」のバックボーンが生きていて、ストーリーに重みがありました。

そして、シュイが奴隷として売られてきた過程も。

親に売られたと思い込んできたシュイの過去が、きちんと解明されていて最後思わず落涙しました。良かったねえ…、としみじみ。

ストーリーとしてはすごく王道です。
薄幸健気受けが、スパダリに愛され幸せを手に入れる。
非道な事をしてきた悪漢が、スパダリ・ルサにバッサリやっつけられる。
ルサ×シュイの恋の成就、そして、家族愛。

王道ですが、王道ならではの良さがきちんと描かれている作品でした。

そして今作品も、コウキ。さんの挿絵が非常に美しく、そして可愛らしく、イメージにぴったりでした。

5

気を遣わないてすむ関係


「リュカオンの末裔」「アルテミスの揺籠」の続きになります。
「アルテミス」で白国への侵略を阻止された後の赤国の話。
今作だけでも読めると思いますが、前提である前2作を読んでいるほうが話の中に入っていきやすいと思います。
前2作ではアルファはオメガを得、オメガのために生きることが最上の喜びだという話でしたが、今作ではもっと切実な問題、自分が素を見せることができる唯一の存在という形であらわされています。

<あらすじ>
男女の他アルファ、ベータ、オメガというが存在する世界。
赤国はベータしかいない国とされています。
実際にはオメガは存在していてひっそりと隠れて暮らしています。
20年ほど前の侵略に失敗した赤国は、それを阻止したアルファとオメガを化け物と呼び、忌み嫌っています。
奴隷であるシュイ(受け)もまたアルファやベータに対して同じような認識でした。
しかし、ある日主人に呼ばれたシュイは男色家の領主の子供を産むため、女性のふりをして嫁ぐようにと言われるのです。
そのときはじめてシュイは自分がオメガだと教えられれるのです。
自分がオメガだと認められないシュイでしたが、領主に売られるため輸送されている最中に盗賊に襲われ、黒国から派遣された赤国の監察官だというアルファのルサ(攻め)に助けられます。
アルファの力を使って皆を屈服させる光輝くルサはシュイにとっては恐ろしいものでした。
赤国は先の敗戦で黒国とオメガ保護条約を結んでいるのですが、違反する富裕層が後を絶たないため、ルサは赤国各地を回っていたのでした。
シュイはすぐに保護されることになったのですが、同時に搬送されていたシュイの親友でベータのエハは解放されないと聞き、彼を救いたい一心で拒否します。
ルサは仕方なく方針を変え、シュイが売られることになっている領主のところに行き、領主のオメガ保護法違反の証拠を集めることにするのです。


シュイは幼い時に両親に売られた奴隷でした。
シュイ自身は知らなかったのですが、発情期が来る前から粗悪な抑制剤をずっと飲まされており、身体がボロボロの状態でした。
シュイ自身はそれを自分の身体が弱いからだと思っています。
オメガだと言われても、自分が化け物だと認めたくありません。
シュイはルサの運命のつがいであったためルサの力が通じず、物事を客観的に見ることができました。そのため、言葉一つで言うことを聞かせてしまうルサが恐ろしくてなりません。
と同時に、ルサに触れた時に感じたざわめいた自分の反応の意味が分からず余計に恐ろしいと思うのです。



ルサは「リュカオン」のイズマとシアの息子です。
黒国でも上位のアルファと白国での最上位のオメガの子供であったルサは幼い時から強い力を持っていました。
そのため、感情をコントロールできない幼い頃は問題を起こしてばかりでした。
家族以外の誰もがルサの言葉に従ってしまうからです。
感情がコントロールできるようになってからは自分の力に媚びるような人が集まってくることにうんざりし、家族以外には冗談一ついえない状況から脱却すべく、父にとっての母のような自分だけのつがいを探して監察官の仕事を引き受け黒国へとやってきたのです。

ルサに会ったばかりのシュイは手負いの獣のようにルサを警戒しまくっており、ルサが傷つくようなことを連呼していて、シュイ視点にもかかわらずちょっとイラっとしました。
反対に、ルサはシュイが運命だとわかっているのもあるからか、調教師よろしく根気よくシュイのご機嫌をとっており、好感が持てました。
でも、誰もが自分に慮る状況が嫌になっていたルサにとっては、思うようにいかない今の状況は結構うれしかったんじゃないかと思いました。

ルサは前作までは幼児だったので、19歳という若者になっていたのがすごく感慨深かったです。
ルサは幼い時から強い力の持ち主でしたが、それがかえってルサを孤独にしていたんですね。
家族だけが自分の力に耐性があるとはいえ、両親はお互いが一番だし、自分の唯一の家族が欲しかったルサの孤独に心が痛かったです。

ルサに面倒をみてもらうようになってから、薬の副作用でボロボロだったシュイがどんどん美しくなっていく姿は、ルサにとっては喜びだったことでしょう。
ただ、7年も粗悪な抑制剤を必要以上に飲まされてボロボロなシュイの身体がたったのひと月で発情期が来るまで回復したのはちょっと都合よかったのではと思いました。ましてや妊娠するのはちょっと出来過ぎかなーとは思いました。

話自体は無敵に近いルサなので、領主絡みではそこまでのピンチになることなく進むので安心です。どちらかと言うとシュイがエハのことばかり考えていてルサの方をむくまでの方が大変だったんじゃないかと思いました。



オメガ分かった途端態度を変えたエハに関しては、わからなくもないです。訳の分からないものは怖いものだから。
その後は、自分はベータだから奴隷のままなのにシュイはオメガだから保護され仕事もせずルサに大切にされていることが羨ましくて、態度を改められなかったのでしょう。
実際、本当に危ない時は助けようとしてくれていたし、最後の方はツンデレっぽくなってたし、本当はいい子なんだろうと思います。
羨ましすぎて、自分に振り向いてくれないルサを裏切るような行為をするのではないかと危惧しましたが二人を裏切ることがなくてホッとしました。
最後の方、ルサの補佐官だったソークといい仲になりそうな感じがしていてちょっと気になりました。ベーダ同士だし男色は一応禁止されている国ですがどうなんでしょうね。


1作目のイズマとシアのその後もとても気になっていたのですが、たくさんの子供に囲まれているシアの姿に感動し、あんなにぽやぽやしていたシアがしっかりしたお母さんになって、シュイに尊敬するとまで言われるくらい成長していたことが感慨深かったです。

1

溺愛攻めだった

痛々しい内容だったらどうしようかと思いましたが、そんな事もなく読了しました。

シュイのそれまでの生活は奴隷故に悲惨極まりない物でしたが、ルサと出会った事により大きく動きだします。

ルサはとてつもない力を持った強いアルファですが、非常に冷静で優しい人物でした。なので途中まで頑なにルサを拒むシュイに、読んでてイライラしました。

領主の屋敷に囲われながら2人はようやく思いを通わせるのですが、全然緊迫感がなくセックスしてるのが読んでてハラハラしました。ww

親友のエハも無事で登場人物の誰もが傷付く事無く事件が解決しました。

前作を読んで無くても楽しめました。

1

最強アルファ

コウキ。先生の挿絵目当てで購入したら、シリーズものだった(´;ω;`) 前2作未読です。1作目カプの息子さんが攻めさんのようなので、1作目読んどいた方がより楽しめると思いますが、私のように未読のまま読んでも、大丈夫だと思います。攻めさんが可愛かったので萌。設定にあるアルファの能力が今まで読んだオメガバースの中で最強だった本編220P+本編の4年後ぐらいの後日談2P+あとがき+本編直後ぐらいの後日談6P。(まさかの二段組、めちゃ読み応えあり)

奴隷として育ったシュイ。力が強くなく、どんくさいため、奴隷仲間からはあまり良く思われていません。そんな中唯一仲良くしてくれたのは同じ奴隷のエハ。幼い頃からなにかとかばってくれています。ある日、旦那様から呼び出され「オメガはお前しかいないので、領主に差し出す」と告げられ・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
エハ(つんつん?)、ウー(攻めの飼い犬、とてもお利口、しゃべらない)、マザク(領主)、ドラン(シュイの主人)、ソーク(攻めの右腕のような人物)、後日談で1作目のカプ、お子様等。あんまり混乱は無かったです。

**オメガバースの設定等

発情期が3か月に1回であることと、アルファはコマンドを発して人にいう事を聞かせることが出来たり(すごい!今まで読んだ中での最強アルファ)、アルファが近くにいることをオメガは感じられたり。それ以外は王道設定ではないかと思います。

攻めさんは孤独に悩むアルファで、オメガに恋焦がれている気持ちが可愛く好きでした。ただ受けさんが気が強くオメガであることをなかなか受け入れられず、きゃんきゃん怒っている様子に今一つ萌えられませんでした。ツンデレは好きなはずなんですが、何かが自分の萌えポイントと少し違っていたみたいで残念でした。

一旦アルファを受け入れた後はでろどろあまあまなので、後半の色艶シーンは良い!と思われる方がきっといるだろうなあと思います。オメガバースの1週間耐久レースなどが大好物な方はご検討いただいてもよいのでは。

2

あーちゃん2016

おおコメント有難うございます!アルテミス、評価高いですねΣ(゚∀゚ノ)ノキャー 今期は新作に限らす読んでみようと計画中なんです、有難うございます♡

りりちお

前作読んで最高だからアルテミスの揺籠最高です❗

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