恋花―華麗にラブホリデー

koibana

恋花―華麗にラブホリデー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
10
評価数
4
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
日向唯稀 

作家さんの新作発表
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イラスト
しおべり由生 
媒体
小説
出版社
リーフ出版
レーベル
リーフノベルズ
シリーズ
恋花―華麗にラブホリデー
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784434056482

あらすじ

花菱猛は入社二年目の営業マン。初めて任された大仕事は、ホテル改装の入札参加だった。見積書類を手に颯爽とホテルに向かうが、途中行き倒れの外国人に遭遇。見て見ぬふりができずに介抱するが、そのせいで受付時間に大遅刻、入札ができなくなった!取り返しのつかない失態に、花菱は唖然。が、窮地を救ってくれたのは当の外国人・アシュラフ・ダーギルで、彼はホテルの専務であり、改装の総責任者だった。「ぜひ恩返しがしたい」と言う彼が花菱に与えたのは、愛の二十四時間拘束で…。

表題作恋花―華麗にラブホリデー

アシュラフ・ダーギル ホテル代表取締役専務
花菱猛 東日本建設品川支社営業部

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

明るく楽しくギャグ×3

「花蝶風月」シリーズの一作目。
赤坂プレジデントホテルという、度々日向さんの作品に登場する架空のホテルを舞台にしたそれぞれが独立した物語のうちの『花』です。
このシリーズで面白いのは同じホテルだけど一年ずつくらいで時系列が移り変わっていくところ。
「花」では最初なのでホテルの改装前というところから始まっています。

入社二年目にして任された花菱の大仕事は、ホテル改装の入札参加。ところが、途中生き倒れの外国人に遭遇。見て見ぬふりが出来ず介抱しますが、受付時間に遅刻して参加できなくなってしまいます。
このピンチを救ったのは、先ほど助けた外国人。なんと彼はホテルの専務にして改装の総責任者だったのです!
お礼をしたいという彼に、花菱は呼び出され・・・

シリーズの中でもけっこうお気に入り。
明るく楽しくテンポよく進みます。
ありがちな設定を地でいき期待通りにまた期待を超えてくれるのが、日向さんの魅力だと思います。
登場人物も多くてドタバタコメディ、だけど肝心な恋愛もしっかりと描かれ、とても日向さんらしい作品だと思います。

小鹿に群がる狼たちがここにもあそこにも・・・笑
肝心のアシュラフも花菱に余裕の態度と大人の男のフェロモンで挑みます。
が、やはりここで笑いが入るのも日向仕様。
無邪気な花菱には通じませんw(天然?)
当然口あけて準備万端の狼に、そういつまでも我慢出来るはずもなく・・・

それぞれのキャラが個性的にそれぞれの思惑もわかる仕様なので、読み応えがあります。
花菱もただ純粋というキャラでないことも面白いです。

絵も可愛い系で内容とともに小花がほわっほわっしてるイメージw
最後までギャグ。
日向さんの小説って濡れ場でも健全な感じがしてしまうと思うのは私だけではないはず。


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セレブ攻系の王道でコメディ

『花鳥(蝶)風月』シリーズ1作目です。

タイトル(こちらはちょっと違いますが、特にサブタイトル)と表紙イラストからてっきりシリアスかつ『お仕事もの』シリーズだと思っていたら、ハッキリ言って仕事は添え物の『王道ラブストーリー』です。
中でも、こちらはかなりドタバタなコメディです。

確かに、そもそもの出逢い~のアレコレの原因に仕事は絡むんですが、結局のところ『桁外れの金持ちセレブ攻が金にものを言わせて受を~』の流れではあるんです。

ただ、その内容というか方向性が『金で買った受を無理矢理~』ではないんですね。
イヤまあ、別方向の黄金パターンのひとつには間違いないんだけど。

アシュラフ(攻)を助けたために(詳しくは色々あるけど)大事な仕事に遅れてしまった花菱(受)。
ところが、助けた相手は仕事先のお偉いさんで・・・っていう。

アシュラフは、責任を感じて辞表を出してしまった花菱(本人の知らないところで預かりになり、有休扱いなんですけどね)を、日本にいる2か月ということでハウスキーパーに雇います。

2人の感覚・常識の違いから誤解やすれ違いが生まれますが、そこでもやっぱり『攻が無理矢理』には行きません。
大富豪の御曹司である攻がどこまでも誠実(イヤ、ヘタレ!?)です。
強引には違いないんですが、すべてがきちんと花菱の気持ちを確かめてからなんですよ。

BL世界には『人の話を聞かない俺様攻』は探すまでもなく転がってますが(そして、私は大ッキライなんですが)、こんなにきちんと『人の話を聞く』セレブ攻、意外といないよ!←ただ、根本的に価値観が違ってるので、聞いて(話し合って)も理解しきれない部分はあるんだけど、聞く姿勢があるだけでもマシだ。

読みながら、いったいいつ『誤解・行き違い』から豹変して無体に走るのか、そしてお約束の如く『誤解だった。許してくれ』になるのかと(どーせ・・・と投げやりな気分で)考えていた穢れた私は、作家さんとアシュラフに謝らないといけないかもしれません。

表紙イラストから受けるイメージとはちょっと違ってベタ甘でした。
でも、こういうもの(『ベタ甘王道』)と思っていれば面白かった。

最後にもう一度、このシリーズはコメディです!

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