少女漫画家の初恋ランウェイ

shoujomangaka no hatsukoi runway

少女漫画家の初恋ランウェイ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×28
  • 萌8
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
67
評価数
19
平均
3.6 / 5
神率
10.5%
著者
榛名悠 

作家さんの新作発表
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イラスト
毬田ユズ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784775527504

あらすじ

崖っぷちの貧乏漫画家である渉には、もうあとがない。
少女漫画誌に拾われたものの、恋愛経験がない渉にとって、編集者に
提示された案の「ヒロインと社長の恋愛」なんて想像できるわけがなかった。
そこで渉は、高級ホテルのティーラウンジにネタを探しにいくことにした。
見合いの席に真っ赤な薔薇の花束を持って現れた長身のスーツ姿の男を見て、
彼を漫画のモデルにしようと決め……。

表題作少女漫画家の初恋ランウェイ

恩田時宗,29歳,アパレル会社経営のセレブ社長
結城渉,23歳,少女漫画誌に拾われた崖っぷち漫画家

その他の収録作品

  • 【小料理屋 はぎの】にて
  • あとがき

レビュー投稿数6

めっちゃBLなのに…

まさに舞台は少女漫画!!
「現実では有り得ないでしょ~! でも羨ましい…!!」
ってなっちゃうお話でした(^ ^)

漫画家として崖っぷちの受けさんが少女漫画デビューする事に。
だけど今まで書いたことの無いジャンルに困り果て、題材を探しにホテルのカフェへ。
まあそうそうネタは転がってないか…と諦めかけた時、
正に探していた人物像ピッタリな人が現れ…!
と、観察していたらバラの生き埋め地獄に遭い、攻めさんと知り合う事になり…


という、貧乏漫画家とお金持ち社長が繰り広げるラブコメ。
バラの生き埋めにより死にかける受けさんが可愛くて面白くて
度々あるそのシーンの印象がやや強めに記憶に残ってますが…(´▽`)
お互いに惹かれ合っていく様や好きと気付くまでの2人の無自覚さは
正に少女漫画のようで、可愛くも切ない甘々なお話でした。
間男が出てくる事もなく、壁ドン・顎クイ・バックハグという少女漫画3大萌場面もあるので
甘々なお話できゅんを欲してる方に是非…★

5

めっちゃナチュラルにイチャついてる・・・!!

シンデレラストーリー+サクセスストーリーと言った感じの、華やかな正統派ラブストーリーです。いつもの如く、甘いです!!

また、毎回読むたびに思うのですが、まるで少女漫画みたいな胸キュンエピソードが大変お得意な作家さんなのですよ。
設定上、今回は特にそんな胸キュンシーンが大量投入されておりまして!
いやもう、とっても楽しく読ませていただきました。


内容です。
崖っぷちの貧乏漫画家・渉。拾われた少女漫画誌で恋愛ものを描く事になりますが、恋愛経験ほぼゼロのため難航します。
そこでネタを拾おうと高級ホテルのラウンジを訪れると、絵に描いたような理想のセレブ社長・時宗を発見。彼をモデルに漫画を描くことを思いつきますがー・・・。

こちら、シンデレラストーリーであり、サクセスストーリーでもあります。
ちょっとしたトラブルから二人は知り合うのですが、新ブランドにイメージぴったりの渉をモデルにしたい時宗と、そんな彼を漫画のモデルにしたい渉との利害が一致。二人は同居して互いに協力しあう事にして・・・と言った所になります。


そんな上手い事いくワケないだろ!!と言うツッコミは(毎度の事ながら)置いておいて、ストーリーがとにかく華やかなんですよ。
ダサダサだった渉が、時宗の手に掛かってメンズモデルばりの美形に変身したり、時宗と過ごす事により、インスピレーションを受けた渉の漫画家としての仕事が上手く行って人気を得たりとか。
あと、渉の漫画と時宗のブランドとがコラボする事になり、ひょんなトラブルから渉がランウェイデビューしちゃったり。
上手く行き過ぎ感は拭えないものの、サクセスドリームにうっとりと酔う事が出来るのも事実なんですね。

が、個人的に一番萌えたのは大量投入されている胸キュンシーン。
漫画の参考にという体で、壁ドンから顎クイ、バックハグと二人で色々実践するのです。いやもうベタなんですが、これがキュンキュンくる。渉がですね、これで意識しちゃってドギマギしてるのがとっても可愛いのです。
また時宗が格好良くてですね~。これ、協力してるって体で、絶対に全力でオトしにかかってるよね!?と、読者の妄想も煽ってくれる・・・。
う~ん・・・。この他にも(時宗が)膝枕で甘えてみたりだとか、一緒に仲良く渉の手作りの食事だとか、めっちゃナチュラルにイチャついてんですよね。甘い、甘いよ!!

と言った感じの、ほのぼの甘々な正統派ラブストーリーです。
時宗の恋人(?)が出現して・・・と言う、すれ違い部分ではちょっぴりジレジレさせられましたが、大変楽しく読めました。

4

まるで解けない魔法のように

アパレル会社内を取り仕切っているデザイナー兼社長の時宗と、少女漫画のネタに詰まっている渉。
一見接点のないこの二人がひょんな事から出逢って、お互い協力し合ううちに恋が芽生えていくといった王道ストーリー。
話のほうは、まるで少女漫画のネタを再現したような出逢いから、渉が手掛けるイケメン社長と普通のOLの恋愛ストーリーをなぞっているような感覚で進んでいく。

イケメン、セレブでありデザイナーといった時宗は、いかにも普通の人と違う高みの住人で女性から引く手あまたなイメージだ。
しかし、仕事に没頭しすぎてゴミ袋の山を築く、自炊はてんで出来ない、ハムスターを愛でている時が癒しの時間といった素顔がはっきりするとたちまちに親近感が湧いたし、デザイナーとしての熱意には好感が持てた。
おまけに漫画家に偏見を持つどころか、壁ドン・顎クイ・バックハグといった至近距離絡みの写真協力にも積極的で、なかなかノリ気だった。

一方、出逢った当初は地味だった渉にも髪型・服装を替えるようにイメチェンさせちゃった事で、見た目が一気に垢抜けて元の可愛らしさに相応しいように磨かれたかのようだった。

更には、渉の少女漫画が読み切りから連載決定したり、時宗が取り仕切るファッションブランドとのコラボ化が決定したりと出来過ぎな位にトントン拍子に話が進んでいくのだが、掛けられた魔法が解けない少女漫画のヒロインを体現しているかのようなシンデレラストーリーでもあるので読後の幸福感は崩れずに済むと思う。

途中で登場する千里って女性キャラも本当は礼儀正しいいい子なのだが、渉にとっては時宗への恋心を乱す存在だったのは確かだ。
でも、彼女を作中少女漫画のヒロインなライバル役にしちゃったのかな?
敵役ならば、冒頭に遭遇したお見合い刺客のお嬢さんのほうがいいんじゃないかな~、と思うけどね。

4

同居&花嫁修業を実体験してみました

今回はアパレル会社経営する服飾デザイナーと
少女漫画の新作に悩む貧乏漫画家のお話です。

受様が仕事でも恋でも大成功を収めるまでと
友人視点で裏話的短編を収録。

受様は3年前に専門学校の漫画科を卒業し、
漫画家デビューした漫画家です。

しかし、その後が全く続かず
やっと男性漫画誌でダークファンタジーの
連載を始めた描き始めたのですが
連載誌が休刊して仕事がなくなってしまいます。

そんな時に女性向け漫画誌で描いた
人気小説をコミカライズを目にしていた
少女漫画雑誌から声を掛けられます。

ジャンル違いという不安はありつつも
仕事をもらえるのはありがたいと
引受けた受様ですがテーマは「大人の恋」♡

庶民なヒロインが青年実業家と恋をする
ベタなくらいの甘々の花嫁ものを
期待されますが
受様は恋愛経験がほぼゼロで、
女性経験もありません。

そこでセレブ達がよくお見合いをするらしい
高級ホテルのティーラウンジに潜入します。

運よく隣がお見合い席のようで
遅れて現れた男性はバラの花束を抱えた
正にセレブな会社社長でした。

この男性こそ今回の攻様になりまするん

受様はネタにぴったりとメモをとりつつ
攻様達の会話に聞き耳を立てていましたが

攻様が女性を怒らせたとばっちりで
バラの花束を飛ばされてコーヒーを
ひっかけられてしまいます。

受様の髪やノートを乾かすためにと
攻様はホテルの客室に受様を誘います。

受様がシャワーを浴びいてる際に
攻様にノートを読まれことがきっかけで
受様が漫画のネタに苦労していると知ると
攻様の自宅で暮らしてみないか
という提案を持ち掛けてきます。

なんでも攻様も
新作デザインに行き詰っていて
受様は磨いたら光りそうな
理想的なユニセックス体型をしているので
モデルにスカウトしたいというのです。

2人はお互いの利益の為
攻様の家で無期限の共同生活を始めます。

受様のセレブな花嫁修業の成果はいかに!?

庶民な漫画家がひょんなことから知り合った
セレブな社長と共同生活をするうちに
恋が芽生える王道ラブトーリーです♡

攻様は受様の漫画のネタを提供するために
壁ドン、顎クイ、バッグバクなど
胸キュンアクションをいろいろやってくれますが
普段のセリフも言動も理想的なスパダリです。

受様も攻様が目を付けただけあって
攻様の指導でヘアやファッションを整ると
攻様の理想のミューズに大変身♪

受様が完成させた漫画は評判が良く
攻様のブランドコレクションも
大成功で幕を閉じます。

更にブランドコレクションで
攻様が受様の漫画のキャラのファッションと
こっそりコラボしていたのが話題になり

大型ファッションイベントで
受様の漫画と攻様のブランドの
コラボ企画が持ち上がるのです。

そんな過程で2人は何となく
いい感じに接近するのですが

ここに攻様の元カノであり
ファッションモデルでもある女性が登場、
一波乱起きての大団円となります。

2人の出会いが特別とばかりに
全てが良き方向へと転がり過ぎかな
と思わなくはないですが

恋愛ものの王道設定を背景にしつつも
それぞれのお仕事場面もしっかりあって
とても楽しく読めました。

攻様のペットのハムスターも
すごく可愛いい癒しキャラでした。

続編は受様の友人視点での
受様が無自覚なせいで
友人が攻様の牽制にあっちゃう
幕間的小話です。

今回は少女漫画家繋がりで鳩村衣杏さんの
『エレベーターで君のとこまで。』を
おススメ作とします。
すれ違いラブコメディです。

2

少女漫画のようなBL

アパレル会社の社長×崖っぷち漫画家のカプです。
元は青年漫画だったが、少女漫画雑誌の編集さんから声をかけられたものの、恋愛経験のない渉には少女漫画が上手く描けません。
編集さんに提案されて高級ホテルのラウンジで観察をしている所にまさしく少女漫画の王子様に相応しい恩田を見かけ、彼をモデルにすることを決意します。

偶然が重なり、恩田はデザインのモデルとして、渉は恩田をモデルに漫画としてとお互いの利益が一致するという事で恩田の家で同居を始めます。とは言え渉は最初こそ戸惑っています。でも理想の男性だと思った恩田が実はジャンクフードを食べたり仕事に集中すると食事を疎かにしたりとギャップのある人でした。
ちゃっかり渉に胃を掴まれていて、視点はずっと渉ですが恩田は疲れている時に癒しを求めたりするので絶対渉に気があるなという部分も多数あります。

少女漫画の参考としてと甘々で少女漫画で見かける展開を実践してくれたりします。結構サービス精神旺盛です。

恩田の飼っているハムスターも可愛いし、渉の幼馴染も良い味を出しています。嫌なキャラが出てこないのでキリキリするシーンもないです。それが安心のような物足りないようなという感じです。

トントンと仕事が上手くいきすぎているのでちょっとその部分が気になりましたが、全体的にあまあまで安心して読めました。

最後の短編の「小料理屋 はぎのにて」が良かったです。幼馴染大変だなと思いつつ、優しく2人を見守ってくれるんだなと思います。

2

恋愛漫画を描かなければならなくなった恋人いない歴=年齢の漫画家


ファンタジー漫画を描いていた青年誌が廃刊になり仕事がなくなってしまった新人漫画家・結城渉(受け)は、女性誌から声がかかり大人の恋を描くことに。
恋愛経験がなくアイデアがわかず切羽詰まった渉は、セレブがたくさん見合いをしているという噂のホテルのラウンジで人間観察をすることにするのです。
そんな中、イケメン社長・恩田時宗(攻め)が見合いの席で紅茶を掛けられ花束で殴られている現場に遭遇します。隣の席にいて観察していた渉はそのとばっちりをくらい、吹っ飛んできて花束で窒息しそうになるは、一緒に倒れたコーヒーでスケッチブックは汚れるはとひどい目に合います。恩田にスケッチブックと服のクリーニングの世話になった渉は、盗み聞きしていた事情を話し、同じくアイデア不足で切羽詰まっていた恩田からお互いのメリットになるからと同居を提案されるのです。

渉は恋愛経験もないのに恋愛小説を描かなければならなくなり、アイデアが浮かばず切羽詰まっていた上、アパートの立ち退きなどいろいろぎりぎりだったこともあり、住居その他のお金は節約できるし、セレブ社長の観察もできるし一石二鳥だと思って思わず飛びつくのです。冷静沈着で完璧に見えた恩田が、実はキッチンをゴミ屋敷にしてしまったり、アイデアが浮かばずブランケットをかぶってハムスター相手にぶつぶつ言っていたりと情けない姿を見て、そのギャップに驚き可愛いと思ってしまうのです。

恩田は大手アパレルメーカーの御曹司でデザイナー兼社長として自分のブランドを持ってるセレブ社長です。
新しいブランドを立ち上げるためのアイデアが浮かばず同じく切羽詰まっていたのですが、渉のユニセックスな容姿が創作意欲を刺激することに気が付き同居を提案するのですが、渉の作る料理にすっかり胃袋をつかまれてしまうのです。

描こうしていた漫画の設定を実体験するという少女漫画のようなBLです。
二人の仕事についてもしっかり描かれており、その上で仕事上でもコラボという形で協力しあったりと仕事中心に話は進んでいきます。

お互いの仕事が順調になる中、恩田の元恋人でモデルの千里が帰国し、親しげにしている二人を渉が誤解したことで、渉は恩田への気持ちを自覚し嫉妬したり、恩田は恩田で渉の親友に嫉妬したりと間に二人の気持ちが重なっていきます。
切ない展開も間に挟まっていますが、嫌な人が一人もいないので人間関係のストレスはありません。
千里は美人でカリスマモデルとして成功しているのに人当たりもよくいい人だし、渉の担当編集の岡田、渉のアシスタントもしてくれる気のいい親友の寛太、恩田の秘書の石黒と渉に協力的な人ばかりです。
特に普通は警戒しそうな秘書の石黒などは恩田の面倒をみるという一番面倒な仕事が減ったと大歓迎です。

P300近くありますが、それぞれの仕事の話、二人の恋愛など盛りだくさんなので結構最後のほうまで両想いになりません。最後はちょっと駆け足だったのでもう少し先まで読みたかったな思いました。
特に家族の話。はじめの恩田の見合いは祖母の指金だったらしいし、それ以前から他の家族にも結婚についてせっつかれていたみたいなので、最初以来おとなしい祖母はじめ家族にはどう説明するのかとちょっと気になりました。

恩田からファッションの勉強をさせてもらって、もっともっと可愛さに拍車がかかるであろう渉に恩田が嫉妬するところとか想像できるのでそんなところももっと読んでみたいと思いました。


SS「小料理屋 はぎの」にて

これは純粋に楽しかったです。
本編の中で渉が酔いつぶれていた間の出来事を小料理屋に勤める親友の寛太視点で書かれています。
恩田と千里の二人が結婚すると思い込んで寛太の勤める店でやけ酒を飲む渉の世話をすることになった寛太。

偶然クロッキー帳を覗いてしまい、渉の気持ちに気が付いてしまった寛太は恩田に渉の気持ちがばれないよう気を遣うのですが、恩田には牽制されるし、頑張ったけど結局クロッキー帳は恩田に見つかるし、フォローしきれなくてごめんという寛太のわたわたしている姿が楽しかったです。
渉は本当にいい友人を持ったなと思いました。

1

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