呪禁師百鬼静の誘惑

jugonshi nakiri shizuka no yuuwaku

呪禁師百鬼静の誘惑
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神21
  • 萌×231
  • 萌12
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
12
得点
266
評価数
65
平均
4.1 / 5
神率
32.3%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
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イラスト
yoshi 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
呪禁師百鬼静の誘惑
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784829626405

あらすじ

入社直前に内定会社が倒産した若宮鳴海を救ったのは、総合コンサルタント会社を経営する百鬼静。
都心のビルのペントハウスに住む、超ハイスペのイケメンだ。
その実体は、妖しいコスプレで胡散臭い呪文を唱え、『呪禁師』を名乗り、さらには鳴海にセクハラばかりしてくる。
こんな詐欺まがいの会社辞めたいと思っていた時、鳴海の元カレが国会議員の秘書として依頼に現れて…!?

表題作呪禁師百鬼静の誘惑

百鬼静,30代前半,霊感商法を商う会社社長で呪禁師
若宮鳴海,23歳,百鬼にスカウトされたアシスタント

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数12

さくさく読めました

胡散臭くとも明るく、さりげなく優しく、福利厚生も厚くいい上司(?)で受けのことも好き好き言ってくれるんだけど愛することはできないと宣言してしまう攻めの根っこの温度の低さと薄暗さが良かったです。そこら辺の描写は少し唐突なように感じますし、バックグラウンドをもっと知りたい…と思ったけど全体的にお話はまとまってるのでがっつりエピソードを入れると蛇足になってしまうのかなあ、とも。なんとなく深めの闇があることは分かりました。

受けの鳴海は真面目な性格でなんともサバサバしている部分がとっても好きです。変にうじうじしていません。でも元彼の言葉に傷ついて百鬼の前で号泣してしまう。受けが泣いてるシーン、大好きです。傍から見ると百鬼のことが好きなのはバレバレらしくそこもかわいらしいです。
鳴海は百鬼に愛して貰えないことに絶望しつつ好きなことには変わりないので抱かれますし、その後も関係はあまり変わらないままラストも“恋人同士”とはならないようですが自覚がないだけで両想いです。よね?
攻めの過去を掘り下げたり、掘り下げなくてもいいですがちゃんと両想いだと二人が自覚する続編があったらいいのにな~。
でもこの関係が二人らしいということでずっとこのままでもいいのかもしれません。
鳴海くんには根気良く頑張っていただきたいです。

8

何故もっと早く読んでなかったのと

小中大豆先生の作品は漏れなく購入しているつもりでしたが、こちらは何故か漏れていたんです。

何故購入していなかったのかと、後悔するくらい面白かったです。流石でした。

とにかく、百鬼静という人物が魅力的でした。
飄々として掴み所が無いのに、細やかな気配りの出来る人で、胡散臭い呪禁師という仕事も実は真面目に取り組んでるんですよね。

続編はまだ未読なので内容は分かりません。
こちらの内容だけで語るなら、霊は登場してません。一番恐ろしいのは人間の業なのだという事が良く分かりました。

百鬼から人を愛するという事が、どういう感情か分からないと鳴海は伝えられてました。
鳴海の事は好きで抱きたいし、執着もあるけどそれが愛かは分からないそうです。
百鬼の過去は明らかになっていませんが、これまでの言動から何かあった事は確かだと思います。でもちゃんと隠さず話した時点で情は確かにあると思うんです。

そんな百鬼から離れず、愛という感情を自分が教えれば良いと開き直った鳴海は、百鬼と過ごすうちにかなり成長したと思いました。

『呪禁師』という仕事も面白くて、二人のセックスも濃厚でとても良かったです。

鳴海の元カレがかなりの糞で、彼の末路にもスッキリしました。

今から続編読んで来ます!

5

いいコンビ!愛すべきキャラ

作品は知っていたもののタイトルや粗筋から手をつけてなかったんですよね。

なぜもっと早く読まなかったのか?めちゃくちゃ面白いじゃないか!!

しかもイラストがyoshiさん!麗しい!!

お話もとーーーーーっても良かったです。
前半くらいまでは百鬼が本当に詐欺師かのように鳴海視点で書かれてあり。
鳴海も百鬼のことをしょーもないなあ、この人。と思ってるように見えたのに!!

後半が迫りますねえ。
鳴海の元カレと彼が秘書を務める国会議員の登場で、一気にお話の様子が変わってきます。

飄々と事件の真相に近づく百鬼と、え?え?もしかして実は本当に何かあるの?百鬼はわかってるの?な鳴海。

百鬼と鳴海も悲恋かと思いきや、なんだそれ?な百鬼の言い草?愛はないけど〜って。でも悲壮感はなくて、むしろ百鬼が無自覚で面白いです。

百鬼のキャラがとっても美味しいというか、いっぱい魅力があって。子供のようで大人で。こりゃあ好きにならずにいられないよ!

続編が楽しみです。もう手元にスタンバってます。

1

うっさんくさいハイスペ男

表紙の攻めにひかれて購入。好きな絵だなあと思っていたら、yoshi先生のコミックを購入していたことに気付きました。好きなタイプの絵ってやっぱり惹かれるんだわ。
で、表紙の印象通り、怪しい人でした。そして期待通りの軽妙な読み口の詐欺師?異能持ち?のお話です。
異能持ちとはいいながら、実際はっきり異能を発揮するシーンはお話の最後の方のみで、どっちかというと胡散臭さ満点(笑)。胡散臭いけどなんだか憎めない奴、大好き。書下ろし220P超+小中先生のあとがき です。

お話は、ある汚部屋で、漢服をまとい、神道の祭具を前に真言を唱えているイケメン男と、それに従いつつ、うんざりしているアシスタントが心境つぶやくシーンから始まります。もちろんアシ(受け)は「インチキ」と思っているのですが・・・・ 

攻め受け以外の登場人物は、受けの元カレ(国会議員秘書)、国会議員(♀)ぐらいです。

**********以下 めっちゃ 内容に触れる感想


先にレビューしておられる方も書かれていますが、なんと、一般的な「想いが通じ合う」という状況にならずに終わってしまったんです。攻めが「君のことは気に入ってるけど、愛してるってことが分からない」とぬかすので、なんであんたはそんな人間になったんだよ!と思って待ってたら終わってしまって。種明かしを全部するのがいい訳でもないとは思うのですが、いやー知りたかったなあ。色々あったんだよな と思われるものをめっちゃ感じたし、読みたいと思ったんですけど、はた と終わる。むー。

先生これ続き書いていただけるんでしょうか。
せめてもう一冊、なんか依頼が来て、すったもんだあって、・・・・とここまで思ったのですが、でもやっぱりこの胡散臭い男、煙にまいて終わらせるような気がする。そんなつかみどころのない、でもハイスペな男でした。
受けさんはなんだかんだ言いながら、いいやと割り切って「そばにいよう」と思う、健気?というよりさっぱりタイプな印象の子で、ぽんぽん攻めに言いたいこと言ってるので、好きです。この二人の掛け合い、やっぱりもう一回読んでみたいな。
先生、是非ご検討よろしくお願いいたします。

7

あーちゃん2016

紙で持ってましたが本棚に入りきらなくなって、kindleで買い直し。イラスト入ってました!

「それでも好き」っていうのが良いと思うんですが

電子書籍で読了。挿絵、あとがきあり。

迷っていた所をこちらのレビューを読みまして購入。
読んで良かったです。面白かった。

これも上記のあらすじ以上のことを書いちゃいけないお話の様な気がするんで、ネタバレはほんの少しで抑えるようにしますね。推理ものではないのですが、私が思うに「どこに連れて行かれちゃうの?」という感じが心地良いお話だったので。

今までのレビューでも皆さまが書かれているのですが、つかみ所がない百鬼の謎が謎のままお話が終わっちゃいます。これは珍しい終わり方。大概は百鬼がこんな風になっちゃった過去回想が書かれますよね?
でも、読む前の予想に反して、私はこの終わり方に結構満足しちゃった。
一貫して鳴海視点が貫かれているので、百鬼が鳴海に自分の過去を話さない限り、それは解らないこと。
解らなくても、自分の思う様な形で好意を返してくれなくても、それでいいと鳴海が思うこと、決めることがグッと来たからです。
こういう恋もいいよなぁ……

百鬼のキャラが凄く好きです。
冗談ばかり言っていてちゃらんぽらんで、理解出来ないことをやっていて、やたらかまってくるくせに、愛するってどういう事か解らないから愛しているとは言えない、なんて言う男。
私は最高にカッコイイと思うんですが。悪趣味ですかね?

ただ、
私もこれでお終いで良いとは思っている訳ではありません。
続編希望!
あ、でもそのためには、売れなきゃいけないんだろうな、この本が。
心優しい姐さま方、ご協力をお願いいたします。

6

おおよそ満足、しかし不満もあり

受けの性格が好感が持てて、かわいいです。攻めとのやり取りがふふっと笑えて良いです。ともするとちょっとアホの子に見えてしまうのは何故なのでしょうか。そんな事ないハズなんですけど、私がおかしいのか。

不満点とはズバリ!これ続かないの?という。
攻めにものすごい過去というかバックボーンというか深い闇のようなものをめちゃくちゃ匂わせているんですけど、そこは触れずに「あるっぽいよ」という状態だけで終わってるんですよね。
二人の関係もこれからどうなるのかな状態ですしね。
生殺しですよ!焦らされてるんですか?プレイですか!?

小中大豆さんは後日談や番外編をサークルでポチポチ出してらっしゃる様なのですが、それらをまとめて後で出してくれないかなと祈っております。いやそれより普通に続編出してくれませんかね。
でも続編出ても同じような感じで終わるのかな。それでもいいんで!どうかー!

5

続刊希望

他の方のレビュー通り、冒頭から胡散臭さ120%でとてもおもしろかったです。
ケロッとした百鬼の性格のおかげでもあるし、主人公たる鳴海の常識人っぷりのおかげでもあると思う。
とても楽しく読んだのですが……、しかし、これもまたやはり他の方のレビュー通り、百鬼についてあんまりよくわからないまま終わってしまうのが物足りないですね。続刊出して欲しい!
鳴海の当初の悩み(いつか共犯で捕まりそうで恐い)も、結局もっと深みにハマっただけというか……鳴海本人がそれでいいならいいんだけど、という感じです。

とはいえ、胡散臭さ120%から始まったストーリーの、意外な結末はちょっとおもしろかったです。
パンチはないけど、気楽に楽しみたい時向けの本。

2

2人のキャラクターが良い!

今月発売の2作目から読んでしまったのですが、これは受けと攻めの運命の出会いの1冊目。それは大学四年生の受けの就活の合同説明会の場で(笑)結果論で言えば他の人には攻めの姿は見えてなくて、攻めを見つけることが出来て且つ容姿も攻めの好みであったから合格。ある意味最強のスカウトです。

受けは内定していた会社が倒産し、社員が社長である攻めの他には自分一人きりという怪しすぎる霊感商法の会社に入社し、胡散臭いお祓いをしながら、オカルトチックな事件に遭遇するというストーリーです。

攻めの百鬼は見た目は超男前ですが、家では裸族でお調子者の性格。ちゃらんぽらんに見えるけど霊力は本物。過去の記憶がない事といい、この一巻では素性はミステリアスで全ては明かされていません。

受けの鳴海は百鬼よりひと周りほど年下ですが、真面目でしっかり者の美青年でいつもポンポン百鬼にキツいことを言ったり百鬼のだらしなさにプンスカしてるけど本当は大好きだったっていうキュートすぎる性格です。

仕事の依頼人として登場した鳴海の元彼は嫌な奴だったので百鬼に昔のカタキを取ってもらった形になってよかったです。鳴海が元彼にいじめられた後、うっかり涙ぐんでしまった時百鬼が何も言わずに往来で抱きしめてくれる所が男前で萌えました。

2人は体を重ねたけれど一巻では本当の意味で両想いとは言いがたいので、ホラー度もラブ度もぐんと上がる続編も合わせて購入されることをお勧めします。

1

エンタメとして楽しめる

こういうテイストが好きなので、面白かったです! 
ただ、「術禁師」の百鬼が特別な力で霊を払う感じではなかったので、思っていたのとは違ったかな。
そもそも「術禁師」というネーミング自体に、あまり意味はないし……
今流行り?の〝呪言師〟とは全然違うんですね;

現代版陰陽師のような百鬼と、助手?の鳴海が怪しい事件を解決しながら仲を深めていくストーリー。
ラブストーリーとしてはハッキリしないところもありますが、これからに希望を持たせる終わり方は嫌いではないです。

続編も持っているので、早いうちに読みたいと思います!
百鬼の気持ちが愛に変わる姿を、ぜひ見届けたい‼︎

1

ラストが生殺し

オカルト系なのですが、推理サスペンス要素あり、コメディ要素ありと、読みやすい作品でした。もちろん、メインはラブであります!


内容です。
内定していた会社が倒産し、困っていた大学生・鳴海。企業説明会でたまたま気になってエントリーシートを書いた、総合コンサルタント会社の社長・百鬼からスカウトされ、彼の会社で働く事に。社会人としての希望にあふれながら働き始めるものの、総合コンサルタント会社の実態は、怪しいコスプレで呪禁を唱え、お祓いをするというインチキにしか見えないもので-・・・というものです。

ずぼらでいい加減、口をひらけばセクハラと言った感じの、美形呪禁師・百鬼と、真面目で意地っぱりな美青年アシスタント・鳴海。いかにも大らかな百鬼が、新入社員である鳴海にズバズバと怒られたり叱られたりしてる会話が面白いです。また、鳴海視点で進むのですが、彼の内心でのツッコミが思わずプッときます。

お話自体は、最初はいかにも胡散臭い百鬼にエセ霊能者かと思わせる。しかし、実は-、と本物のオカルトものだと分かってくる。
そこに鳴海の元カレが議員秘書として依頼にあらわれといった感じで進みます。鳴海の元カレは相当ゲスい男で、依頼された「事件」にも関わっているんですね。このあたりが、まぁゲス男がザマァ見ろな展開であり、推理サスペンスとしてもなかなか面白い。

しかしこちらの作品、一番謎なのが攻めの百鬼になります。ちなみにナギリと読みます。すごく分かりやすい鳴海に比べて、印象がコロコロ変わってつかみ所が無いんですね。優しいのかと思うとひどく残酷。包容力があるのかと思うと、とてもズルい。序盤では、いい加減に見えて実は懐が深そうな印象を受けるのですが、読み進めるうちにひどくズルい男なのではないかと思わせる。最終的には「あっ、子供なのね・・・」て感じでしょうか。好き嫌いが分かれそうです。私はこうゆうダメな男が好き派ですが。

あとエロですが、こちらもかなり萌えました。百鬼がお風呂が好きなのか、2回ともお風呂シーンが入ります。私はイッたばかりの受けに「俺はまだだよ」と攻めが更に追いピストン?をかけるパターンが大好きでして。受けが「えっ、待って・・っ」て泣きを入れてるのもセットで萌えるんですね。また、2回目のエッチでは鳴海が百鬼を挑発して、やや翻弄してるのにも萌えました。

私は小中先生の大ファンで、作品も全体的には面白かったのです。しかし、ラストがなんともモヤモヤ感が残ってしまったので評価は「萌」です。百鬼がですねー、愛された経験が無いから「愛」が分からないという設定なのです。でもその伏線が回収されてません!結局、育った家庭環境に問題があったのか、それとも彼自身に特殊な事情があったのか-。そこの所が書かれてなくてモヤモヤします。
そして、ラストの二人の関係も曖昧なまま。まぁ、男前な鳴海が、これから「愛」というものを百鬼に気付かせてはくれるのでしょうが、どうせならそこまで書いて頂きたい!!生殺し状態ですよ!!
一番良い所じゃないか!!と言いたい・・・。ここがホント残念でした。

10

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