うさ耳カチューシャでイケメンDr.とお近づき!?

愛されたがりなウサギですが。

aisaretagari na usagi desuga

愛されたがりなウサギですが。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×216
  • 萌12
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
8
得点
107
評価数
33
平均
3.4 / 5
神率
3%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784344841345

あらすじ

大学生の花井冬はイブに大失恋。おまけにサイフまで失くして不幸のドン底だった時、冬のマンションのオーナーで30代イケメン獣医の秋坂に親切にされ、ほのかな憧れを抱く。それから2年、助けた老人から「動物の言葉が分かるウサ耳カチューシャ」を貰い、動物のピンチを秋坂に伝えたことがきっかけで、たまに挨拶交わす程度だった二人の距離がグッと近づくことに。それから食事に行ったり冬の家で鍋をつついたり。憧れの秋坂にもっと愛されたくてウサ耳カチューシャの力を借りる冬だけど……!?

表題作愛されたがりなウサギですが。

秋坂東彦,35歳,ビルオーナーで動物病院院長の獣医師
花井冬,21歳,秋坂のビルの店子で大学3年生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数8

可愛いだけのお話じゃ無いですよ

ちょっぴりファンタジー風味のほのぼのラブコメディ。
・・・ーかと思いきや主人公成長ものでした。
いやもう最初はかわいいだけのかなり考え無し主人公が、ウサ耳を付けてイタい事をやってる・・・。そこにハイスペの攻め登場と、それこそまさにかわいいだけのラブコメかと思いました。
失礼ながら「小中先生、こんな無難なお話が書きたかったのだろうか・・・。やっぱ3冊連続刊行となると、こんな薄っぺらい作品になっちゃうのかしら」と心配になりましたが、やっぱり読ませてくれる作家さんです。深いです!!
私は泣いてしまいましたが、動物ものに弱い方はもれなく泣けると思います。


内容です。
イブに失恋した大学生・冬。たまたま会った事から、親切にしてくれた冬のマンションのオーナーで獣医師の秋坂に憧れを抱きます。
そんなある日、具合の悪いおじいさんに親切にした所、動物の言葉が分かる「ウサ耳カチューシャ」を貰います。その不思議な力で患畜の問題を解決し、二人の距離は近づきますがー。

35才獣医師でハイスペの秋坂と、21才大学生の冬との、年の差ものでもあります。
先ほども書いたとおり、この冬がかなりの考え無し。可愛くはあり、根は素直でいい子だと思うのですが、とにかく浅はかなのですね。
恋人と素敵なイブを過ごそうと、見栄を張って新しいコートを買い、学生の身分で根が張るプレゼントを購入。ウサ耳カチューシャを手に入れてからは、公園で仲良くなったノラウサギのコムギや、半野良のコモモ母さんから動物の情報を仕入れては、得意満面で秋坂に報告に行く、といった感じで。ただ、浅はかではあるのですが、ちゃんと反省する事は出来る。「親が一生懸命仕送りしてくれてるのに、自分は仕送りやバイト代を恋人に見栄を張るためにつぎ込んでしまった・・・」と、ちゃんと気付いて羞恥心を覚えたりする所に好感を持つのです。アホな子ほど可愛いと申しましょうか・・・。

そして攻めの秋坂ですが、こちらはイケメンで獣医師、穏やかで優しい性格とかなりのハイスペ。ただただ包容力があり優しいスパダリかと思いきや、彼は彼なりの悩みや葛藤があって、としっかり人間味のあるキャラクターでした。
あと、聖人君子ぽく振る舞いながらも、冬の下心などお見通しで、好意を持ってる彼と近付くために気づかないふりをしてたりするのにも萌えました。意外と腹黒い。

秋坂と親しくなって有頂天な冬が、もっと秋坂に褒められたり近づきたいと軽薄な行動をする-。読んでいていかがなものかと思っていると、その事に自分で気付き、ちゃんと自分の浅はかだった部分も認めて謝罪しに行くのです。成長の痛みと言うのでしょうか。
軽蔑されるかもと思いながら、それでも謝罪しに行く姿に胸を打たれるんですね。

それと、思わず泣いてしまった野良ウサギ・コムギとのエピソード。これは切ない。動物の本当の幸せとはと、ちょっと考えさせられたりして。このあたりが深いなぁと思います。

評価を『神』にしようかとも思ったのですが、主人公の成長に重きがおかれていて、恋愛部分がやや弱いという事で『萌2』にしときます。やたら可愛い表紙やタイトルに反して、ややイタい所も多いのですが深みのあるストーリーで楽しく読めました。

6

油断大敵

意識して作家買いしているわけではないのに、
気が付くと買ってしまっていて、
「あれ?これも小中大豆先生だ」と
読んでから気づくこと数回。
ということは、私の好みど真ん中だということなので
もういっそ作家買いリストに入れておいた方が
いいかもと思いました(笑)

表紙のかわいらしさや、あらすじの感じから
もふもふいちゃ甘ラブコメだと思って
すっかり油断していましたが、
途中から号泣しながら読みました。

攻めの秋坂先生が獣医で動物病院のオーナーなので
確かにお話がこういう方向に行っても
おかしくはありませんが、
ウサ耳カチューシャをつけると動物と話せる
というファンタジー設定なので、
ほのぼの展開のまま終わるかと思いきや...

以下、最大のネタバレをします




















冬が公園で知り合い仲良くなる
野良うさぎのコムギ(表紙の子)、
死んじゃいます(T_T)

私も一昨年、愛犬を亡くしたので
読み進めるのが辛くて仕方ありませんでした。
しかも冬はウサ耳カチューシャのおかげで
コムギと会話ができるので、
コムギの最後の言葉を聞いて、
お願いを叶えてあげることもできます。
それはとても良いことだと思いますが
普段のコムギなら絶対に言わないようなことを言うので、
ああもう本当に最後なんだ、
というのが否応なくわかって
涙が止まりませんでした。

これは、ペットを亡くしたばかりの人が読んだら
立ち直れないのでは...?と
ちょっと心配になったのですが、
そこはさすが小中大豆先生。
悲しいままでは終わらず、
希望のあるエピローグで締めてくださっています。

最近、ケモミミやもふもふを立て続けに読んでいますが
癒されるだけじゃないんだな(笑)と
改めて思った1冊でした。

4

読んで泣いて、洗われてください

電子書籍で読了。挿絵なし。あとがきあり。『電子書籍版おまけ』(多分特典ペーパーだと思うのですが、これは読まないとだめなやつ)と『honto電子書籍版おまけ』(これはまさしく『おまけ』)あり。

思ったより得点が伸びていなくて吃驚。四つ足好きにはたまらない話なのに。

大学一年生の冬くんはイブの夜、高校時代からお付き合いしてきた遠恋の彼氏にデートをドタキャンされるという手ひどい振られ方をします。おまけに財布をすられてしまって、今晩の夕食にも事欠く始末。途方に暮れている彼を見かけた、大家でイケメン獣医師の秋坂がおつかいもののハムと缶詰、おまけにクリスマスケーキを分けてくれます。動物が苦手で、大家を避けていた冬くんは、初めてあった秋坂に親切にされていたく感激し、その日から秋坂を『心のアイドル』として憧れています(恋愛対象ではありません「そんなの恐れ多い」という態度です)。月日は経って冬くん三年生の冬。三度目の失恋の直後に彼は大きな荷物を持ち、具合が悪そうなお爺さんと出会います。見るに見かねて、家の近所まで送ってあげた冬くんは、そのお爺さんから『聞き耳頭巾』だというウサ耳カチューシャをお礼として貰います。半信半疑でカチューシャを付けてみると、本当に猫の親子の会話が聞こえました!たまたま耳にした犬同士の会話から、体の調子を悪くしている事を知った冬くんは、またしても見て見ぬふりが出来ず、秋坂にそれを訴えます。犬の病気の早期発見が出来た秋坂から、お礼として食事に誘われ、冬くんは「このウサ耳カチューシャで秋坂先生と親しくなれるかも」と、公園で出会ったノラ兎のコムギの力を借り、情報収集を始めます。しかし、動物たちの声を聞き続け、秋坂の治療に接していく毎に、自分の不純な動機に疑問を持つ様になって……

冬くん、いい子だ!
一番の感想はそこ。
いじらしいとか健気っていうのとは違うくて、ホントにいい子なの。
で、その『いい子ぶり』が鼻につかないのですよ。
動物の声が聞こえる様になって、人間に話しが出来ない、でも人間に頼らざるを得ない彼らの悲哀について、ちゃんと考えちゃうんですよね。
それと同時に、このお話で私が思ったのは『言葉を額面通りに受け取って良いのか』ということと『傷ついた心が人(この場合、動物だけど)を信頼できる様になるのは時間がかかるけれど、その時間が大きな悲劇をもたらすこともある』ということ。
これはコムギに関するエピソードなんですけれど、涙無くして読めませんよ。
具体的には書かないでおきますので、是非読んで泣いてください。

物語の中で悲しむ冬くんに対して、秋坂が言う科白もすごく心に響きました。
私もある程度歳をとって、悲しいさよならを何度か経験しているので、この言葉は浸みた。
どうして、私の側にはこういうこと言ってくれる人がいないわけっ?!(やつあたり)

2

可愛いすぎる

終始可愛い!主人公の冬がウサ耳カチューシャをして、動物とおしゃべり。もうこれだけでも可愛いのに、住んでいるマンションのオーナーであり、動物病院の院長の秋坂との接点のために健気なところも可愛い。
 秋坂も絶対好意があるだろうなぁという雰囲気を醸し出しながら、中々直球ではいかないあたりが、ニヤニヤ止まりませんでした。

こんな感じの常にキュンキュンして可愛らしいお話を久々に読んだので、癒されました。
動物との会話や、不思議なおじいさんなど、現実では有り得ない設定のBLですが、これもありかなぁと感じました。挿し絵も作品と合っており、ほっこりいいお話でした。

2

こむぎ

獣人ものかなと読み始めたら秒で違ったw
一生懸命な受がとてもとてもイジらしく可愛いお話しなのであります。

クリスマスに恋人にひどいフラれ方をした受。
声を掛けてくれたのは大家でもある獣医の攻。
優しい攻を好きになってしまった受が、
老人を助けたお礼にもらった、動物の声が聞こえるようになるウサミミカチューシャを
駆使して攻にお近づきになりたいと奮闘する話。
あの家の〇〇ちゃん、どーらしい、あーらしい。
そんなところからスタートして
最後はウッカリ泣いた。
ウサギのコムギとのエピソードがすごく好き。
最初、動物は苦手だと思っていた受。
近づきたいためだけにやっていたことが~なラストが良かったです。

さわやか好青年風の攻もこんな下心あるんだよw
な攻のきゃらも割と嫌いじゃなかった。
表紙も含めファンシーなお話でした。

1

動物好きな方にはオススメ

すずくら先生の愛らしい表紙から見て「私は対象年齢外かも・・」との恐れを抱きつつ、兎と猫が表紙にいるので、絶対動物ものだと思い込み(笑)、購入。当たりでした。私としては、主人公は兎(コムギ)と猫(サバちゃん、コモモ母さん)という気分です。それで萌。軽妙な語り口で動物の思いを楽しめるので、動物好きな方にはオススメです。書下ろし220P弱。地雷は、ちょっとだけ出てくる女子 というものがありますが、攻めは相手にしてないのでお気になさる必要はあまりないんじゃないかな と感じます。

冒頭は受けが大学1年生のクリスマスに遠距離恋愛中だった彼氏に振られ、激凹んでいる時に獣医師の攻め(実は大家さん)に出会って金欠・食料難を救ってもらうところから。憧れの君(美澄様とひそかに命名)と慕っています。ある日、近くの公園で親切にしたお祖父さんからうさ耳カチューシャをもらったのですが、それをつけるとマジで動物の言葉が分かるようになり・・・ と続きます。

すずくら先生の挿絵話♡カラー口絵がもう可愛すぎて悶えるーー(表紙より好き♡)男子にうさ耳はいかんです、先生。中は全部で10枚。すずくら先生の描かれる攻めが毎回めっちゃ好みで、ほんと困ります。色っぽいシーンは最後の方だけなので、9枚は着衣図でした。

****** 以下は 内容に触れる個人的感想

サバちゃん(受けの1階上に住む家猫)が行方不明になった時に、カチューシャでサバちゃんの言葉が理解できるのですが、そのサバちゃんの気持ちが、すっごく胸に迫ります。「お母さん、どこ」「帰る道が分からないの、お母さんに会えない」等等。猫がそういうふうに思ってくれているなら と思うと、たまらんかったです。(うちのバカ犬は脱走後「冒険してきたで!帰ってきたで、エライやろ」と偉そうにしていたので、はったおしましたが)
また兎のコムギが もう・・・たまりませんでした。私の言葉では先生のお話を汚しちゃう気がするのでPASSしますが、先生、すいません、主人公二人がぶっとんじゃいました(泣)動物好きな方には、オススメなのですが、私同様、萌え方面の話ではなくなっちゃうかもです。そこだけご留意いただければ。

2

コムギとの交流が微笑ましい

久しぶりの一気読みが出来ました。
レビューが上がったのを見て積み本にあったなと読んでみました。

重要なアイテムのウサ耳カチューシャは後半に入ってから大活躍します。
冬がコムギやコモモ母さんと交流するのが微笑ましかったです。大切な友達になれましたね。コムギ達にだけ秋坂とのことを相談したりノロケたり。

その秋坂ですがこちらも後半になるまでそんなに交流がなく、え?本当にこの人とくっつくの?と心配してました。

数回の食事や宅飲みと、動物の通報?でそこまで惚れ込むかな?とやや疑問が。

でも憧れの美澄様にひかれる冬はわかります、それに秋坂も獣医として迷ってた所に一生懸命動物を助けようとする下心込みでもそんな冬に迷いを解決するきっかけになり、小動物みたいで可愛いくていい子な冬を好きになったのでしょう。

ここからは、いちいちうるさいよ、と言われそうですが疑問点を。

カチューシャの謎は秋坂はまるごとそのまま信じるの?冬が嘘をつくような子じゃないから?

大切なコムギを看取った後なのにその日に初エッチしちゃうの?冬の気持ちの切り替え早くない?告白されたから嬉しくて?

兎田さんとコムギとの再会は秋坂には見えてたの?冬の言葉を聞いただけ?

秋坂がたまに見せる冷たい表情が素だとして、それが商売として獣医をしてる葛藤に繋がるってこと?何か意味があるの?微笑んでるだけの男じゃないぜってこと?
謎が残ります。

後個人的希望では秋坂がもっと変態だったら良かったなあ。
絡みも最後の最後に一回だけで。告白はされてたけどバタバタしたし。いきなり愛してるとか末永くよろしくとか。秋坂の引っ越した部屋は二人で住もうという決意なのかな?

でも冬がやりたいことを見つけられて良かったですね。

可愛いお話に野暮な事ばかり書いてすみません。好きな作家さんなのですが、たまに疑問がたまる作品があるんですよね。失礼しました。

2

なんとなく違和感

おじいさんに親切にしたお礼に、動物の声が理解出来るカチューシャをもらったことをキッカケにあれこれお話が進んでいく。

なかなか楽しめたけど、なんかちょいちょい違和感というか、自分の好みとは違うなぁという点がありました。

一つ目は攻めのキャラが微妙に好みじゃなかった。
穏やかで優しく動物好きな獣医さんかと思いきや、特に動物は好きではないけど儲かりそうだから獣医になったとか、あらら…と。
まぁ仕事はしっかりやっているのでそれでもいいけど、私は裏表なく常に優しく穏やかで動物大好きな人のほうがいいなぁ。
恋愛面よりも受けの成長物語の要素のほうが大きかったので、くっついてまもないのに「愛してる」という攻めの言葉が軽いというか、ホントか?と思ってしまったし…

あと、受けはとても可愛くて好感が持てる子なんだけど、初合体のときに、そういえばこの子ウブに見えて過去何人か彼氏がいてそれなりにあれこれ経験済みなんだっけ…と冷めた気持ちになってしまった自分にビックリ…
決して処女厨じゃないし、なんならビッチキャラも好きなのに、なんでこんな感想を抱いてしまったのか謎。
言動や雰囲気は純情無垢な処女っぽいのに処女じゃないのが何だかなぁと思ってしまったのはBL読んでて初めてかもしれない。

あと何と言っても、コムギが死んだ夜によくエッチする気になるなぁ…と。
しかも公園に置いたままで…
カラスとか猫とかに食べられないかとか心配じゃないのかしら?
そもそも死んだ夜なのにヤる気が起きるというのが別次元の人としか思えず、涙も引っ込んでしまいました…。
攻めも受けも真の動物好きじゃないんだと改めて思わされたというか。

1

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