でも、しょうがない

demo shouganai

でも、しょうがない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
11
評価数
5
平均
2.6 / 5
神率
0%
著者
榊花月 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥560(税抜)  
ISBN
9784403520884

あらすじ

山奥の全寮制男子高校に編入した陸を待っていた、思いがけない再会。
小学生時代、狂犬ミケと恐れられた暴力大王が、品行方正、学年トップで人望も篤い寮長サマとは、一体なんの冗談か!?混乱し、素直になれない陸を、冷たく突き放したかと思えば、さりげなく助けてくれたりもするミケ。
反発しながらも、陸の心は次第に彼へと傾いて…?全篇書き下ろしでおくる、SAKAKI流・寮生活エンジョイ学園ラブ。

表題作でも、しょうがない

昔は暴力大王・今は優等生 深池世晴(高2)
編入生 朝倉陸(高2)

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

のほほん学園もの

榊花月さんにしては珍しい王道ちっくな学園ものでした。全寮制の、山奥の男子校。しかも生徒会長がいて寮長がいて、というベタベタな設定あり。
主人公なそこに3ヶ月間限定で中途入学することになる。で、小学生時代に犬猿の仲だった攻めと再会する。かつて狂犬のようだった攻めは、メガネをかけた優等生な寮長になっていた。

随所に面白いところはあったんですが、全体的には物足りなかったかなァという印象でした。
キャラはいいのに生かしきれてない感じ。
かわいいけどなんか変なキャラの雨宮くんがでしゃばる場面とか、山奥の学校で主人公が味わうカルチャーギャップショックとか、谷中くんの個性が生きるエピソードとか、なにより主役カップルの恋があたたまっていく過程とか、いろいろ期待してたのになァ。

でも好きです。
主人公の性格が好きで、さらさらっと過ぎた3ヶ月が好きでした。
なにより榊花月さんが好きなので、どうしても好意的に読んでしまう。

1

イラストが可愛い

全寮制の学園もの。榊先生の初期作品から可能な限りおさらいしていますが、お金持ちが通う私立の一貫校出身者(しかも男子校率が高い)をメインカプに据えることが多い作者様にはふさわしい舞台設定だなと思いました。陸が頭にスリッパを載せている一枚目のカットがとってもかわいい♡

BLなのでメインの二人が惹かれ合い、恋に落ちて結ばれる…といったパターンを踏襲してくれてはいるけれど、やっぱり男の子が同性とエッチしてもいいくらい気になってしまう心理描写が面白くて、そこが一番萌えるな〜と思います。初対面から気に食わなかったり、ムカつく相手なのに無意識に目で追ってしまう矛盾とか。

本作は高校2年生の朝倉陸が家庭の事情のため、転入した男子校で寮生活に突入していくお話です。

山奥にあるミッションスクール青籃学園に転入した陸は、そこで小学生時代の同級生・深池世晴と再会します。深池は陸を虐め倒したガキ大将だったにもかかわらず、すっかり様変わりして寮長を務める優等生になっていました…、、

寮ものなので個性的な面々が登場して群像劇を繰り広げる展開となりますが、陸と同室になったヒロ、生徒会長で深池に執着している貴道、いつも誰かからの手紙を待っている美少年・雨宮らそれぞれの「事情」にそそられます。ボーイズの恋心も萌えるけれど、思春期特有の心の動き(of 男子)を読めるのが楽しい。決して青春至上論者ではないけれども、若さゆえのアレコレが描かれているのが好きなのかも。

ストーリーはBLらしいハッピーエンディングとあいなりますが、半年で青籃を去る予定だった陸が考えを変えられてしまうエピソードのネタに、またもやスーパーカー(昔のバンド)が使われていて、ほんとお好きなんだなと笑。

主人公の陸より、彼と同室のヒロの方が作者様らしいキャラ造形だなーと思っていたら…、彼のスピンオフが出ているみたいなので、そちらの方が楽しみになってしまいました。

榊先生が描く元気っ子な受け、大変好みです。

0

まあ、男子校・寮ものの王道でしょうか。

正直、可もなく不可もなくですが、私が読んだ榊さんの作品では、まだいい方でした。(いろいろと読んだ結果が)かなり苦手な作家さんですので。

正直、別名義も含めて何読んでもいいと思ったことがほとんどない。作家さんとの相性がよくないということなんでしょう。これはその中ではホントにマシな方。榊さんでは高校生ものの方がまだいいですね。

しかしこれ、三人称(受視点)なのになぜか受一人称の雰囲気なんですよ。地の文でも無駄にテンション高い自分語りって感じで、ちょっと読みづらかったです。
私は受一人称がすごく苦手で、三人称というだけで嬉しいくらいなんですが、こちらは三人称の意味があんまりなかったなあ、私にとって。

メインの2人が小学生時代に同級生なんですが、『暴力大王』とまで言われていたミケ(攻)が、高校で再会してみたら品行方正で人望のある寮長になっていた。陸(受)は、小学生時代のネタでミケを脅すんですが・・・

う~ん、ラブストーリーとしてよりも、青春群像のようなコメディとしてなら結構面白かったんですよね。脇キャラクターの面々がいちいち個性的で。
しかし、ラブがメイン(のハズ)である以上脇は脇で、なんか中途半端で消化不良でした。ラブストーリーとしてはまったく好みじゃない。


う~ん、まったくダメではないんです。すごくつまんないとも言わない。ただ、いろいろと半端だなぁ、と。『もうちょっと!』という感じでしたね。

まあ、結局はイラスト買いなので、イラストだけでもいいんですけどね。

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う