真夜中の標的

mayonaka no hyouteki

真夜中の標的
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×24
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
27
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
25%
著者
綺月陣 

作家さんの新作発表
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イラスト
周防佑未 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
真夜中の標的 神崎&那月シリーズ
発売日
価格
¥720(税抜)  
ISBN
9784796410755

あらすじ

メンズオンリーの高級会員制バーのクールなカリスマ男娼・天野那月。ある晩を境に、那月と関係した男が次々と殺されていく…。殺人容疑がかかる那月だったが、新宿署の神崎史朗に事件のおとり捜査の協力を依頼される。バーで遊び相手のフリをする史朗にキスを許し、初めてときめきを覚えた那月は、それだけでは足りなくて史朗を誘うが、捜査外では冷たくて見向きもされず―!?商業未発表作も収録したシリーズ第一弾!

表題作真夜中の標的

神崎史朗, 新宿署刑事課強行犯係の刑事, 27歳
天野那月, 高校二年生, 17歳

その他の収録作品

  • 支配の埋葬
  • 運命の領域
  • あとがき 綺月陣
  • あとがき 周防佑未

レビュー投稿数2

『恋がこんなに悲惨だなんて!』

とても評価に迷った作品。
読んでいる途中で、BLを読んでいることを忘れそうになりましたよ!
確かにエロも多くて絡みは同性同士なのですが、
展開がハードボイルド!
全くと言っていいほどに甘い展開がありません。

物語は主人公那月の一人称で進んでいくのですが、
彼の過去も、現在の話の展開も、
めっちゃ重くて苦しくて報われません……

それでも最後までめげずに読めるのは、
那月くんがジメジメしていなくてしっかり生きているから。

最初はただ生きるために生きていた那月くんが、
初めて恋をして、
一生懸命神崎のために生きようとするのが健気!
元々暗くて重い過去持ちなのに、
さらに追い討ちをかけるように色々重い事件が起こりますが、
それを受け止め、傷つきながらも、
自分自身で乗り越えていく那月は凄い。

まぁ高校生なりの浅はかさや我儘も多々ありますが、
その時その時で一生懸命な感じが、健気さを増します!

評価に迷うのはBLとして読むと甘さに欠ける点。
本当なら、
私的にはちょっと受け付けない要素ばかりのお話なのですが、
なぜかきっちり集中して最後まで読めちゃったのですよね……
これも綺月さんの筆力のおかげなのでしょうか!

とにかく重くて苦しくて、
BLというよりは、そう!「June」な感じであります!
二十年以上前の作品と思うと、そうか〜と納得。
けれども、言われないと分からないくらいに
古臭さは全く感じません。

BL思考の私としてはしゅみじゃない要素が多すぎるのですが、
それでも感情移入しつつ最後まで読破でき、
さらに続編も読みたいと続きも購入してしまったので、
期待も込めて、評価は「萌×2」で!

2

一人称堪能☆

初出は二十年前になるそうで、昨年秋に発売されたこちらは新装版になります。
カップリングは「不遜な強行犯係」刑事の神崎史郎と、「クールで淫らなカリスマ男娼」天野那月です。(「」内は帯より引っ張ってきました)
高校生でいて、お金も地位もあるオジサンたちを手玉に取る、那月の一人称で書かれているわけでして、面白かったです。
一冊の構成は、表題作の「真夜中の標的」から、商業未発表の「my favorite things」まで四話。それぞれ簡単にご紹介しますと、一話目「真夜中〜」で、男娼兼dkの那月と、ハードボイルドな雰囲気バリバリの神崎が出会い、二話目「支配の埋葬」で、中学生だった那月を犯した父親と対峙し、三話目「運命の領域」は、男娼時代に撮られたエロ動画に犯罪捜査が絡んでくるような話。「my〜」は同人誌作品らしく、那月の神崎へのラブな思いが炸裂してる短編。
エロは、那月は男娼の設定なのでいろいろな男とヤッてます。但し、神崎以外と。三話目の動画の相手がアフリカ系の方だったり、父親にフィストされたりと、なかなか過激ではありますが、一人称だからか、あまりドギツイ印象はなかったです。
私は綺月先生が大好きで、今シリーズも好きになりましたが、もしかしたらいつも以上に好みが分かれるかな〜とも思うかな。
主人公の那月が嫌だっなったら、読み進めるのがしんどいかと。
ビッチ受けが地雷だという方は、避けられた方がよろしいでしょう。一人称が苦手な方も、ですね。
「何だ、オメ☆」と突っ込みたくなる場面も所々ありましたが、ユーモアがある那月の語り口に引き込まれました(流石!綺月先生!)
正直、レビューなどが殆ど無くて、反応が薄いような気がするのですが、もっと皆さんに知られて欲しいシリーズです。
年の差の二人がジリジリと少しずーつ、進展していくところに萌えました。

4

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