ハイ・ファイ・ランデブー

hi‐fi rendezvous

ハイ・ファイ・ランデブー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神79
  • 萌×227
  • 萌14
  • 中立5
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
22
得点
550
評価数
125
平均
4.4 / 5
神率
63.2%
著者
ymz 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
¥741(税抜)  
ISBN
9784813031642

あらすじ

田舎の小さな村に住む幼なじみの筒二と孝司。
過疎化が進む村の学校は、今年度での廃校が決まっている。
彼らはそんな学校の最後の二人きりの生徒だった。
幼い頃からずっと一緒にいた二人。
だけど、卒業後は離れ離れになるかもしれなくて…?

表題作ハイ・ファイ・ランデブー

攻受不明・大山筒ニ・中三
攻受不明・薮木孝司・幼なじみ

同時収録作品ハイ・ファイ・ランデブー

攻受不明・日賀睦・医者
攻受不明・藤代春次・写真家

その他の収録作品

  • in future(描き下ろし)

レビュー投稿数22

ほのぼのだけどほろ苦い

同い年が2人しかいない田舎でのほのぼのラブでした。
数人いた先輩もみんな卒業して最後の卒業生になった中学生、筒ニと孝司。
村の人たちとの関わりの中で自分達の関係について考えたり、将来について考えたり…高校では離れ離れになってしまうから楽しい毎日を過ごしながらも、今のままでは居られないと感じてるんですね、彼らなりに。

高校ではどうだったか不明ですが、孝司が大学に入ってからは連絡とってなくて、実質自然消滅していた2人ですが…という展開でした。
切なすぎる。
幼少期の恋が大人になっても続くなんて滅多にないであろうことなんですが、やっぱり愛し合う者同士は結ばれて欲しいものです。
お互いを好きなままでいてくれて良かったです。
そして末永く村で仲良くやっていって欲しいなぁ。

0

風のように通り抜けました

絵が少し変わられましたかね。
細くラフだった絵がしっかりつながってきたような。
目が大きいわねぇと思いましたが、中学生の幼さを表しているんですね。

ストーリーとしては…どういうお話なんでしょう?と思いながら終盤まできてしまい。
田舎の両思いの中学生の普通の話がどこまで続くんだろうと思ってしまいました。

日常系好きなんですけど、2人が一緒にいることによってささやかな日常がほんわかしたり、萌えがふんだんにあるとハマるんですが、たまに本作のように普通の人たちが普通に過ごして恋愛するだけ?と感じてしまうことがあり。
情緒がない私は繊細すぎるお話を味わう感受性が欠けていると思われます。すみません。

「ラブラド・レッセンス」の2人が出てきたのはうれしかったです。
相変わらずの2人ですが、長距離でも続いているようで。

そんな大人の2人を見て、本作の2人の刺激になる仕掛けだったんですね。

ラストでは、大人になったかっこいい2人が見られてよかったです。

子どもの頃、お互い一目惚れで、そこからずっと一緒で、高校では離れたものの、まだ思い合っているという奇跡のようなお話でございました。

ただいかんせん無粋な私には、何も刺さることも萌えることもなく風のように通り過ぎてしまったような読後感です。


完全に好みですが(5☆満点)
すごい ☆☆
面白い ☆☆
内容が好き ☆☆
絵が好き ☆☆
キャラが好き ☆
萌える ☆

0

エモいを越えて心に突き刺さる

本作は表紙から見てあからさまに中学生ものっぽい。だから読む気もイマイチだったけど。
先生初読みの「ラブラドレッセンス」が良くて読んでみたら。

コレ、泣くでしょ。

前半はそのまんま中学生ものなのよ。だから50overの私には可愛いなぁ〜だけ。だけど。
後半急に。

中3の筒二と孝司。
筒二はちっちゃい頃からずっと「好き好き好き好き〜」ばっかり。
孝司も好きあってるけどちょっといなしてるようにも見える。
そんな2人の今、これから、その後。
「ラブラド〜」の睦&春次や、初恋を引きずる女性も出てきて、筒二は「自分/自分達の」これからに不安を感じ出す。
要は「遠距離恋愛(物理的距離)」や「恋心の永続性」の悩みなんだと思うけど。

アンナさんの事例はまあよくある話。されど真剣な話。
自分だけがいつまでも囚われてる。そんな心を吹っ切る話。
睦と春次のエピソードは、物理的な距離の問題と片方が悲観的な場合の話。
これは春次の性格とフットワークに救われてるよね。
逆に。
どっちかが動いていれば続けることができる、という前例になる。

コドモっぽかった筒二。
でもどうしても。これからもずっと。孝司と続いていきたい。だから…
その心が胸を打つ。
10年後、同じ気持ちなら。
あの日のアンナさんのように覚悟しながら。

もちろん、良かったね、なんだよ?
2人の愛情は本物だったんだねって思ったよ?
ただ、
あとからあとから孝司が連絡しなかった5年間が引っかかって。
筒二は
どれだけ不安だったろう。どれだけ苦しかったろう。
終盤涙腺緩みまくりでしたよ…

ラブラド〜の睦と春次の存在も良かった。
2人にとってはある意味試練の日々に思えるけど、春次の自然さが2人の関係性を救っていると思った。
グッと心に響く作品。「萌x2」で。

3

泣いた

ぴったりなタイトルがどうしても思いつかなかったので読み終えたあとの私の状態を表す言葉にさせていただきました。何故だがぽろぽろ涙が溢れました。

ymzさんの作品は「さよなら、ヘロン」を読ませていただいたことがありましたが、白と黒の2色なはずなのに一つ一つの絵に色が付いているような感じの鮮やかな絵柄がとても好きです。本作「ハイ·ファイ·ランデブー」は、YouTubeの広告で出てきた事がきっかけで購入させていただきました。YouTubeの広告に初めてありがたみを感じました。

登場人物は表紙上側の中学3年生の筒ニと、表紙下側の同じく中学3年生でおさななじみの孝司の二人がメインです。元気でやんちゃで孝司のことが大好きな筒ニ、優しくて少しクールで筒ニのことが大好きな孝司。二人の他にも医者の睦と写真家の春次が出てきますが、二人の話、「ラブラド·レッセンス」も少し気になるので早く読みたいです。

筒ニと孝司の通う中学校は少子化によって二人が卒業してしまえば廃校になることが決まりました。過疎化の進んだ地域で高校に進学してしまうと二人は別々の道を歩むことになります。二人が卒業するまでの短い期間を二人で過ごしたことは二人にとってかけがえの無いものでした。

これは…付き合っているのか?と思ってしまうほど純粋で真っ直ぐなストーリーでした。二人が“好き”という言葉でしか好きという感情が伝えられないことが中学生らしい青くて爽やかな雰囲気が漂っています。筒ニは作中で何度も孝司に「好き」と伝えていましたが、日常会話の一環のように伝えていて、それでいて孝司も筒ニからの“好き”を大切にして毎日を送っているようでした。いやぁ、かわいい。

アンナさんという女の人の話が出てくるのですがそれが、切なくて儚くて。筒ニが孝司のことをもっと大切にするようになったのも彼女の話が少なからず筒ニの心に関わったからなのかなぁ、と思います。あと彼女の話は個人的にもっと見てみたい気持ちでいっぱいです。

描き下ろしのin futureは絶対に見たほうが良いです。泣きますよ。

本作「ハイ·ファイ·ランデブー」と一緒に「ラブラド·レッセンス」も購入させていただきましたが、早く読みたい気持ちでワクワクしています(2回目)。ymzさんの作品は全体的に優しくて爽やかで暖かさがあるので、この作品の他にもymzさんの作品を購入しようか迷っている方がいるのならば是非購入していただきたいです。

3

想像を裏切る良作

表紙から可愛いDK(実際は中学生)のお話なんだろうなーと想像してたんだけど、とんでもない名作だった!

過疎が進んだ田舎、廃校予定の中学校の最後の卒業生となる筒二と孝司。
ふたりは公認の仲らしく、健全なお付き合いをしている。
中学卒業後の進学先は別々。大好きでずっと一緒にいられると思っていた時間には限りがあって、不安を感じ始める筒二。
ストーリー構成が面白くて、毎話+αのゲストが登場するんだけど、このゲストの言動がふたりの行く末に影響を与えていく。
好きなまま別れてしまった・・・このセリフが印象的だったな。

よくよく考えると、公認の仲と言えどもこんな田舎で男の子同士が付き合ってて噂にならないの?とか二人の家族が全く登場しないけど親的にはOKなのか?とか現実的には疑問な部分もあるんだけど、ほんとそこは置いといていいから!それくらい素敵なお話だった。
そして、最初タイトルの意味がよくわかんなかったんだけど、最終話でのタイトル回収お見事です!

0

センチメンタルラブ

最高ー!!!!!この話めっちゃよかったんですよ!!!!!!!泣いちゃう…泣いちゃうくらいよかった…ymz先生の作品いくつか持ってるけどこれが飛び抜けて好きってくらい好きです!ほのぼの系のエロなしの話で、田舎の学校の最後の学生の2人の話。色んな人を通して、2人の気持ちの形が変わっていくのだけど、最後の最後までよかった…。染み渡るようないいお話。

4

田舎で育った恋の話

ymz先生作品は、ぐっと心に沁み込むんですよね。
田舎の中学校の男の子、筒二と孝司の2人が過ごす日常と、2人を取り巻く人々、ほわほわした恋の気持ちが伝わる良質な作品だと思います。
だけど、中学校を卒業したら慣れたコミュニティから出ていくし、きっと高校は別々になる。
これから先の未来は予想が出来ないし、2人が大好きでいるためにはどうしたら良いのか?なかなか、中学生の2人には難しく悩む事実なんですよね。

【ラブラド·レッセンス】に登場するCPの、睦と春次が、2人の良きガイドとなっていたり、ymz先生の世界観で生きている人々が愛おしく感じます。
筒二と孝司の、近所のアンナの切ない恋の話は、2人のその後のキーポイントでも有りました。
筒二と孝司が、大人になってから再会するのですがアンナの恋の話が効いています。

ラストは、涙がじわじわ出てしまいます。明るい未来が、ちゃんと有る素敵な話でした。

0

2人じゃないと叶えられないことがある

『ラブラド・エッセンス』の関連作品。
読み終わった後の言葉に出来ない感動が味わえます。
BLとか関係なく、心に染み渡る作品です。
学生時代に「何か大切なもの」を置き忘れてしまったまま大人になった人に特におすすめします。

田舎の小さな村に住んでいる幼なじみの筒二くんと幸司くんの通っている中学校は過疎化が進み、2人の卒業と同時に廃校が決まっています。
2人は出会った瞬間から好きになり、ずっと2人の世界を生きてきました。
卒業後の進路は筒治くんが自宅から県内の遠い高校へ、幸司くんは県外の高専に進み下宿生活。

卒業するまでの2人を1話~8話(前半)
2話~7話までは1人(夫婦)ずつ登場し、2人に何かしら影響をもたらします。
特に4話のアンナのお話は筒二くんの考えに影響します。
中学卒業後にわかれてしまった彼から「お互いのことをまだ好きでいられたら、10年後ここで会おう」と言われたアンナ。
10年後の「今日」に約束の場所で待っていたけれど…。

卒業した後の2人は8話(後半)と描き下ろし
幸司くんは高専卒業後に東京の大学へ進学し、そのまま就職した模様です。
中学の卒業式に筒二くんから幸司くんは提案されます。
「10年後の今日 またここで会おう たいせつなものが増えても お互いのこと忘れられなかったら」 
きっと、筒二くんは予感していたのでしょう。
どんなに好きでも離れてしまえば、気持ちも想いも変わってしまうかも知れない、と。
でも、筒二くんは幸司くんに対する自分の想いは変わらない自信があったと思います。
ただ、物理的に離れてしまう幸司くんの気持ちに自信が持てなかった。
15歳なのだから無理もありません。
人の気持ちに「絶対」なんてないのです。

他の方もレビューに記載されておりますが、描き下ろしの筒二くんの言葉は胸を打ちます。
「俺さ 働いて いろんなこと勉強して たくさん離れないための 準備をしたよ 側にいてくれ」
読んだ方は全員が泣くのではないかと思います。
約5年間連絡を取らなくなってしまった不確かな恋人のため、約束の10年後の「今日」だけを心の拠りどころにして、ずっとずっと準備してきたのですね。
もしかしたら、自分だけが一方的に想っていて、幸司くんは東京で恋人がいるかも知れないとか、もう自分のことなんて好きじゃないかもしれないとか、1日に何度も不安に襲われながら過ごしていたのだと思います。
どんなに大切でも環境が変われば疎遠になることは誰でもあります。
これが片付いたら連絡しようとか、来週は連絡しようとか、なんだかんだと自分に言い訳して、気が付いたら連絡する時期はとっくに過ぎていたりします。
筒二くん、約束して良かったね。
「きっかけ」って大切です。
想っているだけじゃ伝わらない。行動しないと。

個人的には、描き下ろしで
春次さんからもらったカメラがきっかけで今も写真を趣味にしている筒二くんみたいな設定やあの日写した幸司くんの写真を部屋に飾っている場面があったらいいなと思いました。

あとは、2人が「再会するまでのそれぞれの気持ち」と「再会した今後」でもう1話分欲しかった。
どうしたって、筒二くんより幸司くんの方がいろいろあったと思います。
大学進学で東京に上京してしまったし…。
それでも筒二くんに会いに行ったのは「今も好き」だからですよね。
2人がずっと一緒にいることを選択し、生活している様子を少しだけでも覗けたら満足だったのですが…残念。

この先、2人が育った田舎の小さい村で暮らすのか、違う場所で出発するのかわかりませんが、2人の想いと筒二くんが用意した「離れないための準備」が未来に繋がり、2人が二度と離れずに、ずっとずっと幸せでいられますように。

3

すくすくと付き合っていた二人

ラブラド・レッセンスの二人が見たくて見たくて見たくて買ったのですが、二人の登場するお話も登場しないお話も楽しめました。
やっぱ睦と春次、好き!!!別にエロいシーンも露出すらないのですが、怒ったり笑ったりする春次がセクシーでくらくらしたよ全く。

◾︎大山筒二(つつじ 黒髪) 薮木孝司
若い子CPの作品は好んで手を出しません。でもこの作品は、大人や子供と関わりあうことでこれからを考える若い二人を愛しく思えて、買ってよかったなぁとひしひし。
最初は区別つくかな?名前覚えれるかな?と心配だった二人も、それぞれの違いが丁寧に描かれていて、心配無用でした。

…ラストで泣きました。ほろっと。忘れようとしていた筒二を、はやく抱きしめて欲しい。彼はいまだに目を見て本音を言わないのですね。いじらしい
箱庭の中で、唯一の同世代が特別なのは当然のことで、社会に出て色んな人と触れ合った後でも特別だと思えるなら、本物だと思う。

ともすると抜きがちな背景が、しっかり描かれていて田舎の雰囲気が味わえます。ymz先生は生活圏を描くのもお上手で、草木を描くのもお上手なんですね。
また、描き込みすぎて読みにくいこともなく、"漫画"として過不足ない絵が嬉しい。

1

ほのぼのほっこりにピリッと

ほのぼの田舎男子中学生カップルと住民や余所からやって来る人とのほっこりライフかなあと思いきや!

主人公二人が可愛くて。中学三年生で二人が卒業したら廃校で。お互い大好きで色んな人達と交流しながら自分達の将来も漠然と不安になってきて。
都会から来たちびっ子やお爺ちゃんお婆ちゃんや診療所の先生カップルやアンナ姉さんや。色々考えさせられて。
特にアンナ姉さんには影響を受けたようですね。

高校はとっても遠くになるようで、ずっと一緒に育ってきていつも二人でいたのに悲しい予感が。

そして一気に5年後?
やはり疎遠になってる二人のようで。
あの時約束してたんですね。アンナ姉さんに倣って。
そして再会できて。まさかの方法で。
まだ好きでいたら…。忘れられない二人でした。

中学三年生はたっぷりで5年後は数ページでした。
でも良かったです。好きで好きで一緒にいたい、できれば将来もずっと。そんな気持ちが中学三年生でもひしひしと伝わってきました。
二人の帰る場所はできたのかな?これからどうするのかな?

ほのぼのほっこりにピリッときいてます。

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