湯けむり子連れ甘恋日和

yukemuri kodure amakoibiyori

湯けむり子連れ甘恋日和
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×29
  • 萌4
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
62
評価数
19
平均
3.5 / 5
神率
10.5%
著者
榛名悠 

作家さんの新作発表
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イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784344839700

あらすじ

赤ちゃんを背負った凶悪フェイスな史親のいる銭湯・花乃湯で、転職活動に疲れた諒太は心も身体も癒され、恋も芽生えて……!?

表題作湯けむり子連れ甘恋日和

須崎史親,銭湯の四代目経営者,30歳
汐見諒太,転職活動中の元リーマン,24歳

その他の収録作品

  • 湯けむり温泉愛々日和
  • 幸運のマユゲ猫
  • あとがき

レビュー投稿数4

人と人のつながりを考えさせられる暖かい1冊

出てくる人達みんな好きになる、そんな暖かい人達ばかりが出てくる読んで幸せを分けてもらえること間違いなし!な、素敵な1冊でした。

とはいっても。
受けさんの諒太は、見た目の綺麗さと仕事においての器量の良さから同期や先輩にやっかまれ、陰湿ないじめに遭い、会社で倒れ辞職するという結構始まりはヘビーな感じなんですが…。
心身共に疲弊した身で歩いていたら辿り着いたのがはなぶさ商店街で、とある事がきっかけで銭湯・花乃湯に行くのですが…。
ここで出会った攻めさんの史親が、人相は悪いは服のセンスは悪いはで、人間不信にもなっていた諒太にはただただ恐怖でしかない出で立ちで(笑)、それでも実は中身は優しく気の利くしっかりした4代目店主なんです。
史親も不憫な立ち回りというか、姉が良く言って自由奔放な人で、いきなり銭湯を継がされる羽目になったり、かと思えば存在自体知らなかった姪っ子(小春)を預けて3ヶ月行方知らずだし…で、いくら体力がある方だといっても、慣れない子育て+銭湯経営にこっちも疲労困憊といった感じだったので、就活中であり、子供なれしている上に料理も出来る諒太を住み込みで雇う事に。
何だかんだありながらも、2人の組み合わせの相性が良かったのか銭湯の経営も、諒太のトラウマやストレスによる味覚障害も、史親の小春の夜泣きによる睡眠不足も解消され、順風満帆といった感じで展開されていきます。
後半、諒太の元同期が出てきて一騒動ありますが、これがきっかけでやっと!本当にやっと!
恋愛方面では全く進展のなかった2人の関係が変わるので、さあここから!というところで本編は終了です笑。

書き下ろしで、諒太が商店街の福引で温泉旅行を引き当て、その旅先で進展するぞ!と意気込むとこから始まります。
ですが、ここでも邪魔ばかり入ってイチャイチャすら出来ずに観光地を回り、しかも回ってる際に史親の大学時代の後輩で女旅中の2人に出くわしてしまい、その1人が強面で無愛想な史親に惹かれてしまうという、ちょっとした波乱まであるんです。
まあでも、ここで諒太の男前さを見れたり、そんな諒太にきゅんとしてしまう(おそらくですが)史親も垣間見れ、やっと心身共に繋がることが出来た時には、もう『おめでとう!』って2人に伝えたくなりました笑。

マロ猫と小春もいい味を出していて、商店街で出会った人達、銭湯がきっかけで出会ったお客さんみんなが本当にいい人ばかりで、ほこほこなる幸せなお話でした。
ただ、もっとイチャイチャ甘々な2人が見たかったなあ…と、野獣になった史親が見たいなあ…と、少し成長した3人+1匹の続編が是非読めたらいいなと思います( *´︶`*)

3

トラウマを乗り越えてー…

初めての作家様です。

ワケあって失業中の諒太と、銭湯の経営者の史親とのお話。
表紙の雰囲気からして、私の好きな感じだなぁと勝手に思っていたのですが
不憫受けが幸せになるまでのお話で、とても良かったです(*´▽`*)

商店街の人たちもみんな良い人ばかりで温かくて
諒太のトラウマもちょっとずつマシになってきて
読んでいて胸がじわ~っとなりました。
ほんわかした気持ちで読めるお話で、
その中でも恋愛の話もちゃんとあってすごく癒されました(*´▽`*)

諒太視点は悲しかったけど、明らかに両思いなのにな~と思っていたので
ちゃんと気持ちが通じ合って良かったです。

エッチは少なめなんですけど、そこに行くまでのお話も諒太がすごく可愛くてきゅんきゅんしました(*´▽`*)
気合いで温泉旅行当てちゃうの凄いなぁ(*´▽`*)


電子で購入したのですが、イラストが無かったのだけ少し寂しかったです。


0

下町風情が素敵な子連れ銭湯BL

あらすじ:
勤めていた会社をやめ、再就職活動中の諒太(受け)。
ある日、古びた銭湯を営む強面の男・史親(攻め)と偶然知り合い、彼の下で住み込みで働くことに…

諒太は女性的な顔立ちが原因で会社であらぬ噂を立てられ、それを苦に会社を退職。
転職先を探すも、当時のことがトラウマとなってなかなか面接もうまくいかないという状態です。

そんなとき出会ったのが、強面な外見に似合わず面倒見の良い史親という男。
銭湯の四代目で、訳あって赤ちゃんを男手一人で育てています。

そんな史親の営む銭湯で働き始めた諒太が、史親や赤ちゃんや常連さんたちとの交流を通じ、精神的に成長していくという展開。
大人しくて控えめな性格の諒太は、挿絵も相まってすごく乙女!という感じで、個人的にあまり好みではないかも。
しかし、昔の同僚と再会したときの誠意ある態度や、片想いする史親にダメ元で告白する潔さなど、真面目で誠実な人柄は伝わってきて、人としては好感のもてるキャラでした。

史親は男前だし、下町風情の漂う銭湯の描写も素敵だし…で全体の雰囲気は良い感じ。
しかし、ラブ展開がスローな割に、男同士が惹かれ合う理由付けがやや甘く、その点はマイナスでした。
榛名さんの作品なので、H描写もかなり控えめです。

萌的には物足りない部分もありましたが、史親と諒太のほのぼのしたやり取りや、ノスタルジー漂う商店街の雰囲気は楽しめる一冊でした。

7

人間っていいな♪

下町の商店街を舞台とした、人情味溢れるストーリーはとても良かったです。心に傷を負った諒太が、銭湯の主人やちびっ子や、もふもふ、そして世話好きの商店街の皆に支えられ段々自分を取り戻していく様は本当に感動的でした。私もちょっとこの商店街へ遊びに行きたい。
ところが、ボーイズがラブする作品としては物足りなさを感じてしまいました。BLに限らず、ラブストーリーの醍醐味は好きになって、想いを確かめ合って、お付き合いするまでの道のりだと私は思っているのですが、そのプロセスがちょっと薄かったような…。ま、序盤からなんもかんもすっ飛ばして、いきなり擬似夫婦みたいな関係だったせいもあるんでしょうけど。
諒太の味覚が戻ってから二人が付き合い始めるのが、突然過ぎたので、もっとドキドキや切なさの要素がほしかったところです。

石田要さんのイラスト、とても素敵なのですが、史親が三十歳にしては老け過ぎではないですかね?

2

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