俺だって愛されたい――― 性欲を満たせれば誰でも良かった、はずなのに……

彼がかわいいと言ったから

kare ga kawaii to ittakara

彼がかわいいと言ったから
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×229
  • 萌19
  • 中立10
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
11
得点
258
評価数
76
平均
3.6 / 5
神率
19.7%
著者
春田 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックス
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784864369657

あらすじ

出会い系で知り合った辻とセフレ関係を続けていた裕人。 彼について知っていることは、 セックスの相性と裕人を 「かわいい」 と褒める口癖だけ…。 性欲を満たせれば誰でもよかったはずなのに、 辻との逢瀬は次第にある渇望を生み――。

表題作彼がかわいいと言ったから

辻,リーマン,出会い系で知り合ったセフレ
裕人,つれない態度の大学生

同時収録作品チョコレートセブンポット

成田,大学生
芥川まさき,攻の家に転がり込んできた大学の同級生

同時収録作品なつかぜ 前編 / 後編

ナオヤ,寮に入っている高校3年生
太一,同じく寮生の同級生で明るい恋人

その他の収録作品

  • 君の名前を呼んだなら(描き下ろし)
  • カバー下:あとがき・作品解説・クロスワード

レビュー投稿数11

満足度高高な短編集(神

やっぱり春田せんせーは天才でした。セーヘキでした。短編集だからとりあえずスルーしよ、、とか思っていた自分をどつきまわしたいです、さいこう

①リーマン×DD
めちゃくちゃ好き…!!!!!!
紳士と見せかけて黒いリーマンめちゃくちゃ好き!!!!
このDDがどこまで落ちちゃうのかちゃんと見届けたいです(;o;)
きっとロシュツとかいろいろさせられちゃうんだろうな!な!(続きを渇望。表情が天才です
と、思ったら????
え?え?
えー!!!!辻さん、、もっとがんばって!(最終的には受ちゃんを幸せにしたいけど、でもしばらくは「すき、くるしい…」もやってほしい光属性と見せかけた黄昏属性の腐の叫び/長い

②DD×DD
受ちゃんがどクズ様パターンも、春田せんせーのは美味しいですね…!『可愛いゲス』ってイイ♡

攻の成田くんのSみあふれる表情も素敵です(*´◒`*)

③DK×DK
エモ…!高校最後の夏かあ、、卒業したら彼らはどうなるのかなー?と妄想しながら読み終えました。同性カップルが堂々と手を繋いで歩ける世界になってほしい(@リアル)という思いと、いつまでもバレたくない世界であってほしい(@創作)という思いで、ウッとなってます。

0

短編集だけど、読み応えアリ!!

表題作+描き下ろしのオマケと、他2編です。3作品それぞれ雰囲気は違いますが、ストーリーがしっかりしていて読み応えがありました!!

『彼がかわいいと言ったから』
ゲイ専用の掲示板で出会い、セフレ関係にある二人。ヒゲを生やして、特に華奢でもない普通の大学生の受けを、攻めは「かわいい」といつも褒めます。セフレとしての関係だけで良かったのに、攻めにどんどん惹かれてしまい…。

受けが非常にかわいい! 一見クールで割り切った関係を楽しんでいるように見えますが、実は臆病で甘えたがりなのです。過去の恋愛での痛い経験から、セフレ以上の関係にはなりたくなかった受けですが、攻めに急に冷たい態度をとられるとひどくショックを受けます。そして攻めが女の子と歩いているのを見て、元彼とショックのあまり寝ちゃうのですが。
会ってくれなくなった攻めの事をひたすら考えて、可愛くなればと女装し、泣きながらその服を捨てる受けが切ない…。でも、その泣き顔がめちゃくちゃかわいいのです。
元彼がいい仕事をしてくれて、攻めに気持ちを伝える事が出来ますが、もうここからの素直になった受けがかわいすぎてキュンキュンします。ここで、めでたしめでたしかと思いきや、攻めも一癖ありとどんでん返しです。
描き下ろしの『君の名前を呼んだなら』が攻め視点で、恋愛はゲームと言ってる攻めの本性が分かります。相手を落とすのが楽しかったのに、受けのあまりの純情さにやられちゃって「マズイ」と焦る攻めがザマァって感じですね。

『チョコレートセブンポット』
女にだらしなく、追い出されて住む所のない受けを、攻めが部屋に置いてやっていますが、「行く所がないから」と付き合う事になり…。受けが小悪魔系ですが、無邪気でもあり憎めない。ページ数が一番少ないため、あっさりめな所が残念です。

『なつかぜ』
高校生モノで、同じ寮生同士のピュアな恋です。攻めが大好きで、デートをしたり手を繋いだりしたい受けと、周りにバレるのが怖い攻め。夏祭りで雨に降られ、神社の境内で雨宿りしていた時に「二人なら平気だよ」と受けが言うシーンがとても心にしみて素敵です。そしてここでの浴衣で触りっこのシーンが、とても色っぽいです。

一つ一つの作品が読み応えがあり素敵ですが、全部もう少し長いといいな〰。特に表題作は受けにメロメロになる攻めを見たかったです!!

8

最喜歡第二個故事啦

第一個故事是攻玩弄受,然後又被受的純情釣到了,不得不說受求親親求抱抱時候很萌ww 第二個故事是渣受配好人攻,我愛的橋段都有,喜歡,最喜歡!!第三個故事就是平淡甜蜜的小情侶,感覺這一本的三個故事都差別蠻大的,很好,我很喜歡ww

2

やられた!

春田先生はコミカルでポップな作家さんだと思ってましたが、あらすじも知らずに読んだこの本でイメージ変わりました!
3カップルのストーリーが収録されてますが、どれも話のテイストが違っていて、作風の幅広さ、短編集としてのアソート感も楽しめました。

「彼がかわいいと言ったから」「君の名前を読んだから」
※この話は作者さんが用意した展開を順通りに読んでいくことにトリッキーなおもしろさが隠れているので、レビューを読まずに、まず本を読むことをオススメしたいです。

金曜の夜だけ会うセフレの二人。受けの大学生・裕人はヒゲがあって、態度もそっけないし、まったく可愛げがないのに、攻めのリーマン・辻は「かわいい」を連呼する。
裕人自身もかわいくないだろと思ってるのに、言葉には力あり!だんだんかわいくなっていき、辻に冷たい態度を取られたら、すがり系男子に変わって…

1話目は裕人の視点、2話目は同一時間軸の辻の視点で語られます。
あの時、辻はあんな態度を取りながら、実はこんなことを考えていたのか!と、真実を小出しにしていくトリッキーな展開にゾクゾクさせられました!
裕人は真実を知らないまま終わりますが、この余韻が残る終わり方も好き。
(あとがきの後日譚予想は見なかったことにします。私も編集さんと同意見です)


「チョコレートセブンポット」
【あく】たがわ【ま】さきは、家に居つく・借りた金は返さない・浮気するで、後輩女子から【あくま】と呼ばれてる。
そんなヒモ体質まさきに真面目大学生・成田がつけこまれるコミカルなストーリー。
成田の視点で語られるから、まさきの甘い言葉は本心なのか、ヒモ的戦略なのか、一瞬考えてしまうのもトリッキーでおもしろいところ。


「なつかぜ」
寮住み高校生の、誰もいない寮で盛り上がったり、夏祭に行ったりの日常を切りとったストーリー。すれ違いや問題が起こるわけではないのだけど、なにげない一言やちょっとした仕草から、恋する気持ちが読み取れて、青春の探し物みたいでくすぐったかったです。

あらすじも知らずに買った本でしたが、何も知らないからこそ楽しめる本でした。

0

エグみある作品と爽やか作品が混在

春田先生初読ですが、特に「なつかぜ」の絵が綺麗で読みやすくてすっかり好きになりました。

◾︎彼がかわいいと言ったから
もどかしさに叫びたくなる終わり方で、そうかそうか裕人(大学生 受け)は幸せにはなれないのかぁと思いつつ、続けて描き下ろし「君の名前を呼んだなら」…もう一度もどかしさに叫びたくなりました。辻(攻め)よぉ…。

◾︎チョコレートセブンポット
表題に引き続き、愉快犯的に人の感情を弄ぶキャラを描くのがお上手です、春田先生。

◾︎なつかぜ
こちらだけ雰囲気が違う素直な高校生のBL。単行本に前2作と同時収録されちゃったのはちょっと不憫。純粋で可愛い高校生BLです。

※電子書籍 他の方のレビューであとがきの記載がありましたが、電子書籍には無く。カバー裏だったのかな?

0

3作目が好き

表題作と2つのお話が収録されています。
表題作は最初受け目線でその後に攻め目線。
リーマン辻さん×大学生裕人
この攻めがなかなか悪い男。受けのことが大好きな攻めが好きなので私にはあんまり刺さらなかったです。でも普段はそっけないけど段々攻めにとりこまれてしまう?裕人は可愛いです。でも辻さんにあんまり心が入ってないから切ない…ラストの余韻はよかったかな。もっと裕人のこと好きになっちゃえばいい!笑
2作目は大学生の成田×芥川
この芥川がビッチっぽいんだよなー。ビッチもあんまり好きじゃない…笑
3作目は高校生のナオヤ×太一
このお話が1番好き!!!2人が仲良くなって突然太一がナオヤにキスする流れが…!たまらないです。赤面してる太一の可愛さがもう!!デートしたいっていう太一も可愛いし周りにバレるのが怖いって言ってる2人も切なくて高校生らしくていい。神社での太一も色っぽくて可愛い。

3

心まで欲しがって

『彼がかわいいと言ったから』前後編
大学生の裕人は、サラリーマンの辻と出会い系で知り合い
体だけの関係だったはずが
「かわいいね」と甘い言葉を囁かれ優しく抱かれるうちに…。

普段素っ気ないタイプが恋に溺れていく様子はときめくのですが
今回は切なさが強かったです。
裕人が辻を求めるようになってしまったのは
明らかに辻の所為なのに不可解な言動されると不安になる…。

『君の名前を呼んだなら』
辻さん視点の描き下ろしです。
辻さん、悪い大人だ…!
最初からセフレだと割り切って、そのつもりの態度なら良いですけど
心を弄ぶような真似は感心しませんね…。
裕人があんなふうに縋ってくるのは私も予想外でしたが。
ただ、辻さんもきっと計算外だったんですね、自分の気持ちも。
ラストでようやくほっと出来ました。

『チョコレートセブンポット』
良い噂のない芥川がゲイの成田の部屋へ押しかけて居候を始め、
宿代として口でシてもらうようになりましたが…。

あー…クズい芥川……。
お金にもだらしない人って好ましくないです…。
でも成田にしてみれば、ゲイだと言っても引かないし
些細な事で喜ぶ芥川に情がわいてしまったんでしょうけどね…。
成田のいない間に元カレ上げるとか、
何もなかったとしてもやっぱり私はイヤだなー。
成田がわりと真面目な分、芥川の緩さでバランス良いのかも…??

『なつかぜ』
高3DK同士の恋、夏の暑い季節がつい恋しくなりました。
寮生っていうのがまたナイスでした!
高3ならそれこそ性欲モンスターでも良い気がしましたが
受け側の太一にしてみれば体の負担もあるのかな??
ヤるだけじゃなく手を繋いでデートしたいとか乙女でしたww
好きだから、いつも一緒にいられるのは今だけかもしれないから
沢山思い出作りたかったんでしょうね。
触れ合えるところにいるのにオアズケくらって
ナオヤにちょっと同情しました。
ナオヤだってちゃんと好きだし大事にしてるのになぁ。
周りにバレたくないのは、まだ高3だからしょうがないとも思うし。
二人には、大人になってもずっと付き合っていて欲しいです。

2

短編集

短編集です。

表題作は、ヒゲを生やした大学生。最初おじさんかと思いましたが、主人公は大学生、相手が社会人の年の差カプでした。
2話目で、視点が社会人の攻めに入れ替わります。体の関係だけなのだが、かわいいと言われ続けて本気になってしまった受けでしたが、攻めは実は恋愛ごっこをして相手をもてあそんでいるだけ、というネタばらしがあります。
でも、ラストは攻めの方も本気になってしまった、という余韻を残す終わり方。

他には、居候に本気になる攻めの話がありました。知人から、彼がビッチでヒモで有名なんだよ、という話を聞いてだまされたと思う攻めですが、受けは今回は本気みたい。。とこちらも恋の予感(余韻)でラスト。

最後は明るいBLで、寮生同士。なかなかおおっぴらに出来ない関係であることに悩む攻めですが、あっけらかんとした受けで、なんとか二人で歩いて行こうと前向きになる、というストーリー。夏のお話でした。

短編だけに少し物足りない気もしますが、余韻のある終わり方のお話が多く、これは短編の形としてはあまあまハッピーエンドよりはいいかもしれません。

1

好きになったら負け。そうなの?春田先生にしてはビターな恋の物語。

表紙のアンニュイさどおりのビターな恋の物語。春田先生は「ようこそ!BL研究クラブへ」や「俺のパンツが人質にとられています」を見る限り、ハイテンション・ラブの人かと思うのですが、こちらはグッと趣きの異なるちょっとだけオトナのストーリー。
表題作が一番切ないかな。表紙の彼が大学生の裕人。掲示板で知り合った大人とセフレの関係になる。この「彼がかわいいと言ったから」裕人は童顔をからかわれるのが嫌で伸ばしていたヒゲを剃り、「彼がかわいいと言ったから」求められれば、身体を開く。「彼がかわいいと言ったから」何だか期待をしてしまう。よく知らない人なのに。裕人の寂しい気持ちを思うととても切なくなります。「俺も愛されたい」ただ、そう思っている。
相手の男ーー、辻さんは大人で、手練れで、暇つぶしだと思って男を抱くような不埒な男だ。えーん。裕人、逃げて‼︎ と、私たち読み手側はハラハラする。そして…。という、よくある、と言えば、よくある物語だけど、その体温の低そうな、涼しい顔の辻さんに、ゾッとする様な冷たさを感じてしまうのだ。辻さんの背景をちょっと覗いてみたいのだが、この物語はそこまでは描かない。
少しだけ、期待をさせて終わっている。

「チョコレートセブンポット」は、うっかりクズを拾ってしまった男の話。たかられ、居つかれ、モヤモヤさせられ、身体の関係はある二人。大学生の成田が養うのは結構大変なのだが…。芥川が可愛い顔してクズ過ぎます。けど、憎めない苦労性の成田。彼は立派なオカン攻めになるでしょう。

「なつかぜ」はその名のとおり、この話だけは爽やかに高校生同士の恋。親や友人たちにはオープンに出来ないけれど、2人で居るから大丈夫、という物語。

いずれもショートから中編程度なので、寂しくてたまらない。物語の向こう側できっと幸せになっていて欲しいなと、願うばかり。とても寂しい気持ちになるので、心が寂しい夜にはおススメ出来ないよ。

0

ウラを読み続ける疲労感すごい

本棚整理中につき、読み直しです。
タイトルと表紙の雰囲気からほわほわあまあまな作品だと思って購入した記憶があります。
あらすじを確認しないで購入するとこういう間違いが起こります。
ご注意を。

前後編2つと短編が1つ収録されています。
あとがきを読んで、「それなら表題作の続きを描いてほしかった!」と思いました。

【彼がかわいいと言ったから 前後編/君の名前を呼んだなら】
毎週金曜日、出会い系掲示板で出会った辻と会っている裕人。
情はいらない、カラダだけの関係を求めていたのに、辻から繰り返される「かわいい」という言葉がどんどん心の中に溜まっていって…。
裕人はどうも付き合う男に毎回泣かされる尽くす系男子のようです。それが分かるとそっけない態度も絆されないように自衛しているように見えます。
そして辻がもう怖い。人生はゲーム、ひとを駒というタイプ。自分色に染めようとしてくるところや本編最後の表情で察してはいたけど、裕人、面倒なのに引っかかってしまったなあという感じ。
一箇所読み違えていて、辻が約束を反故にしたのは裕人がまた髭を伸ばしていたのを見て「言うこと聞かない罰」として帰ったのかと思っていました。もっと酷かった…。
あとがきの内容で続きが読みたいです。ただ辻が泣いて縋ったら絆されてしまうんだろうな。そしてループ…。

【チョコレートセブンポット】
筋金入りのヒモ男くんを懐に入れてしまった大学生の話です。
先が見えてるのになぜヒモ男にハマるひとはみんな「自分だけは違うかも」と思ってしまうのか…。
表題作の名残りで、この作品も表情や行動のウラを読みすぎてしんどかったです。

【なつかぜ 前後編】
要ウラ読みな作品が続いたせいでこちらも些細な点まで気になってしまって、最後に「素直に読んでよかったのか…」とどっと疲れが襲って来ます。
駆け引きが好きな作者さんなのかな。
夏休みに寮に残った高校生カップルの話でした。

裏切りやひとを利用するという展開が苦手な方にはこころが疲れ過ぎる作品でした。

1

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