起こらなかった恋についての物語

okoranakatta koi ni tsuite no monogatari

起こらなかった恋についての物語
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×219
  • 萌20
  • 中立9
  • しゅみじゃない10

--

レビュー数
8
得点
190
評価数
67
平均
3.1 / 5
神率
13.4%
著者
カシオ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784829685792

あらすじ

成績優秀な兄と、
問題児な弟。
この感情は、禁忌。

『 俺たち兄弟、どこで間違えてしまったんだろう―― 』

表題作「起こらなかった恋についての物語」全1話の他に、
「彼らにまつわる2、3の事柄」全5話を収録!

表題作起こらなかった恋についての物語

佐野 勇二郎(弟・高校1年生)
佐野 賢太郎(兄・高校2年、生徒会副会長)

同時収録作品彼らにまつわる2、3の事柄

シマ(高校1年生・16歳)
透(高校1年生・16歳)

同時収録作品彼らにまつわる2、3の事柄

近藤遊馬 (16歳・高校一年生)
堀 (高校教師・担任)

レビュー投稿数8

これからちゃんと始まるのかな?

起こらなかった恋についての物語
ずっとタイトルが気になっていた作品でした。
起こらなかったってどういう事なんだろうかと…。

過去に兄が家庭教師に襲われていた所を、弟が助ける所から物語は始まります。
ちゃんと殴った理由を言えば家族に理解してもらえたのでしょうが、男に襲われた兄を庇って殴った理由を誰にも言わなかったためその後問題児扱いをされてしまいます。

高校生になりまだぎくしゃくしている二人ですが、兄の行動や態度に不穏なものを感じます。(生徒会長に無理矢理関係を強いられていたようなのですが、どの程度嫌がっていたのかが謎でした。中学一年の時と違いもっと拒絶できなかったのかな?と)
学校で兄が襲われている所を弟が助けて、ここから何かが始まるのかな?という所でお話が終わっています。
書き下ろしもなかったためこの後は読書が想像するしかないのですが、この二人はどうなったのだろう。
弟の思いは伝わってくるのですが兄が何を考えているのかさっぱりわかりませんでした。
弟に借りたジャージについても、ただ汚れて困ったから弟のだし貸してもらおうって感覚なのかしら?それとも弟の匂いに包まれて自分に欲情するのが弟だったらよかったのに…とか色々な思いもあったのかしら?
10年位かかってでもちゃんと恋になるお話が見たかったです。

彼らにまつわる2、3の事柄

遊馬くんがかっこいいのですが、ちゃんと高一らしい所もあってよかったです。
それにしても高一といえばちょっと前まで中学生なんですよね。先生は遊馬くんに一目惚れだったみたいですが、高一からお付き合いすると卒業まで長いから大変そうだなぁと思っちゃいました。

先生はともかくとして遊馬くんが先生に惹かれた理由がいまいちわからない〜!
でも二人が幸せそうなのでよかったです。

8

はっきりしない余韻を楽しむ

白黒はっきりしない。
先のことを予感させる要素を見せて終わる。
こういうタイプの作品は、読み終わったあともしばらく妄想の世界から抜け出せませんね。
そういうストーリーが2つ、収録されています。

【起こらなかった恋についての物語】 萌2
家庭教師が兄にいたずらをしているのを見てしまった弟。
その日から「優秀な兄」と「理由もなく暴力を振るう弟」というレッテルを貼られ続けた賢太郎(兄)と勇二郎(弟)。
弟はあの日から脳裏に焼き付いて消えない兄の白い足に悩まされ、兄は…?という話。
真実は兄の目隠しが取れたら明かされるのか、それとも真実なんてないのか。
読者の捉え方次第でどちらにも読める終わり方を余韻と取るか、もやもやするかで評価が分かれそう。

【彼らにまつわる2、3の事柄】 萌2
ある高校の、とあるクラスを舞台に描かれた4つの恋。
1話目は受け持ちクラスの生徒・近藤遊馬(あすま)の高校生とは思えない風貌にときめきが止まらない担任教師・堀の受難。
落ち着いていて大人っぽい子、学年に1、2人いますね。
大人なはずの先生の子供っぽさが際立つ描写が楽しいです。

2話目は雑誌のファッションスナップのページに遊馬が載ったことから、遊馬ブーム到来。
女子の噂から、シマ(ダブり)が幼馴染の透と遊馬の仲を勘繰り始めて…いうもの。
読者が口を揃えて言いたいことは、この一言ではないでしょうか。
「シマ、お前の目は節穴か?」

3、4、5話目は遊馬の読モ活動が学校で問題視されて、父兄呼び出し→厳重注意をすることになった担任教師・堀の新たな受難。
テンパリ気味の堀先生、純粋に近藤兄弟がタイプだということが判明。
弟を溺愛している遊馬の兄・静馬の天然っぷりが面白いです。
堀先生の可愛さが炸裂しているので、そこをたっぷり堪能したいのに、重大な誤解が生じるので、そっちにハラハラ、堀先生ににやにや、遊馬にきゅんきゅん、でもハラハラという展開で気が抜けません。
女子の噂は相変わらずだけど、分かる人には分かるし、自覚した人は目的向かって行動するし、というラストに、その先の妄想が止まりません。
もうちょっと読みたい。
いや、いっそのこと遊馬たちが卒業するまででも…。
そんな気持ちにさせる終わり方でした。

遊馬と堀先生はおそらく心身共に結ばれたけど、前途多難。
先生はその都度気持ちが揺れそうだけど、遊馬が離さなそう。
シマと透は、どちらかが一歩踏み出せば上手くいくのに、どっちも言い出せなくて長引きそう。
勇二郎と賢太郎は、どちらに転んでも地獄…なのかなあ。
どこにも正解がないから、どんな風にも想像や妄想ができる。
そんな1冊でした。

0

兄弟の恋は、既に…?

弟×兄、生徒×先生が大好きで
各々の葛藤を味わいたいと思い読ませていただきました。

『起こらなかった恋についての物語』
5年前、中学に上がったばかりの兄が
家庭教師の大学生に触られていた白い脚。
現場を目撃し大学生を殴った弟は
理由を両親にも言えず乱暴者のレッテルを貼られ
それから兄とほとんど口をきかなくなりますが…。

うっわ、表題作なのに1話だけって!?と
驚きを隠せませんでしたし
ここで終わってしまうなんてまさかの焦らしプレイ…!まで
思ってしまって申し訳ございませんww
ただ、読み返すと、もう恋の物語は始まっているように私は感じました。
当時の事で夢精しちゃったとか
弟の、性の目覚めの対象が兄だったって……素敵!!←
兄へこれ以上恥ずかしい思いも悲しい思いもさせたくなくて
親にも黙ってるとか…すごくかっこいい弟くんでした!

生徒会長に目隠しをされたまま(手首も拘束されたまま!)でも
兄は弟が助けに来てくれた事に気が付いたようだし…。
弟のモノローグに、押し迫る困惑と欲情が表れていて
やっぱりもっと読みたかった!!

『彼らにまつわる2,3の事柄』
高校教師の堀先生はゲイで
担当クラスにいる目立たないタイプの近藤遊馬を
教師らしからぬ目で見てしまうのです。
生徒に対してそんな感情を持ってはいけないと
自戒しながらも
プールの授業がある時間、教室で近藤のパンツを発見して
動揺のあまり持って来てしまい…。

まず、普通パンツは持って帰らないでしょう!と
ツッコまずにいられませんでしたが
ここで持って帰らない事にはその後のお話が成立しないのでww
先生と遊馬の恋愛だけではなく、
遊馬の友人であるシマと透とのあわや三角関係?や
遊馬の兄と先生の仲を誤解して
嫉妬にかられる遊馬の純情とか楽しませていただきました。
(遊馬の兄も厳しそうでいてちょっと天然入ってたしww)

勘違いすればするほどもつれていく想いは
自分にもどうにも出来なくて
諦めなければいけないのに
どんどん募っていくばかり…。
教師の顔も建前も保てず、最後には誤解もとけ
それぞれが幸せになれそうで何よりでした!

先生が少し乙女思考なところがあったので“萌”ですが
優しくて穏やかな先生だから
遊馬は先生を好きになったんだろうな。

8

よくわからない兄弟ものと、高校生×教師

表題作。
かつて兄の賢太郎が家庭教師にいたずらされているところに遭遇し、家庭教師を殴ってその理由を告げなかったため、周りから問題児扱いされている弟・勇二郎。事件後兄とはあまり口をきかなくなっていたのだが…。


これはちょっとわからないというか、予告編みたいな感じの作品でした。思わせぶりな事件があって、その結果がわからないまま展開するような…。
兄が弟のジャージを使っていた理由がまずわからない。1人エッチに使っていたとかかな、と思ったのに違うみたいだし。オチもはっきりしない終わり方なので、それも重なって余計に訳のわからない印象が強くなりました。

表題作は短編だったのですが、残りすべてのページがもう一つの作品に費やされていました。どうしてこっちを表題作にしなかったのかな、と思います。
そちらの『彼らにまつわる2、3の事柄』。高校教師がある生徒に惹かれて、色々誤解や行き違いがありつつ結ばれる、ちょっとコミカルな話です。
教師である受けはずっと生徒攻めが好きだったのですが、攻めの方はいつ受けを好きになったのかな、という疑問はありました。途中女の子と付き合ったりもしてるし、恋愛に関して奥手で疎いようだったのに。あと受け攻め以外の脇キャラの恋愛事情も絡んできて、いやそっちはいいから…という気持ちになったりも。
でもパンツ盗難云々とか、攻めとそっくりなお兄さんとか、すれ違いのおかしさとか楽しめました。
評価としてはこちらが萌×2、表題作が中立です。

5

表題作よりも、後半の彼らの起こらなかった恋の行方が気になってしまうよ。

表題作は、鮮烈な愛憎の瞬間を切り取った小品。
兄が自分で気付いていたのかはわからない。
男の劣情をそそってしまう兄の色香に、弟は自身の劣情をどうして良いのか分からなくて。
それでも求めてしまう。沸点はそこまで来ていて。ある日、暴発してしまう。
よくある展開だが、物語は読み手側を置いてきぼりにして突然終わる。
表題作よりも、その後の中編、「彼らにまつわる2、3の事柄」の方が余程、「起こらなかった恋についての物語」な気がしている。
担任の堀先生は、最初から生徒の遊馬に良からぬ劣情を抱いていて、その事に罪悪感と戸惑いを感じている。ある日、教室で体育のプールの時間に、遊馬の脱いだパンツを拾ってしまい、自分の後ろめたさから、どんどんややこしい事になっていく。
パンツを失くした遊馬が、先生に対して毛嫌う事も無く、拾ってくれた事に感謝するのが可愛い。
おそらく遊馬は、このパンツ拾われ事件から先生を意識していると思われ。
自分に対する先生の劣情を微塵も感じていない鈍感さが子供らしくて可愛い。
パンツを落とすなんて⁈ と、弟が学校でいじめられているのでは⁈ と、心配する遊馬の兄、静馬。
その静馬の遊馬に似ているが、大人っぽい男の色気にちょっとだけ揺らぐ先生。
街でスナップを撮られて、カッコいいと女子に言われる遊馬を気にする透。
そんな透と遊馬を、「付き合ってる⁈」と、わちゃわちゃし出す腐女子っぽいクラスメイト。
腐女子たちの噂を真に受けて、イライラするシマ。
そう。先生と遊馬の恋は成就する。「起こらなかった恋」は、きっとシマと透なのだ。
今夜、少しは進展するかな? という、シマのお家での二人っきりの勉強会。
先生と使う為に、コンビニでゴムを買っている遊馬にきっと煽られた筈。
頑張れ!シマ‼︎ と、願わずにいられない。

0

え?え...!?

ガチ兄弟、弟攻め、シリアス、表紙、帯の煽り文句・・
これは大好きなやつだと鼻息荒く購入したのに膝から崩れ落ちました。
なにこれ短い。あらすじとか帯とか煽りすぎ。
兄弟ものの表題が全1話って書いてあるの買ってから気づいた失敗・・
なんとも中途半端に終わっていて、何ENDになるのかなこれ。
バッドでもメリバでもないし・・判りません。
あの後、弟はお兄ちゃんに気づかれたのか、それより挿入までいったのか。
とにかく、お目当ての話があまりにも短くて撃沈。
かなり消耗したので他の話は読めませんでした。
解釈は読者に委ねる感じの、そういう作風の作家さんなのかな。
初めて読む作家さんだったのでわからないですが・・
せめて書下ろしとかで兄弟を描いて欲しかったです。
ペーパー類は持ってないので、そちらにはあるのかな。
絵も不安定で好みではなかったのでちょっとガッカリしました。
兄弟ものがお目当ての方がいらしたら注意です。

12

ガチで起こらなかった恋

兄弟モノを期待して買いました!
ちるちるさんのサンプルで好みそうなので大期待した訳ですよ。
4月1日に購入しました。
だからといって嘘でもなく、表題作は全く起ってません。
実際、ちゃんとタイトルでいってるんだから騙された!というのも可笑しいので、これは自己責任としか。ううう。
結局、兄と弟はどうなったんです?
同じこと繰り返して、兄は弟のことをどうも思ってないという感じにしか見えなくて。
ジャージと血のあたりは、………暴力を受けて血で汚れたから弟のジャージを借りたっていうことですか??ん?
何か萌えも共感も理解もなかったので、こういう時なんて書けばいいんでしょう。
好みだと思ってただけに残念。
他の教師の話は、なんか先生がもっとしっかりして欲しいと思いました。
やはりどの話も萌えと共感が私の元に来なかったので、残念です。

3

どう受け止めたら???

表紙の表題作は1話だけで、あとは5話分べつの話です。
ボリューム的には同時収録がメインのような?それがどう受け止めればいいのか迷う話でした。

「起こらなかった恋についての物語」
弟目線で語られるガチ兄弟もの。
家庭教師に襲われた中学生の兄、それを殴って助けた小学生の弟。親に理由を言えるはずもなく、弟は問題児のレッテルをはられ、兄弟は口をきくこともないまま高校生に。
弟は学校もサボる問題児のまま、兄は優等生。兄はまた襲われてる気配があり、弟はその現場を見てしまって…
弟の兄への欲望がフラッシュバックのようによみがえるのが、ほの暗い淫靡さがありました。
兄の気持ちも結末も曖昧なままだけど、堕ちていくのが予想できる余韻を引きずる終わり方が良かったです。この表題作は雰囲気があって、まぁ好きです。

「彼らにまつわる2、3の事柄」
生徒と先生の話。最初に生徒が気になっていたのは先生のほうで、生徒の兄が出てきたり、バタバタしてるうちに、生徒と酔った先生は関係を持つ。
そこから生徒のほうが本気になって、教師だから受け入れられないと言いつつ、なし崩しに。
5話のうち1話は生徒の友達二人の話で、恋愛に発展しそうでしない友達の日常で意味がわかりませんでした。
メインの二人も、心情の変化が描かれてないから共感もできないし、オチらしいオチがないまま終り、萌えもなく、コミカルな楽しさがあるでもなく、どう受け止めたら良いのか…
作家さんが何を描きたいのか全然伝わってきませんでした。

駄作を表題作でごまかして売ってるような…
駄作はあくまで私の主観ですが、ボリューム的にちょっとの表題作を前面に出して、実際はほとんどが全く違う話って本の構成はひどいと思う。

4

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