好きだから、終わりにしよう。 あの日、冬くんの淫靡な顔に欲情した――

花と裁き

hana to sabaki

花与裁决

花と裁き
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×219
  • 萌8
  • 中立5
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
160
評価数
45
平均
3.7 / 5
神率
24.4%
著者
嶋二 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックス
発売日
価格
¥694(税抜)  
ISBN
9784864368636

あらすじ

花屋を営む夏希と検事の冬木。
幼い頃からの知り合いでありながら、セフレでもある二人。
そんなカラダだけの関係を続けてきた夏希だったが、冬木への想いが募るほど、イビツな関係になっていく一方で…。
そこには、忘れたくても忘れなれない『過去の秘密』が関係していて――。

表題作花と裁き

花屋 川端夏希 31歳
検事 冬木透 34歳

レビュー投稿数7

ベッドで豹変する受けに萌v

なんか最近きゅん萌えパターンにはまってる!
切なくてきゅんきゅんさせられてます。

過去持ちの花屋と、さらに過去持ちの検事さんという、
暗くなりそうな配置なのに、
暗い、ではなく、エロかった‼︎

冬木のギャップがエロさ倍増vvv
普段の顔とベッドの上での表情が違いすぎて萌!
豹変というよりは、きっとこっちが素。
夏希くんも、寄り道しつつも結局は冬木の元へとたどり着く道のり。

過去にとらわれて、素直に向き合えない二人が、
互いの正直にたどりつくまでが、もどかしくて切ない。

とにかく冬木のギャップとエロさに負けて「神」!

2

アフターダーク

マーガレットの花言葉って…ジワリ(涙)

元ホストの花屋:夏希×検事:冬木(冬くん)。
幼い頃からの知り合いのふたりがセフレの関係を経て恋人におさまるまでの遠回りの恋の話。

【恋メロ】シリーズのスピンオフとなってますが、この1冊単体でも大丈夫。
表紙見てヤクザのやんちゃ若様と組の弁護士かと思っていた私は買ってビックリしました…。

さらに最初、キリリッとお堅い検事さまが肩越しに振り返り「もっとひどォして…」って!!
最初の数ページで萌ジャブ喰らいました。
スーツ着たMキタ…!!

お話は現在のセフレのふたりから始まり、冬くんのことを本当に好きな夏希が体だけの関係をツラく思っていることで気持ちのズレが表面上にあらわれ、ギクシャクした状態から過去編へ移ります。

冬くんと夏希が「秘密を共有する」過去から最初の再会→2度目の再会(現在)が丁寧に描かれていて感情移入もしやすく、中だるみがいっさいなかったです。

最初の再会、そして現在、互いの気持ちを告げるキッカケをつくった夏希の元同僚のホスト:真吾の登場が良いアクセントとなっています。
この最低なチンピラに対しての設定(嶋二さんの主観)がカバー下に描かれててめっちゃ笑いました。

冬くんは真面目さゆえに過去の出来事の罪悪感から自分を傷めつけるようにセフレを渡り歩いています。
傷ついたことの責任を自分で負うことで大人になるように。
夏希はそんな冬くんを後悔にも似た気持ちで見つめていて、彼が恋心を打ち明けられないジレンマを抱えていて読んでいてジリジリします。

でもこのふたりの罪悪感や後悔はお互いに対してのものです。
冬くんは夏希を巻き込んだこと、夏希は冬くんをもっと上手に救う方法がなかったのか、と互いに労っています。
冬くんがなにも言わず夏希の前から姿を消したのも自分を見れば忘れられない出来事があるから…という気配りです。
長い長い両片想い~うまくいって~。

2度も寂しさと愛しさと一緒におきざりにされた夏希が喪失感にめげず、やっと想いを伝えて手をのばした時の冬くんの顔の表情の薄さが、自分に鎧を纏ってきた彼らしくリアル。
でも、心の中をさらけ出した夏希を潔く受けとめてくれました。
ぶっきらぼうな言葉使いがまた彼らしい。
不器用だな…。

少し遠くを見ていた夏希の瞳に感情がのって力強いコマが中盤から増えてきてニヤリとしてしまいました。

冬くんは最後まで夏希に直接的な言葉で「好き」とは言っていません。
でも、これまでみたいに「ごめん」じゃなく「ありがとう」と言っています。
直接的な言葉ではないけれど、ふたりの関係が新しいものへ変化しているのが伝わります。
ふたりで話す時の地元言葉がゆるくほぐれた雰囲気が好きです。

後ろの見返し(そで?)の部分に子ども時代のふたりの姿にピンクのチューリップが飾られています。
ピンクのチューリップの花言葉は(こっちは言ってもいいよね)「愛の芽生え」だそうです。
最後までニクい演出でした!!

嶋二さんのちょっと重い(ダーク)な話好きだな~。

4

よかった!

あらすじを読んで、何度も買おうか迷っていたのですが、買ってよかった。嶋二さんは、ちょっと物足りないんだよなーと思うことが多くて、最近はあまり買っていなかったのです。

ですが、これはなかなかよかった。一冊丸々二人の話で、しかも幼なじみで、過去には重い出来事もあって、そして二度再会して……と、回想が入るのはあまり好きではないのですが、現在へと続く重要な過去の話がそれぞれに切なかったです。なので、過去を背負った二人がちゃんとくっついたのが、よかったーと心から思えました。

花言葉も調べましたよ!

ただ、もっといちゃいちゃしてるのが見たかったので、全員サービスを申し込むしかないんですかね。そちらに期待です。

2

ビッチな受は好きです

仕事では「鉄」とよばれる鉄仮面。
冷たく冷酷な仕事っぷりで有名な検事。
が!じつ・・・わ!な展開が酷くオイシイ。
プライベートでは攻にガツガツいじめられるのが好きとか
打って変わってのエロスがなんとも萌るのです( ゚Д゚)ぼぅーっ
なによ!?ひどくされたいの!?エロくされたいの!?
冒頭から叫びだしたい衝動に駆られつつ。

実情、幼馴染をこじらせた二人のアレコレ。
過去が少々重たくはありますが、
二人幸せな結末にホッとしました。
愛があればそれでいいのですw

2

受がめちゃくちゃ好み

表紙のスリーピーススーツをちょっと着崩したインテリメガネが受です。

泣く子も黙るクールビューティーエリート検事、しかし性生活ではビッチなんです!!!!

登場早々、裁判にて顔色ひとつ変えず死刑を求刑していたと思ったら、その3ページ後には後ろから突っ込まれてまして…
鉄の検事が快楽に乱れた表情で

「もっとひどォ、して」

と、攻におねだりする姿。
この時点ですでに萌えハゲました。


一冊まるまる表題作。
元ホストの花屋•夏希×インテリビッチ検事•冬木
大好物の年下攻めの美人受けでセフレ同士のお話です。

小さい頃の知り合いで、二度の再会を経て現在は身体だけの関係のふたり。(普段は標準語なのに、ふたりきりの時だけ両者とも地元の関西の訛りになるのに激しく萌え!)

夏希は冬木が好きなのですが、冬木には夏希意外にもセフレがいます。
自分以外にも男がいると知っているけど、再会して身体を重ねるたびに想いは募って行き…
気持ちを伝えることも出来ず、好きになればなるほど思い出すふたりの過去。

人のいい花屋の腕にある刺青。
時折フラッシュバックするふたりの学生時代のシーン。
今の冬木に昔を重ねてしまう夏希。

などなど意味深な発言&シーンで序盤は『過去の出来事』を匂わす流れです。

中盤から回想にはいります。
地元での学生時代。
冬木が男しかダメになった背景や、夏希が冬木に劣情を感じるきっかけ、共犯者となったふたりだけの秘密が明らかに。
そしてホスト時代の夏希が事件に巻き込まれ、検事となった冬木と一度目の再会を果たし、身体を繋げることになった経緯も。

終盤は、冬木への思いをひきずり、過去の罪悪感を抱えたまま生きてきた夏希が、自分の気持ちと向き合います。
過去に苦しみ、冬木と出会わなければ…と思うもつかの間で。
学生時代の無力な自分を助けてくれたこと、花屋になるきっかけ、
今の自分があるのは冬木がいてくれたからだと気持ちを再確認して、冬木に想いを伝えます。
冬木も「あの時こうしていれば…」という無力感や自責の念があったのですね。
クール&ドライな冬木が、「俺もお前が好きや!」となることはありませんでしたが、気持ちを伝えた夏希を真っ直ぐ見てくれたことに意義があります。
その後は花屋のバンにてカーセックス!憑き物が落ちた感じのふたりの性急感あるエチに萌え萌え。

「冬くんが何度も助けてくれた」「冬くんがいてくれて良かった」と言う夏希ですが、
冬木も夏希によって救われているんですよね。
学生時代、夏希が冬木に関わってこなければ、冬木の今ももっと違っていたと思うのです。少なくとも、誰かひとりを特別に思うことはきっとなかったはず。
描き下ろしで、冬木が今も昔も夏希のことを考えていたのがわかり、夏希の「優しく愛したい」という気持ちも報われるなぁと思いました。
子供が抱えるには重すぎる秘密を共有したふたり。
決して消えることのない過去ですが、それも含めてお互いを大事にしていってくれたらと思います。


ずーっとシリアス展開続きましたが、最後はハピエン。ラブラブ〜♥︎な感じではありませんが。
なにしろ冬木がデレないので!
エロはセフレ同士なので随所にありますが、冬木はビッチだけど決してデレません!そこがたまらなくイイのです。
酷くされる嗜好を高校時代に植え付けられた冬木ですが、夏希とのエロは痛いのは無い(わたし比)です。むしろ、眼鏡に顔射はかなり良かった!

全サ小冊子の情報が巻末にあったのですが、そっちで幸せいっぱいなふたりが見れるそうです。
イチャラブエロがあるのでしょうか、個人的には冬木にはこのままクール&ドライを貫き通してほしい。デレは雰囲気デレで良いです。

カバー下で登場人物のプチ情報が。今作では『小さな恋のメロディ』のカプも登場してます。
主役が花屋なので、毎話扉絵に花が描かれており、花言葉にちなんだ回になってるそうです。
ものぐさなわたしですが、思わず各話の花言葉をググってしまいました。ほんとに話の内容と花言葉がピッタリだったので、嶋二先生の粋な計らいに敬礼。

今回は特に受のキャラ設定が(インテリビッチ、黒髪眼鏡美人、スリーピース、たまに方言etc…)かなり好みで、とても楽しめました!

6

タトゥーの花屋とビッチな検事

検事である冬木(受け)と花屋の夏希(攻め)。幼なじみでもある2人は、昔のとある事件から疎遠になっていたが、再会した後はセフレの関係が続いている。しかし冬木のことが好きな夏希は、次第に身体だけの関係が苦しくなってきて…。


受けの、検事というお堅い職業でありながらビッチ、というキャラは良かったんですが、攻めに対する想いがあまり見えなかったのが残念でした。自分の連絡先を教えることもせず、自分がエッチしたいときだけ花屋に来るのが、攻めの身体だけが必要なかんじで…。
あと、何やら色々設定があるんですが、攻めの前職はそんなに思わせぶりに隠すほどのことではないと思うし、攻めにタトゥー入ってる意味もよくわかんない。元同僚とイキって入れただけ? それにしては受けがちらちらタトゥーを気にしてたのは何なのか…。
でも攻めは割と好きなタイプでしたし、作品的にはまあ楽しくは読めました。

3

重い…、重過ぎる…

『小さな恋のメロディ』の3巻で、栄司がバイトを始めた花屋が舞台です。
栄司が店内にいたり、巽が栄司を迎えに来るくらいの登場で、ストーリーには絡んでこないので、未読でも全然問題なく読めます。

幼い頃に憧れていた年上の知人。
「幼馴染」と呼ぶには接点が少なく、「友人」と呼ぶにも遠い。
そんな「近所のお兄さん」・冬木と9年ぶりに再会して3ヶ月。
気まぐれに現れる冬木を抱く夏希の脳裏によぎるのは…。

軽く読めるセフレ→恋人ものではありません。
とにかく重い。
何が重いって、2人が背負っているものが予想以上に重くて、息が詰まりそうになります。
しかもその重さが、本当に2人が背負わなければいけないものなのか?という疑問がついて回って、2人が余計な足枷をつけているように思えてしまうんです。

冬木が高校3年生、夏希が中学3年生のときのこと。
街で幅を利かせている代議士の息子に脅され、言いなりになっていた冬木と、偶然知ってしまったことから、冬木を気遣い、助けたいと思う夏希。
幼い頃にヒーローのように思えたお兄さんを救いたいという気持ちも分かるし、目撃した場面が場面なだけに、煽られて生理的な反応をしてしまうお年頃なのも分かる。
そういう自分に罪悪感を抱いて、それを打ち消すためにもお兄さんを救わなければ、という正義感にすり替えるのも分かります。
冬木の方も、何を言っても無駄という状況で、あと数ヶ月我慢すれば街を出られるからと諦めるのも分かるし、近所の子に知られたことで「やめたい」と思うのも分かる。
分かる尽くしな中、分からなくなったのは、その後の展開のせいです。
あくまで不幸な事故です。
たしかに失われたものの大きさを考えると、単純に「悪者はいなくなりました!」と喜べないのも分かる、けど、背負わなくてもいいんじゃないかと思ってしまうんだなあ。

2人が抱えるものに対しての理解が十分にできなかったせいで、そこを起点にした感情にどうしても寄り添うことができず。
ただただ重いと感じるだけで。

2人に寄り添えないと、萌えるのも難しいと思います。
ただ本当に重いので、軽い気持ちで「読んでみて」とは言えない作品でした。

2

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