ひらひらおちる

hirahira ochiru

ひらひらおちる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×220
  • 萌7
  • 中立5
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
6
得点
186
評価数
50
平均
3.9 / 5
神率
32%
著者
名取いさと 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
シリーズ
日陰蝶
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784799725849

あらすじ

弱小剣道部顧問として自適な日々を送っていた教師の牧は、剣道強豪校から転入してきた練習熱心な松浦を疎ましく思っていた。
彼が牧に向ける敬慕とも恋慕ともつかない感情は、牧に学生時代の記憶を呼び起こさせるものだったから――。

話題作「日陰蝶」の続編。
松浦に求められ、過去を語った牧。
松浦の恋は実るのか? 牧は愛を貫くのか?
永田の牧に対する執着の意味、2人の過去、すべての謎が解き明かされる最終章。
独占欲にまみれた異常愛は泥沼の愛憎劇へ…。

表題作ひらひらおちる

牧要,高校教師で剣道部顧問
松浦祐貴,剣道部員の高校生

同時収録作品表題同時カプ

永田,牧の高校時代の後輩
牧要,高校教師で剣道部顧問

レビュー投稿数6

明かされる過去と結末

『日陰蝶』の続きが読めるなんて…!!!
私にとって前作がとても衝撃的だったので
本当に嬉しいです!!!!
表紙が作中のワンシーンというのも珍しくて
松浦の涙が哀しみだけではない美しさがあるのです。

松浦が牧先生の部屋へ訪れた後からのすぐの続きで
先生は言葉とは裏腹に優しく抱いてくれます……。
ますます先生を好きになってしまった松浦がいじらしくて
可愛いと思ってしまいながらも
苦悩する牧先生はいったい何を抱えているのか
ドキドキしながら読み進めました。

松浦を脅し関係を強要してきた永田と牧の過去、
永田は昔から歪んでいたわけでなく
牧の裏切りから変わっていった為、負い目を感じて強くも出られず
松浦を守ってやりたい一心で
永田の要求をのむしかない牧が!!なんと!!永田に……っ!!!
この絡まる感情と欲望がたまらない……。
永田の執着が逆に愛おしくも思えてくるのが不思議です。
あと、個人的に「牧先生みたいな受けを読みたい」と思っていたので
願いが叶って非常に満足です…。

しかしただひたすらに牧先生への想いを募らせ
時々明るい表情を見せるようになった松浦が
ホントに可愛い…!!
これじゃ牧先生も決心を固めざるを得なかったわけだ…。

松浦を助けたい浜部が今回もまた真澄と頑張っていました!
純粋な友情も微笑ましく、たくましく感じられて
松浦はツライ事ばかりだったけど
もう後ろを振り向かずに歩んでいけそうです。良かった…!
最後の笑顔がそれを如実に表しているように思いました。

苦手な方はきっと後味良くないわーとお思いになるかもしれませんが
私にとっては重みのある三角関係でとても楽しめました。
永田にもいつか幸せになってほしいな。

…こう言ったら人でなしかもですけど
実は私、永田と牧と松浦のくんずほぐれつも見たかった……!!
だってカバー裏の永田が切なかったから…ww

なにはともあれ、終わらせて下さって有り難い気持ちもあり、
終わってしまったからもう続きは無いのかな、寂しいなという
多少複雑な心境ではありますが読めて良かったです!!!

10

先生の秘密。

高校の剣道部を舞台にした『日陰蝶』の続編。顧問の牧を慕う松浦が、望み通り彼に抱いてもらうところから物語が始まります。

松浦には身体だけの関係を強要され続けている永田という男がいる。実は永田と牧はただならぬ関係にある二人だった…。

前作で、目隠しをされた松浦と永田との行為を牧が側で見ているだけという倒錯的なシーンがあるのですが、永田と牧の関係が明らかにされることによってその意味が生きてきます。三角関係の体を取っているといってもよいかと思いますが、そう見せないところが上手いと思いました。牧は永田に過去の己の姿を、永田は松浦に己の姿を見出します。二人の関係は泥沼なのですが、この描写によって各々既に清算に向けての気づきを得ている様子が分かるんですね。純粋に牧を思う松浦と、彼を愛しく思い始めている牧の関係が進展することにより、物語は新たな動きを見せます。

結末は前向きなもので、暗いトーンの割にはスッキリと解放感があります。それもこれも松浦本人と周辺にいる浜部達クラスメイトの、若さの活躍によるところか大きいのかと思います。ただのラブストーリーには終わらず、割と人物の心理に踏み込んだところを描かれる作家さまなのだなぁという印象を持ちました。

いやー、牧先生がどんどんせくしーになっていくのですが、ツボ押されました。

3

先生…!

結構ドロドロな三角関係なお話でした。「日陰蝶」の時は
こんなふうになるとは思わなかったですが満足な展開でした。

個人的に永田に求められて先生がバックバージン許す、という
展開に自分でもビックリするくらい萌えたんです(笑)

松浦を守る為にという交渉に最初「えぇ⁉牧先生…受け⁉」
となったんですが…結果、これがなかなかよかった!
(先生いい顔するな)とか(受け、合ってるんじゃない?)とか
余計なお世話なこと考えたり(笑)

永田はどうしようもないストーカーですが、牧先生の事
が本当に好きだったんですね。
松浦抱いてる時と違って、牧先生抱いてる時のほうが
真剣で余裕なかった。私はもうちょっと永田×牧が見たかったです!
でも牧先生が好きなのは松浦なので、相思相愛な2人に永田は
打つ手無しでした。残念…カバー下見ると尚更「永田さんドンマイ!」
てなります(笑)

2

完結

神とまようくらいの萌2。

日陰蝶からの続編になっています。前作はこれで終わりでもよかった。
しかし、永田と牧の過去があきらかになり、永田が執着しているのは牧だとはっきりする。

松浦が傷つけられるくらいならと、牧は自分を差し出して、受ける。
(この辺萌える)

しかし、松浦を助けようと立ち上がった同級生の浜辺と真澄が状況を変える。
この子たちは本当にいい子。浜辺は男惚れか?と想わせるくらい松浦好きだが、BL展開はなく、どこまでもすがすがしい。
シリアスドロドロ展開における清涼剤になっています。

永田も牧に憧れて、つきあったが捨てられた悲しい過去を持つ。しかし結局は牧をあきらめます。友達に助けられ、本気で永田にぶつかった松浦に対して、負けを認めた形。

本編は、再び剣道の師匠、教え子として向き合う牧と松浦の前向きな姿でラスト。

描き下ろしの「日なたの窓」では、また抱いて欲しいなと妄想する松浦が描かれます。二人は健全な仲のようです。
しかし、ワンコにみえる松浦がかわいくてしょうがない牧の4コマもあり、ほほえましい。

卒業して大人になったら、幸せになって欲しい。


2

「日陰蝶」探さなくっちゃ

前作「日陰蝶」の続きで、結末。
この「ひらひら~」のあらすじを読んだ感じ、「日陰蝶」の方も多分読んだような気がしてとりあえず購入。
結果、前作を既読かどうか、かなり微妙。

この本、完全に「日陰蝶」の続きの内容なので、ちゃんと「日陰蝶」を読み返してから、その続きとして読まないと内容が掴みきれない。
しかし、いきなりこれから読んでも、「日陰蝶」で描かれているはずの松浦と永田、そして牧との関係についてはよくわからなくても、松浦と服部や真澄達、高校生たちの友情の話としてとか、生徒と教師が恋愛して成長する話としてだけでも充分読ませる。

とりあえず「日陰蝶」、本気で探しだそうっと。

0

ずっと見守ってくれていた浜部と武田にも拍手を

 思ったより皆歪んでいなくて、すっきりとした読後感でした。いざ読み終わってみれば、前巻の憂鬱な雰囲気が嘘のよう。そうか、牧も永田も根っからの悪人ではなかったんだなぁと。わざとではない過去の過ちが、2人を歪な関係性に変えてしまったんだなぁと、非常に納得しました。

 最初から最後まで牧への純情を貫いた松浦は、尊くもあり、未熟でもあるのだなと感じました。未熟だからこそ、牧のいろんな面を知っても慕えるんだろうなと思うんですね。そこが教師と生徒ものの1つの醍醐味でもあるでしょうし。もちろん、エゴも相当な部分を占めているのだと思います。特別になりたい、と彼自身も言ってますから。表面上は不安定なようでいて、根本の部分は絶対に変わらない、ある意味頑固な一面が、彼の魅力の1つでした。甘い後日談も何もないけれど、牧が過去を清算して剣道への情熱を多少なりとも取り戻せたことが、この作品における最大のハッピーエンドなのかもしれません。

1

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