あまい独り占め

amai hitorijime

あまい独り占め
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌8
  • 中立5
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
46
評価数
17
平均
3 / 5
神率
5.9%
著者
葵居ゆゆ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
価格
¥870(税抜)  
ISBN
9784344833685

あらすじ

子供の頃から一緒だった義理の弟・貴裕に想いを寄せる晶真だが、二十歳の誕生日を前に貴裕が家を出ようとしていることを知り…。

表題作あまい独り占め

弥坂貴裕、両親の死で晶真の義弟となった大学生、20
弥坂晶真、服飾デザイナーを目指すアルバイト、20

その他の収録作品

  • ぜんぶ独り占め
  • あとがき

レビュー投稿数4

たしかに、あまい。

明るく素直なお兄ちゃんとクールでむっつりな弟くんのお話。

明るい髪に明るい表情、子供っぽくおめめも大きい晶真(兄)
黒髪クールで基本的に無口、大人びた顔の貴裕(弟)

とまぁわかりやすい弟攻めの義兄弟ものです。

晶真は弟に対する気持ちをずっと抱えていて、そっけない態度をとられようともせめて『兄弟』として仲良くありたいと、ブラコンを隠れ蓑にして貴裕にかまう。
つれない態度の貴裕くん。
彼は彼でずーーと晶真に思いを寄せていたのですが。
俺は好きなのに、兄ちゃんはしつこく『兄弟・兄弟』ってなんだよ!とヤキモキしてツンケンしていた弟。かわいい奴め(笑)

両思いとわかっても、『家族』を壊したくなくて拒否する晶真ですが、貴裕と離れることになると知った瞬間、気持ちが抑えきれなくて…気持ちバレバレになってしまいます。

晶真のほうが臆病でワガママで、『家族』に固執していた気がします。
グルグルとずーっと悩んでますからねぇ。

誰に否定されることもなく、あったかい周りに囲まれた兄弟ふたり。
カップルはあまいし周囲はふたりにあまいです。笑

兄弟たちはそれぞれ悩んでいたんでしょうが…和やか~な一冊でした。

1

弟の執着攻め

個人的にはとても大好きな兄弟もの、古着屋でデザイナー目指して勉強中の明るい兄・晶真と硬派で真面目な大学の弟・貴裕のお話です。
カワイイ軟派とカッコイイ硬派、て感じでタイプは正反対なのですが、弟は9歳のときに引き取られた子供で、血はつながっていません。

だからなのか、晶真は弟のまえでは自分の事を「お兄ちゃんは~」とか「お兄ちゃんと~」と言い、やたらと「家族」を強調している感じです。
兄弟でなく、一人の人間として昔から兄に恋していた貴裕はそれが気に入らないのですね。

普通のお話とまたちがうのは、両思いなのは早めにわかるけど、兄弟だからという理由で晶真は「恋人がいる」と言って断ってしまうこと。
やたらと貴裕が不敏に思えました。
というのも、普通の兄弟ならまだしも、普段から晶真は自分を重度のブラコンといい、貴裕の大学まで会いに行っています。
普通、弟の所属するサークルまで兄が様子見にやってくるなんてないよなあと思いました。
そこまでは晶真の方からベタベタだったのに、好きだと言われたら距離をおく、というのは何だかちぐはぐ。
なのに、貴裕が一人暮らししたいと言いだしたら「出て行かないで、側にいて」というのは、貴裕の気持ちを何だと思っているのか、ちょっとやっていることがブレてるような…。

好きで大好きで一緒にいたい、一番近くにいたい、でも近づき過ぎるとダメっていうのは読んでいてすっきりしないものがありました。
なのに最後の陥落するのはあっさりで、ここがもう少しこっていればもっとよかったと思います。

後半は弟・貴裕視点です。
付き合ったのに、晶真に距離を置かれているようで落ち込む貴裕。
前半の延長のようなお話でした。最初から最後まで晶真ばかりがもやもやを抱えてはっきりしない部分が多くて、貴裕がずっとが不敏だなあと^^;

確かに普通の恋人ではないですが、悩むなら一人で悩まず一緒に悩む様が
見たかったです。
ですが、兄弟もので家族に打ちあけるというシーンがあるのはなかなか珍しいかもしれなくてよかったと思いました。

最初は兄のほうがベクトルが強いのに、それが途中で逆転し、兄が一気に逃げ腰になるのが最初あんなに押せ押せだったのに…?とちょっとストーリー事態は納得できないところも多いのですが、貴裕はかっこよくてお気に入りです。
弟の執着ものが好きな方には楽しめると思います。

0

同じ年の義兄弟 思い詰めて逃げて捕まえられて

兄弟萌えはない方なのであまり読まないのですが、養子で兄弟になったということと特別小冊子付きに思わず手に取ってしまいました。

初めっから両片思いっていうのがあからさまで、どっちも相手に悟らせまいとぎこちなくなったりぶっきらぼうになったりと普通じゃない状態。

お兄ちゃんは何がしたいのか全然わかりませんでした。
血の繋がらない弟のことを好きになったけれど、告白しても受け入れてもらえないことはわかっている。関係を壊したくなくないから決して気持ちを知られないようにしようと努力をしているんだと思ったけど、弟から告白されたら、付き合っている人がいるからダメだときっぱり断るんです。
えー?お互いが同じように思っていてハッピーエンドじゃないの?
両親に申し訳ないから?
家族を壊したくなくから?
弟の道を誤らせないため?

バイト先の店長に恋人のフリまでしてもらって、デートの後に弟から楽しくてよかったねと言われたら、嫉妬してくれないとか寂しそうじゃないとかでヘコむんです。
吹っ切れてよかったって思うんじゃないのそこは!
そして、一人暮らしをするため家を出る弟にさらっと本心を告白しちゃうんです。
っで、あっという間に新居に連れ込まれ熱烈なえっちです。
もう、なんなのさ!あんたたちは!
それで周りの人を振り回して傷つけて傍迷惑なバカップルでした。

そして後半の『ぜんぶ独り占め』でもまた、というかまだ、グダグダぐるぐるしてます。
罪悪感でいっぱい、でも好き、でも…。
と、お兄ちゃんが一人でジタバタぐるぐるしまくって納まるところに納まりました。

二人の両親の受け止め方がよかった。
育ててあげた恩も忘れて息子を騙して…なんて言わずに、思いが実ることの素晴らしさを語ってくれました。
そして、孫はできなくても息子が二人できてしあわせだといいます。

5

好きな作家さんなだけに…

表紙ではけっこうな体格差のように思ってましたが、そんなこともないようです。
そして包容力攻めに見えますが、けっこう余裕のない子供なところのある攻めです。
ちょっと変わった設定の義兄弟物かなあ。

**********************
受けは、華奢な体躯で金髪に派手な服装の晶真。
古着屋でバイトをしながらファッションの勉強をし、同い年の義弟へ片想い中。

攻めの貴裕は晶真の義弟。
幼い頃に両親を亡くしたために隣人であった晶真の家へ引き取られた、基本無口で端正な容貌の20歳の大学生。
**********************

晶真は週に一度貴裕の大学へ『過保護なお兄ちゃん』を装い出かけています。
少しでも接点を持とうとしての行動は一見大胆に見えつつ、実は隣を歩くだけでドキドキで、貴裕へ「変態でごめん」と心の中で詫びています。

初めからこれは両片想いでして、あっという間に表題作進むと思ったら雑誌掲載でした(苦笑
先に踏み出すのは貴裕の方なのですが、その気持ちを拒絶する晶真の気持ちがイマイチわかりません。
両親が再婚同士で…みたいな、家族壊したくないという義兄弟とは設定も違うので、「俺も好き」と言えばそこでちゃんちゃん!と終わった気もするのですが。
それじゃあ本にならないのはわかるのですが、わざわざ外部の人間が弟の大学へたびたび遊びに行ったりするわりに、最初の『叶わない恋だから』というお題目が告白されたら急に『兄弟でいないとだめ』にすり替わってしまったのも読んでいて冷静になってしまう部分かも。

個人的には晶真のバイト先の店長、根津がツボでしたー。
チャラっぽい大人だけど実は…みたいなのは乙女(?)心にぎゅんぎゅんきますねえ。

2

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