若葉の -恋期-

wakaba no

若葉の -恋期-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神25
  • 萌×215
  • 萌10
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
6
得点
219
評価数
58
平均
3.9 / 5
神率
43.1%
作画
北畠あけ乃 

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原作
橘紅緒 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
若葉の
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784813030539

あらすじ

無表情で無口な那智眞尋は、同級生から『マネキンくん』と呼ばれ敬遠されている。そんな那智の唯一の友達は、女子に絶大な人気を誇る真里谷梓だ。那智は真里谷が人の輪の中にいても、真里谷だけを見て真里谷への独占欲を隠さない。中学生の時からお互いが一番大切で一番の友達。けれど、那智は「ともだち」よりも大切な存在があると知って…?

表題作若葉の -恋期-

真理谷梓 女子に人気
那智眞尋(マネキンくん) 同級生から敬遠 

その他の収録作品

  • Afterword

レビュー投稿数6

完結

少年期からの恋期、完結です。

マネキンくんと呼ばれている、無口な那智と那智の唯一の友達
女子に人気の真里谷との不思議な関係。
中学の時から、お互いが一番大切な友達だった二人が高校生になって、
心も体も少し大人になった今・・・

お互いがとても大切で一番だった中学時代。
しかし、高校生になった今それ以上の気持ちに戸惑う二人。
高校生らしい感性と、素直な感情そしてその気持ちに揺れ動く心。
ひとり占めしたいと思う気持ちに戸惑いを覚え、心が黒くなったり白くなったり
その時その時の感情に振り回されるのが、すごくよくわかる。
人は、理屈でわかっていてもかなかな気持ちをコントロールできずに悩む生き物。
若い時、感受性の豊かな10代ではなおさらのこと、
ほんの一瞬一瞬や他人の言動に影響されても気持ちが動く。
その多感な年代の、壊れやすく繊細な二人の心を
的確なセリフと表情ある絵で表現しています。

1冊がまるごと1つのストーリーなので
端折ることなく、そのあたりをしつこいくらい丁寧に描いています。
高校生になって少し大人になったことで、周りの環境も少し変わり
今まで以上に女子からのアプローチが絶えない真里谷に対し
言葉ではうまく言い表せない感情に、言いようのない不安や
その不安から感情的になってしまう態度に自分でもどうしたいのか
どうしてほしいのか、気持ちがぐるぐるしてしまう那智の姿がとてもリアルで
きっと今この日本のどこかに、こんなふうに揺れてる人いるだろうな・・・
と思うほど、どこにでもありそうな感じがしました。

二人にとって手を繋ぐという大切な行為からなかなか先には進まなかったけど
素直な感情が行ったり来たりして、何が正解なのか不正解なのかではなくて
お互いが「好き」という簡単な答えにたどり着いたとき
好きだから抱きしめたい、キスしたい、独り占めしたいと思うのだと気づいたときに
自然と手を取り抱きしめ合い、熱いキスを交わします。
二人が見詰め合って那智がそっと眼鏡を外したとき、
ゾクッとするような色気を感じました。
マネキンくんと言われていた那智ですが、マネキンどころか
今までの想いを一気に吐き出してさらけ出しているような人間臭い感覚でした。
セリフは少なくても、赤く染まった頬や吐息が高揚した二人を十分に表現し
その場の高まった雰囲気が、伝わってきました。

読み終わった時、すごく爽やかな気持ちになれるストーリーです。
このお話はこれで完結と言うことですが
大人になった2人を見て見たい気もするのは私だけでしょうか。

8

地味だけれど名作

他になかなかない、瑞々しい世界観の作品。

原作の橘紅緒さんが好きで、前巻の「若葉のー少年期ー」を手にしたのだが、
その独特の透明感のある世界を生かしながら、
文字とはまた違ったふくらみを見せるコミカライズに
すごく惹き付けられ、待っていた続巻。

感情表現が分かりにくいようでいて、実は非常にピュアで正直な那智。
トモダチからコイビトへと色合いを変えていく彼と真里谷の心情が、
表情や動きからダイレクトに伝わってきて
キュンというよりも、ザワザワとするような感覚だった。

ちょっと生かしきれていない伏線があり過ぎかな?と思わなくもないし
最後はいささか駆け足だしキス止まりだけれど、
この漫画どこで終わってもその余韻も楽しめる不思議さがある。

俗物なので、願わくは「若葉のー青年期ー」も期待しちゃいますがw


3

どうしたら 恋人になれる..

那智への深い思いを自覚した真里谷
那智へずっと苦しい思いを抱えています

そんな時上級生が那智へ急接近
那智のお父さん(作家)の作品のモチーフになったカフェへと誘います
那智は勿論真里谷も一緒に行くことを望みます
本に登場したカフェの水槽を堪能する那智
そんな那智を暖かく見守りながは、真里谷と上級生は談笑してました

そんな、2人を見てすっかりつむじを曲げ席に着く那智
『真里谷の側いる!』
不機嫌の理由が解らず困惑する真里谷
そんな時、上級生が那智にお父さんの小説の登場人物の話し方が真里谷に似てると告げます
それもそのはず、那智パパは真里谷を無断でモデルにしてたんですから
その事を指摘されたのが余程嬉しかった那智は満面の笑みを上級生に返します
その笑みを見た真里谷は『なぜ、突然なっちゃんのご機嫌が直った?』小説を読んでないから、2人の会話の意味が解らず今度は真里谷が不機嫌に
そして、なっちゃんを連れて早々にカフェを出ます

この様に思う気持ちは同じなのに、もどかしくすれ違っているのです
男の子同士だから 友達だから 友達って何ってね。

そんな時ある友人が言います

『彼女が一番。』
『友達よりも?』
『友達よりも。』
この言葉が那智の心に重くのしかかります

じゃ、友達の僕は真里谷の一番になれない..

那智の真里谷への思慕は恋だったのです

友達の僕は真里谷を束縛する権利が無いと
真里谷に接する態度に戸惑いを見せる那智

そんな那智を見て真里谷は不安にかられます
好きな人がいるの?と聞かれ赤面した那智を見た真里谷
那智を誰にも取られたく無い!と
自分の想いを那智に告げようします

那智を連れ出し
想いを告げようとした矢先に那智から
『真里谷と恋人になるにはどうしたらいい..』
と問われます
高まる鼓動を抑えながは
『なっちゃんの恋人と俺の恋人とは違う
俺はなっちゃんを抱きしめたり キスをしたり
みんなに恋人だって言いたい
苦しいくらい好きなんだ』
と告げた真里谷

そして 那智からのキス
ここで初めて想いが通じました
真里谷にもたれ『苦しい』と頬を赤らめた那智
もう、涙止まりませんでした

伝えたい 伝わならない 想い
やっと、ずっと 同じ想いだった事が伝わった2人
もどかしく ひたむきで 傷つき傷つけながらここまできた2人
那智と真里谷の2人が大好きです

若葉の極短い期間にしか味わえない感情を
詳細な説明の言葉では無く、間や表情、空気感で描いたこの作品は私の中で秘蔵です

原作者の橘さん 作画の北畠さん
この作品を作ってくださってありがとうございます
大好きです

2

2作目

丸ごと一冊がひとつのストーリー。
「若葉の」の2作目。

前作からとても独特だなぁと思っていましたが
この空気感・・・たまりません。
読めば読むほど味が出る、とでも言いますか。

えっち度もとても低いですし、派手さも無いと思いますけど
でも、じわ~~~~~っと何かが来る感じですw

1作目の「ー少年期ー」と通しで読まないと
この空気感や意味がなかなか伝わらないと思います。

那智くんが、前作よりも明るく・・・というか
感情が少し出るようになっていて、
これも真理谷のおかげ・・・ですかね?^^♪

0

カバー折り返しの

カバー折り返しのところにある作家さんのメッセージが書いてあるところ。

北畠あけ乃先生のコメントがほぼ変わってません。
少年期→人生サバイバル。
恋期→人生サバイバル ♡

句読点がハートに変わりました。

梓が那智の髪を切り終えたシーンから始まるわけですが、可愛い。

髪を切った那智可愛い。
寝るときにメガネ外してるんだけど更に可愛い。

謎の先輩に連れてこられた喫茶店で梓が那智用にチョコパフェを頼みます。
梓は甘いものが苦手らしいですが、那智が「あーん」てしてます。
当然、梓は食べません。
那智もわかっててやってるようで……これでまだ友達なんだからね。
ラブラブカップルにしか見えない。

まあ、やっと好きあってるって分かりあえてコイビトになれたんだけど……その後が読みたい!

大学生になったら同棲でもしてそう。那智パパ、子離れ出来なくて泣いてそう。

キスしかしてなくてセックスシーンはないんだけど、那智はいざというときに潔く男前になりそう。
梓の方がたじたじになりそう。

気になるのは男と付き合ってるという梓の兄です。気になります。

1

生徒会長が登場する意味…

少年期、恋期まとめてのレビューで失礼します。

絵の雰囲気が好みっぽかったのと、表紙とタイトルから昔懐かしいジャニーズ系ドラマを思い出して4カ月前に購入。予想に反して黒髪眼鏡くんが普通サイズだったことと、変人ぷりがわたしの好みと本当にかすかに、微妙にズレていたのが無念。あと少年期の最後の真里谷が藍沢に取った行動に腹が立ち過ぎた記憶があります。

そして今回再読。
前回読んでから4カ月経ったので、謎だった部分を違う目線で読めたらと思ったのですが、また失敗。

生徒会長が絡んでくる意味が何度考えても分からないんですよね。
藍沢の従兄弟で心理学に興味があるのは分かるけど、藍沢から愚痴を聞いていて那智と真里谷に興味を持った→那智が好きな作家・林真尋の作品を1年かけて読破→満を持して那智に接近→那智の真里谷に対する気持ちを察知→興味をなくす。
このひとの登場理由と何に興味を持ったのかが全くもって不明です。藍沢のことが好きだったのに真里谷に邪魔されて、あんな嫌がらせを受けた従姉妹は一体何を愚痴っていたのか。その愚痴の何が1年も下準備をしてもいいと思うくらい、このひとの食指を動かしたのか。
このひとの登場で那智と真里谷の関係が変わったということもなく、このひとのおかげで気持ちが動いたということもなく、後半でも一回出てきますが、あのシーンは別にこのひとじゃなくても良かった程度の登場の仕方。
それなのこれだけのページ数を割いた理由…。謎すぎて引っかかりが取れないまま…。

那智の変人っぷりも何というか惜しい。
那智が初めて友達になりたいと思った真里谷。友達以上の存在があると知って、それならそっちになりたいと思えるほど大事な存在。そこはいいのですが、親が作家でそれだけ本を読んでいたら「友達」や「恋人」の概念は分かりそうなものでは…。
持論ですが、こういう「トモダチ?何それ、おいしいの?」系変人くんは理系じゃないと成り立たないのです。そういう概念のない世界にいるから説得力がある。でも文系少年の場合は、「それを理解せずにどうやって本を読んでいたの?」となってしまう。無理があるのです。
惜しい。淡々と事実や自分の要望だけを話す黒髪眼鏡くんは大好物なのに、本当に惜しい。

もうひとりの主役の真里谷は藍沢にひどいことをした上に、那智も傷つけたから嫌いなのですが、那智が好きというなら仕方ないんだろうなという感じでした。

引っかかりがあるとつい「他にも辻褄が合わないところがあるのでは!?」となってしまう自分が嫌ですが、うーむ、生徒会長…。うーむ。
細かいところを気にしなければ、焦れる要素がたくさんあるので楽しめる作品だと思います。

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