堕天使は姦淫する

datenshi wa kaninnsuru

堕天使は姦淫する
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
40
評価数
14
平均
3.1 / 5
神率
7.1%
著者
ふゆの仁子 

作家さんの新作発表
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イラスト
高崎ぼすこ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
堕天使は姦淫する
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784799714324

あらすじ

世界中のエリートが集う国際会議に参加することになった市来翠は、宿泊先で思わぬ男と再会する。それは翠が高校時代に男同士の愛戯を教え込んだ相手アンバーだった。昔以上に濃厚な愛撫、熱く激しい口付けに、翠の中でアンバーへの思いが蘇る。それは、誰とでも寝る翠が唯一抱いた本気の恋だった。再会に燃え上がる二人だったが、やがて翠の周りで「事故」が起き始める。自分に会うためだけに会議に参加したというアンバーの真意はどこに!?

表題作堕天使は姦淫する

アンバー・琥貴・リン 投資家集団の一族で天才
市来翠 米国シンクタンクの元秘蔵っ子 28歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

臆病者たちの恋

持ち前の美貌を使って世の中を渡ってきた翠。
愛されることに慣れ、甘えることに慣れ、自分の持つ魅力を十分理解している。
相性のいい男、テクニックが巧みな男。それなりに楽しく過ごしてきた翠。
エリートたちが集う国際会議に参加することになった翠はスイスを訪れ、そこで再会したのはかつての同級生であり──そして唯一本気で恋した、今はアンバー・リンと名乗る、琥貴だった───。

再会ものです。
小悪魔ちゃん。みんなから溺愛設定、好きです。
数多くと関係してるし、過去の男もガッツリ登場するので、そこは賛否両論かもしれません。

一方琥貴は超一途。
忘れたくても忘れられなかった翠に会いたいがためにスイスにやって来ました。
なんだろな…琥貴は色んな一面がある奴です。
若干ヘタレ気質、スマートなワンコタイプかと思いきやけっこう強気で嫉妬深い。
やぼったいかと思えば壮絶に艶を放って意地悪を言ったりする。

翠は淫乱小悪魔なんだけど、憎めない。
それは翠が自分に厳しく甘えないからでしょうか。
翠の中にあるコンプレックス、そして弱い臆病な心。
幸せの中、なぜ琥貴の前から消えたのか。
翠の心情を思うと、切なくなりました。

受けがハイスペックな男前たちに溺愛され、その中で本気で恋した男との再会ラブ。
高崎ぼすこさんのイラストも素敵!でした。

3

堕天使故に

見た目は天使そのものなのに、
愛どころか恋すらない相手に抱かれる翠。
自分の美しさをわかっててそれを武器にして、
手玉に取った男たちを利用して、
亡き父親が騙され取られた会社を取り戻す為に。

と考えると計算ずくで抱かれる腹黒さはあっても、
父親思いの誠実な面もあるのかなぁ、と思います。
それにしても堕天使としか言えない淫乱さは確かにあるのですが。

そして天才なのにそんな腹黒さは全然分からす、
ただ一途に健気に翠を想うアンバー・琥貴。
しかも、無口で愛想がない。

それもこれも彼が類まれな天才だからなんですが、
それなのに翠の計算を読めないのがわかるようなわからないような。
アンバーが翠の罠に嵌ったのもわからずただ愛し続けるのも、
その読めなさからくるんだろうとは思いますし、
そのまっすぐな所に緑が惹かれたんだろうとも思いますが、
でもやっぱりその辺が弱いような?

翠は堕天使だけど姦淫という程でもないかな?
アンバーは口数少ないながらも不思議な魅力があって、
個人的にはツボな性格のキャラです。
一応翠視点で書かれてはいるのですが、
アンバー視点でも話も読んでみたい気がします。

あと高崎さんの絵が素敵。
とくに後半のアンバーが素敵です。

2

恋の再起動

高崎ぼすこさんのイラストがとてもきれいでよかったです。
コミックはあまり読まないのでこれまで馴染みがなかったのですが好きな絵です。

再会愛モノはわりと好きです。
その昔いやな別れをして数年ぶりに出会って
そこからのどうやり直せるのかが見ものです。
なぜ別れるに至ったか。
過去を払拭できるのか。

二人とも純情な初恋をそのまま引きずっていたように思えます。
翠は純情というにはアレですが、保護者への甘えや処世術としてのセックスじゃなく
心から求める恋愛感情としての初めての相手が琥貴であり
琥貴にとっては、初対面から気になる人で本当に初めての相手でした。
翠が玩具にでもするつもりで手取り足取り自分好みに作り上げた男だったはずが
いつしか別の感情を自覚して、このままいくと自分が変わってしまう不安や
引き返せないくらい嵌ってしまう恐れから逃げ出すことを選びます。
置いて行かれた琥貴は怒りと悲しみにとらわれますが
捨てられた悲しみに押しつぶされたり恨むばかりではないところが
翠の惚れた琥貴なのでしょうね。
父方の名家の力を利用しつつ翠に釣り合う男になろうと努力し続けたのは見事です。

高校時代の出会いと別れは
その後の二人の成長には必要なことだったのではないでしょうか。
お気楽に快楽だけを求める付き合いに未来はなかったと思います。
卒業と共に終わることになったでしょう。
特に琥貴のほうはこんないい男になれなかったと思います。

翠はまさに美しい堕天使。
うっかりそそのかされてしまった琥貴にとってよかったのか悪かったのか。
ん~、幸せなんだからよかったんでしょうね。

そんな二人の再会と初恋の続き話しの裏で
翠の保護者の支配欲や独占欲がちょっと怖かったです。
誰を傷つけたも取り戻したいとか閉じ込めしまいたいみたいなところが。
それも翠本人ではなく失くしてしまった想い人(翠の父)の身代わりとして。

2

堕天使の恋

タイトル通りの受けが登場する話で、受けになる翠はまさしく男を手玉に取る
天使の顔をした淫乱な堕天使なのです。
その堕天使の最終目的は、自分の顔と身体を使って人脈を作り、
亡き父親が作った会社を父親を陥れた叔父から奪い返すことを目標にしてるのですが、
イマイチその辺は、その気持ちの強さというか動機が薄い感じでした。

この作品はセックスは単なる生理現象の捌け口くらいにしか思っていなかった翠が
高校時代に恋人と読んでもいい存在だった攻めになるアンバーとの10年ぶりの
再会ものでもありましたね。

高校時代の翠は既に保護者替わりの相手と中学時代に男性経験を持っていて、
編入した特権階級の生徒ばかりの学校で世渡り上手に暮らすために複数関係を
もっているようなビッチなのですが、そんなビッチの翠が手とり足とり
自分好みの男に仕立てたのが寮で同室になったアンバーなのです。

誰と寝ても理性を失わなかった翠が初めて肉体の快感に溺れた唯一の相手。
そんな自分自身に怖さを感じて逃げるようにアンバーの前から姿を消した翠。
それが、10年後にエリートばかりの国際会議が開かれるところで再会する。

アンバーは昔と変わらず翠一筋で、翠以外の人間と積極的に関わりを持たない
ある意味天才ゆえの孤高の存在なのに、翠絡みだと子供以上の嫉妬する姿が見える
そんな可愛い男でもあります。
こんな魔性の男に引っかかったのがかわいそうなくらいなのですが。
ビッチの翠が初めて誰にも抱いたことが無い感情を持ってしまった相手でもあります。

そんな二人の再会恋模様と、翠を巡る不穏な動きを背景に描かれた作品ですが、
全体的に面白いのですが、どこかパンチに欠けている気がしないでもなかったです。

1

恨み入ってるけど さらっ

IQ高い方々、アラブの王子、投資家集団の跡取り息子(IQ高し)なんかが
天使ちゃん(受けさん)に手玉にとってもらうお話?
いや、ちょっと語弊があるかも。
さらっと読めましたが、あんま残んないなーと感じるので萌。
そう、一部登場人物から恨み入ってるんだけどな、なんか さらっ。

受けさん:天使ちゃん。羨ましい人たらし能力。
     アラブ王子にコーヒー入れさせちゃう(笑)
     悪意がないから憎まれないが、かなり酷いことしてる(爆)
攻めさん:これこそグレートピレニーズ?いや色が黒っぽいんだよな。
     マスチフ? 土佐犬?なんしか黒色大型犬。執着しまくり。

受けさんが自分のキモチに気が付いて、おたおた、わくわくする感じの
記述がよくて、きゅんしました!
ただいかんせん、少々ご都合主義的な感じもしたー。
みんな仕事もちょっと真面目にしようよーと思うのは日本人たる私だから???
うーん、キラキラな人がちょっと出てきて、きゅんも少々あり な感じが
よければ、痛いこともないし、うーん、BL初心者さんでも安心かも です。

0

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