笑わない人魚

warawanai ningyo

笑わない人魚
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
3
得点
19
評価数
7
平均
3 / 5
神率
14.3%
著者
今市子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
ホーム社漫画文庫
シリーズ
楽園まであともうちょっと
発売日
価格
¥560(税抜)  
ISBN
9784834275070

あらすじ

僕の叔父さんは、人魚を飼っていた──。
失踪した叔父の遺言状をきっかけに、洋介は8年前の夏の日を思い出す。あの日、叔父の家のプールで見たのは、人魚のように美しいあの人。14歳だった洋介は、人魚への想いの正体に気づかないでいた。大人になり、人魚と再会した洋介は、幼い頃の憧れが次第に恋であると自覚していき──。表題作「笑わない人魚」のほか、不器用な大人たちの切ない恋物語を収録した、今市子の初期BL短編集。

【収録作品】
青髭の友人/真夏の城/廻遊魚の孤独/海幸山幸/あとがき 泳げない人魚

表題作笑わない人魚

失踪者の甥で大学生 寺島洋介 22歳
遺産相続人の地元の青年 見城歩 25歳 

同時収録作品青髭の友人

同時収録作品真夏の城

旅行会社の社長 川江務
社員で恋人 浅田貴之

同時収録作品回遊魚の孤独

寺島洋介
別れた元恋人 見城歩

その他の収録作品

  • 海幸山幸
  • 泳げない人魚

レビュー投稿数3

ミステリアス短編集

【コミック文庫】です。
BLですが絶対に文庫で出版されるだろうと待っていました!
この世界観は【今市子】にしか描けません。
短編の中に、ぎゅぎゅっとエキスが凝縮されています。
ほとんどの作品が(非BLも含めて)文庫になっているなんて凄い作家です。
うっとりする綺麗な淡い表紙。
もうそれだけでどんな話なのだろうと想像力がかきたてられてしまいます。

不器用な切ない片思いに焦点を当ててあるシリアスロマンティックな内容。
ほのかなエロさが読者の心をくすぐり続けるのです。
文庫で短編集なので持ち歩いて時間があいた時に読むのにも丁度いいかも!

1

そうか、こういう話だったんだ!ビックリ。

今市子センセイの絵は童話的な魅力ある。
しかし、この「笑わない人魚」に関してはいろいろとあって
原作を手にとったのは初めて。

BLCD史上、最強の駄作としかいいようがなかったドラマCD「笑わない人魚」
たぶん、原作はこんなんじゃないんだろうなぁ、と思いながら聞いた。

原作読んで、はじめてストーリーがわかったよ!!!!
そうか、人魚ってこういうことだったのかー!(驚)
しかも、最後がまさかのオチ。
こんなに切なく、プラトニックな話だとは知りませんでした。
まぶしいぐらい清い話なのです!

そら、BLCD聞いた人が「原作のよさをぶちこわし」と怒るのもうなずける。

それにしても、キスシーンがなぜかとてもエロティック。

ほかの短編作品も、国枝彩香に通じるような美しさ8割グロテスク1割みたいな
ところがあって、十分楽しめました。

6

ofnotice

2009年リリースですから、とても古いというわけではありません。事実、大手古書チェーンでは激安で売っています。
詳しくは書きませんが、このレーベル、かなりのトラブルがあったようですし。
出演者の方々や、原作者の今センセイにとって、このCD、抹殺したいぐらいのトラウマだったかも…。

roseーlily

ofnoticeさま

こんばんは。
質問なんですが、CDはかなり古いものですか?
関連作品にも無いみたいなので、もう廃盤だからなのかな?
声優さんとか、ちょっと可哀想ですね☆
この文庫本、買おうか迷っていたんですが。
レビュー読んでいたら、CDとのギャップ話に興味を持ってしまいました☆

あの海辺の日々を思い出す

去年の秋頃、あちこちの本屋さんで今市子先生の本が特設コーナーに置かれてまして。
ある書店では、新刊にサイン本もあり!
今市子先生の本はまだ一冊しか読んだ事がなかったので、しばらく買うか迷ってました。
(ハマると懐とスペースが大変な事になりそうなので…)
そんな時、ここでレビューを読ませていただいて、この本を買ってみたのが去年の11月。

先生のあとがきを読む限り、このお話はどうやら日本海側のお話みたいなのですが。
私は勝手に太平洋側を想像していました。
実は小さい頃、3年間だけ太平洋側の漁港で暮らしていた事があるので。
このお話には、海沿いなのにプール付きのお家が出てきます。
そのプールがこの物語の舞台です。


あらすじは。
なぜか家族に嫌われている叔父が、一人で住んでいる海辺のプール付きの家。
甥の洋介だけは叔父になついていて、中二の夏休みに一度だけこの家に遊びに行きます。
叔父のもとには無口で愛想のない青年がいて、夜になると二人はプールで会う。
泳ぐ青年の姿が洋介には人魚に見えた。
そして、ある日二人の秘密を見てしまった洋介。
八年後、行方不明の叔父の家の事で呼ばれた洋介は、あの人魚だと思っていた青年に再会して…?


このお話は短編で、この本の最後に続編が出てきます。
他にも別のお話が二編。
たぶん描かれた当時はBLというカテゴリーが無い頃なので、普通の漫画として描かれたお話で。
その中でも同性愛をテーマにしたものを、文庫化したのがこの一冊のようです。

いやぁ~、今市子先生の世界観は不思議で面白い!
ノスタルジックでファンタジーな感じもあるんですが、突然現実的な描写が出てきたり。
面白かったのが、謎めいたキャラクターが実は、百年の恋も冷めるような家に住んでいるという。
夢のような美しい世界だけではなくて、妙な現実感が漂うのが不思議で、しかもしっくりくる。
ズドン!とインパクト強いのではなく、ジワジワ~と染み込んでくる魅力が、と~っても面白いなぁと思います。

個人的には、お話で一番面白かったのは「青髭の友人」、ちょっと推理ものっぽい感じ?
「真夏の城」は、好みの少年と男たちがいっぱい出てきて萌え萌えでした♪

2

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