【復刻版】銀の華 (中) 男女郎苦界草紙

gin no hana

【復刻版】銀の華 (中) 男女郎苦界草紙
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
30
評価数
8
平均
4 / 5
神率
62.5%
著者
田亀源五郎 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ポット出版
レーベル
シリーズ
【復刻版】銀の華 男女郎苦界草紙
発売日
価格
¥2,500(税抜)  
ISBN
9784780801873

表題作【復刻版】銀の華 (中) 男女郎苦界草紙

いろいろ
身代を潰し男女郎になった月島屋元主人 銀次郎

その他の収録作品

  • 第四章 汽笛
  • 第五章 残菊
  • 第六章 牡丹
  • 第7章 花宴
  • 第八章 花露
  • 銀の華 連載時扉絵コレクション

レビュー投稿数4

えげつなかった

上巻で、面白いやん!と読んでた。
調子こいてたやつが落ちぶれる王道なお話だし、銀さんって見た目髭毛むくじゃらガチムチおじさんだけど、典型的なエロ漫画ヒロインやんと。

中巻は、これでもか!とエゲツない拷問のオンパレードでした。やっぱ、汚い系と病院行かないとあかんレベルの行為は苦手ではあるわ。前回、足抜けして、爺やの待つ上野駅目前でゴロツキに見つかって拉致監禁。列車で東京を立ち去りつつ、銀さんを思いながら涙する爺やと男共に輪姦され無念に涙する銀さんのコントラストが効いてておおっ!と思いました。列車の動きとSEXの動きをシンクロさせてるのはちょっとギャグなのかな?と思わされたけど。
そこから見事脱出し、ひと目会おうとなじみだった元女郎のお菊さんの元に。これ、連れ戻されるフラグやーんと思ってたら案の定ですよ。
廓に連れ戻されて折檻の日々。終わることなき地獄に死んだ方がマシやん?と思うも銀さんタフだよ。
局部に牡丹と蝶の刺青入れられて、男女郎初お目見えって見せしめ。刺青がプリントチックだったのがかなり残念。見惚れてしまうような刺青が見たかった。

毎日毎日こんな事繰り返されてカラダはボロボロだろうし、気でも狂いそうだと思ってたらラスト急にラブ展開きてびっくり!
何クソ!と意地で生きてる方が良かったかもしれんよ、この先愛を感じてしまったらなんか辛い展開になりそうな気がするんだけど。

あぁ、気になってしまうから続き読みます。

0

男が“女にされる”ということ

さて、上巻のレビューには直接物語の中身に触れないような感想を書きましたので、こちらに改めて物語の大筋的なものを。

本作、調教は調教でもいわゆるマゾを開花させる系のSMモノではありません。
(それ系を読みたい方には「PRIDE」がオススメ)
誰もが羨む種馬だった男が、凄絶な生き地獄の中で「女」にされる物語です。
本気度MAXのメス堕ちモノ。
読み切るにはかなりの耐性が必要です><

お話の舞台は明治40年〜の東京吉原。
金にモノを言わせて派手な廓遊びを繰り返していた主人公〔銀次郎〕が、借金地獄に堕ちたのをきっかけに、周りに嵌められ苦界へと堕とされていくお話です。
首謀者は「金華楼」という廓を営む〔西郷〕という男。
過去の中傷から銀次郎が憎くて仕方ない西郷は、自分の元に用心棒という名目で銀次郎を雇い入れるや否や、男相手に二束三文で身体を売らせる男女郎に仕立てます。
取らせる客は遊女を買う金など持たないような貧民窟の汚い男達が中心。
呉服屋の跡継ぎとして生まれ、男として恵まれた環境に胡座をかいて生きてきた銀次郎にとって、耐え難い屈辱の日々が始まります。
調教と懲罰を繰り返し、少しずつ銀次郎を心身ともに作り変えていく西郷。
上巻の終わりでついに銀次郎の女陰が名器として開花しました。

上巻を序破急の「序」とするなら、この中巻は「破」。
盛り上がりの頂点に向かって物語は加速を始めます!
商品として開花した銀次郎は男女郎として顔と名を知られるようになり、それは言い換えれば簡単に足抜けなど出来ないところへ来てしまったという事。
凄絶な・・・凄惨な・・・逃げても逃げても地獄から出られない銀次郎の境遇に心が折れそうでした><

凄いんだこれ。
田亀さんの描く毛むくじゃらキャラが廓で女郎ってどんなゲイファンタジーだよ!って思いながら手に取ったんですけど、やーなんだろう・・・私の目にはもう完全に田亀マジックがかかってるみたいで、毛むくじゃらのおっさん同士の組んず解れつもなんのそのw
ぐいぐい物語に引き込まれます。
田亀作品がえげつないゲイコミックであるにも関わらず、半BLのように位置付けられているのはやっぱりこのストーリーなのだろうと思います。

本巻のラストに、“終わりの始まり”を告げるある重要な展開が待ち受けています。
心して読みたい中巻です。

下巻に続きます。

2

大事な人たち、さようなら。

中巻。

長年、銀さんの月島屋に使えてきた爺と銀さんの永遠の別れです。
姿はお互いに見ることはできないけれど、お互い溢れる涙を止めることが出来ずに、夕暮れと汽笛の音がそのことを教えてくれます。

そして今回のキモは常と玉菊。
どちらも銀さんに思いを寄せる人たち。
常は銀さんにハメられて、銀さんを逃がす片棒を担いだと疑いを掛けられ、銀さんが見つかるまで恐ろしい折檻地獄へ。

常~!
こんなに酷い折檻を受けてもなお、銀さんへの思いは捨てきれていないところが常のいいところ…。
「兄ぃ」と慕う政と常の関係の方が、私は今後を読んでも好きだったけど。

そして玉菊!
銀さんに対してただのお客の一人じゃなかったんだね。
銀さんを助けようと、自分の出来る限りのことをしてあげようと、涙を流し頑張ります。
うまく立ち回ればいいのに操も立てて。
以前の銀さんより、落ちた銀さんの方がいいと言う。

そして最後、銀さんは目覚めます。
常さんの気持ちとは裏腹に、身体だけ目覚めます。

ここで常さんと通じていたらと思わずにはいられないのですが、銀さんはノンケ。
身体は目覚めても心は目覚めないのです。

1

中巻の見どころといえば、やはり最後でしょうね。
女としての快楽に目覚める銀次郎(ノ∀`)はぁはぁww
常さんの気持ちを考えると、実際問題、身体だけの快楽に目覚めちゃったんだな。。。と若干の寂しさはあるのです
なのですが、このシーンだけは、常の気持ちに答えるように
くちづけ合い、身体を重ね合い。
はじめての快楽に溺れる銀次郎を見ると思わず萌えてしまう。
愛だの恋いだのな漫画でないことは分かっていても常の気持ちを
含めて~で見てしまうと、思わず萌です。

とはいえ、今回は、
足抜しようとした先で捕まって犯され続け
惚れた女は、昔馴染の男に手篭にされてて、挙句その男にも裏切られる
連れ戻された先での折檻に加え
銀次に想いを寄せたがために酷い折檻をされる常。
諸々で目をつぶりたくなるような痛めつけが多々なのでご注意ください

4

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