ブコツな男の本気、見せます!男同士のプライドぶつかる攻×攻LOVE。

パラレルライン

パラレルライン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×222
  • 萌11
  • 中立2
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
16
得点
153
評価数
45
平均
3.5 / 5
神率
13.3%
著者
ゆくえ萌葱 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784796403382

あらすじ

ゲイの一弥は、専門学校に入学早々、顔の可愛いらしい湊という男子に惚れた。しかし、湊の隣には二郎といういけすかないヒゲの男。一弥と二郎、湊をめぐる戦いが始まる――と思いきや、いつも一緒にいて言い合いしているのは、ヒゲのアイツ。
「アイツの悪口を言っていいのは俺だけだ」
この独占欲ってやつは、もしかして…。
一人の受をめぐる攻vs攻の攻防は、いつの間にか恋に――?

Parallel lines/Rise line/名前を呼んだら/まっすぐ飛び立て大空へ/カフェラテレター

(出版社より)

表題作パラレルライン

その他の収録作品

  • Rize line
  • 名前を呼んだら
  • まっすぐ飛び立て大空へ
  • カフェ・ラテ・ライター
  • あとがき

レビュー投稿数16

夢に向かって一生懸命って、かっこいい!

コイツとは絶対合わない合うはずがない。
そうわかりきってるのに止められない。
ノンケ同士だったらそれは、良きライバルとして互いに認め合い、気付けば強い絆で結ばれる…というオチなのかもですが。
表題作のふたりがゲイだった、というのが重要。
ゲイだからこそ、認め合いながらも惚れる、強い絆に愛が加わる、そういう部分を丁寧に描いてあるものって貴重かもです。

この御本の売りである「攻vs攻」という関係性は、間に「受」っぽいかわいい子(港)がいたから成立してたんじゃないかな。
それよりも、このお話の一番の萌え処は、ふたりのデザインに対しての本気。それが読んでる側にビシビシ伝わってきてかっこいい。
イケメンで人のあしらい方にも慣れてて器用そうな一弥。
逆に、個性的で切り込みが鋭く本物には本気の姿勢を崩さない二郎。
「Parallel lines」では、港を挟んでのライバル同士だったふたりが、いつの間にかお互いの(デザインに対する)本気を認め合っていく。
そして、二郎の悪口を言うクラスメイトにマジでキレる一弥、この時点で既に、一弥は二郎に狂わされいてるんですよね。
それを気付かせるのが港、っていうのがまたいい。港もある意味男前です。

「Rise line」では、もう、ものの見事に二郎が狂ってくれちゃってます。
器用な一弥と違って、好きという感情の折り合いが上手くつけられない不器用な二郎が堪んないです。
好きだから相手のことが気になるし、男同士だから自分と比べてしまう。プライドも邪魔する。
港が間にいた時は、同じラインに立っていると思ってたのに…。
二郎のそんな心の葛藤がすごく上手く描かれてて、その揺らぎを見抜く一弥がまた男らしい。
へこんだ二郎を煽って引き上げる一弥。だってへこんだ二郎はいつもの二郎じゃないって一番わかってるのは一弥なんです。
めんどくせーけど、同じラインじゃないとダメなんだって最初に気付いたのは一弥で、その言葉を受けて這い上がる二郎もイイ。
このふたりが引いたり折れたりで成立する関係じゃないというのが伝わってきます。
ただ、どんなに攻気質の人でも、弱い部分はあるし、それが受けっぽいと思わせたりもする。
でもこのふたりには、弱いトコにつけ込んでの上下決定はないと思います。そんなのはフェアじゃないってお互い思ってそう。
カバー下で作者さんが仰ってるように、ふたりのHシーンがあったとしてもお互い譲らない=ケンカしながらも離れられない=リバ?という流れになりそうな…。

同時収録の「名前を呼んだら」「まっすぐ飛び立て大空へ」もですが、夢に向かってがんばるというシチュ、所謂青春モノって萌えますねー。
エロはなくても、青春の汗くささって妙にストイックで、逆にえろい感じがします(妄想しすぎでしょうか)。

でも、個人的に、青春臭のしない「カフェ・ラテ・レター」が、じぃんと泣けました。
ゆくえさんの絵は、さらっとあっさりしているんですが、何気ない表情にものすごく気持ちが表れてるんです。
特にこのお話のマスター・種さんの表情、堪りません!胸がきゅうんとなる!
口絵もカバー下のマンガも大好きです。幸せがあふれてる!

どのお話にしても、その後のふたりをいろいろと想像できる余韻を残して描いてくださってて、それが特に「物足りない」とは感じさせないところがすばらしいと思います。
ですので、神評価です!

11

ジャケットはずして

裏表紙?の「小太郎と種さんのその後」も読んでくださいな!

好きな人がアイツとかぶって奪い合いいがみ合ってるうちに
いつのまにかアイツのこと好きになってる…←わかりづらい
なんて私得な話(´Д`)!からはじまり
他の話もとってもおもしろかったです!
一生懸命前向きに恋する男の子たちばかりです!

本編読みながらこの本は萌え×2だなあーって思ってました。
しかし
そだ、裏表紙あるかなー?ってめくってみたら(〃Д〃)はわわ
と萌えがプラスして神になりました☆

 

6

ライバルと目標は高く!

どーしよ、、「神」つけよか絶賛迷い中です。オロオロ、、、
パーフェクトに萌えツボをついてきたこの一冊!
最後の1本はちょっと違うのですが、でも全てに共通するのは
夢を追う男(少年・青年)たちということ。
彼等が、互いの存在の関係の中で切磋琢磨し、目標に向かって頑張る姿が、
好意より少し上の愛情を伴って展開される様は実にキュンキュンさせるし、男子ならではの男同士の良さに結びついて実に萌えツボ刺激のものの何者でもないのです♪
また、エッチ(挿入を伴う)がないのも物足りないどころか、とてもこの物語たちにふさわしく、好感の持てる要素。
作者さんのシンプルな絵が、男の子らしいやんちゃさを表す顔の表現が、実に魅力的でもあります。

特に表題は、そんなライバルという関係が、攻め×攻めという関係でもあり、互いに譲らない意地っ張りな姿勢が「喧嘩するほど仲がいい」を思わせて、ユニークでもあるのです。
それぞれ目標を持ってデザインの専門学校へ入った一弥と大輔(ひげがある方)
入学早々、どストライクのかわいい(外見)男子・港を巡ってバチバチと火花を散らす間柄。
港を争っているうちに、互いのアイデアでより良い作品が生み出せることに気がつき、そしていつの間にか、「好き」という感情が生まれていることを知るお互い。
この主人公達、意外にも互いに振り回されて一番男前は、彼等のアイドルとなった港だったということも愉快だが、
彼等の意地っ張りな会話なやり取りも逐一愉快です。
恋仲(でいいのかなw)であるけど、ライバルを両立している姿が実に理想の姿です!

『名前を呼んだら』
主人公が見つけた憩いの場所は学校の裏手にある公園。
そこで出会ったのは、同じキャラクターが好きな同じ高校の廃部寸前のボクシング部の1年生。
お昼休みに彼に会うのを楽しみにしている主人公は、いつしかその年下の彼氏が好きに、そしてキスをされて。。。
名前も知らない間柄、ボクシング部の存続をかけて頑張る1年生を主人公が応援するとき、始めて彼の名前を思い切り呼ぶことができる。
あ、これも何か男の子っぽくていいなーと思えます。
そうそう、男子って名前呼ばないですよね?おい、とかお前とかですもんねww

『まっすぐ飛び立て大空へ 』
これも学校の陸上部で棒高跳びに挑む生徒達のおはなし。
文武両道でいつも軽々と空を飛ぶ、勝手にライバル視して、目標にしている相手がいるから頑張っている主人公。
でも相手も自分がいるから頑張っていた。
些細な勘違いとスレ違いも登場するが、こうした部活お通して真摯に生まれる関係は、萌えシチュのなにものでもありません!

『カフェ・ラテ・ライター』
これはですね、ラテアートをするカフェのマスターと、自由に世界へ出て行ってはいつもどってくるかわからないカメラマンとのお話。
アートに込められたマスターの想い、ちょっと遅いけど、それに気がつくカメラマン。
少ししんみりと、じわっと、、、
好きと言えない、控えめなマスターの顔を真っ赤にしている姿が実に可愛らしく、ちょっとキュン~♪とさせます。

素敵な一冊ですから、皆に勧めたい!!

13

夢にまっすぐな男子っていいですね…!

表紙が…!表紙がかっこよかー!なんです…!!
なんかイイ男2人が近い距離でガンつけ合って、あれ、でもどこか触れ合って…
とにかく表紙だけでも萌えというかかなり目を惹きます!

ゆくえ先生の前作『見栄張りあってすれ違い』も読みやすくってお気に入りな作品で
要チェック!な先生だったのですが、新刊が出てたなんてまったく知らず、
茶鬼さんのレビューを拝読してから存在を知り即購入した1冊なのでした!
1人の受けを取り合ううちに攻め×攻めLOVEということで、どんな感じになるんだ?と
期待ワクワクで読み始めたのですが、期待を裏切らない素敵な男子たちの作品でした~♪
ゆくえ先生の絵柄はあっさりというかすっきりしていて読みやすいです。

デザイン系の専門学校にて出会ったオシャレで今時イケメンな〈一弥〉、中性的で
可愛らしいけど中身は男前!な〈港〉、そしてデザインのことに関してはまっすぐ、
自分の道を持つ髭男子・〈二郎〉。
一弥と二郎のアイドル・港との出会いによって3人でつるむことになるわけですが、
一弥と二郎はお互い言いたいことを言い合って犬猿の仲…でもデザインのことに対しては
相手のセンスや姿勢を評価していて、まさにケンカするほど仲がいいというやつで周りから
見ても実はいいコンビなのです。
なんと言ったらよいのでしょうか…この一弥と二郎がすごく「男」で、素敵なのです!
お互いがきちんと男同士として夢に対して真剣で、ぶつかり合って自分の夢をまっすぐ追い
かける姿勢がかっこいい!
若さ溢れる彼らは自信に満ち溢れていたり、意地を張ったりぐるぐる悩んだり…
男の子っていいな~と改めて思わせてくれる、素敵な作品でした。

二郎の陰口を叩く奴らに『あいつの悪口を言っていいのは俺だけだ』とまっすぐ言って
のけちゃう一弥がかっこいいです!
セリフだけきくと『アイツをいじめていいのは俺だけだ!』みたいな好きな子を
いじめるガキ大将のようなセリフですが、実は相手のことを認めているからこそ出てきた
セリフで、そこで一弥と二郎が自分たちでも予想外だった『お前の事好きなんだわ』と
認め合うきっかけにもなり『じゃあ付き合うか』となる彼らが素敵です。

読み応えある1冊でした!
表題作以外も、こうなんというか…がっつりくる胸キュン!ではないのですが、
気持ちのよい、清々しい気分で読み終えることのできる素敵な作品たちでした。

12

ピンポイントのツボはないけど、作品全体の雰囲気が好きで仕方ない。

線がしっかりしててザクザクしたような少年漫画みたいなタッチの絵がすごく好きな作家さん。
眼球が小さくほぼ点みたいな絵。こういうシンプルでスッキリした絵柄が大好きなのでツボです。
ストーリーはエロ少ない雰囲気重視のつくり。これも、イラストにあっていてよかったです。
どの話も恋愛中心で回ってるわけではなく、生活の中の一部として恋愛が描かれてるので、雰囲気のある作風だけど適度なリアリティがあるというか…
キャラの見せ方、話の構成など、技術面ではとてもセンスある作家さんだと思います。

4組のカップルからなる短篇集。

■パラレルライン/Rize line
表題作。
服飾系の専門学校の1年同士。
ゲイでタチの二人が、たまたま同じ男を好きになり、はじめはいがみ合っていたが、行動を共にするうちに相手の才能を認め惹かれ合い付き合う…という話。
二人ともタチなので主導権争いがあり、一見「攻め×攻め」の風体をなしますが、結局作中では決着がつかず、どっちが攻めで受けなのかハッキリしないのが残念でした。
本来「攻め×攻め」が大好物なため、はじめは「おぉっ!?vvv」と楽しみに読んでいましたが、なぜか、話しが進むにつれて「どっちが受けでも違和感ねえな…」と思えてきてイマイチ盛り上がりにかけたという。。
「攻×攻」の醍醐味は、どれだけ攻めに相応しいかを争う点にあると思うのです。
つまり、どれだけ「受け要素」を廃絶できるかが重要なわけで、「受けもアリだな」と思えてしまうキャラは、そもそも「攻×攻」ではないということ。

でもまあ、それは別として、ストーリーがとてもよかったので十分楽しめましたw
単なる設定としての「服飾業界」ではなく、そこに人生をかけてる学生たちの姿がしっかりと描かれていて、世界観がちゃんとしていたのがよかった。
洋服創りのためなら「キスは禁止」というルールをつくるようなストイックさとか好きです。最近、こういうストイックなキャラをみてなかったので新鮮だったvv
恋愛ありきにならず、キャラの生活がちゃんと描かれてる作品というのは、短編ではなかなかないので貴重ですね。
ということで、個人的に「攻×攻」とは認定できなかったけど、それとは関係なく楽しめた作品。

■名前を呼んだら
ボクシング部の後輩×偶然公園で昼飯を食ってた先輩。
昼休みに学校裏の公園でたまたま顔を合わせることが増えたことで仲良くなった接点のなかった二人が、惹かれ合ってキスして、その先の関係にいたるまでを描いたショート。
ちゃんとした自己紹介もなく、流れで仲良くなったので互いの名前すら知らない二人。
ちょっと臆病で距離を測りかねてる先輩と、ストレートで意外と行動(手)の早い体育会系の後輩のやり取りがよい。
字で書くとなんてことないストーリーだけど、雰囲気がいいんだよな~~。かなりツボでした(=ω=*)

■まっすぐ飛び立て大空へ
陸上部の部員同士。
容姿端麗・文武両道・成績優秀な無愛想キャラ×粗暴でおバカな単純キャラ。
攻めに憧れて棒高跳びをはじめ、勝手にライバル視してる受けと、そんな何かと突っかかってくる受けを好きになっちゃった攻め。
唐突にキスされて混乱した受けに無意識に避けられたことがショックで試合の成績がガタガタになっちゃう、意外とナイーブな寡黙攻めがかわいい。こういうタイプは案外素直で、受けより単純だったりするんだよな…と勝手に妄想して楽しんでました。

■カフェ・ラテ・ライター
世界各国を旅してる放浪癖のある巨漢の男×滅多に笑わない感情表現乏しいカフェのマスター。
攻めが熊みたいな大男で、細かいこと気にしない大らかな性格なのがとってもステキ。
そんな男に密かに片思いしながらも、自由気ままに世界を飛び回り、次いつ来るかわからない暮らしをしてる攻めが心配で、カフェラテアートで四つ葉のクローバーを描きながらこっそり無事を祈ったりしてる受けがちょっとせつなく、その奥ゆかしさがソーキュートな1作。
大きな熊さん系の大らかな攻めと、奥ゆかしい無表情キャラの受け、という個人的にかなり好きなコンビでした。
ほのぼのしますね~。続きが読みたいです。

短編なので、どれもちょっと読み足りなさがあります。
でも、それぞれのキャラが自分の生活の中で相応しい恋をしてる感じが、ムリなく描かれており、素朴だけど味がある作品集だと思います。
「これが!」というピンポイントのツボはないのですが、作品全体の雰囲気が好きなんだよな~vv
キスはあるけどエロは少なめなので、もしかしたらそこでも物足りなさを感じる人がいるかもしれません。
この作家さんにはぜひとも長編作品を描いてほしいものです!
実は前作の『見栄張りあってすれ違い』の方が好きだったので、やはり短編よりは長編の方が作家さんの魅力が活かされるように感じました。
サイト評価は「萌×2」で同じですが、前作のほうが個人的な10段階評価だと+2段階くらい上になります。念のため。

《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
★・・・・ :エロス
★★★★・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★★★・ :構成/演出

11

相変わらずの素敵ペン使い

ペンの描き込み具合に胸打たれてから相当キてしまった作家さんです。
そのゆくえ萌葱さんの2冊目!こちらは4篇(5作品)収録の作品集でした。
ずいぶん描き込み具合が綺麗になられていて逆に切ない(笑)
でも作家さんの成長が見られるのもまた幸せです。

表題作は表紙でにらみ合っている二人が印象的な『Parallel lines』『Rise lene』
内容は犬猿の仲だけどキスもするですと!?設定だけで萌えます。
攻めと受けの二人のお気に入りの子が、目がわざとらしいぐらい大きくてなぜか笑えました。
お互いに才能があり、夢を追いかけながら刺激し合う関係。
対等な関係の、二人の関係性に相当萌えるお話でした。

『名前を呼んだら』
名前も知らないボクシング部の後輩との昼休みだけの秘密の時間…。
先輩はその後輩の名前を知りたいなと思い、名前を探します。
名前を知った途端に生々しい気持ちになるところがグっときました。

『まっすぐ飛びたて大空へ』
これは萌えました。
高校生で、部活でのライバル同士のお話です。
牧田の等身大の戸惑いがすごく良かったです。
この作品集の中では古い作品になりますが、このぐらいの書き込みのほうが好きです。

『カフェ・ラテ・レター』
カメラマン×カフェのマスターのお話です。
マスターが言葉にできない気持ちをカフェラテの上に描いていたなんて、
健気でいじらしい感じが可愛いと思えるお話でした。

全体的に過度な性描写はなく、エロに関しては薄いほうだと思います。
ですがそこが作風に合っていてまた良いのです!
ゆくえさんの少年誌風なキャラ萌・関係萌、けっこう好きです。

9

今まで読んでなかったのを悔やみました!!

ただなんとなく、と言うほかに理由が無かったのですが
(絵柄だって私はキラキラ綺麗系よりこのような感じが好きだし)
読んだらもう「きゅうぅぅんっ!!!」でした!!

表題作、第一印象は悪いし恋のライバルだと思っていたら、
実は唯一理解しあえて
お互いの才能を高め合える素晴らしい相手だった…。
本人達は気が合う事すら嫌だったけれど、
二郎の悪口を聞いて大人気なく反論するくらい
自分でも気が付かずに特別な想いを抱いていたなんてね。
アプローチをしていた港に諭されたあたりも好印象!
好きあってるとわかった後でも、決してラブラブじゃなくて
関係性に甘んじる事も無く相変わらずドライ、と見せかけての
実はしっかり相手を思いやってるとか…。ツボった……。

いちいちセリフをハモるのが楽しかったし、
あっさりめの絵柄だけれど表情が豊かで
目だけで感情を見せてくれるところとかかなり良かったです!!

『名前を呼んだら』も『まっすぐ飛び立て大空へ』も
青春胸キュンラブストーリーで好きでしたが
最後にどっかんキちゃったのが
『カフェ・ラテ・レター』!!!
自由を愛して世界中を放浪するカメラマンを好きになるとツライね…(泣)
ハートのクローバーのラテ・アートに密かに込めた
“無事帰って来て欲しい”という想い。
「いつ突然の別れがきてもいいように
君の背中を見えなくなる迄見送るんだ」という種さんの気持ちに
思わず泣いてしまいまして…。
種さんのクーデレ気味にじわっとして
小太郎の年下ワンコに萌え、
ここもすっごく素敵なカプでした!!

カバー下の漫画、一弥・二郎も小太郎×種さんが
それぞれらしすぎる“その後”話でほんわり♪

少年漫画寄りのさっぱりな絵柄なのにこの細かな心情!!
うーわー、好きだなぁ!!!

9

ゲイ×ゲイ

最初のお話だけがすごい萌えました!


専門学校へはいり可愛い男の子ををみつけ即効仲良しになろうと
近づいたら横にいた男に「ダメ」と即効お手つきをくらわされる(笑)
大好きな可愛い子を挟んでライバルとなる二人なのですが
どちらもセンスがあり学校の中でも恋でもライバル。

でもいいライバルっていい友達?いい男?
嫌いも嫌いも好きのうちでアイドルとしてあがめる子はお互い同じだけど
ゲイ同士しつぜん的に恋人同士へ・・・。
それでもケンカは耐えないしアイドルの前だとついついケンカしたりと
なんとなくリアルなんですよねぇ。。
あとの読みきりはちょっと趣味じゃなかったです。

6

自分で立つ足、強く繋ぐ手。

ゆくえ萌葱さん、初読み。
予想を超えて好きでした。


5つの作品が入っている短編集。
『Parallel lines』『Rise line』は、デザイン専門学校の学生同士が、
ライバルで角突き合わせているうちに、どうしようもなくお互いを認め惹かれ……
という話。
甘くなく、対等な競い合っているような関係がいい!

この表題作も良かったのだが、その他の短編もどれもよかった。
特に最後の『カフェ・ラテ・ラブレター』が、心に沁みた。
黙ってカフェラテアートに想いを託して、
世界中を飛び回る男を待っているカフェのマスター種さん。
その健気さと心の揺れが、ことばじゃなく表情やしぐさで伝わって来て
胸がキュンとする。


どの作品も、自分の足で立って、まっすぐ夢に向かって行く気概を持っている主人公達。
その絆と心模様が、短い中で繊細に描き出されている。

この作者の長編を読んでみたいと思った。

4

いい攻めといい攻め

「攻め×攻め」らしいと伺い、購入。
個人的に<完全なる攻め、完全なる受け>よりも<攻めか受けか分からない>くらいのものが好きなので、攻めには攻めを! の傾向は大好物です。受けっぽい攻め、よりも攻めだろうと思っていたけど受け!? の意外性が好きです。
お話ごとに味の違う短編集です。表題作に関しては二話分収録されています。

[Parallel lines/Rise line]
二作読了後に思ったのは、一番の攻めは港なのでは……ということ(笑)
一弥もアイドルが男前と認めていますし、読者視点でも港は彼らより男前だと思います。見た目こそ可愛いけれど、大事なのは中身です!
この一弥と二郎が攻め攻めカップルであり、カバー下でも(エッチもこんな感じってどんな感じですかゆくえ先生! そこ詳しく知りたいところなんです!)同封ペーパーでも最後までどちらがどちらかは明確にされませんでした。
なので、感想はともかくどっちなのかなーという妄想をひたすらしておりました。
パラレルラインの方では、二郎の方がより積極的でしたので二郎が攻めになるのかな? と思っていたのですが、ではライズラインはとなると一弥の方がしっかりしていますし、しごき合いでは一弥リードですよね。
メンタル面でより大人なのは一弥かなぁと思います。ヴィジョンがしっかりしているぶん、二郎はずっと追いかける側になるのではないかと。
でもリスペクト的な意味で、一弥は二郎を認めていますよね。これは多分ずっと、そのセンスに焦がれるんじゃないのかなぁ。
ベッドの上で攻め受け交代でやりあえるほど器用には見えないふたりですから、毎度どちらかが我慢というか許容することになるのでしょう。先に快感を覚えるようになるのはどっちかなー。二郎かなぁ…。勢いと強引さは一弥の方があるような気がする…。
と、ずっとこんな感じで悶々しています。どっちか分からないのが、攻め攻めカプの<らしさ>なのでしょうね!

[名前を呼んだら]
秘密のある関係性っていいですよね。
あと男性の男性らしい要素を持つBLっていいですよね。(今回はボクシング部)
そして時間限定、っていうのも心くすぐられますよね…さらに年下君って胸が熱くなります。
キスが若々しい情熱と勢いを孕んでいてとてもセクシーでした。もっと拝見したいなぁ。

[まっすぐ飛び立て大空へ]
高校生BL! とてつもなく爽やか!
他収録作品に比べると、爽やかなぶん薄味かなという印象がありながらも、キスは一番しているし絡みも一番ある! けしからん若さ! 若いからこその素晴らしさ!!
中西くんの攻め攻めしさがまぶしいくらいです。

[カフェ・ラテ・レター]
物静かな人こそ、うちに秘める感情って熱いものがありますよね。
普段多くを語らないぶん、心の中に秘めるというか。ついつい口にしがちなことも心に収めてる。そういう人って、知らず知らずのうちに周りに人が集まっています。種さんはまさにそのタイプの人なのでしょう。
待つことは決して楽なことではなくて、むしろ辛いこと苦しいことが多いかと思うのですが、小太郎くんはこうして帰るところがあるのだし、シャイな種さんを大切にしてほしいなぁと願ってしまいます。

全体を通して、ゆくえ先生は「なにかに打ち込んでいる」人が好きなのだろうと思いました。
その熱心な様子に重なるラブはとても爽快ですし、こちらも気持ちがいいのです。
絵柄はさっぱりしていますが、決して紙面が白いわけではなく、むしろ洒落てるなぁと感じる節もありました。短編集ながらも、個人的には満足しています。

2

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