空と原

sora to hara

空と原
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神284
  • 萌×2105
  • 萌44
  • 中立9
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
56
得点
1981
評価数
448
平均
4.5 / 5
神率
63.4%
著者
中村明日美子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
シリーズ
同級生
発売日
価格
¥743(税抜)  
ISBN
9784863492929

あらすじ

原先生をしあわせにしてあげてください」
 (「卒業生」終了後、多くの読者さんのメッセージより)

 原 学(はら まなぶ)、37歳、男子校教師、独身、「生徒には絶対手を出さない」という
 ポリシーを持つ男。
 3年間の片想いから脱するために訪れたゲイの集まるクラブで若い男に出会う。
 後に彼は、原が勤める学校の新入生、ソラノだと分かり…??
 不器用なオトナ、永遠のアテ馬と呼ばれる原先生に春は来るか!?

収録作品 : 「Hara to Sora」「Otona to Kodomo」「Hara to Sajou」「Sorano to Fujino」
        「Hara to Arisaka」「Sora to YOPPARAI」「 Sora to Hara」
         番外編「ツーブロック」番外編「アンド、キス」

※初版限定特典:キャラクター&スケジュール クリアステッカー
(*ご注意*HLBでの初回特典分の販売は終了しました)

(出版社より)

表題作空と原

その他の収録作品

  • chapter1. Hara to Sora
  • chapter2. Otona to Kodomo
  • 番外編 ツーブロック
  • chapter3. Hara to Sajou
  • 番外編 アンド、キス
  • chapter4. Sorano to Fujino
  • chapter5. Hara to Arisaka
  • chapter6. Sora to YOPPARAI
  • Final chapter Sora to Hara

レビュー投稿数56

強引な生徒と幸薄な先生

同級生シリーズの原先生のスピンオフです。
同級生、卒業生冬と春を読んでから読み進めることをオススメします。

佐条が卒業したあと、ソラノが入学してきます。
ソラノは原先生をふりまわして、佐条とのデートまで取り付けてくるんですが、原先生が佐条を吹っ切るキッカケになったようで良かったです。

佐条と草壁のイチャイチャも少しだけあるので、そこも良かったです。

原先生が高校時代、一線を踏み外しかけた有坂先生が高校にやってきます。
響くんと有坂先生にも幸せになってもらいんですが二人に何があったのかもう少し知りたかったです。

原先生とソラノの物語はまだまだ始まったばかりなので今後への期待も込めて萌評価です。

0

過去の恋と今の恋,そして未来

原先生にスポット当てた物語なんて、なんて嬉しいスピンオフを描いてくれたんでしょう!作者さまに感謝しかありません。

当て馬のスピンオフは、たまーに見かけます。オリジナルの物語で恋に破れた当て馬が、スピンオフで新しい恋を始めていく姿を見届けるの、私もう大好きで。当て馬のキャラクターにもよるけど、負の悲しい感情で終わらせないのが素敵だなーって思うんです。

「同級生」で、原先生のキャラクターにすごく惹かれました。大人で先生という立場の矜持を持ちつつ、佐条に対する愛情もメラメラにあって、その絶妙なバランスが好きでした。

この作品ではソラノという少年と出会いが原を変えていきます。
原の過去の恋を掘り下げつつ今の感情に向き合い、そして共に歩ける誰かとの明るい未来があるんだって事を知らせてくれた、素敵な素敵な作品。過去・現在・未来の原の姿がそこにありました。内容はもちろんですが、ストーリーの構築と流れが最高に良かったです。


原を通して他カップルの姿を見れたのもまた嬉
しい。佐条と草壁は鉄板ですが、あの有坂先生のお話もありました。中村先生の魔法のような引き出しの多さには恐れ入ります。


原の側に寄り添うソラノの存在もまた良し。
彼にも過去の恋を引きずるジクジクした想いを抱えていて、嘘を吐かなくてはならない切ない状況に涙しました。

この作品の登場人物、みんなみんな頑張って恋をしているんだなって。色んなドラマを抱えているんだなって。…鼻の奥がツーンと痛くなりました。

彼らの恋の行方をこれからも応援していきたいです(*´꒳`*)

0

空と原

佐条に失恋の原先生のターン。
ハラセン自体は別に嫌いじゃないけどさ…昔の2丁目デビューの時なんてカッコよかったわよ?でも佐条に対してぐっちゃらぐっちゃらしてるのが。ねぇ。
そこで出会うのが新入生のソラノで、というお話がメイン?
ソラノは明るくて原を振り回すからそこは面白い。
でも先生をからかう生徒っていう図式は好みじゃなくて…。
しかし、原先生…
クールっぽく、枯れっぽく振る舞ってるんだけど、一番ジタバタしてたよね。
有坂先生に再会してま〜たグラグラしたり。
ま、好みのタイプはよくわかった。でも実際は好みじゃない相手の方がしっくりきたりするのよね。だからやっぱり騒がしいソラノがいいのかもね!
有坂先生は…薄幸という言葉が似合うかたですね。
飛び込めない…って芯まで染み込んでるようでツラい。

0

ハラセン!!!!!

本編の順番は間違えなかったのに、こちらの前にOB読んでしまい、あれ?と気づいて慌てて探しました!

ハラセン~~~~~!カッコいいじゃないか!可愛いじゃないの!おじさんにキュンキュンしちゃいました。やるせなさが切ない。ソラノも懐広くて踏み込み方がすごく良い!出会えて良かったねと胸いっぱい。

本編で食えない大人感、満載。でも憎めないハラセンの恋する面が見れたのがとても良かった!!漢気あってカッコよく、脆さもあって、物語の間合いも絶妙でじんわり染み渡ります。

1

大人なんだけどピュアで切ない、、

生徒と教師という立場だからこそ、辛いし切ないけれど、甘くピュアに感じられる。。。
素晴らしい作品すぎます!!!!

ある意味漫画っぽくない展開というか、登場人物達の関係が絶妙で、全くあきません。
読んでいてワクワクします!

ピュアなストーリーが好きな方には絶対読んでもらいたいです。

2

次の恋に進むために

「同級生」「卒業生」のハラセンの物語と聞いて、発売順に読みました。
「卒業生ー春ー」で草壁に結婚するからと言われ、誓いのキスを促したハラセン。
そこで一区切りついたのかなと思ってたのですが、予想以上に重症でした…泣
ごめんね、そこまでとは思ってなかった!

佐条とのデートでやっと過去に別れを告げられたのかな。
原がもっと悪い大人なら、原と佐条の組み合わせもあったのかもしれないと思うと切なさは増しますが、ここは前を向けて良かったです。

ソラノの恋にも区切りをつけられたし、これから2人のと思ったら佐野の登場。
当て馬君かなと思ってたらまさかの…でしたね。
なかなかの驚きでしたよ。

お節介でカッコつけのソラノとハラセン。
似たもの同士で、お似合いなんじゃないかな?
まだ3年我慢だけど、今度はしっかりつかまえてて欲しい。

続編のどこかで2人の近況などは描かれるのだろうか。
とっても気になります。

2

盛り沢山

原先生、結構、かなりマジだったんだな〜っていう切なさから始まる。自分の誕生日に手袋渡すんだからマジやろなそりゃ。

同級生、卒業生ではしっかり冊数かけましたが、こちらは一冊の情報量がすごい!といっても300ページ近くあるのだから当然と言っちゃ当然か。佐条への想いを完結させ、フジノくんへの想いを完結させ、ハラセンの過去、キュートなこまっちゃん、有坂先生、響くん…もりっもり盛り沢山なのに過不足ない中村先生の漫画力に圧倒されてしまう。

う〜んタイトルまで良い。隅から隅まで余す所なく良い。

2

答えが出ない問答みたいなテーマ

読後感想
難しいテーマを描いていると思いました。

ゲイは、教職や指導職に就いちゃいけないのでしょうか?
佐条利人と面差しが似ている有坂先生に、ヒビキ君の親が投げる台詞が刺さります。
「やめてよ 教師づらして 変態 変態 もう帰って」
ヒビキ君が家から飛び出てきて、母親と言い合う最中、響君に有坂先生がビンタ
「申し訳ありません、もう会いません 教師も辞めます 」

このあと、有坂先生が逃げ去るところを「また 彼を 捨てるんですか?」と原先生が静止する。・・・この言葉、経緯を読むと、切ない。「また」とは、昔の原先生のこと。
有坂先生は、普通になれる=「治せる」と思って、女性と結婚を一度した人。

その時の判断は、良くも悪くもない、自分にしても、他人にしても、その人がその時出来る精一杯だったと赦すしか無いです。
どっちが正解なのかは、本人の気持ち次第なのでしょうけれど。捨てないで済むなら、両方大事にしたかったんだろうと思います。
心を、自分の意志でどうにもならないときがありますよね。

私の感想は、作品を読まないと意味不明な散文。
この作者さんの絵はカマキリみたいな風貌で、独特。
あとがきに「原センを幸せに・・」とあったけど、なんとも言えない。

2

サブカプだってこんなにも最高…!

同級生シリーズのスピンオフで、ハラセンと空野の話。


他の方のレビューで溢れんばかりの魅力が語られているので、自分は有坂先生と響くんについて少しだけ書こうかな、、
ハラセンが学生時代に恋した有坂先生はゲイであるのにも関わらず、一度は女性と結婚し子供まで授かった。離婚後、教え子である響に恋をする。また、響も有坂先生に恋心を抱いている。
しかし、響の母親は認めてくれない。そりゃあそうなのだろう。愛する息子が男性に、しかも教師に恋をしており、その教師が話をさせてくれなんて冷静には受け止めきれないだろう。
母親の気持ち、有坂先生の気持ち、響の気持ちのどれにも理解ができるから読み手としてこの三人のシーンは苦しかった。
激しい言い争いのシーンで自分を大切にしてくれているが故の有坂先生に対する拒絶に対し「クソ」だの「ババア」だの「死んじまえ」と言った響をビンタし、土下座をして今後二度と響に関わらないと謝るところ。苦しいのにも関わらず、ダメなことはダメと示す有坂先生、、教師して教え子にきちんと注意する行動なのかなとか、離婚したが一児の父であるが故の行動なのかとかいろいろと考えてしまう。

読んだ感情を上手く文字に書き起こせないので読んで体感してもらいたいと思ってしまう、、
今回の話のメインのカプじゃないけれどこれほどまでに引き込まれ、胸がギュッと苦しくなる二人、、幸せになって!!!
有坂先生をそっと立て直させるハラセンの感情も複雑だろうし…あああ。


ハラセンと空野もすんごく最高。間違いないね。

2

掴んだ幸せをもう離さないで

 教師と生徒ものだと、生徒から先生にぐいぐい迫る作品が多いじゃないですか。だから、原が佐条に真剣に恋をしていたんだなぁというところに、まずぐっと来ました。生徒には絶対手を出さない、大人として最低限のけじめ。それを守ったために、佐条を横から奪われてしまった原。でも、理由はそれだけじゃない。やはりどこかに臆病な気持ちや油断などがあって、佐条に想いを伝えることを怠ったのも原因。彼が1年の時に気持ちだけでも告白していれば、卒業後2人は付き合っていたかもしれない。佐条が確かに原に好意を持っていた時期があると知ると、余計に原のやりきれなさが伝わってきます。

 でも、佐条と再び向き合ったことで、原の心の中でもやもやしていた未練はすっと昇華されたように見えました。真剣に恋をしていたからこそ、その恋を終える時もしっかり踏ん切りを付けることが必要だったんだと思います。そして、少しずつ少しずつ原の頭の中で、上手くアシストしてくれた空乃の占める割合が大きくなっていく。ひょうきんだけど時折諦めたような言動をとる空乃。原は佐条を吹っ切ってすぐ空乃に気持ちが向かうわけでもなく、また他の人に目が向いたり、なかなか罪な男。でも、それはあくまで浅い考えで辿り着いた勢い任せの行動でしかなくて。本当に自分をずっと見てくれていた人に気付くのは遅過ぎるほどなんだけど、そうやっていろんなものに抗って抗ってやっと気付くのが大人なんだろうとも思います。原学という1人の男の人生を読めて大満足でした。

2

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