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renai syndrome
記憶喪失ものなんですが、流石と言ってよいのか微妙なんですが
天野先生にかかると記憶喪失なのにポジティブなんですよね。
受け様が目覚めると記憶が一部欠落していて、学生だと思っていた自分が
28才の大人になっていて、挙句、苦手なはずだった攻め様と恋人同士だと言われ
そんなバカなと思いながらも取りあえず記憶が戻るのを待つしか・・・
なんて結構重い設定なのに軽い感じで進むストーリーなんです。
攻め様と恋人同士で同居して、挙句二人で事務所を共同経営してる
受け様は、仕事面ではそうなのかもと思いながらも、恋人はあり得ないと
頑なに思ってるんです、でも、二人の暮らすマンションに行って確かに自分が
住んでいたと解る部屋に動揺する受け様。
二人は同じ大学の同級生だったのですが、学生時代は攻め様を苦手にしてて
避けていた受け様、建築家のサラブレッドで自身も才能がある攻め様に少なからず
劣等感を持っていて、攻め様のオレ様的な態度も苦手にしていたので受け様は
9年の間に二人に何があったのかを真剣に考えてしまう程に今の関係が納得出来ない。
でも、二人で暮らすマンションに帰り、流れで攻め様曰く、いつも通りの
身体の関係を・・・・
信じられなくても身体の関係を持つことに嫌悪がない時点で受け様が攻め様を
好きなのはわかるんですけ、記憶を失う前の二人はかなり意地っ張りで
不器用な性格&捻てる感じなんですよね。
その後受け様に降りかかるトラブルで記憶を無くした状況と同じ感じで記憶が
戻るのですが、ここでも二人の意地っ張りぶりが発揮されます。
受け様の記憶喪失が切っ掛けで本当の相愛恋人になるまでのラブストーリーです。
実は、ルビーで天野さんということで、購入を迷いました。
1日間(笑)で、
あらすじが気になってしまって、翌日購入しちゃいました。
水沢は、事故により記憶を無くしてしまっており、
仲が良くなかったはずの浅葉と恋人同士と言われる。
同棲しており、その上、仕事も一緒にしていることを知り・・・。
というお話。
記憶があるまでは、嫌いだった相手なのに、
恋人同士になってるなんて信じられない。でも、
頼りになるのも浅葉だし。。。
で、思い出すかもといって、エチしてみたり。
結構、順応性の高い水沢です。
でも、実は、、、
設定も面白かったのですが、こういう記憶喪失ネタだからこそ、
2人が共同経営するに至るまでのストーリも
短編で読みたくなりますね。
事故で過去九年間の記憶を失ってしまった水沢実樹。
病院で目が覚めたとき、自分の傍らにいたのは、自分を心配するはずもない犬猿の仲だった浅葉修司だった。
ところが、その浅葉によると自分と浅葉は、仕事場兼自宅で一緒に仕事をし、一緒に暮らす恋人同士らしい。
水沢はその事実を信じる事ができないものの、記憶を取り戻すために、直前の自分の生活を知るために、仕方なく浅葉と暮らしていたという自宅に戻る事になる。
その事務所は、浅葉と水沢、二人でデザインしたというのだが、全然デザインした覚えがないのに、ところどころ確かに自分がデザインしたのであろうデザインがあって、感性がわかるのがとても面白い。
そして自分の部屋に入った時には、自分が大切にしていた本が並んでいて記憶にない自分の本も確かに、自分の趣味のものであって、ここで生活をし、一緒に働いていたことは間違いないと認めざるを得なくなる。
しかし、自分と浅葉が恋人同士だったという事実を認める事は別。
その点だけはどうしても納得できない水沢は、浅葉にそのことを尋ねると、「身体なら覚えているかもしれない」といきなり押し倒されてしまう。
記憶を失くしている水沢は、強く抵抗する事も出来ず、流されるままに浅葉に抱かれてしまう。
結局、記憶は戻らず、浅葉にフォローされながら、日々の生活を送り始めたのだけれど、水沢は自分が浅葉に惹かれていることを自覚する。
もし今、記憶が戻ったら、記憶を失ってしまった間のことは忘れてしまうのだろうか? 不安に感じる水沢。
一方で、事故にあった水沢の当日の行動がわからない。
直前に電話をかけてきた義妹の話によると、どうやら誰かと待ち合わせをしていたらしいのだけれど、その相手がさっぱりわからない。
携帯の着信履歴等も全て消してあり、当日誰と会っていたのか、何があったのかさっぱり心当たりがない。
そんな中、ゼミで親しくしていたという先輩から連絡があった。
しかも、彼は当日水沢と会っていたのだ、という。
自分が記憶を失った理由が少しでもわかれば……という気持ちで彼と会うことを承諾した水沢は……
という話でした。
結局、水沢の記憶は戻るのだけれど、実は浅葉と恋人同士であった事実はそこにはなく。
ではなぜ、そこで浅葉がそんな嘘を吐いたのか……? ということを考えると自ずと浅葉の気持ちがわかってハッピーエンド、という話でした。
この作者さんの本を読んだのは久しぶりなんですが、こんな話も書けるんだ……というのが正直な感想。
結構、今まで読んだ本が「勢いで突っ走る系の攻め」が多かったような気がしたので、こういうしっとりした話は好きです。
今回の攻めも確かに勢いっちゃ勢いですけど、受けが頭悪い感じじゃなかったのと、挿絵効果もあるのかな……? なんとなく、落ち着いている感じがしました。
しっとり大人BL読みたい人にオススメします。
凄くサラリと読めてしまいます。
余りの速さに読み終わった後、ページ数と本の厚みを確かめてしまいました。
王道の記憶喪失ものにしては、凄く明るいお話です。
その辺は天野先生カラーだなと思いながら読みました。
最後の展開の意外さは、面白い意味で少し驚きでした。
ただもったいないのは、その展開を生かし切れてない印象だったこと!
もう少し、心情面を分かりやすく描写されていたら良かったのにと思います。
事故で9年間の記憶を失ってしまった水沢は28〜19歳へと戻ってしまいます。
そんな水沢の目の前に現れたのは、9年前はライバルとして犬猿の仲だった浅葉。
今は一緒に仕事をし、一緒に暮らし、しかも恋人同士だと教えられます。
最初は半信半疑ながらも、記憶を取り戻す為に自宅に戻り浅葉と暮らすことに。
そして「Hすれば思い出すかも」と迫ってきた浅葉に、嫌がりながらも流されるまま抱かれてしまう水沢!
けれど記憶は戻ってこなくて⁉︎
事故直前何をしていたのか?
記憶を戻すために昔の友人にあったり、仕事の話を聞いたり、料理をして見るものの、簡単には記憶は戻らず⁉︎
そんな時事故の前にあっていた人物と会うことになり⁉︎
一人で向かったもののピンチに襲われてしまう水沢の運命は⁉︎
水沢と浅葉の関係は⁉︎どうなってしまうのか⁉︎
最後のオチなら、ライバル同士だった2人が、どのような経緯で共同経営として独立し、同居にまで至ったのか?
その辺の心情変化が今ひとつ伝わりにくかったので、どうしても、記憶が戻って、記憶喪失中の全ての事を覚えていて…という展開が、余りにも都合よ過ぎに思えてしまいモヤモヤが残ってしまう結末でした。
水沢視点な割りに、いつから浅葉に対して恋心を持ち始めたのか伝わりにくいのも、盛り上がりにかけてしまい残念です。
だから、浅葉が恋人同士だったからといって水沢を抱いたことが、愛があった行為でも、一歩違えば犯罪行為なのでは?と突っ込んでしまいました(笑)
その辺のツメがもう少ししっかり描かれていたら美味しい展開のお話だったのになあと…。
最後の浅葉視点のお話は結構好み!
浅葉の水沢に対する本気さが分かったことは好感でした。
記憶喪失ものを、明るく楽しんで読みたい方にはいいかもしれませんけど、シリアス要素を求める方には物足らないかもしれません。